19 5.2 変数
5.2.1 患者数の算出方法について
医療費助成制度は先述したとおり、市区町村で独自に助成制限や支払い方法を定めている ため、これが各市区町村の患者数に与える影響を調べるためには、市区町村在住の患者数の データを得る必要がある。しかし、質問票回答結果から市区町村在住の患者数を把握してい る自治体が少数であったことから、幾つかの方法で患者数を算出した。以下に算出方法を記 す。「市区町村在住患者数」以外に、市区町村が把握している医療機関別患者数をその地域 の市区町村の小児人口で按分した「市区町村広域按分患者数」、都道府県が把握している医 療機関別あるいは医療圏別の患者数をその地域の市区町村の小児人口で按分した「都道府 県広域按分患者数」、市区町村と都道府県の按分患者数を合わせた「市区町村・都道府県広 域按分患者数」の 4 サンプルを用意し、これらの中から「都道府県広域按分患者数」を選定 した。以降の分析は、2011、2013、2015 年度の 3 年度のパネルデータ 546 件を作成し、変 量効果モデルによる分析を行う。なお、患者按分式を下記に、按分イメージは図 17 に示す。
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