トップPDF 第3章 イタリア 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第3章 イタリア 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第3章 イタリア 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

解雇帰趨不明確性が残ることにより、労働者憲章法 18 条改正によって違法解雇救済が緩和されたといっても使用者が新規採用を積極的に行うことには繋がらず、モ ンティ政権が示す若年者雇用増大には繋がらない可能性もある。これら批判とは別 に、そもそも非正社員雇用コストが安い以上、使用者は期間定めない雇用を積極 的に利用することはないであろうと述べるものもある 67 。以上ような批判があることか ら、 2012 年改正後も労働者憲章法 18 条に定められた規制を再度見直す動きが存在する。 たとえば、中道左派民主党マッテオ・レンツィ書記長は、若年者雇用増大などを 目指す施策なかで、新規採用時最初数年間は差別的解雇を除いて金銭解決によっ て解雇をおこなえる制度を導入することを検討している 68 。これに対して民主党と連立を 組む中道右派政党新中道右派(NCD)マウリツィオ・サッコーニ前労働・社会政策 大臣が中心となってまとめた案では、差別的解雇以外解雇全般についてすべて金銭解 決を導入することが示されている 69 。このように、中道左派からも右派からもさらなる労 働市場改革必要性が説かれ、そこでは労働者憲章法 18 条再改正が提案されている。 ただし、与党民主党(PD)支持母体一つであるイタリア労働総同盟(CGIL)中 には、これ以上労働市場改革に慎重な姿勢を示す者もあり今後状況は不透明である 70 。
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序章 欧州諸国の解雇規制の概観 第1章 デンマーク 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

序章 欧州諸国の解雇規制の概観 第1章 デンマーク 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

景気変動に対し、保障に関する変更を実施した直近例としてあげられるは、 2013 年 5 月 20 日に政治的合意となった臨時労働市場手当導入である。 経済危機後デンマーク経済上向き兆候が見えていた 2010 年 5 月前中道右派連立政権 (自由党・保守党)は、極右で閣外協力を行うデンマーク国民党と、 「デンマーク経済再 生プラン」に合意した。このプラン一部として、2010 年 7 月 1 日以降に失業保険を受 給しはじめた失業者受給期間を 4 年から 2 年に短縮。この背景には、受給停止直前に 失業者求職活動が活発化し、雇用に復帰する場合が多く、期間短縮により再雇用 早期化を目指したことがあげられる。それに加えて、デンマーク失業保険給付期間が 他 EU 諸国に比べ 2 倍であったことがあげられる。その上、受給資格取得には、過 去 3 年間で 962 時間(6 カ月)1,924 時間(12 カ月)必要とする引き締めも行った。
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附章 『雇用関係の終了−EU加盟国における法的状況』(抄訳) 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

附章 『雇用関係の終了−EU加盟国における法的状況』(抄訳) 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

用行政決定に対しては、行政裁判所手続によって異議を申し立てることができ る。解雇手当支払いや額をめぐって労使間で争いがあるときは、労働者は雇用裁 判所に訴えることができる。 フィンランドでは、雇用契約法違反は地方裁判所に訴えることができる。労働協約 違反は、協約定める仲裁手続労働裁判所に訴えることができる。両者とも訴え 期限は 2 年である。労働裁判所で労働者は労働組合に代理してもらうことができる。 労働組合が訴え提起を拒否したときは、その権利は労働者自身によって行使され、雇 用終了から 2 カ月以内に提起された場合は迅速に処理されなければならない。使用者が 雇用契約法に規定する理由に反して雇用契約を終了した場合に課される経済的制裁は最 高 24 カ月分賃金に相当する補償金である。個別的解雇場合と対照的に、この場合補 償金最低額はない。補償金から支払われた失業給付金が控除される。これら控除は社 会保険基金に支払われる。
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表紙・まえがき・執筆者・目次 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

表紙・まえがき・執筆者・目次 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

5 節 終わりに ····················································································· 38 別添 1 ···································································································· 39 2 ギリシャ ························································································ 49 はじめに ································································································· 49
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第4章 スペイン 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第4章 スペイン 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

