1. イッカイカンキリョウカゲン
7.4 クリニカルアラームとテクニカルアラーム
人工呼吸器の設定条件や患者の状態にもとづき、患者の人工呼吸動作中に発生す るのがクリニカルアラームです。装置のテストによって発生するのがテクニカル アラームですが、日常の人工呼吸器の操作中にテクニカルアラームが発生するこ とはめったにありません。表7-1にクリニカルアラームを、表7-2にはテクニカ ルアラームをまとめました。
表 7-1: クリニカルアラーム
表示メッセージ 内容 対策
ムコキュウ 高優先度アラームです。
20秒間の無呼吸間隔中に患者による呼吸ト リガーがありませんでした(自発 モード以外 ではこのアラームは発動しません)。
患者が2回連続して呼吸トリガーを行うと自 動的にリセットされます。
患者の状態を確認してくださ い。
自発 モードから他のモードへ の切換が可能かどうかを考慮 してください。
ハイプレッシャーケイゾク 高優先度アラームです。
回路内圧上限アラームは発動していますが、
回路内圧は回路内圧上限設定値以上に持続さ れている状態です。
アラームは自動的にはリセットされません。
人工呼吸器は閉塞サイクリングモードに入り ます。
患者の状態を確認し、代わり の換気手段を使用してくださ い。
排出口が詰まっていないかど うか確認してください。
人工呼吸器の使用を中止し、
修理をご依頼ください。
セツゾクフリョウ 高優先度アラームです
呼気一回換気量(測定値)が4呼吸連続で供 給一回換気量の15% またはそれ以下に低下 しています。
1呼吸の呼気一回換気量が供給一回換気量の 15% 以上に回復すると自動的にリセットさ れます。
患者の状態を確認してくださ い。
患者回路の接続状況をチェッ クしてください。
アラームリセットキーを押し てください。
イッカイカンキリョウ ジョウゲン
中優先度アラームです。
連続4呼吸のうち3呼吸で呼気量が一回換 気量上限の設定レベルを上回りました。
連続4呼吸のうち3呼吸の呼気量がアラー ム設定範囲内に復帰すると自動的にリセット されます。
患者の状態を確認してくださ い。
一回換気量上限、一回換気量、
サポート圧の設定レベルが適 正かどうかを確認してくださ い。
...7
アラームについて
700 シリーズ人工呼吸器
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7-6
コキュウカイスウジョウゲン 中優先度アラームです
モニターしている呼吸回数が呼吸回数上限設 定レベルを越えています。
モニターしている呼吸回数がアラーム設定レ ベルと同じまたはそれ以下になると自動的に リセットされます。
患者の状態を確認してくださ い。
患者回路にオートサイクルを 引き起こす恐れのあるリーク がないことをチェックしてく ださい。
呼吸回数上限、呼吸回数、感 度の設定レベルが適正かどう かを確認してください。
人工呼吸器によるサポートが 適正かどうか、患者が不快な 状態になっていないかを確認 してください。
注:
正確な呼吸回数のカウントに必要な回数の呼吸をモニターするため、呼 吸回数上限アラームには、30秒間の遅延時間を設けています。
ハイプレッシャー 高優先度アラームです。
回路内圧が回路内圧上限設定レベルに達した ために呼吸が2回連続で不完全でした。(過 剰な圧力が加わらないよう、吸気相が終了し て呼気弁が開きます。)
5呼吸について回路圧がアラーム設定レベル 以下に復帰すれば自動的にリセットされま す。アラーム状態が継続している場合は、消 音することはできません。
患者の状態を確認してくださ い。
患者回路の吸気側に水分が付 着していないか、チューブが 折れ曲がっていないかチェッ クしてください。
回路内圧上限とその他の設定 条件が適正かどうかを確認し てください。
表 7-1: クリニカルアラーム (続き)
表示メッセージ 内容 対策
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アラームについて
7700 シリーズ人工呼吸器
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7-7 イッカイカンキリョウカゲン 中優先度アラームです。
供給される一回換気量が、連続する 4 呼吸の うち 3 呼吸で一回換気量下限レベルを下回っ ています。一回換気量下限アラームの設定値 が 0 で、呼吸タイプが PCV であるときにこ のアラームが発動した場合、連続する 4 呼吸 のうち 3 呼吸で供給される一回換気量が 3 ml を下回っていることを意味します。
連続する 4 呼吸のうち 3 呼吸で一回換気量 がアラーム設定値と同じか、それ以上になる と、自動的にリセットされます。
患者の状態を確認してくださ い。気管内チューブが詰まっ ていないか、またはねじれて いないかチェックしてくださ い (PCV および PSV 呼吸タイ プで一回換気量下限設定値が 0 の場合)。
吸気圧、最大流速、一回換気 量下限、一回換気量、呼気感 度、立ち上がり時間、および サポート圧のそれぞれの設定 値が適正かどうかを確認して ください。
フンジカンキリョウカゲン 中優先度アラームです。
モニターしている分時換気量が分時換気量下 限設定レベルを下回っています。
モニター値がアラーム設定レベルと同じまた はそれ以上になると自動的にリセットされま す。
患者の状態を確認してくださ い。
分時換気量下限のレベルやそ の他の設定条件が適正かどう かをチェックしてください。
注:
