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令和3年度 東京都内湾水生生物調査 9月鳥類調査 速報

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Academic year: 2022

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(1)

令和 3 年度 東京都内湾水生生物調査 9 月鳥類調査 速報

●実施状況

令和 3 年 9 月 22 日に鳥類調査を実施した。天候は晴れ時々曇りで、気温 26.1~26.6℃、南風、風速 1.0

~4.2m/sec であった。調査当日は大潮で、干潮が 11 時 46 分(47cm)、満潮は 17 時 48 分(198cm)であっ た(気象庁のデータ)。各地点の概況を下表に示す。

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚(東なぎさ) 作業時刻 9:43-10:55 11:16-12:13 13:10-14:19

天候 晴れ 曇り 晴れ

気温(℃) 26.1 26.4 26.6

風向 南 南 南

風速(m/sec) 1.0 4.2 3.8

備考 波がやや高かった。海 浜公園側ではオリ・パ ラリンピック関連の撤去 作業が行われていた。

潮位が高かった。 ヨシ原の範囲が拡大してい た。南西地点では風が強か った。

●主な出現種等

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚(東なぎさ) 数が多かった

鳥類上位 2 種

カワウ(1019 羽) ウミネコ(81 羽) オオミズナギドリ(337 羽) アオサギ(41 羽) カワウ(45 羽) カワウ(292 羽) 備考 ・重要種として、オオタ

カなど、6 種を確認。

・第六台場と鳥の島で 多数のカワウを確認し たが、営巣は見られな かった。繁殖は終了し たと思われる。

・鳥の島周辺でアオサ ギ と ダ イ サ ギ の 個体 数が多く、主に休息。

・お台場海浜公園でカ ルガモが休息。

・ 第 六 台 場で オオ タ カ 幼鳥が休息。

・ 重 要 種 と し て 、 サ サ ゴ イ、チュウ サギ など、 8 種を確認。

・ 干 潟 で カ ワ ウ 、 ウ ミ ネ コ、セグロカモメ、オオセ グロカモメ、チュウサギ が休息。コガモの小群 が水際で休息。

・干潟でダイサギ、アオサ ギが採餌。

・ 護 岸 で サ サ ゴ イ が 休 息。

・上空をトビが飛翔。

・重要種として、ダイシャクシ ギ、ホウロクシギ、ミサゴ、

ハヤブサなど、11 種を確 認。

・干潟でカワウ、ウミネコ、オ オセグロカモメが休息。

・ 干 潟 で ア オ サ ギ 、 ダ イサ ギ、コサギが採餌。

・シギ・チドリ類は、タシギ、

ダイシャクシギ、ホウロクシ ギ、アオアシシギを記録し た。

・干潟でハヤブサが休息。

・沖合でミサゴが休息。

・沖合をオオミズナギドリの 群れが飛翔。

(2)

●出現種と個体数

合計 沖合合計

合計 沖合合計 1カモカモ10102664 2コガモ8 311 4337337 56781701185912106511186015271019452902292 6ウミ11 7ペリサギ1CR 89122171133841352626 9114121220121162929NT 10ウサ111NTNT 11113548811211313VU 12トキヘラ11DD 13ツル3CR 1444VU 1511VU 162CR 1733VUCR 181国際VU 192525VU 20シギ11VU 2111VUEN 22ウシ31111VU 232211CR 24ウロ2222国際VUCR 25181811NT 263321717VU 2711VU 284153112132VU 29ウジ2821492255VU 3055NTVU 31111 32ウミ1111171261971238124146287 3311522 344431263129NT 3528585VUEN 362293232 37タカ222NTEN 38タカトビ33222NT 391111NTEN 4011国内VUEN 4111112111 667121526326477101515517031129 ※種の分類・配列は「日本鳥類目録 改訂第7版」(日本鳥学会,2012)に従った。 *1種の保存法 国際:国際希少野生動植物種 国内:国内希少野生動植物種 *2環境省レッド2020 CR:絶滅危惧IA類、EN絶滅危惧ⅠB類、VU絶滅危惧Ⅱ類、NT準絶滅危惧、D情報不足 *3東京都レッド(本土部)2020年度版 CR:絶滅危惧IA類、EN絶滅危惧ⅠB類、VU絶滅危惧Ⅱ類、NT準絶滅危惧、D情報不足、留:留意種 文化財 保護法種の*1 保存法

環境省*2 RL 2020

東京都*3 RL 2020 (区部)

重要種 選定基準 お台場海浜公園 森ヶ崎の

葛西人工渚(東な)

令和3 計9目14科41

森ヶ崎の

お台場海浜公園 種名 5月 葛西人工渚(東な)9月

(3)

<お台場海浜公園>

○調査地点の状況

第六台場・鳥の島ではカワウの営巣は終了していた。

〇出現種(カワウ)

