く926)
原 著 岸睦一卵性讐胎予二卵性墾胎トノ鑑別︵第一回報告︶墾飴兜ノ血液型二就テ
﹂卵性隻胎卜二卵性隻胎トノ鑑別
︵第一同報告︶ 二二入1隻胎兄ノ血液型二就テ
金澤醤科大學法醤學教室︵圭任古畑敷授︶
助手 岸 孝
義
本論玉山大正十五年十一月二十四日金澤讐二食二於テナセ〃演訊ノ大要二︑昭和二年二月迄ノ實瞼例テ合明記シタル屯ノデアル︒
目
一︑緒 言
一﹁實瞼方法
..三︑實瞼例
次
﹁︑緒
昌日
六五四
1 ) )総考家 括 族
及 的 ビ察調
結 査
論一九〇一年︑ランドスタイナー氏ニョツテ科學的二立謹セラレタ人類同種血球凝集反慮ハ︑波蘭ノジャンスキー民
︵一九〇七︶及ピ米國ノモス氏二九一〇︶氏等ノ研究二因ッテ︑人血液ヲ四種類二毒忌シ得ルニ至り︑一九一〇年︑フ
オ.γ・ヅングルン︑ヒルシュフエルド雨氏ニョリ血液型ハメンデルノ遺傳法則二依ッテ年回スルコトが外表セうど7以
來︑血液型二藍スル研究ノ實際的雇用ハ釜存振大シ行キ︑人種學上二雇用シテハ人種ノ研究昌一新生面ヲ開キ︑法馨
壇上ノ逆用トシプハ血液ノ個人鑑別︑人獣血ノ鑑別︑親子鑑別︑私生見ノ認知等一二大光明ヲ與へ︑臨床方面二於タ
ハ輸血昌際シ與血者ノ撰定昌極メプ重大視セラ川ルニ至ッタ︒
(927>・
余ハ大正十五年/一月ヨリ双胎見ノ指絞ヲ蒐集シ始メタノデアルガ︑ソレト同時二次ノ標ナ考ヘカラ双胎見爾人ノ血
液型ヲ定メルコトニシタ︒
双胎妊娠ニハニ個ノ卵が受精シテ成立スルニ卵性双胎ト︑ 一卵生二二個ノ胎芽基礎ヲ構成スルニ由リタ成ル一卵性
双胎ガァルト一般二信ぜラレタ居ルガ︑双胎兇成立機変ノ確實ナ事ハマダ充分二分明ッテ居ラナイ︒ シカシニ卵性双
胎ハ一卵性双胎二比シプ多数ナルコトハ事實ノ様デァル︒
日富︒切琵ム①ω氏ハ一九〇七年ヨソ一九二四年一貫ルマデ=一九例ノ双胎分娩ヲ見︑内九十七例︵七十五%︶ハニ卵性
デ︑三十二例︵二十五%ズ一卵性デアッタト報告シ︑山崎正董博士ハ百同ノ双胎妊娠中二卵性ハ八十五同︑一卵性ハ
十五同ヲ算スル比例デアルト云ップヰル︒ ︐
双胎妊娠二於プ一高性ナルカニ卵性ナルヵハ︑分娩後︑卵膜及ビ胎盤ヲ精槍スルコトニ依ッテ︑匿別セラヒブ居ル
ノデアルガ︑コレトプモ確實二實験的二席画セラレタモノデハナク假定二過ギナイモノデア〃ガ︑産婦人科ノ方面デ
ハ︑多クノ人々二認容セラビノ居ル考デアルト思バレル︒
又一卵性双胎ト云ップモ︑一卵ト一精子ニヨッテ成立スルモノデア電力︑ 一卵トニ精子ニヨッテ成立スルモノデア
ルカモ定説ハナイ⁝榛デアル︒
叉卵膜ヲ見ズシグ同性双胎兜ヲ一卵性デァルカ︑二卵性デアルカヲ確定メル方法ノ今月アルコトハ寡聞ナル余ノ未
グD知ラザル所デアル︒
最近ニー至り吾國ノ秦螢雄氏ハシーメンス氏法ヲ推奨セラレ︑図ぴ巨大學ノ国軍︒・酔ジ︑一8巨5普 ポ国㊦毒窪口団夢聾目ノ雨氏等
ハ血液型研究ノ結果同民法ヲ推奨シテヰ川︒
シーメ.ンス氏締着百例双胎見ヲ観察シタ川結果︑胎盤ヲ必要トセザル次ノ如キ方法ヲ奉ゲテヰ〃︒︵秦氏二依ル︶
甲︑一卵性デハ必ズ︑而モ完全二一致シ︑二卵性デハ決シグ一致シナイモノ
原著 岸一卵性壁胎トニ卵性三胎トノ鑑別︵第一回報告︶讐胎兇ノ血液型二就テ i=二九L
(職8》
乙︑丙為
以上ノ方法ハ要スルニ肉眼的二︑
二遇ギナイノデアツテ︑
タネバナラヌ檬二思バレルゆ其他多薮ノ士モ亦一卵性双胎ハニ卵性双胎軸比シ︑
シテヰルノが特徴ノ様二言メテヰル︵身受的ノ相似二就テハ次同趣述ベヤウト思フ︶︒
世事ハ兄弟姉妹ハ勿論︑他人ラ7モ非常二酷似セルモノガァル︒故吾兄弟ノ内ノ兄弟トモ云フベキ双胎見ニァリプ 原 著 岸膳一卵性讐胎トニ卵性悪胎トノ鑑別︵第一國報告︶試斬兜ノ血液型二期テ 一一四〇1
一︑毛髪ノ色及ビ形状 べ
二︑眼ノ色 ・ ・
三︑皮膚ノ色
四︑義毛並二頭髪ノ生へ際
・一草オデハ例外砥山ハ異ナル毛二卵性ニチハ︑規則トシテ稽々高度二異ナルモノ
五︑夏冊斑︵其位置︶
⊥ハ
A毛細血管笈張 ︑
七︑毛嚢角化症
八︑舌ノ溝形成
一卵性デハ規則トシテ相似シ︑二卵性デ山畑昂相似スルモノ︑
九︑顔ノ形
δ︑毛及ビ爪ノ形
=︑耳ノ形
三︑騰格︵身長ヲ含マズ︶
ヨリ多ク似テヰルモノヲ一卵性ト定メ︑然うザルモノヲニ卵性ナラントスル推定
コノ方法ニヨツテ一卵性︑二卵性ノ侮別ヲツケテ果シテ聞蓮ヒナキカバ︑爾今後ノ研究二偉脚
瓶常単三的並二精紳的二著シク類似
ハ︑ヨシヤソソガニ卵性デアツテ毛張キ相似性二二ンダモノモァルフケデアル︒又反劃二非常二相違セル例モァル昌
違ヒナイ︒即チ甥浦山8①夷曾馬鞭過妊娠ン白蟻トシテ︑二自.人︑ガ一児ハ白人種デアヅ一一見ハ黒人種︵ネグロ︶ナル黒白爾
兇ヲ双胎トシテ同 時二分娩シタト報告シテヰル位デアル︒
叉一九〇三年︑㎜米國ノ国諮︒︒謎州ノH・再話巳ぎ昇プ監獄二・︑均葺.≦婁ト均≡ぎ皇考︒︒・げ条云フ三人ノ他人乍ラ全ク瓜ニ
ツZ囚人が入監シタコトガァル︒其時ベルチロン式人身測定ヲ行ッタノデアルガ︑其計測歎ハ殆ド一致シプ居り︑而
モ名三が他人ナル宅塁叩旨ノ寓眞ヲ見テ︑コレハ自分ノ爲眞二二ヒナイト断言シ身程似テ居り誰モ鑑別スルコトが出
來ナカツタト云フ事實が宅昌餌霞及ピコ︑費9.︵︶三一ノ著書二出テヰル︒
ガヤウニ他人デサへ毛瓜ニツナル者ガァル位デァルヵラ双胎見デハ一卵性ハ勿論︑同性二卵性二毛非常二酷似シタ
モ必が生レテ來ルコトモ有り得ルト信ズル︒唐絹同性双見デアップ身騰的二似クヰルカラトプ︑直チニ一卵性ナリト
臨ズ〃コトハ少シ早計ノ様二三バレル︒
日富︒・蜀碁 ム窃言前依レバ︑氏ハ多数ノ番匠就プ研究シタ結果身長・及ビ幽膿重ノ差鞍置ッテ一卵性ン方が大デァツタ
ト云フコトデァル︒余モ亦双胎児野人ノ人身測定ヲ行ツテ見タガ︑ソノ結果ハ次回二報告シヤウト思ア︒ . ︑.︑・
