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平成31年度 東京都内湾水生生物調査 2月鳥類調査 速報 ●実施状況

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Academic year: 2022

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(1)

平成 31 年度 東京都内湾水生生物調査 2 月鳥類調査 速報

●実施状況

令和 2 年 2 月 10 日に鳥類調査を実施した。天候は晴れで、気温 6.0~9.4℃、北~北東の風、

風速 0.5~2.0m/sec であった。調査当日は大潮で、干潮が 11 時 55 分(73cm)、満潮は 17 時 27 分(194cm)であった(気象庁のデータ)。各地点の概況を下表に示す。

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚

作業時刻 9:35-10:40 11:09-11:57 12:46-14:06

天候 晴 晴 晴

気温(℃) 6.0 8.1 9.4

風向 北 北東 北東

風速(m/sec) 2.0 0.5 1.5

備考 風が弱く、波は穏やかであ った。

風は弱く、波も穏やか。最 干潮時刻でも、干潟の干出 は少なかった。

調査終了頃には、潮が満ち始 めていた。

●主な出現種等

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚

数が多かった 鳥類上位 2 種

スズガモ(451 羽) スズガモ(143 羽) スズガモ(2425 羽) カワウ(377 羽) ユリカモメ(40 羽) ハマシギ(209 羽) その他

の鳥類

カモ類(カルガモ等)、カンム リカイツブリ、ハジロカイツブ リ、ウミウ、アオサギ、オオ バン、イソシギ、カモメ類(ユ リカモメ等)、トビ、ノスリ、ハ クセキレイ

カモ類(コガモ等)、カンムリ カイツブリ、カワウ、アオサ ギ、オオバン、シロチドリ、イ ソシギ、カモメ類(セグロカ モ メ等) 、 トビ、 ハク セキレ イ、タヒバリ

カモ類(クロガモ等)、カンムリ カイツブリ、ハジロカイツブリ、

カワウ、アオサギ、コサギ、クロ ツラヘラサギ、クイナ、シロチド リ、ミユビシギ、カモメ類(ユリカ モメ等)、ミサゴ、ノスリ、カワセ ミ、タヒバリ

備考 ・重要種として 5 種を確認 (ウミアイサ、オオバン、イ ソシギ、トビ、ノスリ)。

・第六台場ではカワウが繁 殖活動のため集まり、樹上 で営巣していた。

・アオサギの繁殖はまだ確 認できなかった。

・鳥の島、海浜公園の海上 でカモ類が遊泳、休息。

・海浜公園の砂浜でユリカ モメが休息。

・護岸でイソシギ、ハクセキ レイが採餌。

・重要種として 4 種を確認 (オオバン、シロチドリ、イソ シギ、トビ)。

・ヒドリガモ、マガモ、カルガ モ、コガモが護岸で休息、

ホシハジロ、スズガモが海 上で遊泳。

・オオバンが海上で遊泳、

採餌。

・シロチドリが干潟で採餌。

・カワウ、カモメ類が干潟で 休息。

・護岸でイソシギ、タヒバリ、

ハクセキレイが採餌。

・重要種として 12 種を確認(クロ ガモ、ウミアイサ、コサギ、ク ロツラヘラサギ、クイナ、シロ チドリ、ミユビシギ、ハマシギ、

ズグロカモメ、ミサゴ、ノスリ、

カワセミ)。

・スズガモ、クロガモ、カンムリ カイツブリが海上で遊泳。

・カワウ、クロツラヘラサギが護 岸で休息。

・シロチドリ、ミユビシギ、ハマ シギが干潟で採餌。

・カモメ類が干潟で休息。

・カワセミが干潟の水たまりに

ダイビングした後、飛び去る。

(2)

