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平成30年度 東京都内湾水生生物調査 8月鳥類調査 速報 ●実施状況

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Academic year: 2022

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(1)

平成 30 年度 東京都内湾水生生物調査 8 月鳥類調査 速報

●実施状況

平成 30 年 8 月 14 日に鳥類調査を実施した。天候は晴れで、気温 30.6~34.9℃、南~南西の風、

風速 3.4~9.0m/sec であった。調査当日は大潮で、干潮が 13 時 01 分(27cm)、満潮は 19 時 15 分(202cm)であった(東京都港湾局のデータ)。各地点の概況を下表に示す。

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚

作業時刻 10:35-11:35 12:20-13:06 14:06-15:02

天候 晴 晴 晴

気温(℃) 30.6 34.9 32.3

風向 南 南 南西

風速(m/sec) 3.4 9.0 6.5

備考 海浜公園側は観光船が通 過し、砂浜で遊んでいる人 も多く見られた。

多摩川上流部の豪雨の影響 で干潟に流入してくる水量が 多かった。水も濁っていた。

沖合の風が非常に強く、波も 高かった。

●主な出現種等

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚

数が多かった 鳥類上位 2 種

カワウ(108 羽) カワウ(921 羽) カワウ(1938 羽) コサギ(52 羽) ウミネコ(123 羽) ウミネコ(824 羽) その他

の鳥類

カルガモ、サギ類(アオサギ 等)、イソシギ、ウミネコ、ハ クセキレイ

カルガモ、サギ類 (アオサギ 等)、ムナグロ、イソシギ、ユリ カモメ、オオセグロカモメ、ト ビ、ハクセキレイ

カルガモ 、サギ類 (ダ イサギ 等)、シロチドリ、シギ類(ソリ ハシシギ等)、オオセグロカモ メ、アジサシ、ハクセキレイ 備考 ・重要種として 4 種を確認

(ダイサギ、チュウサギ、コ サギ、イソシギ)

・第六台場でゴイサギ 1 巣 の利用が見られた。

・鳥の島の護岸でカワウが 休息。

・重要種として 5 種を確認(ダ イサギ、コサギ、ムナグロ、

イソシギ、トビ)

・干潟でカワウ、ウミネコ、ア オサギ、ユリカモメ、オオセ グロカモメが休息。

・干潟でムナグロが採餌。

・トビが干潟上空を飛翔。

・重要種として 9 種を確認(ダ イ サ ギ 、 チ ュ ウ サ ギ 、 コ サ ギ、シロチドリ、ダイシャクシ ギ、クサシギ、キアシシギ、

ソリハシシギ、トウネン)

・ 汀 線 付 近 や 干 潟 で は カ ワ ウ、サギ類、ウミネコ、オオ セグロカモメが休息。

・ヨシ原でダイサギとコサギが 身を隠す。

・干潟でシロチドリ、ダイシャ

クシギ、キアシシギ、ソリハ

シシギが採餌。

(2)

●出現種と個体数

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計 1カモカモカルガモ48113557521428811811 2コガモ1 3カツオドリウカワウ38216085507252952940814095574211438143818771310892117641741938 4ペリカンサギゴイサギ55191944 5ササゴイ1CR 6アオサギ201232466271414216121137613121515 7ダイサギ333141444310108883535VU 8チュウサギ1111NTVU 9コサギ2929616162042206101010525281414VU 10ツルクイナバン1111VU 11チドリチドリムナグロ5VU 12コチドリ211211VU 13シロチドリ113131VUVU 14メダイチドリ11国際NT 15ミヤコドリミヤコドリ34342525EN 16シギチュウシャクシギ299VU 17ダイシャクシギ111111CR 18アオアシシギ66NT 19クサシギ11EN 20キアシシギ44848811VU 21ソリハシシギ44VU 22イソシギ213211332VU 23キョウジョシギ15104771964188VU 24ミユビシギ2828EN 25トウネン11NT 26ハマシギ1414NTNT 27カモメユリカモメ4112 28ウミネコ22238143181111011731202343301238177824 29オオセグロカモメ11153944 30大型カモメA44 31コアジサシ66221587165111861010VUEN 32アジサシ2211 33タカミサゴミサゴ11NTEN 34タカトビ331NT 35スズメセキレイハクセキレイ22111311211 8種6種7種12種14種20種2種20種8種4種5種10種12種12種4種14種9種4種2種10種12種15種4種16種0種1種5種24種 ※種の分類・配列は「日本鳥類目録 改訂第7版」(日本鳥学会,2012)に従った。 A:大型カモメに分類されるセグロカモメが確認されているので「大型カモメ」は確認種数には数えない。 *1文化財保護法: *2種の保存法: 国際:国際希少野生動植物 *3環境省レッドリスト: VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧 参照:http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html 環境省自然環境局野生生物課. 2018年. 環境省第4次レッドリスト. *4東京都レッドリスト2010: CR:絶滅危惧ⅠA類、EN:絶滅危惧ⅠB類、VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧、留:留意種      東京都環境局自然環境部.2010年.東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)~東京都レッドリスト~2010年版.