カクノ如ク此ノ問題ヲ解決スル上二於プ︑科學二基キ︑且ッ字詰性二富ンダ方法ガナヵツタノデァルガ︑幸ヒニモ
最近長崎馨大二居ラレタ倉上由︼博士ニョツテ一道ノ光明ハ與ヘラレタ︒ソレ三指紋下依ル研究法デアッタ︒
顔ノ形.ヤ毛一髪ノ色ハ一生ヲ通ジーグ攣ラヌ毛ノデモナイ︒ 一度病魔ノ侵ス庭トナレバ一夜一一シーノ清衰西宛然別人ノ容
トナフ︑且ッハ苦悶傷心ノ漁り一夜ニシテ漆黒ノ髪モ自髪ト化シタ例サへ有ル︒皮膚ノ色︑頭髪ノ生際︑皮膚病ノ如
キハ︑所ト季節ト生活ノ模式二從ヒ種々ノ攣化ハァル︒要スルニ身膿的ノ特徴ハ年月ト共三筆ハ攣化シ︑或ハ消滅シ︑
或ハ新二生レ出ヅルモノガナイトハ云ヘヌガ︑虚者ハ何人ト錐モ胎生七ヶ月ヨリ死二二ルマデ攣化スルコトナク︑或
① ハ之ヲ人工的二憂化セシムルコトモ不可能デァリ我々ノ雨手十指ノ存スル限りハ存在スル︒而モ筒同一ノ指紋ハ全ク 鋤
原著 岸−一一卵性讐胎トニ卵性墜胎トノ鑑別︵第回報告︶墾胎見ノ血液型二就テ 一一四一1
(eso)
原 著 岸ほ一卵性墜胎トニ卵性墾胎トノ鑑別︵第一回報告︶饗胎兄ノ血液型二就テ 一一四二一
見ルコトが出來ナイト云ハレテヰル︒カヤゥナ意義ヲ有シテヰル指絞ヲ比較研究シ︑其相似牲ヲ以タ該問題ノ解決二
進マントスルコトハ︑今迄有り來リノ方法昌比シ︑ヨリ深キ科學的根撮ヲ有シ︑ ヨリ大ナル確實性ヲ有シタヰルモノ
ト云ハナケレバナラナイ︒余モ亦双脂見ノ指絞ヲ研究シ︑同性双胎四十九例中︑十例ハ肉眼的八潮形状十指夫々一致シ
タモノヲ馬齢︒︵次同直土ノ筈︶指紋ン形状ガムエ指一致シタカラトデ該例ヲ一卵性ナリト断ジ得ナイコトハ申シ述べル
迄モナイガ︑只從來ノ方法二比シ一種ノ心強サヲ畳ユル次第デアル︒而シテ指絞ノ形.歌が十指夫々一致シタ同性双胎
中ニハ一卵性二属ス〃モノ比較的多イト信ジ度イノデアル︒
叉一九二五年空前母山冒畠Φマピ蜂.O︒算まΦ伽団ま82ノ爾氏ハ一卵性︑二卵性ノ別ヲ診断スル方法トシプ︑
国6≡霞皇ξ︒︒︒ぎ覧Φヲ行フタ︒氏等ハシーメンス法ニョツテ一卵牲ト定定タルニ十七例中二十二例ハ同等ノ所見デア
リ余ノ五例ハ異ツテ居り︑又シーメンス法昌ヨッテニ卵性ト認国忌モノニ十三例中同等ノ所見ヲ得タ毛ノ三例︑他ノ
ニ十例ハ異ッテ居タコトヲ報告シ︑国二一一一雪肌凶﹃6︒︒犀︒覧㊦ハ一卵性トニ卵性ヲ診断スルニ重要ナル﹁国岸︒︒出門巴﹂ニナル
ト云ツ7ヰル︒
更二余ハ血液型ヲ定メルコトニ依ツテ此ノ問題ヲ決定スベキ︑ヨソ有カナル旗国材料ヲ得ルコトが出來ナイカト考
ヘタ︑ ソレハ次ノ如キ考ヘデアル〇
一︑一卵性双胎兇爾人ノ血液型ハ同型デナケレバナラナイ
ニ︑二卵性ノ場合ハ同型又ハ異型デアル
三︑同性双胎児ニチモ其血液型ヲ異昌シタル時ハ之ヲニ卵性双胎ト断ズルコトが出來ル
四︑血液型ヲ異ニシタル双胎兜ハ凡テニ卵性デアル︒
但シ此ノ場合二云フ双胎児ハ一人ノ女子卜一人ノ男子ノ交配ニヨッテ生ズル双胎兇ノ事ヲ考ヘテ居ルノデアツク︑
一人ノ女子が三人ノ男子ニョツテ受胎セシメラレテ生ズル異常ノ双胎児ノ場合ハ考慮ノ中門取り入レテ居ラナイ︒異
(9Sl)
例ノ場合ヲ考フル前二品モ普通二三ル一人ノ女子さ一人ノ男子トノ間二生ズル双胎児ノ成因二野ク考究スルヲ急務ナ
ヅト認メタカラデアル︒然シ乍ラ︑更二等ク考フルト次ノ場合ヲ考慮セネバナラナイ︒ラ占︑一卵性双胎兇ノ場合︵﹄卵性双胎兇ノ成立二次ノニッノ場合ヲ假定スル︒
甲︑一卵子ト一精子ノ受精ニョツテ生ジタ双胎兇︒
コノ場合︑双胎兇爾人ノ血液型ハ必ズ同型デナケレバナラヌ︒
乙︑一卵子トニ精子ノ受精ニヨツテ生ジタル双胎兇︒
A︑若シ精子ノ所有者ヂァル父ノ血液型が国︒白︒鵡σq9①デアレバ其双胎兇即下重爆精子ノ受精三ヨツク生ジタ
トシテ毛其血液ハ必ズ同型デナヶレバナラヌ︒
B︑若シ精子ノ所有者デアル父ノ血液型が国Φ醇自お︒$デアレバ其時ノ双胎見ノ血液型ハ同型ノ場合ト異型ノ
場合ガアル︒
C︑若シ一卵性デァルノニ血液型ヲ異ニスル場合ハ一卵トニ精子ノ受精ニョツテ成立シタ毛ノト認メナケレバ
ナラヌ︒ラニ︑二卵性双胎兇ノ場合︵ 二卵性双胎見ハニ個ノ卵子トニ個ノ精子ノ受精ニヨッタ成立シタモノト假定スル︒
コノ場合卵子ノ所有者タル母ノ血液型二国書︒昌σq︒5ノ場合ト国・§︒遵σq︒冨ノ場合トァソ︑精子ノ所有者タル父
幽ノ血液型二毛国︒彰O鎚槻08ノ場合ト国①ひ霧︒塁σqo8ノ場合ガアルカラ︑ コノ組合セノ間二生レル双胎肉兄ノ血液型ノ
推定ハ各種ノ場合ヲ想像スルコトが出來ル︒
︵夫レハ私共ノ血液遺傳ノ假説昌ヨツプ容易一一誘導スルコトが嘉慶ル︒︶
原 著 岸一卵性墾胎トニ卵性三胎トノ鑑別︵第一回報告︶墜胎兜ノ血液型二就テ i一四三1
く織)
原著 岸鎚一卵性讐胎トご卵性墾飴干ノ鑑別︵第一回報告︶奪胎免ノ血液型二就テ 一一四四−
要之二卵性双胎見ノ血液型ハ同型ナルコトト異型ナルコトガアルワケデァル︒
一卵性外船兇7成立機二二甲︑乙ノ何レ憤激フモノデアルカ︑叉ハ甲︑乙ノニツノ場合ガァルモノデアルカニョツ
テ︑其結論ヲ異ニセザルヲ得ナイ︒
若シコノ年︑乙ノニッノ場合が可能ナル毛ノトスレバ︑双胎見ノ血液型二於テ次ノ事が云バレル︒
﹈︑二卵性双胎憐兄ノ場合ハ唱血液型ハ同型力訂人ハm異型デァル︒
二 二︑㌔︑同性双胎見二ノモ其血液型ヲ異ニシタ場合ハ︑一卵子ト一精子トノ受精ニョル一盛性双胎見デハナイ︒二卵
性双胎力叉ハ一卵トニ精子ノ受精ニヨツク出來気筒ノデアル︒
三︑血液型ヲ異ニスル場合沸必ズニ精子ノ受精ニョツア生ジ白鼠胎毒デァル︒ 層 二
若シ一山立双船児ノ成立二三︑乙︑ニッノ場合が可能デナク︑甲ノ場合此限ルモノデアレバ︑双胎兇血液型ノ槍査
ハ︑或ル場合ニメ双胎見ノ成立が一卵性ナリャニ卵性ナリヤヲ決定スル有カナル根棟トナル︒
帥チ
一︑一卯性双胎児ノ血液型ハ同型デァル︒
二凋二卵性双船兇ノ血液型ハ同型叉ハ異型デァル︒