どである。なお、集団解雇対象となる従業員が全体半数以上にも及ぶ場合には、企 業が保有する資産売却についても言及する必要が生じる(ET51.3)。 協議にあたっては、労使双方に対し、合意に向けて誠実に(buena fe)交渉する義務 が課される。合意を成立させるに際しては、従業員代表過半数同意を必要とする。 集団解雇実施について労使間で合意に達した後、使用者は被解雇対象者に対し個別に 解雇通告を行うことになる。この際、使用者には労働関係当局に対して集団解雇実 施について報告する義務が課せられている。なお、被解雇対象者を選定するにあたり、 従業員代表については優先的な身分保障権利を認めることで、労働者を代表する者と して活動権が保障されている 11 。同様に、家庭環境に関して配慮が必要な者、一定年 齢に達している者、障害を有する者についても、労働協約を締結するか、もしくは協議 において合意することにより、優先的残留権を設定することが可能である(ET51.5)。
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第2章 ギリシャ 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第2章 ギリシャ 資料シリーズ No142 欧州諸国の解雇法制 ―デンマーク、ギリシャ、イタリア、スペインに関する調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

企業レベル特殊労働協約が受け入れられないことを、ギリシャ企業レベルごく 一部労働組合問題としたトロイカは、労働法をさらに改正するよう強く圧力をかけ 続けた 74 。その後、2011 年 6 月~7 月に行われたプログラム四回評価では、政府は、 企業レベル賃金さらなる柔軟性を支援するためにその改正が必要と判明し次第、法 律 3899/2010 号を改正すべきである旨が定められた。これに続いて、 「年金、統一賃金 と等級、余剰人員解雇に関する規制および 2012 年~2015 年中期財政戦略枠組みを実 施 す る た め 規 定 」 に 関 す る 法 律 4024/2011 号 37 条 ( 1) が 、 法 律 1876/1990 号 3 条(5)に取って代わり、 (50 人未満従業員を雇用している企業を含 む)全企業に企業レベル労働協約を締結する法的資格を付与した。ただし、これは従 業員 5 分の 3 が「労働者集団(association of persons)」を形成する場合が対象である。 加えて、法律 1876/1990 号 3 条(5)が、(中期財政戦略枠組み適用期間中、すな わち 2015 年まで間)部門レベルと企業レベル労働協約同時実施場合における 「 よ り 有 利 な 規 定 」( Günstigkeitsprinzip) 適 用 を 一 時 停 止 し た 。 最 後 に 、 法 律 4024/2011 号 37 条(6)が、同期間中、部門レベルと職業レベル労働協約延長を 一時停止した。協約延長禁止に関連して、部門レベルで締結された協約よりも企業レ ベルで締結された協約が重視されていることは、団体交渉制度大幅な規制撤廃傾向を 意味するものとして、労働者にとってだけでなく、部門レベル労働協約署名組織 メンバーである使用者にとっても否定的な要素を持ち、今日、その力を殺がれる現実に 直面している 75 。企業レベル協約締結に向けた交渉で労働者集団」代表性は、 とりわけギリシャ企業大半を構成している中小企業と関連において問題がある。こ 点は ILO ハイレベルミッション報告書(ILO High Level Mission Report)で強調さ れている。当該報告書には次ように記載されている。
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第3章 ドイツ 資料シリーズ No117 諸外国における在宅形態の就業に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第3章 ドイツ 資料シリーズ No117 諸外国における在宅形態の就業に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

運送人 運送時に自己車両を使用し、かつ事業を営むために貨物自動車運送事業法 3 条 規定による許可、又は EEC 規則(881/92)3 条規定による共同体免許を取得して いる場合には、自営業を営むものとみなされる。これは、運送人が個人としてその他 従業員を雇用することなく、単独企業ためにのみ活動し、その活動時に当該企 業シンボルカラー又は「ロゴ」を使用している場合にも同様とする。但し、その前 提として、当該運送人に対して労働時間長さも、開始及び終了時間も定められてい ないこと、かつ当該運送人が、その他自己顧客ためにも自己責任において運 送を行う可能性を-理論上だけではなく-有することが条件とされる。この可能性が 実際に利用されているかどうかは、決定的な意味を持たない。上述解釈意味にお ける「自己車両」に該当するは、車両が就業者本人に対して許可されており、か つ本人によって自己資本で取得されたか、又はリースされた場合に限られる。その車 両又はリース資金調達に委託者が間接的又は直接的に関与している場合は、自営活 動を否定する事実となる。
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第2章フランス 資料シリーズ No143 失業保険制度の国際比較 ―デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデン|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第2章フランス 資料シリーズ No143 失業保険制度の国際比較 ―デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデン|労働政策研究・研修機構(JILPT)

