● 心臓血管外科
1. 概要・スタッフ構成
当院、心臓血管外科は、2002 年、藤松利浩先生により開設されました。2010 年 7 月、北海道帯広 の北斗病院に転勤されたのに伴い、心臓血管外科が新体制に移行し(統括医長:恒元秀夫、 医長:
山浦一宏)、心臓病、大動脈センター、循環器科と綿密は連携を行ない、循環器診療を行なっていま す。当院に赴任の前には、松本協立病院で心臓血管外科診療を行なっておりましたが、当院に赴任 以降、更に、地域医療に積極的に迅速、安全な医療提供を行なっていきたいと考えています。
当科の診療の基本方針は、患者さんの病状、生活背景、日常生活の状態を総合的に評価し、低侵 襲、安全、確実な治療を行なうことであります。その為、患者さんごとに、手術適応、術前評価、
術式の選択など、循環器内科と合同で、カンファレンスを行ない、また、看護師、臨床工学師、理 学療法士、作業療法士などのリハビリスタッフと患者情報を共有し、グループ診療を心掛けていま す。
心臓血管外科疾患には、当然ではありますが、解離性大動脈瘤や動脈瘤破裂などの緊急手術疾患 もありますが、当院 ER と連携し、緊急症例に対しても迅速に対応できる体制作りを更に進めてい きたいと思います。
手術に関しては、無輸血手術の推進、低侵襲手術の提供を基本とし、術前、自己血採血への取り 組み、また、人工心肺を使用しない、心拍動下冠動脈バイパス術を冠動脈バイパス術の基本術式と し、弁膜症に対して、年齢に応じた人工弁の選択(器械弁または生体弁)、自己弁を温存した僧帽弁 形成術を僧帽弁閉鎖不全症に対して第一選択としています。
最近、急速に普及している、動脈瘤に対するステントグラフトにも昨年より定期的に導入を行な い、症例数が増加している状況です。
今後、更に小さな創部で手術を行なう小切開手術の導入を行なう予定としています。
2. 今年度の取り組みと成果
2010 年度は、新体制に移行したこともあり、安全第一を念頭に治療を行なってきました。
新たに、従来、腹部大動脈瘤に不定期に行なっていたステントグラフト挿入術を定期的に行なう 体制を整え、また、冠動脈疾患に対して、人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術を第一 選択とし、術前血行動態の不良な症例、極端な左室機能低下症例を除くほぼ全例に対して心拍動下 冠動脈バイパス術を施行しました。
手術実績(2010 年 1 月〜12 月)
弁膜疾患
大動脈弁置換術 5 例
大動脈弁置換術+冠動脈バイパス術 5 例
僧帽弁置換術 1 例
僧帽弁置換術+冠動脈バイパス術 1 例
僧帽弁形成術 2 例
僧帽弁形成術+冠動脈バイパス術 3 例
大動脈弁置換術+僧帽弁置換術 1 例
大動脈弁置換術+僧帽弁形成術 1 例
大動脈弁置換術+僧帽弁形成術+冠動脈バイパス術 2 例
僧帽弁置換術+三尖弁形成術 3 例
僧帽弁形成術+三尖弁形成術 2 例
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虚血性心疾患
人工心肺下冠動脈バイパス術 12 例
人工心肺非使用冠動脈バイパス術 31 例
心室中隔穿孔 1 例
心破裂 1 例
不整脈
Maze 手術 9 例
先天性心疾患
心房中隔欠損閉鎖術 1 例
大動脈疾患
解離性大動脈瘤 11 例
急性大動脈解離 10 例
上行大動脈置換術 2 例
上行弓部大動脈置換術+大動脈弁形成術 7 例
下行大動脈置換術 1 例
バイパス術 1 例
慢性大動脈解離 1 例
上行弓部大動脈置換術 1 例
非解離性 4 例
上行大動脈置換術+大動脈弁置換術 1 例
上行弓部大動脈置換術 3 例
腹部大動脈瘤切除術 10 例
腹部大動脈ステントグラルと挿入術 4 例
