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壺イメージ法に関する研究 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)壺イメージ法に関する研究∼容れ物イメージから心を理解する試み∼ キーワード:壺イメージ法,容れ物イメージ,心の比喩 人間共生システム専攻 心理臨床学コース 福嶋 久美子 問題と目的. いいのかは実証されていない。枠組みという点では、容. 心理療法をおこなう上で、イメージはきわめて重要な. れ物イメージ法は「容れ物」とだけ教示するため、壺イ. 役割を担っている(河合,2000)が、イメージ療法は効. メージ法よりも枠の広がりがあると思われるが、指定イ. 果的方法であると同時に、侵襲性の高い技法でもあり、. メージ自体が枠という性質を備えていることは壺イメー. 本人にとって危機的イメージが急激に襲ってくることが. ジ法と共通であり、それに加えて本人の個別性をより大. あるので、注意を要する(田嶌,1992)とされている。. 切にできるというメリットがあるのではないだろうか。. 指定イメージを用いるということは、このような危険. 将来的には、 「壺」 に限らない容れ物イメージ法を行うこ. 性をカバーするための方法の一つであると考えられる。. とも検討されるが、そのためにはまず、容れ物イメージ. 自由にイメージを浮かべるのではなく、イメージを指定. の特性を明らかにする必要があると思われる。. するということは、イメージ療法という枠組みの中にさ. 卒業論文(福嶋,2000)では、心の中のことが入って. らにもう一つの枠組みを与えることであるといえる。こ. いるものとしてイメージされる容れ物には、実に様々な. のことは、箱庭療法(Kalf.D.M.,1966)や絵画療法の. ものがあるということがわかったが、同じ種類の容れ物. 枠づけ法(中井,1974)に類似している。. でもその特徴・印象は千差万別であるという考察にとど. 壺イメージ法(田嶌,1983)は、心の中のことが少し. まり、人々がイメージする心の容れ物の一般的傾向を示. ずつ入っているいくつかの壺または壺状の容れ物を思い. すことはできなかった。特徴・印象が千差万別というこ. 浮かべ、それらの中に出入りするといった手続きからな. とは、イメージされた容れ物には、個々人の心の状態や. る指定イメージ法である。壺という指定イメージ自体が. パーソナリティが反映されているためだと考えられる。. 心の中のことを包含する枠という性質を持っていること. したがって、容れ物イメージからその人の心を理解する. を考えると、壺イメージ法は指定イメージという枠組み. ことができる可能性が示唆されたといえる。田嶌(1998). に加えて、さらにもう一つの枠組みを設けている技法で. も、「容器イメージからみた人の心の理解と分析が今後. あるといえる。ところが、枠という性質は壺だけのもの. の課題」と指摘している。しかし、卒業論文においては、. ではなく、 容れ物のイメージ全般に共通するものである。. イメージされた心の容れ物と個人特性の関連を調べては. 壺イメージ法において壺のイメージが果たしている「安. いなかった。. 全弁」 「心の比喩(田嶌,1987) 」という役割は、何も壺. そこで、本研究では、第一に、 「心の中のことが入って. でなければいけないというものでもないように思われる。. いる容れ物」として人々がイメージするものの一般的傾. 壺のイメージを用いるメリットとしては、壺が洋の東. 向を探るとともに、イメージされた容れ物と個人特性と. 西を問わず古代より生活の必需品として用いられ、人類. の関連をみることを目的とする(研究1) 。個人特性には. の根源的なものにかかわっているものであり、抑圧され. 様々なものがあるが、本研究では、近年イメージとの関. たものが容易に投射される(倉戸,1987)ということ、. 連についていくつかの報告がみられている(松本,. 壺というイメージが人のイメージ集合体のかなり深いも. 1999;大宮司ら,2000) 、特性不安をとりあげることと. のを誘発しやすいということ(田嶌,1996) 、いささか. する。第二に、心の中のことが入っている容れ物の種類. 非日常的でクラシカルで秘密めかした気分になってもら. を「箱」もしくは「壺」と指定し、両者のイメージを比. える(田嶌,1996)ということなどが挙げられている。. 較することによって、 「壺」 独自の特性がみられるのかど. しかし、これらは主に臨床的経験から得られた知見で. うかを検討することを目的とする(研究2) 。 「箱」をと. あり、実際に「壺または壺のような容れ物」と指定せず. りあげたのは、卒業論文(福嶋,2000)において最も多. に壺イメージ法的技法(容れ物イメージ法)を行ったと. くの人が心の容れ物としてイメージしていたということ. いう報告はなされておらず、容れ物のイメージであると. と、 「容れ物」の下位分類として、 「壺」と同じ枠組みを. いうことがいいのか、壺のイメージであるということが. 備えているという理由からである。.