社 会 保 障 法 典 ( ) に 規 定 さ れ て い る 法 定 「 社 会 保 障 ( ) 」 に は 含 ま れ ず 、 法 定 外 制 度 ひ と つ と し て 「 社 会 保 護 ( ) 」 制 度 一 部 を 担 っ て い る 。 失 業 保 険 制 度 が 欧 州 主 要 国 に お い て 創 設 さ れ た 時 期 は 世 紀 前 半 で あ る 。 イ ギ リ ス で は 年 に 、 イ タ リ ア で は 年 、 ド イ ツ で は 年 、 デ ン マ ー ク で は 年 、 ス ウ ェ ー デ ン で は 年 に 創 設 さ れ た 。 こ れ に 対 し て フ ラ ン ス に お い て 強 制 加 入 を 基 本 と す る 失 業 保 険 制 度 が 創 設 さ れ た は 年 と 比 較 的 遅 い 。 早 い 時 期 か ら 工 業 化 が 進 ん だ 英 独 と 異 な り 、 フ ラ ン ス で は 農 業 中 心 産 業 が 年 代 ま で 維 持 さ れ た こ と や 、 北 欧 と 比 較 す る と 労 働 組 合 運 動 が 組 織 的 に 弱 い と と も に 、 組 合 運 動 目 的 が 労 働 条 件 改 善 よ り も 社 会 全 体 根 本 的 な 変 革 を 重 視 し て い た こ と な ど が 、そ 理 由 と し て 挙 げ ら れ る 。 世 紀 前 半 失 業 保 険 に 関 す る 制 度 は 、 国 や 市 町 村 が 公 的 扶 助 と し て 実 施 す る も し か 存 在 し な か っ た 。 年 に 国 際 労 働 機 関( ) 失 業 給 付 条 約( 非 任 意 的 失 業 者 に 対 し 給 付 又 は 手 当 を 確 保 す る 条 約 ( 号 ) ) を 批 准 し た こ と が 契 機 と な っ て 強 制 的 な 失 業 保 険 に 関 す る 制 度 構 築 が 進 ん で い っ た 。
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第1章 デンマーク 第2章 フランス 第3章 ドイツ 資料シリーズ No114 諸外国における高度人材を中心とした外国人労働者受入れ政策 ―デンマーク、フランス、ドイツ、イギリス、EU、アメリカ、韓国、シンガポール比較調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第1章 デンマーク 第2章 フランス 第3章 ドイツ 資料シリーズ No114 諸外国における高度人材を中心とした外国人労働者受入れ政策 ―デンマーク、フランス、ドイツ、イギリス、EU、アメリカ、韓国、シンガポール比較調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

ことから、企業は移民局における事務処理関連待ち時間を節約することができるという点 で、グリーンカード制度は使用者にとって魅力的なものとなっていると答えている。 特に金融危機を原因として失業率が上昇しているため、多くグリーンカード取得者が自 分学歴面で資格とマッチする仕事に就職することに困難を感じている。しかしこのこと は、多数が、現実に仕事が得られる業種で仕事を見つけようとすることを意味するものでも ある。本調査が示すとおり、これはたとえば清掃、ホテル・レストラン、新聞配達など仕 事であることが多い。DI,DA,およびインタビューに回答した多く企業は、外国人労働 者は将来において自分学歴面で資格にマッチした仕事に就くことを希望にデンマークに 在留し続けるだろうことから、こうした側面もフレキシビリティを高める一助となっている ことを指摘している。特に DA および DI は、将来的に就労人口が不足する傾向にあること が大きな問題となっていることを指摘しており、これもグリーンカード制度を通じて緩和で きるではないかと見通しを示している。
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第2部 アメリカにおける解雇規制と解雇紛争解決の実情 資料シリーズNo157「アメリカにおける個別労働紛争の解決に関する調査結果」|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第2部 アメリカにおける解雇規制と解雇紛争解決の実情 資料シリーズNo157「アメリカにおける個別労働紛争の解決に関する調査結果」|労働政策研究・研修機構(JILPT)

