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び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫における増殖およびアポトーシス関連マーカーの発現

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Academic year: 2021

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Title

び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫における増殖およびアポ

トーシス関連マーカーの発現( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

李, 軼琳

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)甲 第473号

Issue Date

2001-03-24

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/14662

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件

学位論文題目

審 査 委 員 李

秩、琳(中国)一

士(医学)

甲第 473 号 平成13

3 月 24 日

学位規則第4条第1項該当

び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫における増殖およぴアポトーシス関連 マーカーの発現 (主査)教授

見 剛 (副査)教授 玉

輝ノ彦

教授

脇 久

論 文 内 容 の 要 旨 【目的】

び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBL)は二欧米ではB細胞性非ホジキンリンパ腫の約40%,本邦でも約

50%を占ある重要な悪性腫瘍であり,異なる臨床像,遺伝子変異,治療反応性,予後を持っ複数の病型を包括し

ているものと考えられている。しかしながら,pLBLめ壷型分類は進んでおらず,有用なマーカーもいまだ明ら

かではない。腫瘍増殖は細胞増殖と細胞死特にアポトーシスとのバランスが重要であり,Ki-67,C-myC,・p53,

bcl-2,bax,SⅦrVi㊥沌どの発現を解析した報告も多いが,それらめ意義は報告者間で差があり,予後診断のみ

ならずDLBLの亜型分類に有用か否かいまだ議論のわかれるところである。

本研究はB細胞性リンノヰ廟細胞増殖の指標としtKi-67とc-myC蛋白の尭現を,アポトーシス関連マーカーとし

てbcl-2,bax,P53遺伝子産物の発現を検討し,TdTによるnick end-1abeling(TUNEL)法により検出されるア

ポトーシス細胞の出現状況と比較することで,予後の推定,亜型分類に有由な情報を得ることを目的として行わ

れた。 【対象】 ・本研究では1990年∼1999年に収集,診断されたリンパ腫症例の中から・二 標準的治療が施され,かつ,臨床経過

が明らか寧B細胞性リンパ腫55例を解析に用いた。いずれもリンパ腫の診断は組織形態学的所見と各種表面マー

カー検査結果た基づき,REAL分類で下された。 症例の内訳は底意性(Working Formulationの底意性群+中

間群のDLBL以外より成る)B細胞性リンパ腫12例,DLBL(WFの中等度悪性群)43例の,合計55例である。性

別は男性37例,女性18例で,年齢は22歳∼91歳(平均63歳),検討した標本の採取部位はリンパ節(節性)37例, 節外組織(節外性)18例であった。 【方法】 常法通り作製されたホルマリン固定パラフィン包埋切片を用い,免疫組織化学を行った。細胞増殖関連マーカー

とし七Ki-67,CrmyC蛋白,アポトシス関連マーカーとしてはbcl-2,bax,幽こ対する抗休を一次試秦として

用豆、た。Ki-67,b占1-2,p53,baxでは切片をクエン酸緩衝液中で加熱処理し,C-myC用切片はトリプシン処理を

して抗原を賦活化した。一次抗体は一晩反応し,ビオチン化二次抗体,ABCペルオキシダーゼを用いるABC法

で染色した。ただし,baxではABC法の次にビオチン療識タイラマイド,ペルオキシダーゼ標識アピジンを追加

す卑qSA法で染色した。アポトーシスに陥った細胞の検出は標本中のDNA切断末端にdigoxigenin標識d-UTPを

結合させ,ペルオキシダーゼ標識抗digoxigenin抗体で検出した占いずれも

光学顕微鏡下に高倍率で観察し,Ki-67;LLC一甲yC・bcl-2,bax,P53は500個の腫瘍細胞を数えて百分率で・TUNEL法では同様に1・000個の細胞を数え

て千分率で示した。その際,連続切片上の腫瘍細胞が最も多い同じ領域で算出することを心掛け,核小体を認め る細胞を対象とした。 【結果】 DLBLを検討する前に,染色結果を低悪性群と比較した。Ki-67は低悪性群(12例)が20.0(平均値)±14.5 (標準偏差),DLBL(43例)が86.7±20.9(p<b.001),C二mycは2.63±6.り22(低悪性群),49.1±34.5(DLBL) (p<0.001)の陽性率を示し,いずれも両群間に有意差が認められた。しかしながら,p53(p=0.飢9),ならび にTUNEL(p=0.200)ではDLBLが低悪性群より陽性率が高い症例が多く,また,bcl-2(p=0.308)ではDLBL

(3)