(2) 研究 1. 心の容れ物イメージに関する調査. の結果とほぼ一致するものであり、イメージされる心の. <方法>. 容れ物の個数の一般的傾向を示すことができたといえる. 対象:X県内の大学生及び短大生 119 名(女性 82 名,. だろう。. 男性 37 名) (平均年齢:19.92 歳,SD=1.11) 調査時期:2002 年 11 月∼12 月 材料:①卒業論文をふまえて筆者が作成した質問紙。. 2)イメージした容れ物の種類について 最も多くイメージされた容れ物は箱(63 名;51.2%) であり、ついで壺と引き出し(各 13 名;10.6%) 、宝石. 壺イメージ法関係マニュアル(田嶌,1997)を参考に. 箱(9 名) 、瓶(6 名) 、袋とゴミ箱(各 5 名) 、タンス(3. 教示文を作成し、自分の心の中のことが入っているいく. 名) 、缶(2 名) 、金庫(1 名)の順であった。また、選. つかの容れ物をイメージさせ、イメージした容れ物の個. 択肢以外の容れ物をイメージした人が 21 名(17.1%). 数、種類、特徴、印象を尋ねた。個数、種類については. おり、その種類は多岐にわたっていた。. 選択肢を用意した。特徴、印象については、本人にとっ. 以上の結果から、心の容れ物としてイメージされるも. て印象の強いものを3つまで選ばせ、それぞれについて. のは実に様々であることがわかった。これは、イメージ. 各 18 個の形容詞対がどれぐらい当てはまるかを 7 件法. された容れ物にその人の心の状態やパーソナリティが反. で尋ねた。形容詞対は卒業論文で得られた特徴・印象に. 映されており、心の比喩として機能しているためだと思. ついての自由記述と壺イメージ法に関する文献を参考に. われる。また、特にイメージされやすいのは箱であり、. 作成した。. これは卒業論文(福嶋,2000)の結果と一致するもので. 角張っている−丸みがある 2. 形容詞対:特徴 1.. あった。箱という分類が宝石箱・金庫・ゴミ箱などの多. 厚みのある−薄い 3.深い−浅い 4.明るい−暗い. 様な「箱状」の容れ物を包含する大きな分類であるとい. 5.派手な−地味な 6.透明な−不透明な 7.大き. うこと、箱が日常的なものであり、普段から生活の身近. い−小さい 8.かたい−やわらかい 9.人工的な−. にあるなじみぶかい容れ物であるということなどが関係. 自然な 10.丈夫な−壊れやすい 11.つるつるした−. していると考えられる。. ざらざらした 12.重い−軽い 13.整理しやすい−整. 3)イメージした容れ物の特徴・印象について. 理しにくい 14.実用的な−実用的でない 15.新しい. ① 平均的な特徴・印象と特性不安の関連. −古い 16.きれい−きたない 17.フタが開いている− フタが閉まっている 18.入り口が広い−入り口が狭い. 特徴・印象の各項目ごとに、得点の上位 25%を high 群、下位 25%を low 群とし、独立変数を各項目の得点. 形容詞対:印象 1.感じのよい−感じの悪い 2.. (high 群/low 群) 、従属変数を STAI の得点とする分. あたたかい−冷たい 3.うれしい−悲しい 4.日常. 散分析を行った。その結果、特徴では、9.人工的な−. 的な−非日常的な 5.頑丈な−繊細な 6.大切な−. 自然な、16.きれい−きたない、18.入り口が広い−入. どうでもいいような 7.なじみやすい−なじみにくい. り口が狭いにおいて5%水準の有意差があり、4.明る. 8.普通の−変わった 9.好きな−嫌いな 10.