末梢血管手術
大腿動脈―膝窩動脈バイパス術 3 例
大腿動脈―大腿動脈バイパス術 2 例
急性動脈閉塞血栓除去術 4 例
下肢静脈瘤手術 4 例
3. 学術・研修
講演
中信循環器カンファレンス (H22.10.15. 松本東急イン)
「弁膜症の外科治療」 恒元
(恒元 秀夫)
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内視鏡センター(消化器内視鏡部門)
1. 概要・スタッフ構成
スタッフ構成
消化器内科に所属する常勤医師 14 名(日本消化器病学会指導医 2 名・専門医 5 名、日本消化器内 視鏡学会指導医 1 名・専門医 5 名) 非常勤医師 8 名
看護師 13 名・ 臨床検査技師 5 名(内視鏡技師 9 名)、看護補助員 2 名、事務 2 名
診療体制
当センターは、日本消化器病学会認定施設・日本消化器内視鏡学会認定指導施設であり、設備は 上部用内視鏡室 5 室、下部および膵・胆管用の透視室 3 室、大腸前処置室 2 室(約 25 名収容可)、
リカバリールーム 1 室(4 ベッド)、洗浄室 1 室(洗浄器 9 台)で、全ての内視鏡室と透視室にビデ オ内視鏡システムおよび周辺機器が配備されています。
上部消化管内視鏡検査は月〜土曜日の午前、下部消化管内視鏡検査は月・木・金曜日の午後、膵・
胆管内視鏡検査は火曜日の午後施行しております。水曜日の午後は、内視鏡的切開剥離術等の内視 鏡的治療に当てております。
入院治療に関しては、救急・重症患者さんは ICU・HCU 病棟を使用し、消化器内科専門病棟は 2S (34 床)・3S 病棟(60 床)を使用しております。平成 22 年度の新入院患者さんは 2,270 人でした。
基本方針
病院全体のそれに基づき以下の如くです。
1)病診連携、病病連携を充実させ、紹介による外来および入院の検査・処置件数の増加を目指 す。
2)検査予定日と依頼日の間隔を短縮(2 週間以内)することで、検査待ちによる紹介医の先生 方や患者の不安を解消する。
3)救急体制を整え(時間外:医師 2 名・看護婦 2 名待機)、迅速かつ適確な緊急内視鏡検査お よび治療を施行する(緊急内視鏡件数は 711 件)。
4)最新の内視鏡的手技や治療法(NBI・切開剥離術・カプセル内視鏡・小腸内視鏡等)を導入 し、高質な医療を提供する。
5)健康センターよりの上部・下部消化管内視鏡検査を円滑に施行する。
6)地域医療支援病院として研究会を開催する(中信臨床内科研究会及び肝胆膵臨牀懇話会)。
2. 今年度の取り組みと成果
(1) 内視鏡センター実績
検査および処置件数に関しましては、総件数 24,449 件(前年度比 1.4%増)で、上部消化管 19,526 件、下部消化管(小腸及びカプセル内視鏡を含む)は 4,356 件、膵・胆管 397 件でした。
膵・胆管は、前年度に比し微増ですが、MRCP・PET 等の画像診断の進歩により、適応が絞られ てきた感があります。
内視鏡的治療は、1)食道静脈瘤硬化療法(結紮術を含む)、2)上部・下部消化管出血に対する 内視鏡的止血術、3)上部・下部消化管の腫瘍性病変に対する切除術(ポリぺクトミー・粘膜切除 術・切開剥離術を含む)、4)膵・胆管の狭窄および閉塞に対する内視鏡的ドレナージ、5)総胆管 結石および膵石に対する内視鏡的截石術、6)内視鏡的胃瘻造設術等を施行しておりますが、総件 数 981 件でした(表)。
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(2) クリニカルパス使用実績
消化器内科として 40. 個の DPC 対応クリニカルパスを作成し、 平成 22 年 4 月〜平成 23 年 3 月までに、消化器内科新入院患者 2,270 人に対し 1,162 人(適応率 51.2%)に使用しました。
