このセクションでは、VMFS ボリュームおよび仮想マシンのアップグレード プロセス を中心に説明します。アップグレード戦略は、次の 2 種類です。
インプレイス アップグレード(P.125)
移行アップグレード(P.126)
これらの戦略の例については、「アップグレードの例(P.137)」を参照してください。
インプレイス アップグレード
インプレイス アップグレードは、通常のソフトウェア アップグレードで使用される 方法です。特定のソフトウェア パッケージをコンピュータで実行していて、同じソ フトウェアのより新しいバージョンをインストールすることとします。この章の後半 では、2 つのインプレイス アップグレードについて詳しく説明します。
警告 VM3 から VM2 に戻すことはできません。一度アップグレードされると、
VM3 フォーマット仮想マシンは、ESX Server バージョン 3 のみで使用でき ます。
ローカル ディスクの仮想マシンでホストをアップグレードする(P.137)
インプレイス VMFS アップグレードで SAN を共有するホストをアップグレードす る(P.141)
インプレイス アップグレード戦略では、VirtualCenter サーバ、ESX Server、VMFS ファイルシステム、およびこれらが現在配置されているホストやデータストア上の仮 想マシンをアップグレードします。
ローカル ディスクのみを使用する ESX Server ホストにおけるインプレイス アップグ レードは、既存の ESX Server 2.x を ESX Server 3.0 に、既存の VMFS2 を VMFS3 に置き 換え、VM2 フォーマット仮想マシンを VM3 にアップグレードすることを意味します。
SAN LUN を共有する複数の ESX Server ホストにおけるインプレイス アップグレード は、さらに複雑になります。1 つ以上の ESX Server 2.x ホストを ESX Server 3.0 にアッ プグレードします。次に、適切なタイミングで、SAN LUN を VMFS2 から VMFS3 に アップグレードします。その LUN のすべての仮想マシンのダウンタイムがこの時点 で発生します。
インプレイス アップグレードのメリット
適切に準備されたデータストアおよび仮想マシンは、1 回のクリックでアップグレー ドできます。また、この戦略では、移行アップグレードよりも必要な関連資料が少な くて済みます。
インプレイス アップグレードのデメリット
インプレイス アップグレードのデメリットは、VMFS2 から VMFS3 ファイル システム にアップグレードするときに、特定のデータストアのすべての仮想マシンを同時にパ ワーオフにする必要があるということです。
移行アップグレード
移行アップグレードは、インプレイス アップグレードより管理された移行です。移 行アップデートは、ESX Server バージョン 2 を実行している本番ホストから ESX Server バージョン 3 を実行している本番ホストに仮想マシンを直接移動することに よって、ダウンタイムを最小限に抑えます。サポートされている ESX Server 2.x バー ジョンから ESX Server 3.0.1 にアップデートする場合、VMFS2 データストアから VMFS3 データストアに仮想マシン ファイルを再配置するのと並行して、ESX Server 2.x ホストから ESX Server 3.0.1 ホストにパワーオン仮想マシンを移行できます。これ によって、ホストおよびデータストアのアップグレードに伴う仮想マシンのダウンタ イムを完全に排除できます。
移行アップグレードでは、まだ本番環境の一部ではない追加マシンおよびストレージ の容量が必要です。
ESX Server 3.0 の「サーバの最小ハードウェア要件(P.25)」を満たしている 1 つ以 上のマシン。
本番仮想マシンの一部を保持できる十分な空のホスト ストレージ。このスト レージ容量はできるだけ大きくする必要があります。この追加ストレージでの仮 想マシンの容量が大きいほど、すべての仮想マシンが移行されるまでの必要な操 作が少なくて済みます。
VMFS2 データストアから VMFS3 データストアへの仮想マシンの再配置と並行してパ ワーオン マシンを移行するには、次の要件を満たす必要があります。
この機能は、特定の ESX Server 2.x バージョンからのアップグレードについてのみ サポートされます。この機能がアップグレードする ESX Server 2.x バージョンでサ ポートされているかどうかを確認するには、リリース ノートを参照してください。
移行する仮想マシンには、通常モードのディスクが必要です。
移行の例については、この章の後半で説明します。詳細に関しては、「VMotion を使 用した SAN のホストのアップグレードとデータ ストアの再配置(P.139)」を参照し てください。
移行アップグレードのメリット
移行アップグレードのメリットは、ESX Server ホストをアップグレードして仮想マシン を受け入れる準備ができるまで、これらを実行したままにすることで、ミッション クリティカルな仮想マシンのダウンタイムを最小限に抑えることができるということ です。移行アップグレードでは、特定のデータストアのすべての仮想マシンを同時に パワーオフにする必要はありません。仮想マシンは、パワーオン状態でも新しい環境 に移行できます。
移行アップグレードのデメリット
このアップグレード戦略のデメリットは、追加リソースが必要になるということで す。移行アップグレードは、ESX Server バージョン 2 ホストおよび ESX Server バー ジョン 3 ホストで本番環境をそれぞれ部分的に実行できるだけの十分なリソースを 必要とします。必要な冗長性および安全措置をアップグレードするインフラストラク チャとアップグレードしないインフラストラクチャの両方で転送中に使用可能にする 必要があります。
次の手順
アップグレードの技術的な詳細について、または問題を防ぐ方法の詳細について は、この章の残りの部分をお読みください。
インストールのアップグレードを開始する場合、処理手順を始めるために、
「VMware VirtualCenter をアップグレードする前に(P.145)」 を参照してください。