100%酸素キーを押した時点、PEEP設定を変更した時点、SVO 状態を解 除した時点から呼吸が10回行われる間、分時換気量下限アラームの機能
が停止(OFF 状態)します。また、正確な分時換気量の算定に必要な回数
の呼吸をモニターするため、このアラームには、設定変更後30秒間の遅 延時間を設けています。
表 7-1: クリニカルアラーム (続き)
表示メッセージ 内容 対策
...7
アラームについて
700 シリーズ人工呼吸器
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7-8
テイキュウキアツ 高優先度アラームです。
回路内圧(モニターしている数値)が吸気時 に一度も低吸気圧設定レベルを上回るレベル まで上昇していません(アシスト/コント ロールモード、SIMVモード以外ではこのア ラームは発動しません)。
回路内圧がアラーム設定レベルと同じまたは それ以上に回復すると自動的にリセットされ ます。
患者の状態を確認してくださ い。
患者回路に接続の外れている 箇所がないかどうかチェック してください。
低吸気圧や他の設定条件が適 正かどうかを確認してくださ い。
注:
患者の吸気流速が設定流速を上回ると低吸気圧アラームが発動する場合 があります。流速の設定レベルが患者に合った適正レベルかどうかを確 認してください。
コキュウカイスウテイカ (760 人工呼吸器 のみ )
中優先度アラームです。
現行の設定値の呼吸回数を供給できません (時間不足のため、ピストンが収縮できず、
次の呼吸が供給されません)。モニターして いる呼吸回数が、呼吸回数設定値を毎分 1 呼 吸 + 設定値の 10 % 下回っています。
30 秒後に自動的にリセットされます。ア ラームリセットキーを押すと直ちにアラーム
は OFF になり、オートリセットが解除され
ます。設定変更後もアラーム条件が持続して いる場合を除き、アラームは再発動しませ ん。
患者の状態を確認してくださ い。
患者回路が外れていないか、
または閉塞していないか チェックしてください。
呼吸回数とその他の必要な設 定が適正かどうかを確認して ください。
人工呼吸器によるサポートが 適正かどうか、患者が不快な 状態になっていないかを確認 してください。
注:
設定変更後に正確な呼吸回数のカウントに必要な回数の呼吸をモニター するため、このアラームの発動は、設定変更後 30 秒間 OFF になります。
表 7-1: クリニカルアラーム (続き)
表示メッセージ 内容 対策
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アラームについて
7700 シリーズ人工呼吸器
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7-9 サンソノウドジョウゲン 高優先度アラームです。
少なくとも30秒間にわたって酸素濃度 の測 定値が設定レベルより10% 以上高くなって います。
酸素濃度測定値が設定レベル+ 10% 未満に なれば自動的にリセットされます。
空気吸入フィルターが目詰ま りを起こしていないかどうか を確認し、必要があれば交換 してください(交換方法につ いては付録Aをご参照くださ い)。
酸素センサーの測定値を確認 し、センサーの再キャリブ レーションを試みてください (この場合、第 6 章に記載さ れているサンソセンサー機能を使用し
ます)。各医療施設の規定で定
められている場合は、酸素濃 度アラームリミットを OFF に してください (この場合も、
サンソセンサー機能を使用します)。
警告
酸素センサーが故障している場合あるいは取り付けられていない場合を 除き、常時酸素アラームリミットをONにしてご使用になるようお勧め します。できるだけ早く酸素センサーを交換/取りつけてください。
患者の状態を確認してくださ い。酸素供給状況を確認して ください。代わりの換気手段 を使用してください。装置の 使用を中止して修理をご依頼 ください。
(酸素センサーの交換が必要か どうか確認してください) 表 7-1: クリニカルアラーム (続き)
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アラームについて
700 シリーズ人工呼吸器
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7-10
サンソノウドカゲン 高優先度アラームです。
少なくとも30秒間にわたって酸素濃度 の測 定値が設定レベルより10% 以上低くなって います。
酸素濃度測定値が設定レベル-10% 以上に なれば自動的にリセットされます。
酸素センサーの測定値を確認 し、センサーの再キャリブ レーションを試みてください (この場合、第 6 章に記載さ れているサンソセンサー機能を使用し
ます)。各医療施設の規定で定
められている場合は、酸素濃 度アラームリミットを OFF に してください (この場合も、
サンソセンサー機能を使用します)。
警告
酸素センサーが故障している場合あるいは取り付けられていない場合を 除き、常時酸素アラームリミットをONにしてご使用になるようお勧め します。できるだけ早く酸素センサーを交換/取り付けてください。
患者の状態を確認してくださ い。酸素供給状況を確認して ください。代わりの換気手段 を使用してください。装置の 使用を中止して修理をご依頼 ください。
(酸素センサーの交換が必要か どうか確認してください) 表 7-1: クリニカルアラーム (続き)
表示メッセージ 内容 対策