三︑同性双胎見デアツテモ︑血液型ヲ異㌻タ場合二審ヲニ卵性双胎兇ト断ズζトガ出來ル︒
四︑血液型ヲ異昌シタ双胎兇ハ凡プニ卵性デアル︒
上述ノ如ク双胎兜ノ血液型ノ検定ニョッタ︑一卵性双胎兜ノ成立機鱒が一卵子︑ 一精子ノ受胎ニョリプ成立スルモ
ノナルカ︑叉ハ ︑卵子︑∴二精子ノ受精ニョリプモ生ジ得〃モノナルカヲ判断スル有年ナル根慷トナリ得ルト信ズ︒又
! ﹁㌦假ツニ一卵性双胎ノ成立一一卵子内﹂精子ノ受精昌ヨリ園生ズルモノデ︑ 一十二精子ノ受胎ニョリテ成立スル毛ノデ
ナケγメ︑其血液型ノ槍査ニョツク一卵性ナツ々︑二三性ナソヤヲ断定スルロトが出來ル︒
へ・一卵性双胎見ノ成立機輔二甲︑乙︑ニッノ場合アリトスレバ︑血液型ノ即言昌ヨツク一卵性ナリヤニ卵性ナリヤヲ も断言スルコトハ困難トナルが一精子受胎性ナリヤ︑二精子受胎性ナリヤ︑即チ卵子ヲ受精セシメタ精子が一個ナリヤ
ニ個ナリャヲ判断スル有力ナル科黒垂根心ヲ與ヘル毛ノデ︑若シ父ノ血液型が国︒言・︑国誌︒酔.デアリ︑母ノ血液型が
切Φ89.︒δ︑σ魔暮Φナルコトが明カナル場倉二双胎見ノ血液型が相違シテ居レバ︑二卵性双胎見ナ〃コトが断定スルコトが
出來ル絶ノデ︑何レニシテモ双胎見ノ血液型ノ馬煙ハ極メプ興味アリ︑且ッ重要ナル一研究分野デアルト信ズル︒
(.9駆)
以上ノ如キ考ヘノモトニ︑大正十五年一月ヨリ指紋ト共二血液ヲモ槍査シ始メタノデアル︒
シカル慮大正十五年十月二至り米國ノ冒三塁・・零国・ω・・冠霞氏カラ国毒諺びδ&σqき暑一髪・団・凶巳・9砕善8琶脅惹暫
ミqロ凶凱9二同oo.ト云フ論⊥又ヲ途ラレタ︑宜ハ中二氏目次ノ・如ク堂日イプヰル。口凶
ト8夢霞窮⑳亀9㊦醒09㈹唱自薦噂津9昌昌︒鴛爵噌︒唱90憶︒巴阻一呂号︒貯計目盛ぽ聲σqσq舘陣a冨目P 犀け題鑑営①沖︒島①臣①
噂︒=霊舘国葺暫山缶笛︒口巴︒臥9缶︒口ぼ創暮霞目冒ぽσq蜀㊦葺8箪け宅首邑
罵一二口︒・朝酎︒胃Φ朝塁儲9①缶ohぴ①宣σ鳶崔09ざ巴こ・げ2一Ωげ碧㊦臼庸震︒暮寓oo鳥σq門︒口㌍重賞8巳自8けげ①目ロ一菖9ヨ器仲乱塁・
ト述べテヰル︑コノ論文ハ十五年ノ六月二登表サレ瓦毛ノデアルガ︑氏モ亦双胎兇血液型槍査ノ意義アルコトヲ認
メφ7居ルコトハ大二出忌ヲ強﹁フスル次第デアル︒
本年三月末14二本論文ヲ雑誌再出ソウトシテヰル時昌雪曇ヨΦ畠察邑・及ビ国思量き国鴛爾氏が本年二月二登
表ずレタ次ノ如キ論文ヲ見〃ノ機會ヲ得タ︒
U器国旦σq旨題窪げ霧仲冨暴口昌σ守冒罫門醇器量Φ暮=目槻︷芽嘗δN芝営団ロσq亀︒屡昏請口σq・
..コレ昌依レパ爾氏一塩十四封ノ双胎見ノ血液型ヲ定メタ︑而シタシーメンス氏土鳩ョツプ一卵管ト推定シタ十二﹁樹
原.著 岸1一一卵性璽胎恥二卵幡三胎昏ノ三尊︵第一回報告︶讐胎見ノ血液型二陣デ 一︸四五ー
(934)
原 著 岸11一卵性墜胎トニ卵雪曇飴トノ鑑別︵第一回報告︶壁胎見ノ血液型二就デ 一一四六ー
ノ双胎見ハ全部同型デアリ︑残りノ十二封ハシ置戸ンス丁令ニヨッテ下意性ト西南タモノデアルガ︑内九封ハ同性双
胎デ三例日異性双胎デァヅタ.︑ソレヲ槍査シタ結果同性九単一同型ノ血液ヲ有シ︑異性ノ三樹ハ血液型ヲモ異ニシプ
ヰタ︒シカシ氏等ハ同性デアツテ血液型ヲ異ニシタル例ニハ接シプヰナカッタ︒ソシテ氏等ハ次ノ如ク結論シプヰル︒
︼出①苫葺酔σq胃§①彰げ︒高月屡=口σ弓犀日日国ロ月b賦σq昌O器OΦ門国言6創Φ弓 寧く鉱青島犀①津 くOロ勢・已富㈹①ロ目犀 鴫卑一唄騨昌律 ≦①乙㊦口・O㊦げ穿O巨﹂
色⑦国註臼口σqΦ創霞σq冨ざぽΦロbd穿δ2薯φ口口♪mO犀α昌口O昌︒︒♂mO霜︒冨①首巴赫巴︒︒螢嵩︒ず国罎O貯凶σq硯巴口.O①ぴα9日目・δ創聾鵬︒σq㊦口くΦ周風㊦q①μΦ口
閑旨品昌唇冠①口蟄7轟qO犀03口買︒︒ぽ巳①日牌尻9口①凱σq㎝9口口口脅岩コ霧㊦口国ぞ①δ凱鵬m9口・
ω二二画Φ門並二院く貯︒冒留手鎧戸附託五五氏ノ結論ハ︑一卵性双胎罫線ノ成立ヲ一卵一精善性ト假定シタ時二始メテ許サレル
想定デアッテ︑其血液型遺傳ノ研究二於テ︑精密ナル考察ヲ敏イプ居ルモノデアルガ︑氏等ノ研究ハ余ノ研究ト其進
路ヲ等シクスルコトハ誠二興昧アル鮎デ︑今後諸學者ノ此ノ方面ノ御研究ノ輩出センユトヲ希望シテ止マナイ次第デ
ァル︒
=︑實 瞼方 法
同種血球凝集反響二三シナ県勢ハ屡々報告シ︑叉實験方法町勢ぎ7毛数度詳述シタ所デァルガ︑爲念爾蓼二言ス
ル︒ヒ余躍層穴ホールオブエク干硝子法ニヨッタ︒ 一・五%ノ割合二生理二食盤水二溶解セル絢構酸曹達液ヲ一滴宛︑硝子上二滴下シ︑ソノ上騰被検者ノ耳朶ヨリ約雫滴ノ血液ヲ夫々二穴上二探り︑ソレニ標準血清︒11型︵A型︶及ビm型︵B
型︶ヲ別々二加へ︑暫時放置ノ上瓦盈シタ槍シタ︒標準血清ハ常二新鮮ナルモノヲ用ヒタ︒古キ血清週日腐敗シカカッ
タ血清一斗作用減弱スルノミナラズ︑往々昌シテ非特異性ノ作用ヲ現シ眞ノ凝集力ヲ登揮シナイコトガァルカラデァ 膏.レ︒ノ
(935)
同種血球凝集反癒ト最モ誤り易イノハ寒性血球凝集反懸デアル︒即チ自家或ハ同型血球ト錐モ血清ヲ加ヘテ之ヲ低
温二放置スル時ハ明カニ凝集反磁ヲ起シ︑眞ノ同種血球凝集潜門ト圃別スルコトが出語ナイ︒ コレハ人血清中ニハ殆
ド凡テ寒性凝集素婆暮︒夷αq奪山三昌︵寒性血球凝集反二二關シプハ拙著華言︑十全會雑誌第三十一憲第四號︶ヲ有シテ居
ル爲デァル︒故二血清ヲ一分⁝離スル時ハ常二氷室デ行ヒ︑豫岬メ寒㎞性総山集素ヲ自家㎝血球二吸甚有心シメ置クヲ常トシタ︒ カ
クノ如クニシプハ勿論全部吸着セシメル事ハ出馬ルモノデハナイガ︑介卵器等ノ稽々高温中ニテ分離シタル毛ノニ比
シ︑寒性凝集素ハ少ナイフケデァル︒
爾豊玉ノ時ハ常二加温シテ具ノ同種血球凝集反旗ナルカ或ハ寒性凝集反癒ナルカヲ確メルコトヲ忘レナカッタ︒
