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6.3 ゲインとダイナミックレンジ
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図6.1 TEGの性能評価のセットアップ。
波形を図6.2に、デジタル出力波形を図 6.3にそれぞれ示す。これらの結果からTEG評価 基板が正常に動作していることを確認した。しかし、IRFピンに流れる電流値を高く設定し 過ぎたことで、デジタル出力波形にシェイパー出力波形の乱れ(リンギング)の影響が見ら れた。
表6.1 マルチテスターを用いて測定したTEG評価基板の電源電圧とその電流値。
アナログ出力モードでの測定結果である。
電源電圧 測定値 電流値 + 3.3 + 3.29 V 10 µA + 0.9 + 0.895 V 7 µA
− 0.9 − 0.895 V 16 µA
6.3 ゲインとダイナミックレンジ
入力する電荷量を1.92 fC(0.5 MIP)から19.2 fC(5 MIP)まで0.96 fC(0.25 MIP)刻 みで変えながら、アナログ出力波形の波高をオシロスコープを用いて測定した。図6.4の上 部に入力電荷に対する波高のプロットを示す。このプロットを直線でフィットすることで得 られる傾きが、外部出力した信号の増幅率(ゲイン)である。0 fC 〜 9 fCの範囲でフィッ
72 第6章 SliT128A TEGの性能評価
表6.2 TEG評価基板の各バイアスの測定値。
パラメータ 測定値 備考
IPRE 1008.6µA 初段トランジスタのバイアス
IPRE2 71.5µA プリアンプのバイアス電流
VPRE 100 mV プリアンプの帰還抵抗調節用電圧
IRF 28.8µA PZC回路のバイアス
ISH 797.2 µA シェイパーバイアス
IRF4 1.1 µA DC調整バイアス
VOFF − 130 mV オフセット調整用電圧
VREF 73.3 mV DAC参照電圧
IDAC 9.0 µA DACバイアス
IMON 15.2µA アナログ出力用バイアス ICMP 26.8µA コンパレータバイアス
図6.2 3.84 fCの電荷を入力したときのアナログ出力波形。
トした結果、32.1 ± 0.1 mV/fCのゲインが得られた。また、フィットした直線と測定点と の残差が5 %以下である領域をダイナミックレンジと定義すると、12 fC(∼ 3 MIP)以下 でゲインの線形性を確認した。図6.4の下部に測定点の直線からのずれの割合を示す。ゲイ ン・ダイナミックレンジともに要求性能を満たす結果が得られた。SliT128Aは、ゲインを上 げて信号の立ち上がり時間を速くするように設計した。前試作機のSlitA2013からゲインの 向上は見られたが、予想よりも低いゲインが得られた。また、ゲインがそれほど変化してい ないにも関わらず、ダイナミックレンジの悪化が見られた。
6.3 ゲインとダイナミックレンジ 73
80 ns
図6.3 3.84 fCの電荷を入力したときのデジタル出力波形。
input charge [fC]
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20
pulse height [mV]
0 100 200 300 400 500 600
/ ndf
χ2 436.2 / 8
p0 -0.9944 ± 0.4402 p1 32.1 ± 0.06709
/ ndf
χ2 436.2 / 8
p0 -0.9944 ± 0.4402 p1 32.1 ± 0.06709
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20
Residual [%]
-15 -10 -5 0 5 10 15
図6.4 入力電荷に対する波高のプロット(上図)。測定点とフィットした直線のズレ(下図)。
74 第6章 SliT128A TEGの性能評価