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第五部 サイジング検証

5.2.2 検証環境

役割 使用機種 サーバー一台あたりのスペック DC 富士通 PC サーバ

PRIMERGY RX300 S4

8 プロセッサ コア (Intel® Xeon®

プロセッサ X5460 (3.16 GHz / 12 MB) × 2 CPU)

4 GB メモリ HUB

サーバー

富士通 PC サーバ PRIMERGY RX300 S4

8 プロセッサ コア (Intel® Xeon®

プロセッサ X5460 (3.16 GHz / 12 MB) × 2 CPU)

4 GB メモリ CAS

サーバー

富士通 PC サーバ PRIMERGY TX300 S5

8 プロセッサ コア (Intel® Xeon®

プロセッサ X5570 (2.93 GHz / 8 MB) × 2 CPU)

32 GB メモリ

NLB による冗長構成 MBX

サーバー

富士通 PC サーバ PRIMERGY TX300 S5

8 プロセッサ コア (Intel® Xeon®

プロセッサ X5570 (2.93 GHz / 8 MB) × 2 CPU)

8 GB / 16 GB / 32 GB メモリ

 MBX サーバーのストレージ構成

ストレージは、富士通 ストレージシステム ETERNUS DX 60 を使用します。

ディスク構成は、RAID 編成 (RAID 1 または RAID 10) とし、3 つのメール ボックス DB と、それに対応する 3 つのトランザクション ログを、別々の LUN に配置します。

【サーバー環境図】

DB 1 DB 2

DB 3 DC

HUB CAS MBX

ストレージ機器

負荷クライアント テスト ケース 1 :

8 GB RAM テスト ケース 2 :

16 GB RAM テスト ケース 3 :

32 GB RAM 8 コア

なお、本検証では、ディスクがボトルネックとならないように余裕を持ったス トレージ装置、ディスク本数、RAID 編成でストレージを構成しています。こ のストレージ構成は一例であり、実運用のためには最適なサイジングが必要に なります。ストレージのサイジングの詳細に関しては「2.6 ディスク サイジン グの考え方」 や 「3.1.4 ディスク容量のサイジング」、「3.1.5 ディスク性能の サイジング」 を参照してください。

 Exchange 2010 の設定

Exchange 2010 の主な設定はデフォルト設定としますが、本検証では、MBX

サーバーの搭載メモリ容量と IOPS の相関関係を調査することが目的である ため、非トランザクション I/O が発生する処理は、すべて動作しない設定に変 更して実施します。検証の際に変更した設定を次の表に示します。

設定項目 検証時の設定 デフォルト値 バ ッ ク グ ラ ウ ン ド デ ー タ

ベース保守 (24 x 7 ESE ス キャン)

OFF ON

循環ログ ON OFF

Microsoft Exchange Search Indexer

停止 開始

【ストレージ環境図】

物理ディスク (300 GB, SAS, 15,000 rpm) RAID 10

LUN 1 DB 1

RAID 10 LUN 2

DB 2

RAID 10 LUN 3

DB 3

RAID 1 LUN 4

Log 1

RAID 1 LUN 5

Log 2

RAID 1 LUN 6

Log 3

 テスト ツール

各テスト ケースに対して同一の負荷を生成するために、Exchange Load Generator 2010 (LoadGen) を使用します。このツールは、Exchange Server に対するベンチマーク テストやストレス テストのために、MAPI、OWA (Outlook Web App)、ActiveSync、IMAP、POP、SMTP クライアントといっ た、さまざまなタイプのワークロードをシミュレーションします。

Exchange Load Generator 2010 (Loadgen.msi)

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=en&FamilyI D=cf464be7-7e52-48cd-b852-ccfc915b29ef

LoadGen に、以下のプロファイルを設定し、1 台の管理端末からの指示で、3

台の実行端末から負荷を発生させます。パフォーマンス データは、サーバー側 のパフォーマンス モニターを使用して測定します。

設定項目 設定値

ユーザー数 6,000 ユーザー (6,000 ユーザー/サーバー、3 データ ベース/サーバー、2,000 ユーザー/データベース) プロファイル Outlook_100 (100 通送受信、送受信メッセージ サイズ

約 75 KB/通)

クライアント Outlook 2007 オンライン モード

(Outlook 2007 の既定値はキャッシュ モード) メールボックス サイ

約 250 MB/ユーザー

配布グループ 1,000 グループ (メンバーシップ数: 最少 2、平均 20、

最大 50) シミュレーションに

おける 1 日の長さ

8 時間

シミュレーションを 実施する長さ

4 時間

パフォーマンス測定 のタイミング

シミュレーション 4 時間のうち、後半の 2 時間で測定