現実. い−暗いでは有意傾向があった。印象では、9.好きな. 的な−非現実的な 11.母性的な−父性的な 12.現代. −嫌いなにおいて5%水準の有意差があり、2.あたた. 13.遠くにみえる−近くにみえる. かい−冷たい、15.逃げ腰になる−ゆったりとしている. 風の−古めかしい. 14.鮮明にみえる−ぼんやりとしている 15.逃げ腰に なる−ゆったりとしている 16.安心な−不安な 17.. では有意傾向があった。 以上の結果から、人工的な容れ物、きたない容れ物、. 安定した−不安定な 18.扱いやすい−扱いにくい. 入り口が狭い容れ物、暗い容れ物をイメージする人は、. ②日本版 State-Trait Anxiety Inventory (水口ら,. 不安が高い傾向にあることが示唆された。また、イメー. 1991;以下 STAI)の特性不安尺度。. ジした容れ物に対して、嫌いだと感じたり、冷たいと感. 手続き:上記の質問紙を授業時間内に配布し、持ち帰っ. じたり、逃げ腰な気持ちを抱く人は、不安が高い傾向に. て各自で記入するように求め、後日回収した。. あることが示唆された。きたない、暗い、嫌い、冷たい. <結果と考察>. といったネガティブなイメージを浮かべる人が高不安傾. 1)イメージした容れ物の個数について. 向にあるということは、松本(1999)の「高不安者は快. 大部分の人は何らかの心の容れ物をイメージすること. イメージを想起することが少ない」という指摘と関連が. ができ、しかも複数の容れ物をイメージすることが示唆. あるものだといえる。. された。具体的には 2∼5 個の容れ物をイメージする傾. ② 種類別の特徴・印象. 向が強いことがわかった。これは卒業論文(福嶋,2000). ここではイメージされやすかった上位 3 つの容れ物.

(3) (箱/壺/引き出し)について検討した。独立変数を容. 複数の容れ物をイメージすることが示唆された。具体的. れ物の種類(箱/壺/引き出し) 、従属変数を特徴・印象. には 2∼5 個の容れ物をイメージする傾向が強いという. の各項目の得点とする分散分析を行った。その結果、特. ことがわかった。. 徴では、1.角張っている−丸みがある、2.厚みのあ. 2)イメージした箱/壺の特徴・印象について. る−薄い、4.明るい−暗い、7.大きい−小さい、15.. ① 箱/壺の平均的な特徴・印象. 新しい−古いにおいて5%水準の有意差があり、8.か. 独立変数を容れ物の種類(箱/壺) 、従属変数を特徴・. たい−やわらかい、16.きれい−きたない、17.フタが開. 印象の各項目の得点とする分散分析を行った。. いている−フタが閉まっているで有意傾向があった。印象. (Table.3)その結果、特徴では、1.角張っている−丸. では、12.現代風の−古めかしい、13.遠くにみえる−. みがある、4.明るい−暗い、5.派手な−地味な、6.. 近くにみえるにおいて5%水準の有意差があり、4.日. 透明な−不透明な、8.かたい−やわらかい、11.つる. 常的な−非日常的なで有意傾向があった。多重比較の結. つるした−ざらざらした、12.重い−軽い、13.整理し. 果では、壺と他の容れ物(箱/引き出し)との間に有意. やすい−整理しにくい、14、実用的な−実用的でない、. 差がみられることが多かった。一方、特徴では 18 項目. 15.新しい−古い、16.きれい−きたない、17.フタが開. 中 10 項目、印象では 18 項目中 15 項目と多くの項目で. いている−フタが閉まっている、18.入り口が広い−入り. は有意傾向はみられなかった。. 