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対人恐怖的心性と二面性に関する研究 −Rorshach法による検討− [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)対人恐怖的心性と二面性に関する研究 −Rorschach 法による検討− (キーワード:対人恐怖的心性,二面性,Rorshach 法,青年期) 人間共生システム専攻 心理臨床学コース 調 優子 【問題と目的】 対人恐怖とは、類似の構造を持った病型の総称であり、. われたい」と同時に「他人に優越していたい」という思 いが強くあると考えられている。つまり、 「このようによ. 「他人の前での自己のあり方、他人に知覚されている自. く思われたい」という気持ちへのとらわれの存在が考え. 分について悩む」 (木村,1972)という基本的特徴により. られるだろう。理想的にこうありたい、と望む自己概念. まとめられる。森田(1960)は、ある感覚に注意を集中. を指すものとして、理想自己がある。そこから、対人恐. するとその感覚の鋭敏さがますます注意を固着させろ、. 怖的心性が高いと、理想自己への思い入れが強くなると. というとらわれの機制からこれを説明している。発症に. 考えられるのではないだろうか。 さらに、 Jung(1921)の、. 至らなくても、青年期に対人恐怖的な心性を抱えるもの. 「ある性格傾向が意識レベルで開発されるほど、それと. は少なくないと言われている。本研究では、このように. 対極をなす性格傾向は、そのまま無意識に存在する」と. この時期に一般的に存在するものとして、対人恐怖的心. いう見解から、理想自己への思い入れが強いほど、それ. 性を扱うことにする。. と対極をなす性質は意識しにくくなると考えられるので. 対人恐怖に関して、これまで多くの研究により、その. はないだろうか。そのような「二つの異なった極」はエ. パーソナリティにおける二面性が指摘されてきた。パー. ネルギーを生むとし、桑原(1991)は、二面性がどのよ. ソナリティにおける二面性とは、ここでは桑原(1991). うにパーソナリティ内に存在するかを考える際に、ダイ. の定義した、パーソナリティ内の対極的な側面とする。. ナミックな視点から捉える必要性を指摘している。. それらは、 「外的な二面性」 (対人意識における二面性). 以上のようなところを捉えるのに最も適していると思. と「内的な二面性」 (自己意識における二面性)に大別さ. われるものとして、ロールシャッハ法がある。ロールシ. れる。. ャッハ法は投映法とも呼ばれ、人格の深層のダイナミク. 「外的な二面性」は、表向きの自分と内側の自分、と. スを無意識レベルで測定しようというものである。本研. いうような土居(1976)のいう「オモテとウラ」に近い. 究では、二面性の中でも、特に意識されにくい側面に注. 二面性と言える。調・髙橋(2002)において、否定的な. 目して検討したい。今回は、先述の調・髙橋(2002)に. 他者評価を受けた際、対人恐怖的心性の程度により「表. おいて、対人恐怖的心性の低い者に比べ、高い者に怒り. 向きの自分」である表出する反応に違いは見られなかっ. が見られなかったことから、敵意感情に注目する。その. たが。しかし「内側の自分」では、対人恐怖的心性の低. ような感情に関する情報が得られるものとして、名古屋. い者は、怒りを持って、その評価から距離をとる場合が. 大学式技法の感情カテゴリーを使用する。. 多かったのに対し、高い者においては、その評価を傷つ. 【第一研究】. きながら自己評価にしている者が多く見られた。つまり. 目的 質問紙法により、対人恐怖的心性の程度による、. 「ウラ」の部分で受け止め方に違いが見られ、さらなる. 二面性の認識の在り方にどのような違いが見られるのか. 検討が必要と思われた。. どうか、探索的に検討する。また、理想の自己への「そ. 「内的な二面性」は、個人のパーソナリティ内におけ. うありたい」という思い入れが強いほど、それと対極を. る相矛盾する性質である。内沼(1977)はその対人恐怖. なす性質は意識されにくいか検討を行う。. の二面性を「弱気」と「強気」としており、それらは混. 対象 県内の国立・私立大学の大学生 237 名 (男性 42 名、. 在しているが「強気の側面は、意識の盲点に落ち込んで. 女性 195 名)平均年齢 19.45(SD=1.38). しまっている状態」 (永井,1994)と考えられる。それで. 内容 ①対人恐怖的心性を測定するものとして、堀井・. は、対人恐怖的心性の高い人は、自己をどのように認識. 小川(1996.1997)により作成された対人恐怖心性尺度②. しているのだろうか。相矛盾する二つの性質について、. 二面性と理想自己を測定するものとして、桑原(1991). それぞれどのように認識しているのか尋ねることで、対. の TSPS(二面性人格尺度)を参考に作成した質問紙。形. 人恐怖的心性の程度による認識のあり方を探索的に検討. 容詞対の選択にあたっては、TSPS を参考に、またロール. する。また、対人恐怖的心性の根底には、 「人からよく思. シャッハ法で得られる情報を考慮に入れて選択した形容.