アメリカには雇用労働関係専門的司法機関(労働裁判所など)がない中で、通常裁判所 (連邦および州)が究極的な紛争解決機関として役割を果たしている。統計データから見 ると、全民事事件数に比べ、雇用労働関係事件数は 1 割ほどであり、そのうち、公民権(差 別禁止法)関連訴訟が比較的多くみられる。この中に解雇事件が含まれていると考えられ るが、多く場合差別禁止法違反関連事件ではないかと推察され、純粋なコモンロー上 解雇事件はそれほど多くはないように思われる。また、ほとんど事件が裁判手続ないし審 理手続前に和解等何らかの形で解決されており、法廷審理や陪審審理に進む事案はごく僅か に限られている。その僅かな事案や先行研究を見ると、被用者勝訴率は概ね 40%程度では ないかと推定される。この点、行政機関手続において法違反と判断され、救済される割合 よりは高いといえる。とはいえ、裁判手続場合であっても、成功報酬制度下で事件を弁 護士が引き受け、正式な手続ないし審理に進んだ事件でも、訴訟コストを考慮すると、原告 被用者側勝訴確率が必ずしも高いとは言い切れないように思われる。被用者が勝訴した場 合、損害賠償等による救済を得ることになるが、特に損害賠償に着目すると(統計データ上 は損害賠償しか記載されていないが) 、差別禁止法違反事件とその他雇用関係事件とでは、判 決ないし評決による賠償額に開きがあり、差別禁止法違反事件で高い傾向があるが、その他 雇用関係事件では低い傾向にある。また、法廷審理と陪審審理とでは、後者方が前者に比 べて賠償額が高い傾向にある。結局、高所得ごく限られた被用者のみが、多額費用を要 する裁判手続を通じて解雇等不利益取扱いを巡る訴訟を遂行でき、場合によっては高額損 害賠償を得ているに過ぎないではないかと考えられる。そうでない事件がある場合、それ はよほど使用者が悪質な場合契約違反訴訟か差別禁止法違反訴訟であろう。違法性が高く 疑われる分、代理人弁護士は訴訟を積極的に引き受けると考えられるからである。
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第3章 職業分類の運用 資料シリーズ No31 ハローワークにおける職業分類の運用に関する調査報告|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第3章 職業分類の運用 資料シリーズ No31 ハローワークにおける職業分類の運用に関する調査報告|労働政策研究・研修機構(JILPT)

造園師・植木職(農林漁業職業)を土木職業だと考える。 ②求職者職業認識は、その職業に対する社会一般イメージに影響されやすい。 例)ガソリンスタンド店員(販売職業)や自動車整備工(製造・制作職業)をサー ビス仕事、テレホンアポインター(営業・販売関連事務職業)を営業や販売 職業、DTP オペレーター・CAD オペレーター(ともに製造・制作職業)を事務 職業や専門的技術的職業、電話交換手(通信職業)を事務職業と認識する者 が多い。また、飲食店主・マネージャー(販売職業)を接客・給仕職業(サー ビス職業)としてみる。
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表紙・まえがき・執筆担当者・目次 /序章 欧州諸国における失業扶助制度 資料シリーズ No70 ドイツ・フランス・イギリスの失業扶助制度に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

表紙・まえがき・執筆担当者・目次 /序章 欧州諸国における失業扶助制度 資料シリーズ No70 ドイツ・フランス・イギリスの失業扶助制度に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

「福祉から就労へ」という大きな流れ中で導入ないし改善されてきた失業扶助制度であ るが、各国歴史的背景、社会経済情勢、他制度と関係などにより、制度内容はそれぞれ 異なるものとなっている。 ドイツ失業扶助制度に当たる求職者基礎保障制度は、労働市場改革一環として社会法 典Ⅱ編(SGBⅡ)を根拠法として導入された。従来失業扶助と社会扶助を統合・再編し、 一方で、失業保険給付期間を制限し、受給要件を狭めることによって長期失業者を移行さ せ、他方で、我が国生活保護に相当する社会扶助から就労可能な者を出来るだけ切り出す
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第3章 ドイツ 資料シリーズNo167「諸外国の民間人材ビジネスに関する調査―アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、中国、韓国―」|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第3章 ドイツ 資料シリーズNo167「諸外国の民間人材ビジネスに関する調査―アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、中国、韓国―」|労働政策研究・研修機構(JILPT)

得 BA 実施 社会法 3 371 条 4 管理評議会 中央 あ 地方 様 労使 者構成 地方管理委員会 Örtlicher Verwaltungsausschuss あ 地方 用 や 支 業 務 運 営 対 監 視 や 言 行 い 法 法 人 Körperschaft des Öffentlichen Rechts public-law corporation 英 多い

