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「ヂフテリー」患者並に保菌者の口蓋扁桃腺の病理組織学的所見

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Academic year: 2021

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東京女讐學會第四同工會記事 137 鷹 答 山 本 杉 「} 、 この場合温度は普通でいたしました。 さきに,冷温熟食の下剃健康胃に及ぼす影響にいって報告してをります。 座 長i(自35番至38=番) 三 藤i 寛 35.「ヂフテリー」患者並に保菌凹め口 蓋扁桃腺の病理組織學的所見 東京女子一口專門學校耳鼻咽喉科教室 窪 敦 子 口蓋扁桃腺の病理組織肇的研究は既に微に入り細を穿ちたるの感あるも,「ヂフテリ ー」菌保有者の口蓋扁桃腺の病理組織學的槍索を行ひたる報告は稀にして,演者の渉 獄せる丈獄中にては成丈報告は松浦氏の5例10側に就て行ひたるものあるのみにし て,其他田中氏,高城氏,橋本・今井氏等の報告を見たるも詳細を鋏きたり。 演者は「ヂフテリー」患者にして義膜浩失し,臨床的に急性炎症所見浩退し,「ヂ」治 療開始後i1日より31日に及ぶも爾菌を詮明せるもの11名,「ヂ」治癒後1年を経過せる もの2名及び「ヂ」保菌者2名,合計15名より摘出或は切除に依って得たる口蓋扁桃腺 30側,之の甥照として習慣性「アンギーナ」の4例8側を「アルコーノv」叉はtラォルマ リン」固定,「パラフィン」包埋に依る組織標本を作製,之に「ヘマトキシリン。エオジ ン」複染色,ワンギーソン氏染色及びワイゲルト氏繊維素染色を施し病理組織學的槍査 を行へり。 病理組織學的斯見= 1)扁桃腺E皮は重暦扁平上皮より成り,扁桃腺表面の攣化は主として増殖,角化 も じ う ヨし も にして壊死を認めす,野晒上皮は骨化著明にして増殖,角化,硝子様攣性,剥離等を 著明に認め,殊に腺窩深く凹凸甚しきもの玉深部に於ては上皮の壊死,剥撹を認めた り。上皮暦の細胞配列は概ね不並にして核攣性を見るも,保菌者及び封照例に於ては 稻々輕度なり。 2)實質は篇桃腺肥大性のものは實質も緻密なるも,萎縮性のものは髭粗なるが如 ヤ も し。實質形成細胞は主として淋巴細胞なるも其他相當多敷ゐ「プラスマ」細胞を認め, 殊に第2. 5. 7. 10・ U・12。15例に於ては殆ど全部「プラスマ」細胞より成れるが如き所も ありたり。 3)濾胞は多くは不明瞭となり,梢明瞭なる竜のも排列不規則にして,胚芽中椹は う し 多くは消失せり。維過長きものに於ては比較的明瞭なる電のあり,殊に保菌者に於て 一第 7 巷 461 一

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138 東京:幽翠學會第四回総山記事 は戦前に於けると同様に姑く明瞭に之を認めたり。濾胞形成細胞は主として淋巴細胞 にして,胚芽中櫃は類上皮細胞より成り,濾胞の境界不明瞭となれるものYli lcは多 数の「プラスマ」細胞を認めたり。 4)結締織を上皮下,隔壁及び被膜結締織とに分ちて見るに,上皮下結締織は炎症 s s s 所見なき引照例に於て多少厚く,隔壁結締織は大艘年齢の増加と共に増殖し,平平の 萎縮せるものに著明なり。被膜結締織は摘出術式の如何及び巧拙’ 狽モ謔闌冾ォもの或は 途中にて切られたるもの等ありて一町ならす。一般に血管は「ヂJ罹患中のものに弓張 欝血の像張く,炎性細胞浸潤は罹患後の経過短かきもの及び重症なりしもの程附きが 如し。 ・5)腺窩は扁桃腺萎縮性のものに於ては一般に廣く軍管状にて短かきも,肥大せ s s るものに於ては多数且長くして實質内を貫きて被膜に達せるものあり,叉或ものは實 質内に侵入し胞甲状に濾胞装置を包沸せる如き像を呈せるものあり。腺窩内容物は一 般に臨床的所見の輕重,輕過D長短,腺窩の門門等に依り其性質並に量を異にするも 殊に腺窩の朕態に依り著明なる差あり。是等内容物は多くは上皮の角化或は壌死に由 る剥睨物に淋巴球,多核白血球,「ナラスマ4細胞等多敷に混在し或は細胞核崩壊著明 なるを認めたり。三新蕾,多少の相異はあるも殆ど凡てに繊維素性物質を認めたり。 殊に腺窩深く,腺野幌の複雑なるものに於ては内容物多く,陥凹部は多数の上皮壌死 物に充され或一部は結締織化しつNある状態を認めたり。謝照に於ては第18例を除き たる3例は甚だ清潔にして,少数の淋巴細胞或は「プラスマ」細胞を認めたるのみ。其 他腺窩内野は實質中に多数の出1血竈を認めたるものあるも恐らくは手術的操作に由る ものならん。 爾第1例の標本中に腺窩内の牛ば剥離せる表在上皮中に一個の大なる細菌塊ありて 「ヂフテリーJ菌と思はるx桿菌を球菌と共に明瞭に認め得た)i。其他放線状菌塊と思 はるS腺窩内異物4例,被膜或は隔壁結締織内に軟骨形成あるもの3例を見たり。’省 細菌學的事項は更に引き旧き槍査を績行ずる豫定なり。 「ヂフテリ’一’、J罹患時の扁桃腺摘出は安全を期するために早期に行はす,最:早きもの も治療開始後11日以後に行ひたるために急性炎症の時期を過ぎ「ヂ」特有の義膜或は潰 瘍等を鋏きたるを以て,以上所見を以で直ちに「ヂJに依る特殊の攣化と見徹すを得ざ るも,扁桃腺表面には認め得ざiJ}し彊度の憂化は碕腺窩深部に淺存し,殊に扁桃腺の 大なるものに於て著明なりし事及び第1例の腺窩内の剥離上皮内に「ヂ」菌と思はるS も1)を詮明するを得たり。

一第7巻462一

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