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平成30年度 東京都内湾水生生物調査 1月鳥類調査 速報 ●実施状況

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Academic year: 2022

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(1)

平成 30 年度 東京都内湾水生生物調査 1 月鳥類調査 速報

●実施状況

平成 31 年 1 月 21 日に鳥類調査を実施した。天候は晴れで、気温 8.1~10.9℃、無風または南~

北の風、風速 0~4.2m/sec であった。調査当日は大潮で、干潮が 11 時 10 分(95cm)、満潮は 16 時 35 分(194cm)であった(気象庁のデータ)。各地点の概況を下表に示す。

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚

作業時刻 9:11-10:26 11:00-11:44 12:34-13:41

天候 晴 晴 晴

気温(℃) 8.1 10.3 10.9

風向 南 北 -

風速(m/sec) 3.0 4.2 0

備考 海浜公園の岸部近くで 海苔の養殖が行われて いた。

最大干潮時であったが、干潟 は あ ま り 干 出 し て い な か っ た。

干潟は広く干出。

時間の経過に伴い、潮が満ち始 め、干潟部分は減少した。

●主な出現種等

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚

数が多かった 鳥類上位 2 種

スズガモ ユリカモメ スズガモ

カワウ コガモ カンムリカイツブリ

その他 の鳥類

カモ類(ヒドリガモ等)、カ ンムリカイツブリ、ハジロ カイツブリ、アオサギ、オ オバン、イソシギ、カモメ 類(ユリカモメ等)、ハクセ キレイ

カモ 類(ホ シ ハジ ロ 等 )、カ ワ ウ、アオサギ、オオバン、イソ シギ、セグロカモメ、オオセグ ロカモメ、トビ、ハクセキレイ、

タヒバリ

ヒドリガモ、ハジロカイツブリ、カ ワウ、アオサギ、コサギ、クロツラ ヘラサギ、シロチドリ、シギ類(ハ マシギ等)、ユリカモメ、セグロカ モメ、ミサゴ、ノスリ、ハクセキレ イ、タヒバリ

備考 ・重要種として 5 種を確 認( スズガ モ 、 ウ ミア イ サ、カンムリカイツブリ、

オオバン、イソシギ)。

・第六台場ではカワウ、

アオサギが繁殖活動の ため集まる。

・ 鳥 の 島 護 岸 付 近 の 海 上でカモ類が休息。

・海浜公園砂浜でユリカ モメが休息。

・護岸でイソシギ、オオバ ン 、 ハ ク セ キ レ イ が 採 餌。

・重要種として 3 種を確認(オ オバン、イソシギ、トビ)。

・カモ類が護岸で休息、海上 で採餌。

・カワウ、ア オサギが護岸で 休息。

・オオバンが海上で採餌。

・ユリカモメが干潟で休息。

・トビが干潟に降りて魚の死 体をついばむ。

・護岸でイソシギ、ハクセキレ イ、タヒバリが採餌。

・重要種として 13 種を確認(スズ ガモ、カンムリカイツブリ、コサ ギ、クロツラヘラサギ、クイナ、

シロチドリ、タシギ、ダイシャクシ ギ、イソシギ、ミユビシギ、ハマ シギ、ミサゴ、ノスリ)。

・干潟でコサギ、シギ・チドリ類(ハ マシギやシロチドリ等)が採餌。

・ミサゴが干潟に降りて休息。

・沖の海上でスズガモ・カンムリカ イツブリが採餌・休息。

・ヨシ原からクイナとタヒバリの鳴

き声。

(2)