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第1章 アメリカ 資料シリーズ No117 諸外国における在宅形態の就業に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第1章 アメリカ 資料シリーズ No117 諸外国における在宅形態の就業に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

2.ダンロップ委員会 ダンロップ委員会名称は、1970 年代フォード大統領政権下で労働長官を務めた John T. Dunlop が委員長を務めたことによる通称である。その正式名称は「労働者・管理者関係 将来に関する委員会(Commision on the Future of Worker-Management relations)」で ある。検討事項一つに在宅形態就業を行う独立自営業者を含めた非典型雇用労働問 題があった。これまで見てきたように、独立自営業者もしくは非典型雇用労働者は、経済的 実態に即して労災補償と公正労働基準法が適用されることがある。一方で、全国労働関係法 や企業が費用を負担する社会保障、失業保険、家族介護休暇法は適用されないことが多い。 企業年金に関して定めた ERISA 法では、年間 1000 時間未満パートタイム労働適用 を除外しているほか、そもそも企業年金制度を持たない企業も多い。医療保険制度は国民皆 保険制度を目指したいわゆるオバマケアが 2014 年度から施行される予定(2013 年現在) だが、50 人以上フルタイム労働者を直接雇用する事業主にのみ義務付けられている。ま た、たとえ保険が適用されてもそれは最低限保障であり、企業が正規雇用する従業員に提 供する医療保険とは受けられる医療サービス内容が大きく異なる。家族介護休暇法も同様 に適用範囲が限定されており、パートタイム労働者や頻繁に雇用主を変える者、独立自営業 者を想定したものではない。雇用関係がある場合であっても、全国労働関係法は適正交渉単 位認定における制約から適用対象となることが困難である。
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第2章 イギリス 資料シリーズ No117 諸外国における在宅形態の就業に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第2章 イギリス 資料シリーズ No117 諸外国における在宅形態の就業に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

提供や相談受付、在宅労働を始める人々に対する助言ほか、起業支援や IT を含む訓練 支援等を実施している。また、前述ロッチデール・カウンシルで提供されていた在宅労働 者向けサービス廃止を機に、支援組織として補助を受けていた Rochdale Homeworkers Support Group は、新たにワーカーズコレクティブを設立した。ロッチデール・カウンシル サービス廃止に伴い、解雇された元担当職員が代表を務めており、在宅労働仕事募 集、劣悪なな就業条件を防止・改善するため交渉、またコンピュータ、食品取扱、育児な どの分野で訓練紹介を実施している。コレクティブが扱う仕事は、縫製・仕立て、仕出 し、ヘナ(染色)、アイロンがけ、家事(清掃、料理、洗濯など)などほか、通訳・翻訳(ウル ドゥー語、パンジャブ語)である。
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第3章 イギリス 資料シリーズ No70 ドイツ・フランス・イギリスの失業扶助制度に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第3章 イギリス 資料シリーズ No70 ドイツ・フランス・イギリスの失業扶助制度に関する調査|労働政策研究・研修機構(JILPT)

一方、地方自治体は住宅給付と地方税給付支給に関して申請受付・給付業務を所管する とともに、独自取締権限が与えられており、それぞれ不正受給起訴や制裁に関する方針 を公表している。雇用年金省は、自治体給付支払いに関して直接的な管理は行わないが、 不正受給及び誤給付削減を支援するため、地方自治体と連携している。具体的には、不正 受給防止パートナーシップ協定(Fraud Partnership Agreement)に基づき、自治体から求め に応じて必要なデータ提供などを行うほか、雇用年金省訴追部門は、サービス・レベル 協定(Service Level Agreement)を交わした地方自治体に代わり、不正受給ケースを訴追 することができる。
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第3章ドイツ 資料シリーズ No143 失業保険制度の国際比較 ―デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデン|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第3章ドイツ 資料シリーズ No143 失業保険制度の国際比較 ―デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデン|労働政策研究・研修機構(JILPT)