ー49-が低悪性群より陽性率が低い症例が多いものの,いずれも両群間に有意差はみられなかった。以後の検討ではこ れら低悪性群の平均値に標準偏差値を加えた(bcl-2では引いた)値を,∵参考値として用いた。 1.Ki-67:DLBIJ43例のうちKi-67陽性率が参考値(34.5%)より低値を示したのはわずか3例で.そのうちの2 例は濾胞性リンパ腫より移行したDLBLの例であった。各症例の陽性率と原発部位,予後,C-myC,P53,bcl-2, bax,TUNEL陽性率との間には,特定の傾向はみられなかった。

2.c-Cmy:参考値(8・85%)より高値の32例と低値を示した10例では,.で参考値より高値を示す琴は低値を示す群

に比較してTU叩Lは高い症例が多く見られたが有意ではなく,Eト67,,p53,bcl-2,ibaxでは特定の傾向はみら れなかった。また,原発部位,予後にも有意な傾向は認められなかった。 3.p53:p53が90%以上の腫瘍細胞に強発現を示した症例は5例みられたが,2例で予後が悪いものの3例は比較 的良好な予後を示した。残る38例を参考値(12.0)以上16例,以下22例の2群に分け検討したが,参考値より高 値群は低値群に比較してKi-67,bcl-2が高い症例が多かったが有意ではなかった。C-myC,bax,TUNELにおけ る比較では,特定の傾向は認められなかった。また,いずれの比較でも,原発部位,予後に有意差は見られなカ;っ た。

4.bcl-2:参考値より低い陽性率を示した17痢のうち12例は比較的良好な予後を示し,その12例中9例は節性リ

ンパ腫であった。この17例と参考値ヰり高い陽性率を示した25例との検討では,参考値より低値を示した群セ

TUNEL陽性率が高い症例が多いものの有意ではなく,Ki-67,C-myQ,p53,ba革に特定の傾向は革められなかっ

た。bcl-2とbaxの比(t?Cl-2.+bax)が1.1以上を示す9症例のうち節性は8例で,うち7例は予後が托較的良好でbcl-2,TUNELの陽性率が低い症例が目立った。逆にbcl-2とbax比が1.0未満の症例は18例あり,これらにほbcl-2, TUNELの陽性率が低い症例が多かった。_逆にbcl-2とbax比が1.0未満の症例は18例あり,.これらI;はbcl-2,bax 陽性率が低値を示すものが多かった。bcト2とbax比が110を示した11例では8例が不良の予後を示し,そのうち5

例は節外性であっ.キ。この予後不良の8例中5例ではK⊥67,bcl.-2,baxのいずれも高値を示す症例が多く,TU■NE

L陽性率は低い例が目立?_た。

5・bax:50%未満の陽性率を示しキ8例と50%以上の陽性率の34例で・原発部位,予後・Ki-67・,C-,myC・P53・

bcl-2,TUNELとの間に特定の傾向は認められなかった。

6.TUNEL:TUNELでは10‰以上の陽性率が16例に認められたが,原発部位/予後,他のマーカー(Ki-67,C-myc,P53,bcl-2,bax)との比鮫で有意な傾向はみられなかった。

【考察と結語】 Ki-67,C-myC,P53,bcl-2,baxならびにTUNEL法陽性細胞を43例のDLBLで解析し,以下の結論を得た。 (1)Ki-67低値の症例にi享,低悪性度リン!<腫からDLBLに進展したものが含享れていた。 (2)bcl-2低値又はbcl-2とbaxの両者が低値の節性DLBLは,比較的良好な予後を示す症例が多かった。 (3)bcl-2/bax比が1.0の節外性DLBLは予後が悪い例が多く,Ki-67,bcl-2,ba又は高値を示す例が多かった。 (4)、Ki-67,C-myC,P-53,bcl-2,bax,TUNELのいずれも,単独では予後診断,組織亜型の区別に有意な情報 ではなかった。 本研究では複数の指標を組み合わせることにより,予後の異なるDLBLの亜型を識別できる可能性が示唆され た。これら亜群の新たなマーカーを同定することにより,DLBLの亜型診断,予後診断を確立する必要がある。

論文審査の結果の要旨

申請者 李 秩琳は,び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫の増殖ならびにアポトーシス関連マーカーの発現と予 後の関係を検討し,マーカーの組み合わせでいくつかの亜群が識別され得る可能性を示した。本研究の成果はび

慢性大細胞型B細胞性リンパ腫の亜型診断に大いに寄与するものであり,血液病理学の発展に少なふらず貢献す

るものと思われる。 [主論文公表誌] び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫における増殖およびアポトーシス関連マーカーの発現 岐阜大医紀 印刷中

参照

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