●出現種と個体数

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計

第 六 台 場

鳥 の 島

公 園 側合計範 囲 内沖合合計 1カモカモヒドリガモ66411 2マガモ225 3カルガモ48113557521428811811171717331117 4ハシビロガモ221 5オナガガモ1121 6コガモ1881140 7ホシハジロ5531 8キンクロハジロ4 9スズガモ3771695461919019190留 10ウミアイサ55DD 11カイツブリカイツブリカンムリカイツブリ11222332233留 12ハジロカイツブリ11211 13カツオドリウカワウ38216085507252952940814095574211438143818771310892117641741938241427173265383541428965241077 14ペリカンサギゴイサギ55191944 15ササゴイ1CR 16アオサギ20123246627141421612113761312151512021102727641651311 17ダイサギ3331414443101088835352727VU 18チュウサギ1111NTVU 19コサギ2929616162042206101010525281414116622VU 20トキクロツラヘラサギ11ENCR 21ツルクイナクイナ11DD 22バン1111VU 23オオバン10132334VU 24チドリチドリムナグロ5VU 25コチドリ211211VU 26シロチドリ11313124242121VUVU 27メダイチドリ1155国際NT 28ミヤコドリミヤコドリ34342525EN 29シギタシギ11VU 30チュウシャクシギ29933VU 31ダイシャクシギ1111114411CR 32ホウロクシギ11国際VUCR 33アオアシシギ661818NT 34クサシギ11EN 35キアシシギ4484881122VU 36ソリハシシギ4455VU 37イソシギ21321133241562211422VU 38キョウジョシギ1510477196418811VU 39ミユビシギ282833EN 40トウネン1111NT 41ハマシギ1414117777NTNT 42カモメユリカモメ4112509921691717833 43ウミネコ222381431811110117312023433012381778241672119752232198 44カモメ11 45セグロカモメ13311822 46オオセグロカモメ1115394411578783 47大型カモメA44 48コアジサシ66221587165111861010VUEN 49アジサシ2211 50タカミサゴミサゴ113322NTEN 51タカトビ331111NT 52ノスリ11EN 53ハヤブサハヤブサチョウゲンボウ1EN 54スズメセキレイハクセキレイ221113112111121112316211 55タヒバリ211 8種6種7種12種14種20種2種20種8種4種5種10種12種12種4種14種9種4種2種10種12種15種4種16種3種6種5種8種10種25種2種25種5種13種10種19種18種18種3種21種0種2種7種34種 ※種の分類・配列は「日本鳥類目録 改訂第7版」(日本鳥学会,2012)に従った。 A:大型カモメに分類されるセグロカモメが確認されているので「大型カモメ」は確認種数には数えない。 *1文化財保護法: *2種の保存法: 国際:国際希少野生動植物 *3環境省レッドリスト: VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧 参照:http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html 環境省自然環境局野生生物課. 2018年. 環境省第4次レッドリスト. *4東京都レッドリスト2010: CR:絶滅危惧ⅠA類、EN:絶滅危惧ⅠB類、VU:絶滅危惧Ⅱ類、NT:準絶滅危惧、留:留意種      東京都環境局自然環境部.2010年.東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)~東京都レッドリスト~2010年版.

1月 お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚お台場海浜公園葛西人工渚 森ヶ崎の鼻

お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻 葛西人工渚10月 お台場海浜公園 森ヶ崎の鼻

葛西人工渚葛西人工渚 計 9目14科54種

No.目科種名

重要種 選定基準 文化財*1 保護法種の*2 保存法 環境省*3 RL 2018 鳥類 東京都*4 RL 2010 (区)

森ヶ崎の鼻

6月8月 お台場海浜公園5月

(3)

<お台場海浜公園>

○調査地点の状況

第六台場と鳥の島ではカワウが営巣を始めていた。

〇出現種(スズガモ・ウミアイサ)

鳥の島東側の護岸付近の海上を遊泳。スズガモは冬鳥として全国の河口や内湾に多数渡来し、数万羽の 大群になることもある。潜水して主にアサリなどの貝類や甲殻類を捕食する。ウミアイサも冬鳥として、海岸 近くの海上や港などに渡来する。大群にはならず、数羽~数十羽程度の群れで行動する。ウのように細長 い嘴をもっており、潜水して魚類を捕食する。

〇その他の出現種(カワウ)

〇出現種(カワウ・アオサギ)

カワウは第六台場では 329 巣、鳥の島では 35 巣を確認した。すでにヒナの鳴き声がよく聞こえており、5 羽 のヒナが確認出来た。婚姻色の個体は頭部と脚の付け根が白い。第六台場では繁殖のため、アオサギも 集まっていた。婚姻色になると、くちばしと足の赤味が強くなる。

