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第 3 章  活動に取り組む地域住民の特性について

グループ 5 グループ 1

グループ 3 グループ 1

グループ1    グループ グループ グループ4 グループ グループ グループ

-3 -2 -1 0 1 2 3

-3 -2 -1 0 1 2 3

主成分2:イベントに対する充実度

主成分1:外とのつながり意識度 グループ 3

グループ 5 グループ 1

-3 -2 -1 0 1 2 3

-3 -2 -1 0 1 2 3

主成分4:まちとの関わり度

主成分1:外とのつながり意識度 グループ 5

グループ 3 グループ 1

-3 -2 -1 0 1 2 3

-3 -2 -1 0 1 2 3

主成分3:イベント参加意欲度

主成分2:イベントに対する充実度 グループ 3

グループ 5

グループ 1

-3 -2 -1 0 1 2 3

-3 -2 -1 0 1 2 3

主成分4:まちとの関わり度

主成分2:イベントに対する充実度 グループ 5

グループ 3

グループ 1

-3 -2 -1 0 1 2 3

-3 -2 -1 0 1 2 3

主成分4:まちとの関わり度

主成分3:イベント参加意欲度 グループ 5

グループ 3 グループ 1

3. 2 グループごとの特徴

 前項で、特に外とのつながり意識度の軸とまちとの関わり度の軸についてグループによ る特徴をみることができたが、これらの結果を踏まえ、まず、主要グループについて特徴 をまとめる。

 グループ 1 は、外とのつながり意識度が他のグループと比べ低いが、イベントに対する 充実度が高く、まちとの関わり度の平均値(表 3-6、図 3-2)も正の値であることから「地 域活動型」と名づける。最も母数が多いグループであり、イベント充実度、まちとの関わ り度の平均値が高いことからも地域のイベントの活動においてはモチベーションが高い構 成員であると考える。また、活動に対する満足度が高いためか、他の地域との連携や活動 の拡大等の意識よりも、地域内の活動に意識が向いているグループであると考えられる。

活動においてモチベーションが高く、地域内の活動に意識が向いている傾向は、継続的な 活動における構成員として重要な存在であると考える注 8)

 グループ 3 は、各主成分の平均値(表 3-6、図 3-2)が高いことが特徴として挙げられるが、

特に外とのつながり意識度も高いことから「広域展開型」と名づける。イベントへの活動 意欲とその継続意識がともに高いが、加えて他との連携意識も高い。このことから積極的 に活動を行いながら、外との連携を模索し、活動の展開・発展にも貢献しているグループ であると推察できる。インタビュー調査の結果から商人会のコアメンバーの構成員の特徴 として、イベントへの活動意欲とその継続意識、他との連携意識も高いことが挙げられて おり、それと同様の傾向を持っていると考えられる。

 グループ 5 は、各主成分の平均値(表 3-6、図 3-2)が低いことが特徴として挙げられ る。特にまちとの関わり度が大きく負の値であるが、商人会のイベント参加意欲度が正の 値であることから、「商人会イベント専念型」と名づける。まちとの関わり度は低いがイベ ント参加意欲がみられ、デンドログラム(図 3-1)および主成分得点プロット図(図 3-3)

から外との繋がりを意識しながら活動に取り組むグループ 3 にやや近い傾向をもつグルー プであると推察できる。

 それぞれのグループの構成員について、性別に関しては「広域展開型」のグループ 3 は、

男性のみで構成されているが、「商人会イベント専念型」のグループ 5 は女性が多いこと が特徴として挙げられる注 9)。年代構成をみると、40 〜 50 代と 60 代以上がほぼ同数であ るが、「地域活動型」のグループ 1 は若い世代が多いことが特徴として挙げられる。

 母数が少ないグループ 2、4、6、7 について、主要グループとの違いについて以下に特 徴を挙げる。

 グループ 2 はイベントに対する充実度が高く、外とのつながり意識度も高いことが特徴 として挙げられる。イベントに満足しているが、外とのつながりを意識している。

 グループ 4 はまちとの関わり度が高いが、イベント参加意欲が低いことが特徴として挙 げられる。イベント以外の活動に意識が向いている。

 グループ 6 は外とのつながり意識度の低さが際立っているが、イベントに対する充実度

が低いことも特徴として挙げられる。積極的に活動に取り組んでいる様子はあまり伺えな いが、イベントの他、まちの活動に参加している。

 グループ 7 は外とのつながり意識度がかなり高いが、イベントに対する充実度、参加意 欲度やまちとの関わり度といった地域内の活動に関する指標について値が低いことが特徴 として挙げられる。地域内よりも外への拡張を強く意識していると考えられる。

4. 考察

 村上の事例では、アンケート調査の結果から、表 3-2 に示したイベントに対する評価や まちづくりの意識などの項目について、評価軸として 3 もしくは 5 段階で設定したが、平 均値が高い数値を示す回答が多く得られ注 3)、インタビュー調査からも活動などが概ね良好 に取り組まれているという結果が得られたが、主成分分析およびクラスター分析を行った 結果、活動に取り組む参加店について、特徴をもった複数のグループが存在していること がわかった。村上の活動の組織構造として少数のコアのメンバーが全体を牽引する構図で あるが、アンケート調査の分析結果から、参加店には特徴を持った 3 つの主要なグループ が確認された。「地域活動型」グループにみられるような他との連携意識についてやや内向 きだが活動への満足度が高いグループと、外との連携を模索しながら活動を展開している

「広域展開型」グループが存在している。さらに「広域展開型」グループにやや近い特徴を 持つ「商人会イベント専念型」グループが活動に取り組んでいる状況であった。

 インタビュー調査の際に活動に対する肯定的な意見が多く聞かれたが、活動の継続につ いて様々な方向性の考えをもった構成員がいることが確認された。一方、アンケート調査 では、全体的な傾向として活動に対する満足度やまちづくり活動に対する意識が高く、活 動に対する継続意欲が高いという結果が得られた。第 3 章では、アンケート調査の結果に ついてクラスター分析を行った結果、特徴をもった 7 つのグループが検出され、その中で 母数の多い 3 つのグループと少数ではあるが 4 つのグループを導き出すことができた。

 今回の分析結果だけではそれぞれのグループの活動における関係性にまで言及すること はできないが、母数の多い 3 つのグループの傾向については、インタビュー調査の際にも 観察されていた傾向であり、継続的な活動にある一定の影響を与えていると考えることが できる。商人会のイベントが長期間継続して取り組まれていること、グループの構成員数 がほぼ同じであることを考えると、これら 3 つのグループがそれぞれの特徴を活かしなが ら継続して活動に取り組んでいる状況が推察され、この活動事例の特性の一つであると考 えることができる。

 インタビュー調査では、地域住民のイベントに対する様々な意見や考え方が聞かれたが、

これらの回答が多数派であるのか、少数派であるのか、また牽引している地域住民の意識 であるのか判断することができなかった。また、商人会のコアメンバーは、他のメンバー や地域住民の意識について明確には把握できておらず、手探りの中で活動を牽引している 状況が伺えた。