(2) 詞対、56 対を掲載した質問紙を作成。心理学専攻の大学. に差のある項目が見られた。つまり、今回の結果からは、. 院生 14 名に実施し、①人の性格を形容するのに適当であ. どちらの群も同程度に、二面性を認識していると考えら. ること②意味の重なりがないこと③対にした語は対立概. れた。次に、形容詞対の得点の和は、認識している性格. 念として妥当であること、の三点を考慮した上で、適当. の幅を表すが、得点の和について検討したところ、その. だと思われるものを選択してもらった。その回答を集計. 幅が大きいか、大きい傾向にあることが認められた形容. した結果、以下の20対が選択された(Table1)。TSPS. 詞対は、すべて高群においてであった。これらの中には、. は二面性を意識させる目的で意味の対極する形容詞対を. 先述の高群の方が有意に高いか高い傾向にある項目が含. 並べて掲載している。しかし今回は敢えて二面性を意識. まれており、その側面が自分に当てはまると認識してい. させず、それぞれの性質をどのように意識しているかを. る程度が強いことを示していると考えられる。つまり、. 理解するのが目的であるため、それぞれ独立に順番を変. 対人恐怖的心性の高い者の、自己評価の低さから、その. えて尋ねた。この尺度は、形容詞対の得点の差が、パー. ような側面が特に気になり、とらわれている様子が窺え. ソナリティの二面性をはかる尺度と考えており、その差. るといえるだろう。さらに、高群の方が得点が有意に高. が少ないほど、対極的なパーソナリティ傾向が並存して. いか、高い傾向にあった項目を見てみると、 「追従的」で. いることになる。それぞれの形容詞について、 「現在の自. ある一方で「反抗的」と認識していたりと、先述した「弱. 分にとってどの程度あてはまるか」 (以下“現在の自分” ). 気」と「強気」という相矛盾する性質を持つと思われる. を「非常にあてはまる」から「全くあてはまらない」の. ものがいくつか見られた。それは、 「自分の出している強. 7 件法で、 「理想として自分はどうありたいか」 (以下“理. さが弱さを補償する働きをせずにどちらにも還元できな. 想自己” )を「非常にそうありたい」から「全くそうあり. い形で二面性矛盾が存在」 (永井、1994)という状態とい. たくない」の 7 件法で尋ねた。. えるかもしれない。 また、理想自己において、その得点の平均値が特に高. Table1 使用した項目対. いか、特に低い項目を、「思い入れの強い」項目とし. 感情的−理性的. 支配的−追従的. (Table2) 、それと意味が対極の「現在の自己」項目を検. 不純な−純粋な. 無気力−意欲的. かたい−やわらかい. 討したところ、高群の方が有意にその得点が高いか、高. 閉鎖的−開放. 依存的−自立的. 子供っぽい−大人っぽい. い傾向にあった(Table3)。つまり、理想自己への思い入. 攻撃的−防衛的. 弱気な−強気な. 神経質な−無頓着な. れが強いほど、そうではない側面が気になり、とらわれ. 内向的−外向的. 空想的−現実的. 執着する−無関心な. やすくなることが示唆されたといえるだろう。. 衝動的−抑制的. 能動的−受動的. 反抗的な−素直な. 鈍感な−敏感な. 怒りっぽい−寛大な. 不安定な−安定した. Table2 「思い入れの強い」理想自己を表す形容詞と得点の平均値 そうありたい項目. 平均値. そうありたくない項目. 平均値. 手続き 授業中に集団で実施。. 素直な. 5.74. 無気力. 1.95. 結果及び考察. 自立的. 5.81. 閉鎖的. 2.43. 外向的. 5.61. 