ウミアイサのオス

ウミアイサのメス

スズガモのメス スズガモのオス

カワウのヒナ

婚姻色(脚の付け根に白斑) 婚姻色(頭部が白い)

婚姻色(くちばしが赤い)

(4)

<森ヶ崎の鼻>

〇調査地点の状況

最干潮時刻だが、干潟の干出は少なかった。

〇干潟の利用状況

カワウ、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメが休息。

〇出現種(オナガガモ)

名前通り、長い尾羽が特徴だが、メスはオスほどの長さ はない。冬鳥として全国の湖沼・池・河川・沿岸などに多 数渡来する。逆立ちをして、水底の水草や植物の種子な どを食べる。ハクチョウの渡来地において、ハクチョウ類 が餌付けされているところでは、一緒になって群がってい ることも多い。

〇出現種(ホシハジロ)

北海道では少数の繁殖記録があるが、主に冬 鳥として、湖沼・池・河川・河口などに渡来。オス は頭が赤茶色、胸が黒、体が灰色をしており、

鮮やかな色彩。メスは頭部から首にかけて褐 色、体は灰褐色である。潜水して水草や植物の 種子、甲殻類などを食べる。

長い尾羽

オス

メス

カワウ

ユリカモメ

セグロカモメ

オス

(5)

<葛西人工渚>

〇調査地点の状況 干潟は広く干出していた。

西側の地点より南西方向を見る

〇沖合の状況

スズガモとカンムリカイツブリが混在して遊泳・休息。

〇出現種(シロチドリ)

砂浜や埋立地などの窪みに貝殻や小石などを敷き詰め て簡素な巣を作る。全国的に繁殖するが、北方の個体 は冬季に南方へ移動する。ゴカイや甲殻類などを捕食 する。環境省レッドリスト(2018)及び東京都レッドリスト (2010)で絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されている。

〇出現種(ハマシギ)

干潟で採餌。冬鳥もしくは旅鳥として干潟や海岸などに多数渡来する。通常は群れで行動し、ゴカイや貝類な どを捕食する。夏と冬とで羽色が異なり、夏羽では腹が黒くなり目立つ。環境省レッドリスト(2018)及び東京都 レッドリスト(2010)で準絶滅危惧種(NT)に指定されている。

スズガモとカンムリカイツブリの群れ

〇出現種(ミサゴ)

「魚

うお

たか

」の異名をもつ魚食性のタカ。英名

Osprey(オスプ

レイ)。留鳥。翼開長(両翼を広げた大きさ)はメスでは 170

㎝以上になる。(タカ類は一般的にメスが大きい)。環境省

レッドリスト(2018)で準絶滅危惧種(NT)、東京都レッドリス

ト(2010)で絶滅危惧種ⅠB 類(EN)に指定されている。

(6)

<その他>

○ウミネコの繁殖

平成 30 年 5 月 16 日、6 月 13 日の調査で繁殖を確認した構造物上では、今回ウミネコは確認されなかった。

平成 30 年 5、6 月にウミネコの繁殖を確認した構造物

<トピックス>

○クロツラヘラサギ

【環境省レッドリスト(2018)絶滅危惧ⅠB 類(EN)】

【東京都レッドリスト(2010)絶滅危惧ⅠA 類(CR)】

葛西人工渚にて、クロツラヘラサギ 1 羽が確認さ れた。体が白く、名前にも「サギ」とつくので、一見 シラサギ類のようだが、実はトキの仲間である。サ ギ類は首を S 字に曲げて飛ぶが、トキ科の本種は 首を曲げずに伸ばした状態で飛ぶ。

日本においては冬鳥もしくは旅鳥。近年は毎年記録されており、九州以南に多い。干潟・河口・水田などで、

ヘラ状のくちばしを入れ、左右に振りながら歩き回って魚類や甲殻類などを捕食する。世界的な希少種であ

り、全世界の個体数はおよそ 3200 羽程度とされている。

参照

関連したドキュメント

5 <森ヶ崎の鼻> 〇調査地点の状況 干潟が広く干出していた。 〇出現種(ホシハジロ)

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