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雌鶏のステロイドホルモン産生組織におけるカルシトニンの生理学的役割に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

雌鶏のステロイドホルモン産生組織におけるカルシトニン

の生理学的役割に関する研究( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

水谷内, 香里

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(農学) 甲第527号

Issue Date

2010-03-15

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/33668

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏 名(本(国)籍) 主 指 導 教 員 名 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の要件 研究科及び専攻 研究指導を受けた大学 学 位 論 文 題 目 審 査 委 員 会 水谷内 香 里 (愛知県) 岐阜大学 教授 川 島 光 夫 博士(農学) 農博甲第527号 平成22年3月15日 学位規則第3条第1項該当 連合農学研究科 生物生産科学専攻 岐与大学 雌鶏のステロイドホルモン産生組織におけるカルシ トニンの生理学的役割に関する研究 主査 静岡大学 教 授 副査 岐阜大学 教 授 副査 岐阜大学 准教授 副査 信州大学 教 授 誠 夫 淳 乙 光 珠 島 津 野 森 川 岩 小 論 文 の 内 容 の 要 旨 雌鶏のステロイドホルモン産生組織(副腎と卵巣)における、カルシトニン(CT) の役割について、内分泌生理学的研究がなされたけ 副腎にて産生されるステロイドホルモンのうち、副腎の皮質から分泌されるコルチコ ステロンは脳下垂体前葉から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)によって産 生が刺激され、カルシウムの憶官位維持に関与していることが知られている。また、 卵巣の顆粒層細胞から放出されるプロジエステロンは脳下垂体前葉から分泌される黄 体形成ホルモン(LH)によって産生が刺激され、卵管の子宮部(卵殻腹部)に作用し て卵殻の形成を制御している可能性が示唆されている。Cでは鳥類においては腺後腹か ら分泌され、骨(破甘細胞)、卵管子宮部および腎臓に直接作用して、血中のカルシウ ムイオン濃度を低下させることが知られている。カルシウム代附においてCTと相補 的な生理作用を有する副甲状腺ホルモン(PTH)は、副腎皮質に直接作用し、ACTH によるコルチコステロン産生tを増加させることが報告されている。しかしながら、 cTについては、カルシウム代謝にかかわるステロイドホルモンの産生を制御するかど うかは不明であった。そこで本研究は、雌鶏の副腎皮質細胞と卵胞顆粒膚細胞のそれ ぞれにおいて、CTが直接作用するかどうかを検討するためにCTのレセプター(受容 体)と見なしうる物質が存在するかどうかを明らかにし、さらに副腎皮質細胞におい てはACでHによるコルチコステロンの産生を、また卵胞顆拉層細胞においてはLHに ょるプロジエステロンの産生を制御しているかどうかを検討した。 産卵している雌鶏の副腎を採取し、パーコ・-ルを用いた密度勾配遠心分離法で削瞥皮 質細胞とその他の画分の細胞に分けた。それぞれの細胞の細胞膜画分を爛製し、1加Ⅰ