不安定な. 2.16. 低群の三群に分けた。以下、対人恐怖的心性の高い者を. 安定な. 5.57. 無関心な. 2.39. 高群 81 名、低い者を低群 79 名として検討を行った。. 意欲的な. 5.77. 怒りっぽい. 2.43. 寛大な. 5.81. 対象者を対人恐怖的心性の得点の高い順に高群、中群、. “現在の自分”得点について、高群と低群で比較した ところ、 “理想自己”得点が高かった項目については低群 の方が、 “理想自己”得点が低かった項目については高群 の方が、有意に高いか高い傾向にあることがほとんどで. Table3「思い入れの強い」 「理想自己」に対する「現在の自己」得点. あった。 “理想自己”得点の場合、 “現在の自分”得点の. 現在の自己. 場合に比べ、項目による得点の偏りが多く見られた。そ. 反抗的な. 2.85**. 怒りっぽい. 1.87+. れは、多くの人が「そうありたい」と思う項目と、 「そう. 依存的. 2.83**. 閉鎖的. 8.23***. ありたくない」と思う項目があったと考えられ、これは、. 内向的. 6.59***. 無関心. 4.85***. 社会的に望ましい項目と、そうでない項目、と言い換え. 無気力な. 4.85***. 不安定な. 7.12***. ることもできると考えた。つまり、対人恐怖的心性の高 い者の方が、概して低い自己評価をしていることが明ら かとなった。 形容詞対の差の絶対値を見てみると、両群とも同程度. t値. 現在の自己. t値. ***p<.001、**p<.01、*p<.05、+p<.10.

(3) 【第二研究】. 点とされ、桑原(1991)も、二面性の観点を導入したも. 目的 第一研究で得られた視点を参考にしながら、ロー. のとして注目している。本研究では、M:ΣC と、 (FM+m) :. ルシャッハ法を用いて分析し、対人恐怖的心性の全体的. (T+C’)の二つを採用した。前者の比率は、外部から刺. な特徴を捉えることとする。. 激を受ける外拡性と、内部から動かされる内向性の釣り. 対象 質問紙調査を実施した人の中から、ひきつづき協. 合いを示すとされる。後者の指標は、先に挙げた指標よ. 力してくれる方を募った。その中でも、第一研究におけ. りは、被検者にとって十分受容されていないより間接的. る高群、低群の方に依頼し、協力に同意してくれた 18 名. な形での傾向を示す比率であるとされる。この比率が、. に実施した。 (High 群;男性4名・女性5名、Low 群;女. M: ΣC と同傾向であれば、その方向をより強めることに. 性9名) 。. なり、もし方向が違えば、その人の発達の上で何らかの. 調査内容 ロールシャッハ法(名古屋大学式技法). 抗争が内在していると考えられるという。. 手続き 大学の面接室で個別に実施。実施にあたっては、. 以上のことを踏まえて、High 群と Low 群の比率を見て. 池田(1995)が実施する者の責任として挙げたもの(被. みると、まず Low 群においては、一名二つの指標の方向. 検者の同意と許可を得る、意思を尊重して、無理に強行. 性が異なる者がいたが、それ以外はどちらも内向型の傾. しない、など)について最大限に留意した上で実施した。. 向を示した。また、情緒的刺激の正常な反応性を示すΣC. 結果及び考察. が全員 3 を越えており、内的な生活に頼る傾向にあるが、. 1)ロールシャッハ法の形式分析. 外的な刺激に対しても正常に反応していると言えるだろ. ここでは、High 群と Low 群それぞれにおける全体的な. う。次に High 群について、ここでは二つの指標間で方向. 傾向を検討する。