口が狭いにおいて5%水準の有意差があった。 印象では、. 以上の結果から、心の容れ物としてイメージされるも. 1.感じのよい−感じの悪い、2.あたたかい−冷たい、. のの形状やみかけといった特徴は容れ物の種類によって. 3.うれしい−悲しい、4.日常的な−非日常的な、9.. 左右されることが比較的あるものの、容れ物に対する感. 好きな−嫌いな、12.現代風の−古めかしい、16.安心. じ方である印象は種類によって左右されることは少ない. な−不安なにおいて5%水準の有意差があった。一方、. ことが示唆された。 これは、 イメージされた容れ物に個々. 有意差がみられなかった項目が特徴では 18 項目中5項. 人の心の状態やパーソナリティが反映されているためで. 目であったのに対し、印象では 18 項目中 11 項目と多く. あると思われる。種類の如何にかかわらず、イメージさ. の項目では有意差がみられなかった。. れる容れ物は心の比喩としての機能を果たしているとい. 以上の結果から、心の容れ物としてイメージされる壺. えるだろう。また、壺が他の容れ物(箱/引き出し)と. /箱の形状やみかけといった特徴は指定される容れ物の. 顕著に差があるのは、丸みのある形と古めかしい感じを. 種類(箱/壺)によって左右されることが多いが、イメ. 抱くことであった。. ージされた箱/壺に対する感じ方である印象は種類によ って左右されることは少ないことが示唆された。したが. 研究 2. 心の箱イメージ/壺イメージに関する調査. って、 「箱」と指定した場合でも、 「壺」と指定した場合. <方法>. でも、イメージされる箱/壺は心の比喩としての機能を. 対象:X県内の女子短大生. 果たしているといえるだろう。. 箱イメージ∼55 名(平均年齢:19.31 歳,SD=0.81). 有意差のあった項目をみてみると、心の容れ物として. 壺イメージ∼58 名(平均年齢:19.30 歳,SD=0.89). イメージされる壺は、箱に比べて、丸みがあり、暗く、. 調査時期:2002 年 11 月∼12 月. 地味で、不透明であり、かたく、ざらざらとしており、. 材料:①研究 1 で作成した質問紙を改変し、あらかじめ. 重く、整理しにくく、実用的でなく、古く、きたなく、. 箱イメージ/壺イメージを行うように教示した質問紙。. フタが開いており、入り口が狭いという特徴があることが. ②日本版 State-Trait Anxiety Inventory (水口ら,. わかった。また、感じが悪く、冷たく、悲しく、非日常. 1991;以下 STAI)の特性不安尺度。. 的な感じで、嫌いで、古めかしい感じで、不安な印象が. 手続き:上記の質問紙を授業時間内に配布し、持ち帰っ. あることがわかった。これらのことから、心の容れ物と. て各自で記入するように求め、後日回収した。. してイメージされる壺は、箱に比べて、感じが悪い、冷. <結果と考察>. たい、悲しい、嫌い、不安な感じなどのネガティブな感. 1)イメージした箱/壺の個数について. 情が反映されやすいことが示唆された。一方、心の容れ. 心の容れ物の種類を「箱」と指定した場合でも、 「壺」. 物としてイメージされる箱は、壺に比べて、整理しやす. と指定した場合でも、イメージされる容れ物の個数とそ. く、実用的であるという特徴があり、ネガティブな感情. れを思い浮かべた人数の関係はほぼ同じであった。大部. は反映されにくいということが示唆された。 したがって、. 分の人は心の箱/壺をイメージすることができ、しかも. 箱は表面的で現実的なことを取り扱ったり、整理したり.