葛西人工渚 計 8目11科32種

No.目科種名

重要種 選定基準 文化財*1 保護法種の*2 保存法

環境省*3 RL 2018 鳥類

東京都*4 RL 2010 (区)

森ヶ崎の鼻

6月8月 お台場海浜公園5月 葛西人工渚 森ヶ崎の鼻

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻

葛西人工渚お台場海浜公園

(3)

<お台場海浜公園>

○調査地点の状況

第六台場・鳥の島ではカワウ、サギ類の営巣は ほぼ終了していた。

〇その他の出現種(カワウ)

〇出現種(カワウ)

第六台場、鳥の島いずれも繁殖活動は終了しており、

利用されている巣は見られなかった。鳥の島の護岸で は子育てを終えた成鳥や巣立った幼鳥が休息してい た。

〇出現種(チュウサギ、コサギ)

第六台場でアオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ が確認された。繁殖活動は終了しており、利用されて いる巣は見られなかった。チュウサギは環境省レッド リスト(2018)で準絶滅危惧(NT)、東京都レッドリスト (2010)で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。

〇出現種(ゴイサギ)

第六台場で確認。繁殖活動はほぼ終了しており、利 用されている巣は 1 巣のみであった。成鳥と幼鳥で色 彩が異なる。主に夕方から活動する。夜間にカラスの ように「クワッ」「コアッ」という鳴き声を出すことから、

夜烏(よがらす)と呼ばれることもある。 成鳥

幼鳥 コサギ チュウサギ

コサギ

黄色いくちばし 成鳥

成鳥 幼鳥

幼鳥

(4)

<森ヶ崎の鼻>

〇調査地点の状況

最干潮時刻のため、干潟は干出していたが、豪雨の 影響で干潟に流入してくる水量が多かった。

〇出現種(ムナグロ)

干潟で採餌。旅鳥として渡来。水田、畑、河原、干潟、河 口などで見られ、ミミズや甲殻類、昆虫などを捕食する。

水辺よりも乾燥している場所、海水域よりも淡水域を好 む。東京都レッドリスト(2010)で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定 されている。

〇干潟利用状況

干潟ではカワウ、アオサギ、ウミネコ、オオセグロカモメが休息。

〇出現種(ユリカモメ)

干潟で休息。冬鳥として渡来するが、東京湾では少数の 越夏個体が観察されている。海岸や河口などで見られる が、上流域の河川や内陸の湖でも見られる。雑食性が 強く、ゴミを漁ることもある。東京都の鳥に指定されてい る。

カワウの群れ ウミネコの群れ

夏羽は頭部が黒い

(5)

<葛西人工渚>

〇調査地点の状況

干潟は広く干出。水たまりが多かった。

西側の地点より南西方向を見る

〇出現種(キアシシギ)

干潟で採餌。旅鳥として渡来。干潟、海岸の岩場、水 田、河川などで見られ、昆虫や甲殻類などを捕食する。

「ピューイピューイ」「ピュイピュイ」など、よく通る声で鳴 く。東京都レッドリスト(2010)で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指 定されている。

カワウの群れ ウミネコの群れ

ダイサギとコサギ

〇干潟利用状況

ダイサギとコサギが干潟のヨシ原に身を隠す。ダイサギの方が多い。

干潟や汀線付近でカワウ、アオサギ、ウミネコ、オオセグロカモメが休息。シロチドリ、ダイシャクシギが採餌。

(6)

<その他>

○ウミネコの繁殖

平成 30 年 5 月 16 日、6 月 13 日の調査で繁殖を確認した構造物上では、成鳥 13 羽、幼鳥 2 羽を確認した。幼 鳥は既に巣立っていた。

<トピックス>

○チュウサギとダイサギ

今回の調査でチュウサギが新たに確認された。チュウサギの体長(くちばしの先端~尾羽の先端)は約 68 ㎝、ダイサギは約 89 ㎝である。名の通りダイサギの方が大きいが両種はとてもよく似ている。身体の大き さ以外に、チュウサギはダイサギほどくちばしが長くない、口角が目の後方を超えないなどの特徴があるが、

チュウサギは主に夏鳥として渡来するため、基本的に冬は見かけない。また、主に水田などによく見られ、

河川や干潟には出没することが少ない。

繁殖を確認した構造物 成鳥

幼鳥

チュウサギ

ダイサギ チュウサギ

口角が長い

口角が短い

参照

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