第六台場、鳥の島いずれも繁殖活動は終了しており、使用中の巣は見られなかった。第六台場の樹林と鳥 の島の護岸付近で多くのカワウが休息し、個体数は合計 1019 羽を記録した。

〇出現種(サギ類)

サギ類の個体数が多く、アオサギ 41 羽、ダイサギ 21 羽、コサギ 2 羽が記録された。特に鳥の島周辺で休 息する個体が多く見られた。繁殖期は既に過ぎているため、渡りに伴う移動や、食物の関係で増加したと思 われる。なお、アオサギ幼鳥が複数確認されたが、お台場で繁殖した個体かは分からなかった。

鳥の島の護岸で休むカワウ

護岸で休むアオサギとダイサギ 第六台場のアオサギ幼鳥 コサギ

〇出現種(オオタカ)

幼鳥 1 羽が第六台場の樹上に とまっていた。本種は環境省レッ ドリストで準絶滅危惧(NT)、東 京都レッドリストで絶滅危惧ⅠB 類(EN)に指定されている。

〇出現種(カルガモ)

カモ類は留鳥のカルガモ 1 種だけで、お 台場海浜公園で 6 羽記録された。

(4)

<森ヶ崎の鼻>

〇調査地点の状況

最大干潮時刻だが、干潟は比較的狭かった。

〇出現種(カモ類)

コガモ 8 羽が干潟で休息するのが確認 された。本種は冬鳥として全国の海岸 や河川などに飛来する。他にカルガモ 4 羽が護岸や干潟で休息していた。

〇出現種(サギ類)

ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、

コサギの 5 種が記録された。このうちササゴイ は東京都レッドリストで絶滅危惧 IA 類(CR)、

ダイサギは東京都レッドリストで準絶滅危惧

(NT)、チュウサギは環境省レッドリストと東京 都レッドリストで準絶滅危惧(NT)、コサギは 東京都レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指 定されている。個体数はアオサギが多く 35 羽、次いでダイサギが 16 羽であった。

〇干潟利用状況

干潟ではカワウとカモメ類の群れが休息していた。カモメ類はウミネコが多く、冬鳥のユリカモメやセグロカ モメが少数見られた。サギ類のうち個体数が多いダイサギとアオサギは干潟に広く分散して採餌していた。

後方の黒い鳥はカワウ、手前から後方にいる下面が白い個体はすべてウミネコ アオサギ

オオセグロカモメ コガモ

ササゴイ チュウサギ

(5)

<葛西人工渚>

〇調査地点の状況

干潟は広く干出し、調査中に徐々に狭まっていった。

〇出現種(シギ・チドリ類)

干潟は干出していたが、シギ・チドリ類の個体数は少なかった。ダイシャクシギ 2 羽とホウロクシギ 1 羽が休 息していた他、アオアシシギ 1 羽が採餌、タシギ 1 羽が草地から飛び立った。ダイシャクシギは東京都レッド リストで絶滅危惧 IA 類(CR)、ホウロクシギは種の保存法で国際希少野生動植物種、環境省レッドリストで 絶滅危惧Ⅱ類(VU)、東京都レッドリストで絶滅危惧 IA 類(CR)、アオアシシギは東京都レッドリストで準絶滅 危惧(NT)、タシギは東京都レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。

〇出現種(ハヤブサ)

成鳥 1 羽が干潟で休息し、その後飛び去った。今回の調査でシ ギ・チドリ類の確認が少なかった要因として、ハヤブサの影響が 考えられる。本種は種の保存法で国内希少野生動植物種、環境 省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)、東京都レッドリストで絶滅危 惧ⅠB 類(EN)に指定されている。

〇干潟利用状況

干潟でカワウとウミネコ、オオセグロカモメの群れが休息。浅瀬でアオサギやダイサギが採餌していた。

西側の地点より南西方向を見る

ダイシャクシギ

ホウロクシギ

カワウの群れとアオサギ

(6)

<その他>

○ウミネコの繁殖

砂町運河でウミネコは確認されず、構造物上には巣の痕跡も見られなかった。今季の繁殖は終了したと 考えられる。なお、京葉線の高架に、約 250 羽のカワウがとまっているのが確認された。令和 2 年 9 月の 調査でも同様の群れが確認されており、この時期に塒として利用されている可能性がある。

<トピックス>

- 葛西人工渚沖のオオミズナギドリ –

東京湾奥部では、オオミズナギドリは秋に記録される事が多い。9 月調査では調査範囲に出現しなかったが、

葛西人工渚の沖合で 337 羽が見られた。今回の調査時は南風が強く、海上に白波が立っており、強風の影 響で多数飛来した可能性も考えられる。

ウミネコが営巣する構造物 高架にとまるカワウ

沖合を帯状になって飛ぶ オオミズナギドリの群れ

参照

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