3. 適 用 対 象 ・ 受 給 要 件 ・ 受 給 手 続 ド イ ツ 失 業 保 険 制 度 は 、 65 歳 未 満 従 属 的 就 労 者( 労 働 者 )で あ れ ば 、す べ て 適 用 対 象 と な る 強 制 保 険 で あ る 。 失 業 給 付 Ⅰ を 受 給 す る た め 要 件 は 、 ア ) 実 際 に 失 業 状 態 に あ る こ と 、 イ ) 雇 用 エ ー ジ ェ ン シ ー( AA )に 対 す る 失 業 申 請 が あ る こ と 、ウ )一 定 期 間 、保 険 料 納 付 義 務 あ る 雇 用 に 就 い て い る こ と 3 つ で あ る ( SGB III 137 条 1 項 ) 。 こ う ち 、 ア ) 状 態 に あ る か 否 か は 、 就 業 機 会 喪 失 、当 該 喪 失 解 消 へ 向 け た 努 力 、職 業 紹 介 へ 応 諾 と い う 3 点 有 無 を 基 準 に 判 断 さ れ る 。 な お 、 「 失 業 状 態 」 に な く と も 例 外 的 に 「 失 業 給 付 Ⅰ 」 を 受 給 で き る 者 と し て 、 満 58 歳 以 上 で あ っ て 引 退 者 類 似 条 項( SGB III 428 条 参 照 ) 適 用 を 受 け る 者 や 、訓 練 措 置 に あ る 者 な ど が い る 。 ま た 、 ウ ) に つ い て は 、 離 職 前 2 年 間 う ち 、 少 な く と も 12 カ 月 間 保 険 料 納 付 が 必 要 で あ る 。 も っ と も 、 離 職 前 労 働 契 約 に 10 週 間 以 内 期 間 が 付 さ れ て い た 者 等 に 関 し て は 、年 齢 に 関 係 な く 、離 職 前 2 年 間 に お け る 保 険 料 納 付 月 数 に 応 じ た 本 手 当 最 長 受 給 期 間 が 定 め ら れ て い る ( SGB III 147 条 3 項 ) 。
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第5章 フランス 【総表】 資料シリーズ No139 欧州諸国における介護分野に従事する外国人労働者 ―ドイツ、イタリア、スウェーデン、イギリス、フランス5カ国調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第5章 フランス 【総表】 資料シリーズ No139 欧州諸国における介護分野に従事する外国人労働者 ―ドイツ、イタリア、スウェーデン、イギリス、フランス5カ国調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

に関して詳細な分析をしている。MDCW 中には、介護労働現場における移住労働者に 関する記述が含まれている。邦文以外ものとしては、フランス研究者による Avril(2003) や Avril(2006)などが挙げられる。政府統計数値として、特に介護労働分野に着目した 就労は把握し難い。また、介護労働が不足職種として捉えられていないこともあり、外国人 労働問題として着目されているわけではない。さらに、家事労働に従事する女性移住労働問題一部、あるいは派生問題として介護労働が認識されているが、介護分野に従事する 外国人労働者に着目した研究がなされている状況にはない。
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第3章 スウェーデン 第4章 イギリス 資料シリーズ No139 欧州諸国における介護分野に従事する外国人労働者 ―ドイツ、イタリア、スウェーデン、イギリス、フランス5カ国調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

第3章 スウェーデン 第4章 イギリス 資料シリーズ No139 欧州諸国における介護分野に従事する外国人労働者 ―ドイツ、イタリア、スウェーデン、イギリス、フランス5カ国調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

(3) 高齢者(外国生まれ)と介護従事者関係 外国生まれ高齢者多くは、自分を介護する人が、自分と同じ背景を持つ人であること を希望する。そうすれば、自分母国語でコミュニケーションが出来るし、自身文化へ 十分な配慮も期待できるからだ。しかし、介護従事者間では、それが必ずしも適切な事と して認識されているわけではなく、スウェーデン語を話す者が介護する事も多い。特定外 国人高齢者に、特定外国人介護従事者を貼り付けることには危険があり、介護従事者 心身健康にも重大な影響を及ぼす。同じ背景を持つ外国人高齢者へ長時間・長期間世 話に疲れ、休職を余儀なくされる者も少なくない。
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表紙・まえがき・執筆者・目次 資料シリーズ No139 欧州諸国における介護分野に従事する外国人労働者 ―ドイツ、イタリア、スウェーデン、イギリス、フランス5カ国調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

表紙・まえがき・執筆者・目次 資料シリーズ No139 欧州諸国における介護分野に従事する外国人労働者 ―ドイツ、イタリア、スウェーデン、イギリス、フランス5カ国調査―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

ま え が き 本報告書は、厚生労働要請を受けて当機構が実施した欧州諸国における介護分野に従 事する外国人労働受入れ制度・実態に関する調査結果をとりまとめたものである。 本報告書が欧州諸国介護分野外国人労働状況について理解を深める一助となれば 幸いである。

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