兎モ角出來得ル限り術式ニハ注意シタ積リデアル︒
次二注意スペキハ初生見懸船ヲ槍スル時デアル︒初生見血清中ノ同種血球凝集素ハ胎盤ヲ通過シテ母艘ヨリ移行シ
タト思ハルルモノノ外殆ド認ムル事が出面ナイ︒嘗プ余ハニ十四例ノ初生児血清二就キ槍シタルニ︑同種血球凝集素
ハ殆ド讃明スルコトが出來ナカッタガ︑内三例二於タ微弱乍ラ漸ク其反旗ヲ認ムルモノノミデアッタ︒ シカル畠該見
ノ血球二戸テ槍スル時ハ︑何レモ其凝集原ノ存在ヲ確メルコトガ出來タ︒現在ノ諸曝者ハ生後一ケ月ヨリ約二年ノ間
二於グ︑凝集素が完成スルモノノ楼三認メテ居ルカラ︑初生兇双脂ノ血液型ヲ定メル時ハ︑常二其血球二就キ即チ凝
集原二丈ラナケレメナラナイト思フ︒国Φω3国︒冨♪d五霞氏塩茶血球凝集原螢生モ初生見二於ブ不完全ナルモノガア
ルトノ説ヲ立乞グヰ〃ガ︑余ノ槍シタニ十四例ノ初生見血球ニハ全部登現シプ居ッタ︑故二血球二幅キ之ヲ槍スル時
ハ先ヅ誤ソバ無カラウト信ズル︒殊二膀帯血液二就キプ馬漕ントスル標ナ場合ハ常二血球ヲ標準トシナケレバナラヌ
ト考ヘル︒
シカシ余ノ槍シタ百〇三例ノ双胎見ハ年長ノ少年が多ク︑最モ年少ノモノデ六歳デアリ︑︵實験例参照︶又血球二就
タ血型ヲ定メタモノノミデアルカラ余ノ例ニハ以上ノ如キ心配ハ要シナカッタ︒
原 著 岸一卵性讐胎トご卵性讐胎︸ノ鑑別︵第一回報告︶露胎兇ノ血液型二就イテ 一一四七ー
第 二
血液 型 血液 型
洌敷
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年齢 姓 名 性 Jansky
&ェ類
Dungern l P1,Hirs−
モ???撃ь&
ェ類
姓 客 性 Jansk:y
&ェ類
Dun鍔ern 普DHirs・
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○○ 常雄 ♂
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○○ 一二1♂
○○榮二郎 ♂
○○ 寛 ♂ 00 武雄 ♂
○○信廣 ♂
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○○ 繁 舎
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○○ 一郎 ♂
○○ 隆彦 ♂
○○清春 舎
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○○ 一馬○〇三郎○○ 吉次
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○○ 外次
○○ 叉雄
○○ 一榮
○○ 次作
○〇 三郎
○○ 二二
OO 喜頁
○○ 三二
00 進
○○ 榮
○○ 二二
〇〇 三郎
○○万太郎
○○ 勇
○○ 三川ド
OO 二郎 eO 三冬
○○清次 00 繁太
♂舎♂♂合8♂♂♂♂♂舎六二♂♂♂舎♂合舎告♂ IIIIIIIIIIIIII111111111
A OO二三郎 ♂ II A OO 孝藏 ♂ II A OO 嘉平 ♂ II
000QOOOOOOOOOOOOOOOOOOO AAA
余ノ槍シタ例ハ百三例︑即チニ百六名デアル︒内男同士双胎五十五例︑女同士双胎三十⊥一例︑男女双胎十二例デアル︒(9お)
三
實、
験
例
原 著
岸11一卵性壁胎㍗二卵惟三胎予ノ鑑別︵第一回報告︶墜胎兜ノ血液型二就テ﹁一四入ー
原著岸一卵性墜胎㍗二卵性墾胎トノ鑑別︵第一回報告︶讐胎兄ノ血液型二就テ一四九1
(es7). r
獄践﹁朧頒
AAAAAAAAAAAAAAAA BBBBBBB 娼邨超
型液血㎏類㎞醗
nn・unHn・HnHHnn・Hmmmm皿mm班取n
性
舎♂舎♂♂♂♂舎♂♂舎舎舎舎舎♂ 舎舎舎合♂♂舎舎舎舎
名姓1 雄 秀 日義 郎 興 弘 郡 次 男治 市 勇 二 雄 耶 一 二 耶雄 郎 黄雄 新鄭 正俊 梅 志 次 信勝太 國 芳秀 一 義 三 ︸ 佐清太竹次 定 太︒︒︒讃︒︒傭︒︒Q︒・︒︒膳:糠︒簿・︒・碑QOOOOOOOOoOOOOOOO OOOOOOO OOO
摧ミ AAAA入AAAAAAAAAAA BBB君君BB 出娼娼
液・血
㎏類鵬分血氏
・・nn叢・nHnH妻HHHmmm皿mm皿班町w
性
♂舎♂♂♂♂♂舎♂♂♂舎♂三舎舎 ♂♂♂︐舎♂♂舎 舎♂舎
名姓 雄 郎 男雄 郎興弘 耶信 男下市進 一 雄郎 次 一 郎雄 耶豊雄 安郎清 義 一 次 吉清太定太 富 太虚 勝 虚血 長 道 政太 國 紀 秀 竹︒︒︒︒︒︒︒鰍︒︒︒︒・︒︒膳︒︒腱︒︒李・︒・腺・○OoOOQoOOOoOOOOO oOOoOOO OOO
齢年
11@12 12 11 12 12 12 9 8 13 14 13 10 9 11 13 14 11 13 9 8 14 13 8 12 12
数例7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 22 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 5 5 5
(9認)
第 表
例敷
34567890− 555555566 2345窃789⑪一23456 666666667777777 7.8901露3壬5 777888888
ρQ7︐只Vn6 年齢一97012841
1ニ 一−l11 844330112344831 1111111!−乙−昌1 11 223042810
111 141畠l11
9 11
姓 名
○○しぎ子 OO 梅子・
Oo敦子
00 梅干00 一枝
○○ つき
OO 雪恵 Oo 梅代
