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平成30年度 東京都内湾水生生物調査 2月鳥類調査 速報 ●実施状況

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Academic year: 2022

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(1)

平成 30 年度 東京都内湾水生生物調査 2 月鳥類調査 速報

●実施状況

平成 31 年 2 月 8 日に鳥類調査を実施した。天候は晴れ~曇りで、気温 7.5~10.1℃、北風、風 速 5.0~7.5m/sec であった。調査当日は中潮で、干潮が 13 時 2 分(66cm)、満潮は 18 時 34 分

(177cm)であった(気象庁のデータ)。各地点の概況を下表に示す。

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚

作業時刻 10:16-11:25 12:15-13:09 14:05-15:16

天候 晴れ 曇り 曇り

気温(℃) 7.5 10.1 8.8

風向 北 北 北

風速(m/sec) 7.5 6.7 5.0

備考 風が強く、波が高かった。繁 殖のため、第六台場の周り ではカワウの臭いが漂って いた。

干潟が干出していたが干出範 囲はさほど広くなかった。風が やや強く、波は高めだった。

干潟は広く干出。風がやや 強く、波は高めだった。

●主な出現種等

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚

数が多かった 鳥類上位 2 種

スズガモ ユリカモメ スズガモ

カワウ ホシハジロ カンムリカイツブリ

その他 の鳥類

マガモ、ウミアイサ、カンム リカイツブリ、ハジロカイツ ブリ、ウミウ、アオサギ、オ オバン、イソシギ、カモメ類 (ユリカモメ等)、ハクセキレ イ

カモ類(コガモ等)、ハジロカイツ ブリ、カワウ、アオサギ、オオバ ン、イソシギ、カモメ類(セグロカ モメ等)、トビ、オオタカ、ハクセ キレイ、タヒバリ

ヒ ド リ ガ モ 、 ハ ジ ロ カ イ ツ ブ リ、 カワ ウ、ア オ サギ 、コ サ ギ、クロツラヘラサギ、シロチ ドリ、ハマシギ、カモメ類(ユリ カモメ等)、ミサゴ、タヒバリ

備考 ・重要種として 5 種を確認 (スズガモ、ウミアイサ、カ ンムリカイツブリ、オオバ ン、イソシギ)。

・第六台場において、ア オ サギの繁殖はまだ確認出 来なかった。

・第六台場でウミウが休息。

・鳥の島、海浜公園の海上 でスズガモ、オオバン等が 遊泳。

・海浜公園砂浜でユリカモメ が休息。

・護岸でハクセキレイが採 餌。

・重要種として 4 種を確認(オオ バン、イソシ ギ、トビ、オオタ カ)。

・カモ類(ホシハジロ、キンクロ ハ ジ ロ 、 オ ナ ガ ガ モ 、 コ ガ モ 等)が護岸で休息、海上で遊 泳。

・オオバンが海上を遊泳。

・カワウ、アオサギが護岸で休 息。

・カモメ類が干潟で休息。

・トビ、オオタカが上空飛翔。

・護岸でイソシギ、タヒバリ、ハ クセキレイで採餌。

・重要種として 7 種を確認(ス ズガモ、カンムリカイツブリ、

コサギ、クロツラヘラサギ、

シロチドリ、ハマシギ、ミサ ゴ)。

・スズガモ、カンムリカイツブ リが海上で遊泳。

・カワウ、アオサギ、クロツラ ヘラサギが護岸で休息。

・シロチドリ、ハマシギが干潟 で採餌。

・カモメ類が干潟で休息。

・タヒバリはヨシ原付近で鳴き

声のみ。

(2)