●出現種と個体数

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計 1カモカモオカヨシガモ3122 2ヒドリガモ1655 3マガモ369259 4カルガモ2571771123995131314316194279599 5ハシビロガモ176 6オナガガモ69 7コガモ392455 8ホシハジロ3324496224 9キンクロハジロ25 10スズガモ1212101012123030241263665162161102811101232111845114320234022425留 11クロガモ569745555DD 12ホオジロガモ11VU 13ウミアイサ111141511DD 14カイツブリカイツブリカンムリカイツブリ441181051459154145245853留 15ハジロカイツブリ11212222112 16アビアビアビ11 17カツオドリウカワウ685178386610321412233669729759996862412636141783222169147745152210319873084663811649309124543829585833443377342020 18ウミウ11112 19ペリカンサギゴイサギ222 20ササゴイ1CR 21アオサギ229313121212102268881321938382221431433335513991010255 22ダイサギ22288222303033112222104747VU 23チュウサギ11113333NTVU 24コサギ171716633277441161611131311122VU 25トキクロツラヘラサギ111111ENCR 26ツルクイナクイナ11DD 27オオバン354121811132412VU 28チドリチドリムナグロ1VU 29ダイゼン2211VU 30コチドリ22211122VU 31シロチドリ35454335404032323VUVU 32メダイチドリ42233国際NT 33ミヤコドリミヤコドリ25251919EN 34セイタカシギセイタカシギ11VUEN 35シギタシギ22VU 36オオソリハシシギ11VUEN 37チュウシャクシギ33111111VU 38ダイシャクシギ1111CR 39ホウロクシギ222222国際VUCR 40コアオアシシギ22EN 41アオアシシギ44151566NT 42キアシシギ123423231111111VU 43ソリハシシギ3322VU 44イソシギ166344325522422334VU 45キョウジョシギ52181499VU 46ミユビシギ3311EN 47トウネン11NT 48ハマシギ322322209209NTNT 49カモメユリカモメ332421131341374622227171407575 50ズグロカモメ22VU 51ウミネコ48228433230663121541025418532118741671464112243311111 52カモメ3312366 53セグロカモメ3142227227338131023 54オオセグロカモメ15152666641021025522 55オニアジサシ11 56コアジサシ223956610066VUEN 57タカミサゴミサゴ123111123NTEN 58タカトビ11122111112NT 59オオタカ1111NTCR 60ノスリ111111EN 61ブッポウソウカワセミカワセミ11111VU 62スズメセキレイハクセキレイ112221134443113310112137 63タヒバリ122311 8種5種4種10種12種18種3種19種6種4種3種9種12種12種3種13種6種4種2種7種15種24種2種24種3種5種3種6種10種22種3種22種8種11種9種15種24種28種4種29種7種13種7種17種21種26種6種27種0種2種11種39種 ※種の分類・配列は「日本鳥類目録 改訂第7版」(日本鳥学会,2012)に従った。 A:大型カモメに分類されるセグロカモメが確認されているので「大型カモメ」は確認種数には数えない。 *1文化財保護法: *2種の保存法: 国際:国際希少野生動植物 *3環境省レッドリスト: VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧 参照:http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html 環境省自然環境局野生生物課. 2019年. 環境省第4次レッドリスト. *4東京都RDB2013(区部): CR:絶滅危惧IA類、EN:絶滅危惧ⅠB類、VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧、留:留意種、DD:情報不足      東京都環境局自然環境部. 2013年. 東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)~東京都レッドデータブック~ 2013年版.

9月 お台場海浜公園お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 1月 葛西人工渚5月 葛西人工渚6月 お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻

葛西人工渚葛西人工渚 森ヶ崎の鼻

葛西人工渚 計 10目16科63種

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚 No.目科種名 重要種 選定基準 文化財*1 保護法種の*2 保存法

環境省*3 RL 2019 鳥類 東京都*4 RDB 2013 (区)

森ヶ崎の鼻

お台場海浜公園8月2月 お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻

(3)

<お台場海浜公園>

○調査地点の状況

第六台場と鳥の島ではカワウの営巣が続いている。

〇出現種(カワウ・アオサギ)

カワウは 1 月の調査から合計 100 巣増加し、第六台場で 269 巣、鳥の島では 19 巣の営巣を確認した。巣内に 大きく育ったヒナも見られた。アオサギは 10 羽と少ないが、嘴や脚が赤みを帯びた婚姻色の個体が見られた。

カワウのヒナ 婚姻色が出たアオサギ

〇出現種(スズガモ、カンムリカイツブリ、オオバン等)