平成 22 年度消化器内視鏡検査および処置件数
上部消化管内視鏡検査 下部消化管内視鏡検査
(1) 病院診療分 (1) 病院診療分
件数 4,639 件数 3,784
(緊急件数) (453) (緊急件数) (88)
止血術 97 止血術 30
食道静脈瘤硬化療法 17 粘膜切除術(含ポリペク) 396
ESD(含 EMR) 82 拡張術(含ステント) 1
拡張術(含ステント) 21 小腸内視鏡検査 4
胃瘻造設術 124 カプセル内視鏡検査 15
(2) 健康センター診療分 (2) 健康センター診療分
件数 14,434 件数 484
上部小計 19,526 下部小計 4,356
超音波内視鏡検査(含 IDUS) 膵・胆管内視鏡検査
件数 148 件数 397
(緊急件数) (170)
その他の内視鏡的処置
ERCP 232件数 50 EBD 164
総胆管結石截石術 153
総件数
24,449(緊急総件数) (711)
3. 学術・研修
講演・講義・指導
宮田和信 地域連携・クリニカルパス・DPC 関連
医療法人社団シマダ 嶋田病院講演 福岡 2011.1.30〜2011.2.1
(宮田 和信)
● 看護科
● 看護科
1. 概要・スタッフ構成
内視鏡センター看護科は、看護師・検査技師・受け付け事務・看護アシスタントの多職種のスタ ッフで構成し、内視鏡業務を行っている。
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当センターでは、主に上部・下部消化管内視鏡検査と消化管の内視鏡的治療及び気管支鏡等も行 っている。
消化管の内視鏡的治療としては、上部・下部消化管の止血、ポリペクトミー、粘膜切除、粘膜下 層剥離術、胃瘻造設などが挙げられる。また、胆道系・膵臓の内視鏡では、ERCP と ERCP に準じ た治療がある。特殊な検査・治療としては、カプセル内視鏡や 22 年 12 月から導入したダブルバル ーンなどがあり、こうした全ての内視鏡検査や治療の介助に携わっている。
24 時間 365 日体制の救急病院として、緊急内視鏡や日祭日の内視鏡治療にも対応出来る体制を取 り、更に患者さん及び検診者が安全・安心に検査や治療が受けられるように、日々の業務に取り組 んでいる。
スタッフ
科長 1 名
主任 1 名
看護師 13 名(常勤 5 名 パート 8 名)
臨床検査技師 5 名
看護アシスタント 2 名 事務員 2 名
※消化器内視鏡技師資格取得者:看護師 7 名、臨床検査技師 2 名
2. 今年度の取り組みと成果
平成 22 年度は、職種別職能要件書を作成し、要件書にそって個々の評価を行った。
内視鏡センターで実施している教育指導を見直し、キャリアアップを目的とした教育プログラム を作成することを目標に取り組んだ。
成果としては、教育プログラムと部署別カリキュラムの作成が出来、次年度の個々のキャリアア ップを図るための基盤が出来たのではないかと思われる。
平成 22 年度検査・治療実績
平成 22 年度前期:13,043 件 平成 22 年度後期:13,099 件平成 22 年度総数:26,142 件(気管支鏡・PTCD 等含む)
3. 学術・研修
・院内 NST 研修の胃瘻造設(PEG)見学の受け入れ
学会発表
伊藤俊之:日本消化器内視鏡技師学会(H22.10.15〜16.)
「履歴管理から学ぶ感染対策の重要性より正確な履歴管理を求めて」
座長
伊藤俊之:長野県胃瘻研究会座長(H22.7.・H22.12.)
(宮田 住代)
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