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学 校 教 育 専 攻 総 合 学 習 開 発 コ ー ス 山 脇 隆 史

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Academic year: 2021

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小学校における学校を基盤とした情報教育のカリキュラム開発に関する研究 ー「学びJのプロセスのモデル化と類型化に着目して一

学 校 教 育 専 攻 総 合 学 習 開 発 コ ー ス 山 脇 隆 史

1 .研究の目的

子どもたちに対する情報リテラシーの育成は,

学校教育における大きな課題の一つで、ある。

情報教育のねらいとされる情報リテラシーの育 成とは,学校の内部でのみにとどまった能力の定 着を求めるものではない。教師に制御された「学 びJを通して身に付ける経験的知識から,子ども の自律的な「学びjの中で学び取る実践的知識と して定着することまでも期待されたものである。

実践的知識としての情報リテラシーの育成にお いては,即時に効果が発揮されるような学習指導 法は存在せず,学校教育としての「学び)のプロ セスを持ってして育成にあたらなければならな い。今教師に求められていることは,情報化社会 を生きるための確かな学力としての情報リテラシ ーを育成するために,学校を基盤とした情報教育 のカリキュラムを開発していくことである。

しかし,教師には,カリキュラムを自ら開発す る経験が少なく情報教育のカリキュラム開発に戸 惑いがあるD また,学校現場には,情報教育のカ リキュラム開発を進めるための 実践的知識

(Know‑how) "の蓄積が不十分である。

以上のような問題設定に基づき,本研究では,

学校を基盤とした情報教育のカリキュラム開発を 進める手だてを求めるために,次の2つの内容に ついて検討した。 1つ目は,情報教育のカリキュ ラム開発の根底に位置づく「学びjのプロセス

指 導 教 官 村 川 雅 弘

のモデ、ノレ化で、あるo 2つ目は,情報教育の学習 指導法の特定を助けるための類型化の枠組みの 開発である。

2.情報教育の f学びjのプEセスモデル 情報教育の学習指導においては,体験的に問 題解決に取り組む中で,自らの活動を振り返り ながら進めることが意図されている。

指導にあたる梯市には,情報教育のねらいで ある情報リテラシーが生涯の礎となる力である ことを見通して 秘市の制御による「学びjか ら子どもの自律による「学びjへの学習指導の 転換"が求められている。

このような考えに基づき,コルブ (Kolb.D.A 1984)の「経験学習サイクノレ論Jから「経験学 習サイクルモデルJを援用して, 情報教育の「学 びJのプロセスモデル"を提案した(図 1)。

このモデルは,螺旋型 (Spiral)・多層構造 (Multi ‑Linear)を持つことによって,継続

情報活用の:燃性をもった状混の中で 体般的な活動をとおして 情報リ予ラシーの習得を促す

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/問題解決のための

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噂 動 的 実 験 〉 ー + ¥ 学 菅 者 の 自 害 事 / + ー { 内 省 的 櫛 〉

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情報リテラシーを怠昧づけし.

一般化された知識と統合して概念化を促す {抽象候海艇主化〉

(1)情報教育の「学びJのプロセスモデル

‑218‑

(2)

(2)制御から自律への

「学びJのプロセスモデル 的・段

F

断句に進展することを意図している。こ れを,情報教育の 制御から自律への「学びj

のフ。ロセスモデノレ"として提案した(図2)。 (図2)のモデルにおいては,調蹴的に学習の 進展が図られ,学習サイクルがIからNへと進 むにつれて,学習者の自律性の高まりに応じて 学習指導法の動産化が進められる。自律的な学 習への進展の過程において,榔市の 制御"は だんだんと低下し,かわりに学習者の 自律"

が高まってくることを表したものである。

3.情報教育の学習タイプの類型化

学習指導法の決定を助けるための類型化の枠 組みの開発においては,街宣化の観京から「学 習内容jと「学習指導法Jについて検討をおこ なった。

まず,学習内容として情報教育のねらいであ る情報リテラシーの3つの構成要素を,それぞ れ五虫立した枠組みとして位置付けた。次に,学 習指導法の最適化において情報教育における自 律性の拡張という観保から 制御" 半制御" 自 律"の3つの段階を位置付けた。この2つの分 析軸を用いてマトリクスを構成した。これを,

(1)類型化マトリクス

A m B   m c  

トー

n A   n B   n c  

q ーー

(学習指導;ま)

情報活用の実践力 科学的な理解情報の 参画する態度情報社会に

情報教育の学習指導法を類型するためのマト リクス(以後,類型化マトリクスと呼ぶ)"とし て提案した(表1)。

4.研究の成果と課題

情報教育のカリキュラム開発においては,ね らいとしての情報リテラシーが生涯の礎となる 力であることを見通して自律的な学習活動に向 けて,発展的に配列することが重要であること が明らかになったo

しかし,これまで、の情報教育のカリキュラム 開発においては,スコープ(どんな内容・領域 を組み込むのか)の観京から授業実践を検討さ れることはあったが,シーケンス(内容をどう 配列・構成するのか)を決定する際に「学びJ のプロセスを意識して検討されることは少なか った口

学校を基盤とした情報教育のカリキュラム開 発を進めるうえにおいて, 制御から自律への

「学び」のプロセスモデル"を根底に位置づけ,

更にそれぞれのプロセスにおいて最適な学習指 導法の決定を助けるために 類型化マトリクス"

を用いることは有用であると考えられる。

今後の課題として,本研究の成果を実際の学 校現場に取り入れて,学校を基盤とした情報教 育のカリキュラム開発における有効性について 実言回ワに検証することである。

‑219‑

参照

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