まず、ロールシャッハ法への“とりか. 性の異なる者が4名見られた。その他 Low 群では見られ. かり”の態度を示すものとしての反応数、反応時間など. なかった、どちらの指標も同じ値を示した両向型、同じ. や、現実の“とらえ”の適切さを示すものとしての形態. 比率で低い値を示し、どちらの性質も著しく減退した両. 水準などの、 High 群と Low 群の平均値を Table4 に示す。. 貧型が見られた。また、 ΣC が 2 以下のものも数名みら. 社会性や共通感覚の指標である平凡反応は通常5以上. れ、抑制、抑圧、人格の固さなどが疑われた。. 出現するとされているが、今回はどちらもそれに達しな. それぞれの人数が少ないこともあり、結果の解釈をす. かった。青年期は社会に参加していくための準備期間で. ることは慎重にしなければならないが、このように High. あり、社会性を身につけていく過程にあることも、この. 群においてのみ、両向型や両貧型が見られ、二つの指標. 結果に影響を及ぼしているのかもしれない。. 間で異なる方向性を示したものが多かったことは、二面. 次に決定因について、これは反応がブロットのどうい. 性という視点からも注目すべきであるように思われた。. う性質から得られたかを示す。ここでは、刺激に対する. 最後に、感情カテゴリーについて、それぞれの下位カ. 反応性の違いを検討するために、決定要因の総数に対す. テゴリーが、感情カテゴリー全体に占める割合と、中性. る、それぞれの決定要因が占める割合を産出し、High 群. 感情の反応が総反応数に占める割合について、High 群と. と Low 群の平均値を比較した。その結果、どの要因にお. Low 群で比較した。その結果を Table5 に示す。これは反. いても差は見られなかった。決定要因は、刺激とのかか. 応内容に反映されている感情的価値、感情表現に注目し、. わりの在り方の指標とされており、この結果からは、そ. 相違を分析、量化することにより、個人の感情的構造を. の在り方に顕著な差はなかったと言える。. 明らかにしようとすることに特徴がある。t検定の結. 体験型は、Rorschach のパーソナリティ解釈の重要な観 Table4 反応数・反応時間、形態水準などの平均値 Score T/ach T/c Av. Tot.T Tot.R High 群 26.9” 21.8” 24.4” 24’12” 32 Low 群 20.6” 23.8” 22.2” 33’01” 41.2 Score F+% R+% P H% A% High 群 67.1% 61.1% 3.8 25.2% 43.3% Low 群 70.2% 63.6% 4.6 30.0% 48.3% Table5 感情カテゴリーの平均値 下位 Hostility カテゴリー High 群 28.5% Low 群 28.2%. Anxiety. 果、感情カテゴリーにおいてその他(Miscellaneous)が. Tur% 20.2% 26.7%. ContentR 14.3 16.1. ⅧⅨⅩ/R 34.1% 35.2%. Act: 6.3 8.4. Bodily Total Dependency Preoccupation Unpleasant 21.7% 3.0% 53.2% 15.0% 25.9% 1.9% 56.3% 13.4%. F% 38.3% 38.8%. Activity level Ind: Pass: 3.3 3.7 4.3 3.4. Positive Feeling 20.3% 24.6%. Miscellaneous Neutral 11.5% 5.7%. 37.1% 39.9%.

