他方で、復興までに長い期間がかかることを踏まえて、一度きりの金銭寄付 のみならず、基金や助成プログラムなど、3年間、5年間といった長期・継続 的な支援をコミットメントする企業が散見される。
また、各企業・団体とも、時間の経過とともに変化する被災地のニーズに対 応した支援に知恵を絞った。概して、3月から5月頃にかけては、緊急支援と して、電気・ガス・通信等の公共インフラや商業施設等の復旧に全力で努める とともに、義援金・支援金の寄付や、避難所を対象とした食料品・日用品とい った救援物資の無償提供等を実施した。5月以降は、社員等を被災地にボラン ティアとして派遣して被災地の泥かきや草刈り等を行ったり、仮設住宅等への 移転を踏まえて、日用品や家電品、IT関連サービス等を提供したり、子ども の教育支援や心のケア等を目的に様々なイベントを企画してコミュニティ形成 の手助けをしたり、被災者の方々を勇気づけたりした。秋以降は、引き続き、 子どもの教育や心のケアに関わる支援、コミュニティ支援を行うとともに、漁 業や水産加工業などの地場産業等の復興に係る支援や、冬物関連製品の提供等 を行う例が見られた。
Show more
33
Read more