○○ 花子
○○ 久子
○○喜代子
CO 外見 OO 名士 00 竹子 00 桃枝
○○みつ子
00 政子
○○ 清喜
○○ つP
OO 鶴
00 交子
○○ 初子
Oo美津江
○○ 静子
OO 春子 QO 松子 oO 春了 OOかほろ
○○ 静子
OOよしte OOこすに 0 咲子
OOi美榮予 OOキミエ
○○きみ子 性♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀︒♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀
血 液型
Jansky
、氏分類
IIIIIIIII IIIIIIIIIIIIIIIII11111111111
III III 1II III III II工 III III III
VVII
Dungern
u. Hirs−
ehfcld氏 分類
000000000 BBB8BBBHB AAAAAAAAAAAAAAA BBAA
姓 名
○○なみ子
○○螺子
○○ 信子
00 松子
○〇 二枝
OO しづ OO 芳惑
○○ 鶴代
CO千代干
○○繁子 oO 外菊
00 操
○○ 安藝
○○ 梅子
○○ 彌生
○○よし子
OO 矢子
○○清子
○○ ちよ
○○ 麺 00 君子
○○ 次子
OO 花江 OO 照子 OO 花子
○○ 竹子
OO 一一一一iAM
OOtし子
○○ 静江
○○まさね
○○ ゆき
0 末子
○○:爾榮子
OOヨシエ
○OSみ子
性
♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀
血 液 型
」,.,ky 1,D,一un,.g,,ei:
氏分類
IIIIIIIII IIIIIIIIIIIIIIIIIIIII111111111
III III III 111 111
工工I I II
III III
VV
マ⊥7⊥u. Ili rs
chfcld氏 分類
AA 000000000 AAAAAAAAAAAAAAA BBBBBB8BB BB
原 著 岸11一卵性埜胎トニ卵性三胎トノ鑑別︵第一回報告︶墜胎兇ノ血液型二就イデ五〇ー
原著岸朋一卵性聾胎トご卵贈爵胎トノ鑑別︵第一回報告︶墜飴見ノ血液型二就イテ1一五一一
・(939)
第 表
1血液
型 血液 型例数 年齢 姓 名 性 Jansky Dungern
氏DHirs一 姓 名 性 Jansky Dungern
t.Ilirs一
氏分類 chfeld氏
ェ類 氏分類
chfeld、氏
ェ類
88 10 ○○光男 舎 1 0 ○○みさな ♀ 1 0
89 9 ○○ 清 舎 1 0 ○○清子 ♀
:︻
0
90 P
OO吉春
舎 1 000春子
♀ 1 091 8 ○○ 秀雄 舎 工1 A ○○トシ子 ♀ II A
o
92 7 ○○ 正男 ♂ II A ○○εめ子 ♀ II A
93 10
OO留治
♂ II A00清子
♀ II A94 7 ○○ 繁男 ♂ II A ○○静江 ♀ IV AB
95 12 ○○ 克彦 舎 II A
00静江
♀ 1 096 12
Oo梅男
舎 III:B
OO梅子
♀ II A97 10 ○○ 善信 ♂ II A ○○二子 ♀ IV 。AB
98 9 ○○ 艘 舎 III
:B
○○εしゑ ♀ II A
99 8 ○○ 克己 舎 IV AB ○○重三 ♀ 1 0
第 四 心
血 液型
血液型
徽羅姓名性J。n・k,2u響姓名性J。n,k,£u辮
氏分類辮氏 紛類三白蔽
100 14 ○○ 大造
♂ III B ○○ 正雄 『♂ II ・ A
101 8 CO善太郎 ♂ 11 A ○○秀次耶 ♂ 1 0
102 6 ○○ 仲二 ♂
1 0 OO 昌三 ♂ ■ A
103 13 ○○滞壽江 ♀
II A ○○加三江 ♀ IV .AB
(鋤
原 著︑ 岸凹一卵性墾胎トニ卵性⁝寄船トノ鑑別︵第榊圃報告︶隻胎兇ノ血液型二様イデ 一 一五二一
第一表二示シタノハ︑男性双胎デアリ而毛其血液型ヲ同ウシタ例デアツテ五十二組アル︒
内 鐸
撫 一一梅 下
第二表ハ女性双胎デ同二血液型ヲ有スルモノデァッテ一ご十五組アツタ︒
内 課
撫辮一一想マ
第三表ハ雨性双胎即チ男女ノ双胎デアッテ全部デ十二例アリ内六例ハ血液型ヲ同ウシ︑他ノ⊥ハ例ハ夫々血液型ヲ異
昌シテヰル︒性ヲ異ニシテ血液型が同ジデア〃六例中三例ハ一型同士デ他ノ三例ハ二型同士デアル︒ソシテ三型同士︑
四型同士ノハ未ダ見ッカッテ居ラナイ︒
血液型ヲ異ニシタル山回浜中︑一方ガニ型︵A型︶デ他方が四型︵娼型︶デアル例ガニ例アリ︑︼方ガニ型︵A型︶デ他が
三型︵B型︶デアル例ガニ例アか︒他ハ=兄ガニ型︵A型︶デ他見が四型︵弼型︶︑及ビ一兇が四型︵甜型︶デ他見が一型
︵0型︶ノ組デアル︒
第四表ハ
(941)
も へ ら ね も も も ヨ ぬ カ カ ヨ ミ も ぬ へ も ヘ ミ も ら ヘ カ カ カ も も同性双胎デアッテ血液型ヲ異ニシテヰル例デ四例槍シ・7ヰル︒
四例中三例ハ男性双胎デ﹄例ハ女性双胎デア〃︒
第百例
第面一例第百三例
第百四例 甲兇三型−︵β型︶甲兜二型︵A型︶甲見・一型︵0型︶
甲見三型︵A型︶
も セ セ も へ も へ ぬ へ ぬ ゆ ヘ カ う へ も り も も た ね ミ ら・・コノ四例ハ前章研究目的ノ所デ述べタ推定ノ第三項︑即チ﹁同性双胎脅嚇タモ其血液型ヲ異亀シタ〃時ハ之ヲニ卵
む も ヵ ぬ む ヘ カ う ヘ ミ り カ も⁝性双胎ト断剛ズルコトが出來・ル﹂二該當スルノデア〃︒
.⁝以上余ノ愉励シタ百一二例ノ双胎ノ年齢別ハ次ノ如㎝クデァル︒ 〆
.灘響双胎
乙兇四型︵超型︶女性双胎︑
六歳⁝⁝三例.