(4) 占める割合について、High 群の方が Low 群に比べ高い傾. うな印象を受けるものが多く、あまりに強い攻撃性なた. 向にあった(t(18)=1.75,p<.10) 。さらにその下位カテゴ. めに抑制しているように思われた。. リーを見てみると、その中の一つである分類不能が、High. Table7 敵意感情における下位カテゴリー. 群において多く、 「折れた栓抜き」や「とれかかったフタ」. 事例 E(High 群) 事例 S(Low 群). など、事物が完全な状態ではないことを強調しているよ. Hor(口腔攻撃反応). 3. 0. うな不全感を感じさせる反応が見られた。. HH(直接敵意反応). 2. 2. Hh(間接敵意反応). 13. 6. 著な差は認められなかった。中でも敵意感情は、直接的・. Hha(間接敵意不安反応). 1. 2. 象徴的に敵意的要素や攻撃性が現れている反応にスコア. Hhat(緊張反応). 3. 4. されるものである。このことから、先述した否定的他者. Hhad(欠損反応). 1. 1. 評価を受けた際の反応も含めて考えると、対人恐怖的心. Hsm(被−加虐反応). 8. 1. その他の下位カテゴリーの占める割合については、顕. 性の程度により、意識上で感じている怒りには差がある にしても、その無意識においては、敵意感情の占める割. ⅱ)セルフイメージカード(SIC)について. 合に大きな差はないと言えよう。しかしさらに下位カテ. 事例 S の選んだ二枚の SIC のうちの一枚においても、事. ゴリーを見てみると、比較的少ないとされる反応である. 例 E の選んだ SIC においても、被−加虐反応がスコアさ. 欠損反応(一部欠損している動物や人間の姿にスコアさ. れる反応が見られた。事例 S の場合、二つのカードを選. れる)や、被―加虐反応が High 群において多く見られて. び、そのうち一つではその反応を挙げながら、自分の攻. いた。このような反応は個人にとっての意味を考える必. 撃性を認め、それを自分らしいとしている。それに対し. 要があると思われ、事例で検討することとした。. 事例 E は、その反応を、特別な意味を持たない、あいま. 2)継列分析. いな質の反応で挟むことで、密接な関与を避けている逃. ここでは、感情カテゴリーの中でも、敵意感情の占め. 避的な様子が窺える。質問紙の「攻撃的」の理想の項目. る割合が特に多かった事例として、High 群事例 A∼I の. において,事例 S は「あまりそうありたくない」として. 中から事例 E を、Low 群事例 Z∼R の中から事例 S を扱う. いるのに対し,事例 E は, 「全くそうありたくない」とし. こととする。事例 E 及び事例 S の、感情カテゴリーにお. ている。このような思い入れの強さが,その攻撃性を一. けるそれぞれの割合を Table6 に示す。以下、二つの事例. 層受け入れにくくしているのではないかと考えられた。. を比較した際に、特徴的であると思われた点を挙げなが. まとめと今後の展望 対人恐怖的心性の高い人において、強い攻撃性が感じ. ら考察する。 Table6 事例 E 及び事例 S の感情カテゴリー. られたが、それを抑圧している様子が窺えた。また、 「攻. 事例 E(High 群). 事例 S(Low 群). 撃的でありたくない」という強い思いが、その抑圧を強. Hostility=43.7%. Hostility=44.4%. めている可能性も示唆された。攻撃性を表出した後に揺. Anxiety=31.0%. Anxiety=25.0%. らぐ様子が見受けられたことも、それを裏付けているよ. Bodily Preoccupation=5.6%. Bodily Preoccupation=5.6%. うに思われる。. Total Unpleasant=80.3%. Total Unpleasant=75.0%. Dependency=9.8%. Dependency=5.6%. Positive Feeling=4.3%. Positive Feeling=13.8%. Miscellaneous=5.6% N(Neutral)=31.8%. Miscellaneous=5.6% N(Neutral)=46.9%. ⅰ)敵意感情 それぞれの敵意感情における下位カテゴリーを、 Table7 に示す。敵意感情の占める割合は同程度でも、事 例 E の方が、特に間接敵意反応及び被−加虐反応が多い ことが明らかである。被−加虐反応は、サド・マゾヒス ティックな緊張や不安を象徴するものとされる。事例 E は、これらの反応を淡々と説明していたが,痛々しいよ. 今回は2事例のみを扱ったが,今後は事例を増やして 検討することで,対人恐怖的心性の理解を深めたい。.

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