●出現種と個体数

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計 1カモカモヒドリガモ66411222 2マガモ2254410 3カルガモ4811355752142881181117171733111720 4ハシビロガモ221 5オナガガモ112125 6コガモ188114061 7ホシハジロ5531205 8キンクロハジロ438 9スズガモ37716954619190191904313277581536052615886留 10ウミアイサ55325DD 11カイツブリカイツブリカンムリカイツブリ11222332233222512362548留 12ハジロカイツブリ11211221112 13カツオドリウカワウ38216085507252952940814095574211438143818771310892117641741938241427173265383541428965241077598132730866 14ウミウ11 15ペリカンサギゴイサギ55191944 16ササゴイ1CR 17アオサギ201232466271414216121137613121515120211027276416513114141244 18ダイサギ3331414443101088835352727VU 19チュウサギ1111NTVU 20コサギ292961616204220610101052528141411662211VU 21トキクロツラヘラサギ1111ENCR 22ツルクイナクイナ11DD 23バン1111VU 24オオバン101323341261824VU 25チドリチドリムナグロ5VU 26コチドリ211211VU 27シロチドリ113131242421211616VUVU 28メダイチドリ1155国際NT 29ミヤコドリミヤコドリ34342525EN 30シギタシギ11VU 31チュウシャクシギ29933VU 32ダイシャクシギ1111114411CR 33ホウロクシギ11国際VUCR 34アオアシシギ661818NT 35クサシギ11EN 36キアシシギ4484881122VU 37ソリハシシギ4455VU 38イソシギ21321133241562211422225VU 39キョウジョシギ1510477196418811VU 40ミユビシギ282833EN 41トウネン1111NT 42ハマシギ14141177779292NTNT 43カモメユリカモメ411250992169171783362082143318484 44ウミネコ222381431811110117312023433012381778241672119752232198 45カモメ111166 46セグロカモメ13311822112202020 47オオセグロカモメ11153944115787831 48大型カモメA442 49コアジサシ66221587165111861010VUEN 50アジサシ2211 51タカミサゴミサゴ11332222NTEN 52タカトビ3311111NT 53オオタカ1NTCR 54ノスリ11EN 55ハヤブサハヤブサチョウゲンボウ1EN 56スズメセキレイハクセキレイ221113112111121112316211131510 57タヒバリ211222 8種6種7種12種14種20種2種20種8種4種5種10種12種12種4種14種9種4種2種10種12種15種4種16種3種6種5種8種10種25種2種25種5種13種10種19種18種18種3種21種5種10種7種14種19種15種3種15種0種2種8種35種 ※種の分類・配列は「日本鳥類目録 改訂第7版」(日本鳥学会,2012)に従った。 A:大型カモメに分類されるセグロカモメが確認されているので「大型カモメ」は確認種数には数えない。 *1文化財保護法: *2種の保存法: 国際:国際希少野生動植物 *3環境省レッドリスト: VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧 参照:http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html 環境省自然環境局野生生物課. 2018年. 環境省第4次レッドリスト. *4東京都レッドリスト2010: CR:絶滅危惧ⅠA類、EN:絶滅危惧ⅠB類、VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧、留:留意種      東京都環境局自然環境部.2010年.東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)~東京都レッドリスト~2010年版.

計 9目14科56種

No.目科種名

重要種 選定基準 文化財*1 保護法種の*2 保存法 環境省*3 RL 2018 鳥類 東京都*4 RL 2010 (区)

森ヶ崎の鼻

6月8月 お台場海浜公園5月10月 お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚葛西人工渚お台場海浜公園葛西人工渚 森ヶ崎の鼻

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚2月 お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚1月 お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻

葛西人工渚

(3)

<お台場海浜公園>

○調査地点の状況

第六台場と鳥の島ではカワウの営巣が続いている。

〇出現種(ユリカモメ・カモメ)

海浜公園の砂浜で休息。ユリカモメの群れに 1 羽のカモメが混ざっていた。ユリカモメ同様、カモメも冬鳥とし て海岸や河口などに渡来する。ユリカモメよりわずかに大きい。数羽~数十羽の群れでいる事が多いが、今 回のように別種のカモメ類に紛れることもある。神奈川県の県鳥となっている。

〇その他の出現種(カワウ)

〇出現種(カワウ・アオサギ)