八 歳⁝:・六 例
照臨 警 ㎝㎝
原 著 岸11一卵性墜胎ト心急性璽胎トノ鑑別︵第一回報告︶蔓諸兄ノ血液型二就テ雪一五三i
C942Yr
原 著 岸皿一卵性墜胎レニ卵性急難トノ鑑別︵第一回報告︶蔓藤見ノ血液型二就テ 一一五四一
以上ノ如クデアルガ︑男性双胎二於プノ最年少者ハ六歳ニテ最年長者ハ七十四歳デァッタ︒女性双胎ニァッテハ年
少者ハ七歳︑年長者十四歳︑男女組昌アリプハ年少者七歳︑年長者十二歳デアッタ︒
四︑家族的調査
弊誌轡學霊室ニプハ古畑主群指導ノ下二︑総員血液型ノ遺功二關ス〃研究ヲナシタ︒二業蹟ハ既二度々登表シテヰ
ルノデアルカラ︑今更黒馬説二就テ末輩ノ余が喋々スルノ要モナイガ︑ム﹁同双胎見ノ血液ヲ槍シ更二其家族二就キプ
屯之ヲ槍シ其遣傳關係ヲ述べソトスルニ際シ其概要二就ナ一言シ︑以タ余ノ槍査家族ノ説明ヲ便ナラシメント欲スル︒
誓言メ現在ノ智識二言テ人血液ヲ三種類ノ純型︵国︒巳︒δ.︒8︶ト三種ノ雑種型︵切g電︒国籍︒ε︶トニ現認スペキモノ即チ
人血液二六種類ヲ認メルコトガ出來ルト信ジテヰル︒理論上物ソウデアルガ︑三際現在行ッテヰル同種血球凝集反慮
二野ヅプハ︑純量ノー1型︵A型︶ト雑種型ノー1型︑及ビ純型ノm型︵B型︶ト雑種型ノ皿墨型之ヲ匠別スルコトが出來ナ
イ︒只兄弟或ハ爾親ノ血液型ヲ見ク玉込種二属スペキヲ判定シ得ルノデアル︒吾々ハ血球ノ性質ヲAトおトデ表シ︑
血清ノ性質ヲバ国訴b髄ρ葺虹切11げデ表シ︑蟄すbρ艶切.ハ常二封ヲナシテ恰モーツノ些零2冒δ巷ぱノ様二遺傳スル
毛ノデアルト考へブヰ〃︒而シテ紬及ビbガ各只一ツダケデハ別豊玉義ヲ持タナイガ轟ガニツデ即手mプ血球凝集素
ノ〆ラ表現シ︑bガニッ馳デ血球凝集素ノβヲ現ストスルト⊥ハ種類ノ血液型ヲ血球︑血清雨冷二業テ其性質ヲ同時二
表スゴトが出來ルワケデアル︒
ソレデー型︵0型︶ノ血液ハ些めデ現シ︑11型︵A型︶ノ純型蕊瓦︑雑種面恥糠油デ示シ︑m型︵B型︶ノ純型ハ坐出
雑種型ハ坐曲トナウ︑W型︵脇型︶ハ坐山トナル︒
以上ノ如ク考ヘク居ルノデアルガ︑余勢ノ分類ト他ノ歎氏ノ分類トヲ比較スルト次ノ如クデアル︒
No・2小0市○郎
エ
岸 家族的調査
論文附圖
皿
0わ・
No.1横0吉○助
⑪も・︑
エxl㎜宋・郎
.圃市・郎ロ
㊥小
㎜・治
1○
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ロ
㎜吉・助
一⑪.枝卿︸ ⑪㎜1⑭1國擁ゴ
春 吉 吉 吉 黙
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X
No.4西0吉○助且
・世 ⑭と・
1……
吉 き
○
助 ○
I I h 丑 皿l l 置 1P 皿:
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1
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政 繁
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.㊥ま・
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No.5宇○○○助皿
倉 藤
○
○ ○
1 皿 騨皿 1 1皿 1皿 1工 II
No.6水○○吉
﹁⑫君・ ㎜賢
︐㎜賢・
.⑪文・
⑪清・
㎜喜・ .①良・
㎜良・ ①ひろ
㎜
ロ
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︑×㎜甚・
.﹄第・︑㎜彌・
⑪と・子
第 甚宦@ ○
いO
1 }工 1 層
P 皿
.㊥道・
工興. 禰
㎜三・
g 一v一・一一.一v
tw血s
1型
II型(heter・zyg・te)
III型(heterezygate)
IV二
二
一血液型ノ4≧分丈ケ分明シ 他ノ三分ノ不明ナルモノ。
♀㊥㊥⑪●①●①
♂㎜旧囲凹㎜□田
岸論文附圖
Na 7申○〇三吉
皿
⑰は・を
團與・吉 、x
㎜長・
1皿㊥お子.
㎜二︒泌
1−㎜三・軸
.國︒ ︐團・
︑㎜・ .㎜行・
N{瓦10安OO一
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ロ
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宮漏宇・
醐
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市田氏検村x
藤圃
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冶量蕪ノ
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〇一言ωい訓謹6恥沖桝O聞 く・O留墨αqO﹁謬暫=二=一﹁肋07噛㊥旧島.o励
O輯阻切切剛噛脚O曽酔一〇詔 O帥仲0570﹃σQ噂ゆ
ハ冨助四脚口角﹈O穏停一〇3
(943)
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》閃X国 灯?7
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高h切鋤u隠。
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帥冒
血液型が親カラ子二遺傳シテ行クニ當り︑血清ノ性質︑a︑bト血球ノ性質︑A︑Bトハ全ク同時二遺傳シテ行ク
ノデ常二油︑紬︑おかーッノ遺傳形質ノ如クニナリ︑其種々ナル配合ニョツタ種々ナル血液型が生ジ︑血液型ハ常
此ノ三ツノ軸白曾︒蟹︒ぞ﹃ノ中ノニ個が結合シグナッナヰルモノト認メテヰル︒
先ヅ第一例二面テ説明スルト︑此ノ家族ハ父ハm型︵B型︶︑母・バー1型︵A型︶︑長子皿型︵B型︶︑次子H型︵A型︶︑
三子−型︵0型︶︑次二生レタ男女双胎見一眠ニ墨型デアル︒皿眼ノ・父トー1型ノ母カラー型ノ画工毛生レ・ブ居ルノデ
ルカラ︑前述ノ屡説カラ父モ母モ共二雑種型ノ上繭トー−型デアζトガ容易二推定出來ルノデアル︒即チ坐油ト
飾葡ノ組合セデ父ノ方カラ沼が遺傳シ母ノ方カラ曲が遺傳シソレが合シプ坐曲即チ長子ノ皿型︵雑種︶トナリ︑父ノ曲
母ノ紬が合シタ次子ノー1型︵雑種︶曲茄トナリ︑父ノめト母ノ曲トガ合シテ第三子吉ビ双胎爾見ノー型帥チ而茄トナ
タノデアル︒
第二例ハ楽車ノ祀父ガm型︑租母ガー型︑父ガー型デアルカラ祀父が難種ノm型タルコトが明カデアル︒叉母ガー1
デァルが子供四人ガー型デアルカラコレモ雑種ノー1型タルコトが明カデアル︒故ニコノ場合バー型曲妬ノ父トー1型
雑種︶些油ノ母カラ共二めダケが遺傳シ︷型些油ぐ・・ガ生レタノデアップ︑若シ紐カラ莇が遺傳スルト即チ肋ナル
原 著 岸11一卵性墜胎トニ卵性讐船トノ鑑別︵第一回報皆︶墾富船ノ血液型二就テ 一画五五1
(9ua
原著 岸齪一卵性讐胎トニ卵性墜胎トノ鑑別︵第一回報告︶縫胎見ノ血液型二就テ !一五六−
卵子ト浦ナル精子が結合うバ︑子供・羅種ノH型帥葡が生レルノヂアル︒
第三例毛彫傳形式ハ前例ト全ク同様デアル︒帥チー型ト雑種ノー1型ノ間カラー型ノミノ子供が生レタ例デアル︒
第四例モ前例ト同着ノ組合セデァルガ︑子供入人中−型が四人︑1型が四人生レテヰル︒前述ノ理二依り父ノー1型
ハ雑種型︵紬蕊︶デアルコトモ︑乎供四人ノH型モ雑種型︵紬蒲︶デアルコトモ明カデアル︒本例ノ双胎見ハ男同士双飴
デァルガ︑血液型ヲ異心シテヰル︒甲見電導カラ浦ト︑母カラ毛同面諭が遺傳シプ油玉帥.チー型トナリ︑乙児ハ父カ
ラ舳が遺傳サレ母カラ訪が遺傳シテ劫恥部チー1型ノ雑種トナッタノデァル︒本例二於テハ母ハ蛸︒巨︒曙㈹︒8ノめ砺デ
ァルカラ︑母ノ卵子ハ曲ノ︑・︑デアルガ︑父ノ血液型ハ飾葡デ国︒♂㊦一蓋︶.σQ︒8デアルカラ精子ニハ︑曲ト蘭ノニ種ガアリ
双胎鬼ノ血液型ノ相違スルノハ精子側ノ原因ニョル事ハ明瞭デァル︒
此ノ場合ノ双胎見世ニ精子ノ受精玉込ツテ出車タモノト認メナクテハナラナイ︒恐ラクハニ卵性双胎内兄ト推定シタ
イ例デァルガ︑理論上一ノ卵子湘南ッノ精子が向ッタ一卵二精子性ノ一卵性双胎デナイトハ断言出馬ナイ︵シカシ本
例ノ母ハ胎盤ハ確固ニニツデァツタト記憶シテヰル︒駆歩時分娩ヲ取扱ッタ京都ノ横田産婦人科病院長モ胎盤ハニツ
デァッタト母二話シタト云フコトデァ〃︒胎盤一個デアツプ卵膜ニョツテノミ一卵性ナルカ︑二卵性ナルカヲ判定ス
ル時二當ッ・7ハ或二見誤りヲナスコトモナキニシモ非ズデアルガ︑本勾配胎盤が別々二存スルニ卵牲デアッタト云フ
コトハ︑二個ノ胎盤ガアッタト云フ確カナ記憶ヨリ推シプ間違ヒバ無カラウカト思フ︶︒
此ノ場合肝煎ガー型痩馬デ︑緑が雑種ノー−型埜油デアッタトスレバ漸然トシテソレハニ卵牲双胎兇デアルト云ップ
差支ヘナイト信ズル︒
第五例ハ母ガー型デァップ︑子供ニハ駅止トー型が生レテヰルカラ︑父ノm型ハ雑種デアルコトが解ル︒双見ハ女 エ同士デァヅテ共ニー−型デアルガ︑コレモ薙種デア〃︒
即チ父カラ霜ト母カラめか遺傳シテ坐曲トナッタノデアル︒
袖山環礁ハ第二︑第三︑第四例等ト同ジ紐合セデアル︒双調が共ニー型デァ叱カラ︑母ノH型ハ雑種デアルコトハ申.