(4) するのに適しており、壺はネガティブな感情といった心. /引き出しの比較)でも研究2(箱/壺の比較)でも、. の深いものをも扱うことができる容れ物であるといえる。. 形状やみかけといった特徴は容れ物の種類によって左右. このことから、 「壺」は、単なる容れ物の課題例というわ. されることが比較的多いが、容れ物に対する感じ方であ. けではなく、独自の特性を有するものであることが明ら. る印象は種類によって左右されることは少ないことが示. かとなった。. 唆された。しかしながら、同じ「箱」/「壺」でも、教. ② 箱/壺の特徴・印象と特性不安の関連. 示の段階で容れ物の種類を指定した研究2においての方. 箱/壺それぞれの特徴・印象の各項目ごとに、得点の. が、特徴・印象ともに両者の違いが大きく出るというこ. 上位 25%を high 群、下位 25%を low 群とし、独立変数. とがわかった。これらのことから、教示の段階で容れ物. を各項目の得点(high 群/low 群) 、従属変数を STAI. の種類を指定しない方が、指定した場合に比べて、イメ. の得点とする分散分析を行った。. ージされた容れ物の種類にかかわらず、その人の心が反. a) 箱の特徴・印象と特性不安の関連. 映されやすいといえる。よって、種類を指定しない場合. 箱においては、特徴では、3.深い−浅い、13.整理. は、イメージされた容れ物自体がその人の心を理解する. しやすい−整理しにくいで有意傾向があった。 印象では、. のに役立ち、心理臨床において重要な視点である個別性. 1.感じのよい−感じの悪い、2.あたたかい−冷たい、. をより大切にできると考えられる。一方、種類を指定し. 4.日常的な−非日常的な、17.安定した−不安定なに. た場合は、指定しない場合に比べて、容れ物自体に反映. おいて5%水準の有意差があり、 3. うれしい−悲しい、. される個々人の特性やユニークさといったものは失われ. 11.母性的な−父性的な、16.安心な−不安なでは有意. やすいものの、 「箱」または「壺」の持つ特性を生かすこ. 傾向があった。以上の結果から、深い箱、整理しにくい. とで、面接者の意図によって両者を使い分けることがで. 箱をイメージする人は、不安が高い傾向にあることが示. きる可能性があることが示唆された。. 唆された。また、イメージした箱に対して、感じが悪い. 2)心の容れ物の特徴・印象と特性不安の関連について. と思ったり、冷たいと感じたり、非日常的であると感じ. 本研究によって、容れ物イメージからその人の特性不. り、不安定だと感じたり、悲しいと感じたり、父性的で. 安をうかがうことができるということが示唆された。イ. あると感じたり、不安だと感じる人は、不安が高い傾向. メージした容れ物に対して、ネガティブな印象を抱く人. にあることが示唆された。. は、不安が高い傾向にあることがわかった。また、研究. b)壺の特徴・印象と特性不安の関連. 1では、人工的な容れ物、きたない容れ物、入り口が狭. 壺においては、特徴では、13.整理しやすい−整理し. い容れ物、暗い容れ物をイメージする人は、不安が高い. にくいで5%水準の有意差があり、1.角張っている−. 傾向にあることがわかった。研究2では、本研究におい. 丸みのある、6.透明な−不透明な、8.かたい−やわ. て示唆された「箱」/「壺」それぞれの平均的な特徴・. らかいでは有意傾向があった。印象では、5.頑丈な−. 印象とは違うものをイメージする人は、不安が高い傾向. 繊細なにおいて5%水準の有意差があった。以上の結果. にあることがわかった。これらのことは、イメージ面接. から、整理しやすい壺、角張っている壺、透明な壺、や. において、イメージされた容れ物から不安傾向を把握す. わらかい壺をイメージしたり、イメージした壺を繊細だ. る指標となると思われ、 重要な知見が得られたといえる。. と感じる人は、 不安が高い傾向にあることが示唆された。. 3)今後の展望 今後は、より幅広い年代の人々を対象として、発達的. 総合考察. な視点を加えるとともに、様々な個人特性との関連につ. 1)心の容れ物の種類を指定することの有無がイメージ. いても検討していくことで、「容器イメージから見た人. に及ぼす影響について. の心の理解と分析(田嶌,1998) 」がさらに進んでいく. 本研究では、研究1においては種類を指定せずに「心. ものと思われる。. の中のことが入っている容れ物」とだけ教示したのに対 して、研究2では容れ物の種類を「箱」/「壺」と指定. 主要参考・引用文献. した教示を行った。. 松本明夫 1999. イメージされる心の容れ物の個数については、研究1 でも研究2でもほぼ同じであり、種類の指定の有無によ って変わるものではないということがわかった。 心の容れ物の特徴・印象については、研究1(箱/壺. 不安傾向とイメージ体験の関連−主. にイメージ体験の様式について− 催眠学研究,44, 2,3-8. 成瀬悟策監修. 田嶌誠一編. 1987. 壺イメージ療法−. その生い立ちと事例研究− 創元社..

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