水面を利用するカモ類やカイツブリ類、オオバンは主に鳥の島 周辺海上で確認された。スズガモとカルガモは鳥の島の浜辺に 上がって休息する様子も見られた。

〇出現種(ノスリ)

お台場海浜公園では初記録で、鳥の島の 樹上にとまる 1 羽が見られた。本種は東 京都レッドリスト(2010)で絶滅危惧ⅠB 類

(EN)に指定されている。

オオバン

カンムリカイツブリ

スズガモ

(4)

<森ヶ崎の鼻>

〇調査地点の状況

最干潮時刻だが、干潟の干出は少なかった。

〇出現種(ヒドリガモ、マガモ、コガモ、ハシビロガモ等)

水面と護岸にカモ類が多く、合計 9 種が確認された。このうち 7 種が水面採餌ガモで、護岸やその付近の海上に いることが多かった。留鳥のカルガモ以外は、いずれも冬鳥として渡来する。

マガモ(オス)

オカヨシガモ(オス)

オナガガモ(オス、メス)

カルガモ

ヒドリガモ(オス) ハシビロガモ(メス)

コガモ(オス)

〇干潟利用状況

カワウ、アオサギ、ユリカモメ、セグロカモメ、トビが干潟で休息していた。トビ 2 羽の飛来により、カモメ類やカ ワウの群れが一斉に飛び立つ様子が見られたが、時間が経つと再び干潟に戻り休息を続けた。このほか、シ ロチドリ 3 羽が干潟で採餌していた。トビは東京都レッドリスト(2010)で準絶滅危惧(NT)に、シロチドリは環境 省レッドリスト(2019)で絶滅危惧Ⅱ類(VU)、東京都レッドリスト(2010)で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。

シロチドリ

ユリカモメ

セグロカモメ カワウ

トビ

(5)

<葛西人工渚>

〇調査地点の状況

干潟は広く干出。調査終了頃に干潟は狭まっていた。

〇干潟利用状況

干潟で採餌するシロチドリ、ハマシギの群れと、単独で採餌するミユビシギが確認された。ハマシギは環境省レッ ドリストで準絶滅危惧(NT)、東京都レッドリストで準絶滅危惧(NT)に、ミユビシギは東京都レッドリスト(2010)で絶 滅危惧ⅠB 類(EN)に指定されている。

〇海面の状況

スズガモ、クロガモ、カンムリカイツブリが群れで遊泳していた。

西側の地点より南西方向を見る

干潟上を飛ぶハマシギの群れ

海上に浮かぶスズガモの群れ

) 〇出現種(ズグロカモメ)

小型のカモメ類で、冬鳥として全国に渡来するが、

九州や沖縄以外の個体数は少ない。干潟を飛びな がら採餌する若鳥 2 羽が確認された。本種は環境 省レッドリスト(2019)で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定さ れている。

〇出現種(ミサゴ)

中型のタカ類で主に魚類を捕食する。海上の杭にと

まっていた他、干潟上を飛ぶ個体が見られた。本種

は環境省レッドリスト(2019)で準絶滅危惧(NT)、東京

都レッドリスト(2010)で絶滅危惧ⅠB 類(EN)に指定さ

れている。

(6)

<その他>

○ウミネコの繁殖

令和元年 5 月 22 日、6 月 19 日の調査で繁殖を確認した構造物上では、12 羽のウミネコ成鳥が確認された が、営巣の兆候は見られなかった。

<トピックス>

- スズガモの飛び立ち -

ウミネコが営巣する構造物 ウミネコ成鳥

カルガモやオナガガモのように水面や浅瀬で採餌 するカモ類が「水面採餌ガモ」と呼ばれるのに対し、

スズガモなど潜水して採餌するカモ類は「潜水採餌 ガモ」とされる。この 2 グループには採餌方法以外に 飛び立ちの行動にも違いが見られる。水面採餌ガモ は水面に浮いた状態から直接飛び立つことができる が、潜水採餌ガモは水面を長く助走した後にようやく 飛び立つ。今回の調査では船の接近に驚き飛び立 つスズガモが多く観察された。

助走をつけて飛び立つスズガモ(2 点とも)

参照

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