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学生の多様化と副専攻  ー理学部の場合ー

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Academic year: 2021

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学生の多様化と副専攻 

ー理学部の場合ー

理学部教授/全学共通カリキュラム運営センター副部長 小泉 哲夫

「大学教育研究フォーラム」本号では特集記事として「学生の多様化」が取り上 げられている。多様化には様々な側面があるが、理学部物理学科所属の私として は、やはり一番に気になるのは入学者の学力の多様化である。これはあまり好ま しくない方の多様化で、入試の多様化、高校までの学習経験の多様化等により、

学生の学力や学習意欲は10年前と比べて確実に幅広くなっている。我々理学部 のカリキュラムは、やはり専門科目をきちんと身につけていくことを前提に組み 立てられているので、確実に増えてきている学力や学習意欲の低い学生に充分対 応できているとは言い難い。物理学科でもこのような学生の存在を意識してカリ キュラム改革を何度か行ってはいるが、学力の高い学生ももちろんいるので、す べての学生に対応するカリキュラムというのはかなりの難題である。

中島総合教育科目構想・運営チームリーダーは「立教大学に入学してくる学生は 必ずしも専門家になろうとしているわけではない。」とよくおっしゃっているが、

これは事実であろう。卒業後は物理に触れたことがないと宣言する物理学科卒業 生もかなりいる。一方で我々は専門家を育てたいという思いがあり、それに応え られる学生も少なからずいる。そのため、かなりの部分の学生は専門家を目指し ているのではないという状況に、日々どう対処すべきか悩んでいると言ったら大 げさであろうか。

2017年度からはじまるグローバル教養副専攻の制度はこのような状態を打開 する一つの可能性ではないかと考えている。異分野の学問と触れ合うことで理学 を学ぶことの意味を再確認できれば、学習のモチベーションをあげることも可能 になるのではないだろうか。現在では純粋に理学の勉強をしているだけでは済ま ず、自分の学んでいることと社会の関わりをどうしても考えざるを得ない状況で ある。こういう視点で全学共通科目の総合系科目を眺めると、結構魅力的な科目 が並んでいるのに気がつく。これらの科目を上手く体系付けて副専攻として位置 づけられれば、最先端の難しい科学にはついていけない学生でも、理学部で学ぶ 意味を再発見できるのでないだろうか。

今回、新たにスタートするグローバル教養副専攻では理学と関係するコース はまだまだ不充分なのだが(といって理学部がコースを提供するというのも難し い)、今後の発展に期待したいと思う。

こいずみ てつお 巻頭言 

参照

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