アップグレードをすぐに開始する必要がある場合でも、以下のトピックを読んで、
データ消失や予期せぬ出来事を防いでください。
このリリースでサポートされているアップグレード(P.120)
アップグレードの順番は重要です(P.120)
アップグレードを逆に行うことはできません(P.121)
バックアップおよびリストア戦略(P.121)
事前アップグレード スクリプト(P.122)
仮想マシンのダウンタイム(P.123)
このリリースでサポートされているアップグレード
この ESX Server 3.0.1 リリースおよび VirtualCenter 2.0.1 リリースでは、以下のアップ グレードがサポートされています。
VirtualCenter のアップグレード は、VirtualCenter のほとんどのリリース バージョン からこの VirtualCenter 2.0.1 リリースまでサポートされます。互換性リストについ ては、「VMware VirtualCenter をアップグレードする前に(P.145)」を参照してく ださい。
ESX Server のアップグレード は、ほとんどの ESX Server バージョン 2.x からこの ESX Server 3.0.1 リリースまでサポートされます。互換性リストについては、「ESX Server をアップグレードする前に(P.159) 」を参照してください。
ESX Server バージョンのサブセットは、VMotion による新しいデータストアへの 同時再配置を可能にする ESX Server 3.0.1 の新機能を使用した移行アップグレー ドをサポートします。この機能をサポートするリリースについての詳細は、リ リース ノートを参照してください。
サポートされていないアップグレードは、フェイルしてデータが消失したり、
ネットワーク接続が切断、構成が使用できなくなることがあります。重要な情報 を含む、またはプロダクション マシンであるサポートされていない構成は、
アップグレードしないでください。
アップグレードの順番は重要です
「アップグレードのステージについて(P.128)」で説明されているように、
VirtualCenter サーバ、ESX Server ホストおよびデータストアを特定の順序でアップグ レードする必要があります。移行前に各アップグレードを完了しない場合、データお よびサーバ アクセスを消失することがあります。
各アップグレード段階での順番も重要です。正確な順番でなくても構いませんが、正 確にすることをお勧めします。たとえば、ダウンタイムを最小に抑えるため、アップ グレード ステージの特定手順の完了および繰り返しに関するヴイエムウェアの指示 に従ってください。
アップグレードを逆に行うことはできません
アップグレード プロセスは、一方通行のプロセスです。Virtual Infrastructure の一部 をアップグレードすると、アップグレードした部分は、以前の VMware ソフトウェ アで使用するために戻すことができなくなります。
適切なバックアップおよび計画を行うことで、オリジナル ESX Server 2.x および VirtualCenter 1.x 構成をリストアできます。
バックアップおよびリストア戦略
ヴイエムウェアでは、アップグレード前に VMware Infrastructure コンポーネントの バックアップを作成しておくことを強くお勧めします。このセクションでは、各コン ポーネントのバックアップおよびリストア戦略について簡単に説明します。
VirtualCenter のバックアップ
アップグレード前に、VirtualCenter データベースの完全なバックアップを作成しま す。バックアップ方法の詳細については、使用しているデータベースのマニュアルを 参照してください。
VirtualCenter サーバリポジトリにある任意の仮想マシン テンプレートをバックアッ プします。
VirtualCenter の以前の構成をリストアする
1 VirtualCenter 2.0 を完全にアンインストールします。
詳細に関しては、「VirtualCenter コンポーネントのアンインストール(P.84)」を 参照してください。
2 VirtualCenter 1.x データベースをバックアップからリストアします。
3 インストール プロセス中にリストアしたデータベースを選択して、オリジナル VirtualCenter 1.x バージョンを再インストールします。
ESX Server のバックアップ
ESX Server ホストをアップグレードする前に、以下を含むサービス コンソールおよび ローカル VMFS2 ファイル システムをバックアップします。
/etc/passwdおよび/etc/groupsファイル
カスタム スクリプト
.vmxファイル
ローカル イメージ(テンプレート、エクスポートした仮想マシンおよび.iso ファイル)
オリジナル ESX Server ホスト構成をリストアする
1 オリジナル バージョンの ESX Server をホストに再インストールします。
2 バックアップしたサービス コンソールおよびローカル VMFS ファイルをリスト アします。
ESX Server システムのバックアップの詳細については、
http://www.vmware.com/pdf/esx_backup_wp.pdfで「VMware ESX Server システムおよび VMware Virtual Infrastructure をバックアップ、リストアおよび災害復旧に使用する」
を参照してください。
仮想マシンのバックアップ
アップグレードを開始する前に、以下のいずれかの方法で、仮想マシンをバックアッ プします。
仮想マシン ファイルをバックアップする .vmdkファイルまたは.dskファイル、
および.vmxファイルなどの仮想マシン ファイルをバックアップします。.vmdk または .dsk ファイルは、VMFS2 パーティションにあります。.vmx ファイルは、
サービス コンソールに保存されます。
バックアップ エージェント バックアップ エージェントを使用して、各仮想マ シンをオペレーティング システム レベルでバックアップします。この方法では、
バックアップからリストアする前に、仮想マシンの.vmxおよび.vmdkファイル を再作成する必要があります。
クローン作成 仮想マシンのクローンを別のデータストアに作成します(この場 合、UUID が変更されるので、すべての面でオリジナルと同じ仮想マシンは生成 されないので注意してください)。
事前アップグレード スクリプト
ESX Server バージョン 3.0.1 には、事前アップグレード スクリプトが用意されていま す。このスクリプトは、ユーザーのシステムがアップグレード可能かどうかを検証 し、アップグレードの前に対処すべき問題点について警告します。ESX Server ホスト をアップグレードする前に、「事前アップグレード スクリプトの実行(P.167)」で説 明されているように、事前アップグレード スクリプトを実行して、スクリプトによ りフラグが付けられた問題に対処します。
仮想マシンのダウンタイム
アップグレード プロセス中、個々のそれぞれの仮想マシンのダウンタイムを計画す る必要があります。通常、このダウンタイムは、ステージ 3(仮想マシンのアップグ レード)およびステージ 4(VMware Tools のアップグレード)で発生します。アッ プグレード戦略によっては、ステージ 2(ESX Server および VMFS のアップグレード)
でも仮想マシンのダウンタイムが発生します。各ステージのダウンタイム要件につい ては、「アップグレードのステージについて(P.128)」を参照してください。
アップグレード戦略によっては、一定時間、複数の仮想マシンをシャットダウンする 必要がないこともあります。個々の仮想マシンのダウンタイムを調整したり、補正し て、ユーザーやお客様に合わせてスケジュールを調整できます。
例:
仮想マシン ユーザーが異なるタイム ゾーンにいる場合、特定のタイム ゾーンに 合わせて、仮想マシンを特定のホストに移行することで、準備が簡単になること があります。このようにすると、そのタイム ゾーンで営業時間外に仮想マシンの ダウンタイムが透過的に発生するようにホスト アップグレードを調整できます。
仮想マシン ユーザーが休みなく活動する場合、通常通りスケジュールしたメン テナンス期間に合わせて、仮想マシンのダウンタイムを遅延できます。アップグ レードを特定の期間内に完了させる必要はありません。どの段階で実行しても構 いません。
「インプレイスまたは移行アップグレードの戦略(P.125)」では、2 つの具体的な アップグレード戦略について説明します。