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距離空間の間の連続写像

ドキュメント内 幾何学序論講義ノート (ページ 171-175)

Proof. 三角不等式より, 任意のa, x∈X に対し

−d(x, a)≤d(x0, x)−d(x0, a)≤d(x, a) (2.1) すなわち|d(x0, x)−d(x0, a)| ≤ d(x, a)であることがわかる. よって, 任意のε >0に対 し, δ =εとおくと, d(x, a)< δならば,

|dx0(x)−dx0(a)|=|d(x0, x)−d(x0, a)| ≤d(x, a)< δ =ε.

exercise 143. 不等式(2.1)を示せ.

Theorem 2.14.4. X, Y を距離空間とする. このとき

f: X Ya X で 連 続 a X に 収 束 す る 任 意 の 点 列 {xn} に 対 し

nlim→∞f(xn) =f(a).

つまり, f が連続であるということは, lim

n→∞ を中にいれることが出来る, すなわち

nlim→∞f(xn) =f (

nlim→∞xn

)

となるということである.

Proof. )fa∈X で連続であり, 点列{xn}aに収束するとする. f(a)の任意の近 傍V に対し,aの近傍Uf(U)⊂V となるものが存在する. このU に対し,あるN N が存在し, n≥ N ならばxn U となる. したがってn≥N ならばf(xn) ∈f(U) ⊂V である. よってf(xn)→f(a).

) Proposition 2.13.6 より ∀A X : a Aa f(a) f(A)a を示せばよい. A ⊂X,a ∈Aaとする. X は距離空間だから, Theorem.2.11.4.2より, Aの点列{an}

nlim→∞an =aとなるものがある. 仮定より, lim

n→∞f(an) = f(a)である. {f(an)}f(A) の点列だから, Theorem. 2.11.4.1より, f(a)∈f(A)a.

Remark . 証明を見るとわかるように, は任意の位相空間でよい. , 点a∈X が可 算基本近傍系をもてばよい.

exercise 144. f(x, y) =x+y,g(x, y) =xyで与えられるユークリッド空間の間の写像 f, g: R2 Rは連続である.

exercise 145. R,Rm,Rn をユークリッド空間, X を位相空間とし, pi: Rn Rを第 i 成分への射影, すなわちpi(x1, . . . , xn) =xiで与えられる写像とする. 次を示せ.

1. pi は連続である.

2. f: X Rnが連続 すべてのiに対しpi◦f: X Rが連続.

3. m≥n, 1 ≤i1 < i2 < · · ·< in ≤mとする. p(x1, . . . , xm) = (xi1, . . . , xin)で与 えられる写像p: RmRn は連続.

4. B Rn を部分空間, f: X Bを写像とする. f がRnの座標を使って f(x) = (f1(x), . . . , fn(x))と表されるとき, f が連続fi: X Rが連続.

問題集 . 85(2) 99 106

Example 2.14.5. (X, dX) を距離空間, (Y, dY)を有界, すなわち δ(Y) < , である 距離空間とする. X からY への写像全体をF(X, Y), 連続写像全体をC(X, Y)で表す. f, g ∈F(X, Y)に対し, 実数d(f, g)を

d(f, g) = sup

xX

dY(f(x), g(x))

により定める(Y は有界だからd(f, g)<∞)と, dF(X, Y)上の距離関数である. {fn} F(X, Y) の点列, すなわち X から Y への写像の列とする. {fn} が上で定 めた距離に関して f F(X, Y) に収束するとき, {fn} f に一様収束 (uniformly convergent) するという.

連続写像の列{fn}が写像fに一様収束するならば,f は連続である. よってCor2.11.5 より, この距離の定める位相に関してC(X, Y)F(X, Y)の閉集合である.

Proof. 連続写像の列{fn}が写像f に一様収束するとき, f は連続であることを示す. a ∈X を任意の点とする. a ∈Xf が連続であること, すなわち, 任意のε >0に対 し, aのある近傍U が存在して, x U ならばdY(f(x), f(a)) < εとなることを示せば よい.

ε >0とする. {fn}f に一様収束するので, あるN Nが存在して, n≥N ならば d(fn, f)< ε/3となる. よって, 任意のx∈X に対しdY(fN(x), f(x))< ε/3である. fN は連続であるからaのある近傍U が存在して, x∈U ならばdY(fN(x), fN(a))< ε/3と なる. このU について, x∈U ならば

dY(f(x), f(a))≤dY(f(x), fN(x)) +dY(fN(x), fN(a)) +dY(fN(a), f(a))< ε.

exercise 146. 上のdF(X, Y)上の距離関数であることを示せ. Definition 2.14.6. (X, dX), (Y, dY)を距離空間とする.

写像f: X Y が一様連続(uniformly continuous) である

def

任意のε > 0に対し, あるδ >0が存在して, dX(x, x)< δならばdY(f(x), f(x))< εとなる.

Remark . εに対しδX の点によらずにとれる.

明かに一様連続ならば連続である.

exercise 147. 一様連続ならば連続であることを示せ.

Example 2.14.7. f: R R f(x) = x2 で 定 め る と, f は 一 様 連 続 で は な い. (Ex 2.14.2参照.)

Proof. 任意のδ >0に対し, x= 1とすると, |(x+δ/2))−x|=δ/2< δであるが,

|f(x+δ/2)−f(x)|= (

x+ δ 2

)2

−x2

=δx+ δ2 4

> δx= 1.

Example 2.14.8. X A ̸= とする. dA(x) = d(x, A)で定まる関数dA: X R 一様連続である. とくにEx.2.14.3の関数dx0 は一様連続である.

Proof. 任意のx, y X と, 任意の a A に対しd(x, y) +d(y, a) d(x, a) d(x, A), すなわち d(x, y) +d(y, a) d(x, A) だから, d(x, y) +d(y, A) d(x, A)が成り立つ. よって d(x, y) d(x, A)−d(y, A). xyを入れ換えてd(x, A)−d(y, A) ≥ −d(x, y).

よって

|dA(x)−dA(y)|=|d(x, A)−d(y, A)| ≤d(x, y).

問題集 . 97 103(1)(2)

第 3

位相空間

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