スマデモナイ︒父カラめト母カラ曲が遺業シテ寸前︑即チー型が生レタノデアル︒
脚弟七例ハ⁝第二︑第一二︑第四︑第⊥ハト同ジ組合セデァル︒
第入静臥双見が爾人トモ.11型デアリ父ガー1型︑慨ガー1型デアル︒コノ場合モ前述ノ遺傳因子配合ノ理ニョリ︑子供 一
ノー1型ハ⁝雑咄橦タルコト明カデアリ︷父ノー1型モ⁝雑種デアル︒シカシ母ノー1玉出ハ混雑緬胃デアツテモ︑純型デアツ7モ訊説明ハ 一 爾方ニッタ︑難種ト見徹シタ場合ノ組合ハ
父 母
@ ︑壽×紬﹂ぬ.デアソ ゴ ﹁. . − .邑
純型ト見タ場合ノソレハ 父 母
@ @書×銚デァル︒
何レ轟シタモ父ノ方カラ命が遺傳シ母ノ方カラ劫が遺傳シテ雑種ノー−型塾油が生レタノデア〃︒
第九例モ第二︑第三︑第四︑第⊥ハ︑第七例ト同様デアル︒
第十例ハ母ノミ生存シプ父ハ死亡シテヰル例デハァルガ︑長子ト双面商人ガー型デアツク︑次子ト末子ガー1型︑丁母
ガー型デァルカ・フ子供ノー1型ハ雑種デアリ︑父モ亦雑種ノー1型︵仙瀦型︶デアッタコトが確實二推定出來ルノデァ.ル︒
ッマリ父ハ紬葡デ雌馬油葡デァルカラ︑父カラ浦︑母カラ命が遺傳シテ長子及ビ双胎児爾人ノー型が生レ︑父ノ曲ト
母ノ油カラ次子︑末乎ノ川雑種11型が山生レタノデアル︒
第十一例ハ母ガー型デ双暴雨人爵ビ他児毛四型デァルガ︑父ハ槍血出來ナカッタ︒シカシ父バー型力或ハ錐種ノー1
型力H型デアルニ違ヒナイ︒父母カラぬか遺傳シタ毛ノデァルカラ︑父ノ血液型二歩ナル跨二虫2き暮︸日が含マレテ居ル エ
α コトハ明カダ︒ の
原著 岸翻一卵性墜胎︸二卵牲要論トノ鑑別︵第一回報告︶壁胎見ノ血液型二就テ 一一五七ー
(946)
原著 岸11一卵性讐胎トご卵性聾胎トノ鑑別︵第一回報告︶蔓胎見ノ血液型二就テ 一一五八﹂
「.s田氏例モ第二︑第三例等ト同様︒
qΦ署①ロ世心ノ宮ρ這ハ︑爾親︑及ビ双身共二H型デアルガ︑コノ場合ハ里親﹂双兇共ニソノ血液型が雑種デアルカ
純型デニカ解ラナイ︒純型ノ・型同士ノ酒倉蕃×斗デ金型︑皿盛ノ馨セ帥チ⊥曲垂曲デニノカ︑
雑種型同士ノ組合セ莇痂x二型デァルノヵ解ラナイカラ︑從ッテ其子ノー−寺口︑雑力純ヵハ解ラナイ︒カカル場合二
爾⁝親ノ兄弟︑或ハ双見ノ兄弟ヲモ槍シテ雑種ナリト断ジ得ルコトガァルワケデアル︒
qΦ旨¢=氏舅ρ留ハ爾親が丸型トN型ノ組合セデアル︒而シテ双児バー1型同士デアル︒
1型トW型トノ組合開眼リ生ばル子供ノ血液型二就プハO詳.冒げ.同αq氏三寸各型が生レルト云ッテ居ルガ︑吾々ハP﹂
型ハH型ト幽翠ノ雑種デアツテ華中ニハー型ノ遺傳分子ヲ有シテヰナイカラ︑其間カラー型やW型ハ生レナイー1型ト
皿型ノ難ノーが生レ雫信ジ孝ル︒即チ蕪ふ膨馨セデァ劣ラ論−飾春シノ諜ノ遍曲平ナソ︑
㌍雰一暫ナッタ聖子即チ諜ノ皿二塁レルノブ︑該例二四7暴富くガ生レζル乙プァル︒
9$ロ9お氏ノ例バー1型ノ父トー型ノ母トノ間カラ四人ノー型ト一人ノー1型が生レテ居ル︑從ッテ父ノー1型︑子供ノ
ー1^ハ共鳴蔀茄型デアルコトハ明カデ︑双胎兇ハニ人共−型デアルカラ︑母カラ浦︑父カラ而が來ツプ油蒲即チー型
トナツタノデアル︒
五︑考 察
理想トシラバ双胎兇二人ノミヲ槍シク直チニ一卵性デアルカニ卵性デアルカ診断シ得ル方法ヲ要求スルノデアルガ︑
00?ォ冨氏ノ皮膚病學的管長方法ニシロ︑り繭昌亀白翼銀甲霞霧均等ノ国叩意早早︼貯δ顔弓帥Φニシテモ︑ヨ冠魯氏等ノ掌
踪紋ニョル方法︑或ハゴルトン︑小保内二等ノ精霞棚測定ト錐王︑只比較.的多歎ノ類似鮎ト不類似鮎トヲ畢ゲテ想像ス
ルノミデアツテ漸然タル確定的ノ方法ト云ヒ得ル程度迄ハ何レ毛達シプヰナイ模二思バレルコトモカク双胎兇が生長
47>・
後︵卵膜ノ所見ナクシテど二卵性ナ知力二卵性ナルカヲ確定スγコトハ困難ナ.コトナノブアアカラ測︒︼一癖怨後集笥
〔一草ォ︑二卵性ト云フ言葉ヲ使用スルゴトヲ不適當トシプ
・︑国︒巨08象自領日凶Φ︵障旨=oゴ勢邑一言αq①︶ ﹁ ・ ∴ ﹂
・静脅ゼ︸5臼身旦Φ︵Qo︒︒o財鼠・・酔魯国乱=ぎσqΦ︶﹁ ﹂
ヘト云フ言葉ヲ用ヒ司ま霞氏ハ .㌃
U昌葺︒暮Φ・・
! 周門箪酔①H冒巴富
∴予云ツテ居ル︒
︑−ヌ同型双兇︵一露Φ暑審=均冒︒︒︶ ︑ rr.一
.同胞双見︵蜜§鼠=ニロ︒︒︶ 圏 . F︐
﹁ナル言葉ヲ使用スル人モァル︒
︑性ヲ異言シテ居レバ誰レデモニ卵性ト認メテヰルガ︑同性ノ時ハ胎盤︑卵膜ヲ見ズシテ︑之一二卵性力二卵性カノ
断定ヲ與ヘルコトハ軽重困難ナコトナノデアルカラ︑以上ノ様ナ言葉ヲ使フコトモ或ハ當ヲ得タモンデアルヵモ知レ
ナイ︒ ・ r
血液型ヲ異ニシテヰル同性双胎ハ極メプ少ナイ﹃即チ同性双胎デアツプモ血液型ヲ異ニシタ川場面輔之ヲ︵二精子性︶
叉船便卵性ナリトメル﹄二該當スル例ハ極秘テ少ナイワヶデァル︒余ノ槍査例二於クモ百〇三例中言カニ四例二過ギ
ナイ︒ ︐ F︑ 一
・前章デノ説明通ツ爾親が共ニー型デアッタナラバ︑其子供ハ何人アラウトモ全部−型が生レルノデアルカラ︑二卵性
ニ
Vプモ︑他ノ兄弟同様伺型ヲ示スソケデアル︒又11型︑m型ノ潮型同士ノ組合セデモ哲理デアル︒シカシ父母ノ血
原 著 岸11一卵性墜胎トニ卵性肉胎トノ鑑別︵第﹇回報告︶露胎見ノ血液型二就テ 一一五九一
原 著 岸π一卵性璽胎トニ卵性三胎トノ鑑別︵第一回報告︶墾飴兄ノ血液型二就デ 一一六〇﹁
