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「スナップショット機能のワナ」

ESXi でスナップショットを使えば、設定を間違ったときにすぐ前の環境に戻ることができて便利ですよ ね。 ところがこの機能を使うとワナが待っています。DDC サーバーでスナップショット機能を使って前 の環境に戻ってしまうと、ライセンスサーバーの「ベンダーデーモン」サービスが停止した状態で環境が ロールバックされてしまいます。このため、ロールバック後は「License Administration Console」でベ ンダーデーモンを起動して、DDC サーバーを再起動するまでライセンスサーバーと XenDesktop Contoroller は正常に動作しません。ご注意ください。この問題に気がつくのに私は 2 時間ほどかかりまし た。

次回は、Citrix Desktop Studio による XenDesktop の構成を行ないます。

第 4 章 Citrix XenDesktop Studio による XenDesktop の構成

今回は、Citrix Desktop Studio を使って、XenDesktop の構成を行ないます。

■Citrix Desktop Studio による XenDesktop の構成

Citrix Desktop Studio を使って、XenDesktop の構成を行ないましょう。 XenDesktop による VDI 環境 が利用可能になるまであと一息です!

1)Citrix Desktop Studio を起動して、項目の中から「デスクトップ展開」をクリックします。

2)「デスクトップ展開」ウィザードが起動して、XenDesktop の構成を行ないます。

3)「サイト」画面では以下の例のように識別しやすい名前を入力してください。

サイト:技術部

これから作成する XenDesktop サイトを識別するための名前

データベース構成:デフォルトのデータベースを使用する

4)「デフォルトのデータベースを使用する」を選んだ場合、データベースが存在しない場合「データベー スを見つけられませんでした」というメッセージが表示されます。「OK」ボタンを押して新しいデータベ ースを作成します。

5)「現在のアカウント情報にはデータベースへアクセスして必要な操作を実行するために十分な権限があ りません」というメッセージが表示されます。ここでは「はい」ボタンを押してください。

6)「アカウント情報の入力」画面が表示されます。DDC サーバーのローカル管理者のアカウント情報を入 力してください。

7)「ライセンス」画面でライセンスサーバーとライセンスの選択を行ないます。 まず、「ライセンスサー バー」にライセンスサーバ-の情報を以下のように入力します。

ライセンスサーバーの IP(もしくはホスト名):ポート番号

ポート番号は特に設定変更していなければ、ポート番号 27000 が設定されています。

例:ddc.xendesktop.example.com:27000

ライセンスサーバーの IP、ポート番号を入力したら「接続」ボタンを押して接続確認を行ないます。

VDI Edition 以上のライセンスが、ライセンスサーバーに登録されていれば、「既存のライセンスから選 択する」を使って、XenDesktop に適切なライセンスを割り当てることができます。

Express Edition を使う場合はここでは一旦、「XenDesktop 30 日間トライアル」を選択してください。

「次へ」ボタンを押して構成を続行します。

8)「コネクション」で仮想化ホストの種類を選びます。

コネクションでは接続先のホストの種類とホストの情報を設定します。

ホストの種類:VMware virtualization アドレス:http://vCenter の IP/sdk ユーザー名:XENDESKTOP¥Administrator パスワード:(ドメイン管理者のパスワード)

コネクション名:VMwareESXiHost1 この接続の識別しやすい名前を設定します。

仮想マシン:手動で仮想マシンを作成する

今回はすでに仮想マシンを作成していますので、「手動」を選択します。

この設定を実行するには VMware vCenter Server に正規の SSL 証明書を使用する必要があります。 用 意できない場合は以下参考サイトを参考に回避するか、「ホストの種類:なし」を選択してください。

「ホストの種類:なし」を選んだ場合、電源周りの制御や XenDesktop Desktop Studio による仮想マシン の作成が実行できません。

9)「概要」画面で内容を確認して「完了」ボタンを押してください。

10)初期構成が完了していることを確認します。

11)「Desktop Studio→構成」を開き、管理者・コントローラー・ホスト・ライセンスの設定が行なわれ ているのを確認します。

■Windows7(仮想デスクトップ環境)を XenDesktop 仮想マシンとして登録

XenDesktop の初期構成が終わったら、次に仮想デスクトップ環境として用意した Windows 7 を

XenDesktop に登録して管理できるようにしましょう。XenDesktop 仮想マシンとして登録することで、

Web Interface などから VDI 環境にアクセスできるようになります。