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PDF 線形写像の表現行列 - Osaka U

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Academic year: 2024

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2019年度・線形代数学・同演義II 20191031

§5 線形写像の表現行列

今回の内容は教科書pp. 115–117に相当します.

K RまたはCとする.K[x]n とは,これまでと同様,K の元を係数とするn次以下の x の多項式すべてからなる線形空間を表すものとする.

5.1 V =R[x]3W = R[x]2とする.V の基底としてΣ= [1,x,x2,x3]を,Wの基底として Ξ=[1,x,x2]を考える.

(1) 線形変換Φ: VV をΨ(f(x))= f(x+a)により定義する.基底Σに関するΦ の表現行列を求めよ.

(2) 線形写像Ψ:VW をΨ(f(x))= f(x)により定義する.基底Σ,Ξに関するΨ の表現行列を求めよ.

â (1)Φのように,定義域と終域が一致しているような線形写像を線形変換という.線形変換 について表現行列を考えるときは,特別な理由がないかぎり,定義域と終域で同じ基底を用いる.

5.2 (1)はほぼ教科書の例題4.2

V =R[x]3とする.線形変換Φ:VV

Φ(f(x))= x f(x) −2f(x+1)

により定義する.

(1) V の基底Σ =[1,x,x2,x3]に関するΦの表現行列を求めよ.

(2) x f(x)= 2f(x+1)をみたすようなV =R[x]3のすべての元を決定せよ.

(3) ImageΦの基底の一例をあげよ.

(2)

次の問題では,Mn(K) = {K の元を成分とするn次正方行列} と書くことにする.Mn(K) は線形空間である(ただし,線形空間の定義における加法およびスカラー倍として,行列に関 する通常の加法とスカラー倍を採用する).Mn(K)の零ベクトル0は零行列Oである.

5.3 [(1),(2)は,教科書の第4章章末問題・問題2 (1)をb=1として簡単にしたもの.]

K をRまたはCとする.2次正方行列 A=

(a 1 c d )

M2(K)

を考える.

(1) V = M2(K)として,写像Φ: VV をΦ(X) = [A,X]により定義する.Φが線 形変換であることを示せ.ただし,一般に2つの正方行列 ABに対し,[A,B]ABB Aのことである.

(2) V の基底Σ =[E1,E2,E3,E4]を考える.ただし E1 =

(1 0 0 0 )

, E2=

(0 1 0 0 )

, E3=

(0 0 1 0 )

, E4 =

(0 0 0 1 )

.

基底Σに関するΦの表現行列Sを求めよ.

(3) [A,X]=Oとなるような XM2(K)全体の集合を具体的に記述せよ.

5.4 [教科書の第4章章末問題・問題2 (2)を見通しよく解いてみたい.]

前問の記号をそのまま用いる.さらにΞをK2の標準的な基底とする.すなわち Ξ=[e1,e2], ただし e1 =

(1 0 )

, e2=

(0 1 )

.

(1) 写像Ψ: VK2

Ψ(Y)= ( trY

tr(AY) )

によって定義する.これは線形写像である.基底 Σ,Ξに関するΨ の表現行列T を求めよ.

(2) Ψ◦Φ: VK2が零写像(定義域のすべてのベクトルを0に移す写像)である ことを確かめよ.

(3) (2)から直ちにImageΦ ⊂KerΨであることがわかるが,実は

ImageΦ=KerΨ (∗)

が成立する.(∗)を証明せよ.また(∗)を言い換えて,BM2(K)に対し,[A,X]= B となるような XM2(K)が存在するための必要十分条件を述べよ.

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