鋤液型高論アアツーノ難里ノ組合セカ︑或菱母ノ血液型糞ッ一7居り︑別ノ橿學が別々二葉讐7行ッタ場
く ロ 合ノ・・︑二卵性又ハニ精子性ニシテ異ッタ血液型ヲ表スコトニナ〃︒
︒︑前章家族的調査ノ第四例二色プ父ハ雑種ノー1型馬脚デ︑母バー鱒浦沁デアル︒コノ組合セノ問カラ生レル子供ハ常
と−車力外乱ー−型ノ雑種デアル︒此ノ時父ノ方カラハ曲ノミが尊母シ︑母ノ方カラ曲が遺傳サレタトスレバ︑爾兇ト
屯−型ぬ蕊トナルワケデアル︒﹁シカシ第四例ノ場合ハ甲ニ監理カラめ︑母カラ浦が遺戸シテぬ蕊即チー型トナリ乙二
.菱セフ紬︑母カーフ穿遺傳シ舳茄︑即チ雑種ノ二型トナッタノデァ〃︒
二二卵性デアッタナラ凡ク血液型ヲ異ニヌルト云フノデァッタナラバ︑ソレコソ其効用ハ偉大ナ!デアルガ︑前述ノ
如グニ卵性中二毛其血液型が単二同型ナル時ト異型ナル時うアルノデアルカラ︑只血液型ノ異ッタ場合二於テノミ本
問題解決ノ一助タリ得ルモノト信ズル︒
シヵシ今マデハ同性双胎デァレバ顔ノ形ヤ︑髪︑眼︑皮膚ノ色︑或ハ精紳的ノ相似等カラ︑其相似性二富ンデヰル
毛ンヲ以プ一卵性デアルト浮歩プ︑比較的相似性ノ少ナイモノヲニ卵性トシプ居ッタ様デアル︒而シテ異性デアレバ︑
誰デ・モニ卵性デアルト認メテ居ッタ︑ソシテ同性双脚デアッタ場合一華ヲ確然ト隔別スル方法モナク︑後年ニコレヲ.
定メ.ルコトハ至難トサレテ居ッタ︒
ぬ コ う へ う ね セ へ も ヘ カ ぬ ぬ へ う へ も へ ぬ へ ぬ ヘ ヘ へ ぬ へ ぬ へ も ヘ カ う し も へ も む へ も ぬ へ う へ ぬ へ ら ヘ へ ぬ 同性双胎児ニシク血液型ヲ異議シテ居ル時十一卵子一精子ノ受胎ニョツク成立シタモノデナイ事ハ明カデ︑二卵性
カ ミ も ぬ ね カ も ぬ た も う も ヵ カ ら カ ミ ぬ デアルカ︑二精子性デアルカ何レカデァ〃︒ 書
一卵二精子性ノ・双胎廉価ナイ毛ノトスレバ︑コノ時ハ普通ノ意昧二叉ケルニ卵性双胎児ダト認メテモヨイ事ニナル︒
一型剛直⁝親ノ血液刑工が一純型ヂアルカ︑甜雑種型デアルカヲ明カニスレパ︑現ムTノ血液潰⁝傳ノ墨∴晶出リ二卵性又ハニー精子
性ナルゴ︸ヲ断言シ得ルモノデア〃ト思フ︒.
︑.︑ ℃︑ ︑ ︑ ︑ ℃ ︑︑ ︑︑ ︑ ︑︑ ︑ ︑ ︑ ︑ ︑ ︑ ︑︑ ︑ ︑︑ ︑ ︑︑ ︑ ︑ ︑ ︑ ︑︑ ︑ ︑噺 ︑ ︑︑︑.︑︑︑︑︑︑ ︑ 〜即チ父ノ血.液型が国︒産霊嶺︒審デ︑母ノ血液型ガ︐国Φεさ国嶺︒8ナル時二︑双胎兇ノ血液が相違シク居ルナラバニ卵
iC949)
う サ カ ぬ セ ぬ も せ ぬ う り の ぬ で う ヵ ぬ し の も も も う り う へ ね も ぬ う カ も ぬ ね も ね カ リ お ミ も サ ね リ へ ぬ カ カ う性双胎兇デアリ︑父ノ血液が出9①;ミσq︒$デ︑母ノ血液型が国三5越αq︒8ナル時二︑其双見ノ血液型が違ッテ居ルナ
カ で ぬ ぬ へ む た ぬ も し ね ぬ む も へ も ぬ ら ミ う カ も も う ぬ も た も ぬ リ へ う へ ぬラバ︑其レの二精子ノ受精ニョッタ生ジタ双胎ナリト忍泣シプ宜敷イノデァル︒
げ 六︑総括及ビ結論
國︑余ノ十三シタ双茄見ハ百三例︑即チニ百六名デアツプ︑内男性双胎五十五例︑女性双胎三十⊥ハ例︑男女双胎十二
例デァル︒
二︑百三例中九十三例ノ血液型︐ハ同型ニシク︑十例ノ血液型ハ異型デアヅタ頑
三︑男性双胎五十二例ハ其血液型ヲ同ウシ︑1型同士二十三例︑H型同士十九例︑面罵同士七例︑W型同士三例デア
ル︒ 〜
四︑女性双胎三十五例ハ同型血液ヲ有シ︑1型同士九例︑H型同士十五例︑m型同士九例︑W型同士二例デァ〃︒
五︑異性双胎十二例ノ内六例ハ血液ヲ同ウシ︑他ノ六例ハ異ツテヰタ︒
六︑同性双胎ニク其血液型ヲ異ニシクヰ川モノ四例アツテ内三例の男性︑一例ハ女性双胎デアル︒
七︑双胎兇ニシケ血液型ヲ異ニシタ場合ハ断ジテ︑一二一精子性双胎デハナイ︒
八︑血液型ヲ異ニシテヰル双胎兇ハ︑寄親が爾人共︑叉ハ少ナクトモ一・方が亭竃う亀σq︒δノ血液型ヲ持ッテ居ル時二
生ズル︒
九︑双胎見ノ血液型ノ研究ハ双胎兇寮生機縛ヲ合理的三説明スル有カナル科罰・的方法トナル︒
十︑血液型ノ研究ヨリ或ル場合二於テハニ卵性︑叉ハニ精子性ノ双胎兇ナルコトヲ立言スルコトが出來︑更二深キ研
究ヲ重ヌパニ從ツグ從來暗黒ナリシ︑此ノ領域二光朋ヲ持來ス可能性ガァルモーノト信ズル︒余ノ此ノ報告が血液型
ノ産婦人科方面昌於ヶ三鷹用ノーット声ラ.バ幸デァ〆︒
原 著 岸11一卵性壁胎−・二卵性商調年ノ鑑別︵第一回報告︶素胎兜ノ血液型二栽テ 一一六一.ー
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金澤讐科六學十全干瓢誌、第三十一巻、第四號0 12)小保内虎太、
双生兄ニヨ レ心的遺傳ノ研究、
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近世産科學、 前編。
15)倉上由一、 ・ 壁胎子ノ指紋二就デ、
肚曾讐學會雑誌、第四七〇號。
・(950)
欄筆スル三宝リ學長須藤先生ノ御好意ヲ鳴謝シ︑古畑教授ノ御指導卜︐久慈︑佐博士教授ノ御懇篤ナル御助言二型シ謹シミテ感謝ノ意テ捧グル次第デアル︒ ︒
原 著
岸11一卵性墜胎トニ卵性墜胎トノ鑑別︵第一回報告︶謡講見ノ血液型二就デε一六二