カワウは第六台場で 333 巣、鳥の島で 82 巣を確認した。1 月調査時より大きく成長したヒナが多数見られるよ うになった。親鳥がヒナへ給餌する様子も見られた。第六台場ではアオサギも多く集まっているが、繁殖はま だ確認されなかった。また、カワウの卵をカラスが捕食していた。

アオサギ

営巣中のカワウ

ヒナに給餌する親鳥

カワウの卵をくわえるハシブトガラス

ユリカモメ

カモメ

(4)

<森ヶ崎の鼻>

〇調査地点の状況

最干潮時刻だが、干潟の干出範囲は広くはない。

〇出現種(オオタカ)幼鳥

主に北海道~九州の平地~山地の森林で繁殖するが、冬 季は全国の農耕地や市街地などでも見られる。ハトやカモな どの鳥類が主食だが、ノウサギやリス、ネズミなどを狩ること もある。伝統の狩猟「鷹狩り」に古くから使われてきた歴史が ある、日本の代表的なタカの一種である。環境省レッドリスト (2018)で準絶滅危惧種(NT)、東京都レッドリスト(2010)で絶滅 危惧種ⅠA 類(CR)に指定されている。

〇護岸・海面の状況

護岸や海上では主に淡水ガモ類(ヒドリガモ・マガモ・カルガモ・オナガガモ・コガモ)が遊泳・休息。海上では主 に海ガモ類(キンクロハジロ、ホシハジロ)、オオバンが遊泳していた。※淡水ガモは足が体の中央にあるた め、歩くのが上手く、飛び立つ際に助走をしない。一方、海ガモは足が体の後方にあるため、歩くのが下手で 飛び立つ際に助走をするなどの違いがある。なお、オオバンはカモではなく、ツル(クイナ)の仲間である。

ヒドリガモ(左メス/右オス) マガモ(オス) カルガモ

オナガガモ(左オス/右メス) コガモ(左 2 羽メス/右 3 羽オス) オオバン

ホシハジロ キンクロハジロ

幼鳥は腹面に褐色の縦斑

(5)

<葛西人工渚>

〇調査地点の状況

干潟は広く干出。水たまりがやや多かった。

西側の地点より南西方向を見る

〇護岸・海面の状況

海上でスズガモ・カンムリカイツブリ等が群れで遊泳。消波ブロック上でカワウ・アオサギ、クロツラヘラサギが 休息。

スズガモとカンムリカイツブリの群れ

〇干潟の利用状況

ハマシギの群れが干潟で採餌。時折一斉に飛び立ち、調査範囲内で場所を度々移動する。カモメ類が干潟 で休息。

スズガモ・カンムリカイツブリ アオサギ

クロツラヘラサギ カワウ

ユリカモメ・カモメ・セグロカモメ

ハマシギ

(6)

<その他>

○ウミネコの繁殖

平成 30 年 5 月 16 日、6 月 13 日の調査で繁殖を確認した構造物上では、今回ウミネコは確認されなかった。

平成 30 年 5、6 月にウミネコの繁殖を確認した構造物

<トピックス>

○ウミウとカワウ

第六台場において、ウミウ(若鳥)1 羽が確認された。東京湾では珍しく、本調査で初めての記録である。

ウミウとカワウはとてもよく似ているが、下記のような違いがある。

ウミウ(若鳥) カワウ(成鳥)

●カワウ:くちばし基部の黄色い部分(裸出した皮膚) はとがらず、丸みがある。成鳥の場合、背面に褐色 光沢がある。体はウミウよりやや小さい。中国では本 種が鵜飼に使われている。

●ウミウ:くちばし基部の黄色い部分(裸出した皮膚) は三角形にとがっている。成鳥の場合、背面に緑色 光沢がある。体がカワウよりやや大きい。なお、日本 で鵜飼に使われているのは本種である。

ただし、背面の光沢色は光の角度や加減によって異なって見えることもあるので、注意が必要である。

背面は褐色

とがる まるい

参照

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