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-29-で横紙したニワトリCT(eCT)を即、て結合実験を行なった。その結果、CCTの特異 的綽合物質は90%以上が副腎皮質細胞の画分に相当する細胞膜画分に存在することを 明らかにし、雌鶏の副腎におけるcCTの結合部位は皮質細胞であると推察した。さら に、副腎皮質細胞に存在するC℡結合物質は、eCTに対して結合特異性と結合飽和性 を有し、高い結合親和性と限定的な結合容tを持っており、1種類存在することを明 らかにした。したがって、雌鶏の副腎皮質にはCTのレセプターと見なしうる物質が 存在し、Cでは副腎皮質に直接作用するものと推察された。次に、雌鶏の副腎皮質細胞 を得た後、invitroで培養実験を行なった。培養附こCCTを単独で加えてもコルチコ ステロンの産生Jtの変化は認められなかったが、CCTをACTHとともに加えるとコル チコステロン産生に対するACTHの反応性を高めることを明らかにした。以上のよう にCでは雌鶏の副腎皮質細胞に直接作用し、コルチコステロン産生に対するAcTHの 反応性を増強することを明らかにした。また丁鶏の排卵から放卵までの産卵周期中に おけるCTレセプターの解離定数および結合tの変動の結果から、CTが副腎皮質細胞 に対して顕著に生理作用を発拝すると見なされる時期は、卵殻形成終了時期の放卵3 時間前から放卵3時間後であることを明らかにした。 卵巣においては、産卵している雌鶏の卵胞のうちプロジエステロンを最も多く産生 する最大卵胞(Fl)の顆粒層細胞を採取し、遠心分離法で顆粒層細胞の細胞膜画分を 椚製して【12可】cCTに対する結合実験を行なった。その結果、鶏の最大卵胞の顆粒層細 胞にはcCTに対して結合特異性と結合飽和性を有し、高い結合親和性と限定的な結合 容tを持った、1種類の CT レセプターと見なしうる物質が存在することを明らかに した。in vitroでFlの顆粒層細胞の培養を行なった場合、CCTを単独で培養液に加 えてもプロジエステロンの産生tの変化は認められなかったが、eCTをLH とともに 加えるとプロジエステロン産生における LHの感受性を低下させ、プロジエステロン 産生tを減少させた。このことから、Cでは鶏のFlの顆粒層細胞に直捷作用すること により、LH によるプロジエステロン産生を抑制することを明らかにした。 以上のように本研究では、雌鶏においてCTは副腎皮質細胞に作用してACTHによる コルチコステロンの産生を高め、さらに卵胞顆粒層細胞においてはLHによるプロジ エステロンの産生を抑制することにより、卵殻形成期におけるカルシウム代肘を臍節 していることを示唆した。 審 査 結 果 の 要 旨 雌凱こおいて、ステロイドホルモンを産生する組織は主に削甘と卵巣である。これらの組織において 鹿生されるステロイドホルモンのうち、副腎の皮甘から分泌されるコルチコステロンは脳下垂体前葉か ら分泌される糾甘皮質刺激ホルモン(ACTH)によって産生が刺激され、カルシウムの世常性維持に関 与していることが知られている。また、卵巣の顆粒■細胞から放出されるプロジエステロンは脳下垂体 前葉から放出される黄体形成ホルモン(LE)によって産生が刺激され、卵管の子宮郎(卵敷膿朋)に作 用して卵殻の形成を制御している可能性が示唆されている。カルシトニン(CT)は鳥類においては鯉後 脆から分泌され、甘(破骨細個)、卵管子宮如および瞥肌こ正接作用して、血中のカルシウムイオンホ 度を低下させることが知られている。カルシウム代l机こおいてCTと相補的な生理作用を有する刑甲状 腺ホルモン(PTH)は、削甘皮9rに直接作用し、ACTHによるコルチコステロン産生tを増加させるこ とが報告されている。しかしながら、CTについては、カ/レシウム代謝にかかわるステロイドホルモン の産生を制御するかどうかは不明であった。

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-30-そこで本博士輪文は、副腎皮質細胞と卵胞具粒層細胞のそれぞれにおいて、CTが直接作用するか どうかを検討するためにCTのレセプター(受容体)と見なしうる物質が存在するかどうかを明らかに し、さらに副腎皮質細胞においてはACTEによるコルチコステロンの産生を、また卵胞長粒眉細胞にお・ いてはLHによるプロジエステロンの産生を制御しているかどうかを検討した。その結果、副腎皮ず細 胞におけるCT結合物質は、CTに対して結合特異性と括合飽和性を有し、訪い結合親和性と限定的な結 合客土を持った1種類の物灯であることを明らかにした。したがって、産卵鶏の副腎皮動こはCTのレ セプターと見なしうる物質が存在し、■CTは副腎皮】削こ直接作用するものと推察された。次に、産卵鶏 の副腎皮質細胞を得た後、加γか0で培養実験を行なった。培養液にCTを単独で加えてもコルチコス テロンの産生は見られないが、CTをACTHとともに加えるとコルチコステロン産生量に対するACTH の反応性を高めることを明らかにした。以上のようにCTは産卵鶏の副職皮質細胞に直接作用し、コル チコステロン産生に対するACTHの反応性を増強することを明らかにした。また、産卵周期中における CTレセプターの解離定数と結合丑の変動から、CTが副職皮質細胞に対して最もその生理作用を発抑す ると′考えられるのは、卵放形成終了時期の放卵3時間前から放卵3時間後であることを明らかにした。 次に本場文では、産卵鶏の卵胞のうちプロジエステロンを最も多く鹿生する最大卵胞(Fl)の顆粒 層細胞において【125Ⅰ】CTに対する結合実験を行なった。そ町結果、ニワトリの最大卵胞の顆粒眉細胞に はCTに対して結合特異性と結合飽和性を有し、商い赫合親和性と限定的な結合容量を持った、1種類 のCTレセプターと見なしうる物禦が存在することを明らかにした。わ=融和でFlの顆粒眉細胞の培養 を行なった場合、CTを単独で培養液に加えてもプロジュステロンの産生は見られないが、CTをLH と 一緒に加えるとプロジュステロン産生における LEの感受性を低下させ、プロジエステロン産生丑は減 少させた。このことから、CTはニワトリのFlの顆粒層細胞に紅援作用することにより、LHによるプ ロジュステロン産生を抑制することを明らかにした。 学術瞼文や木嶋文を通して水谷内香里は、雌鶏においてCTは副W皮質細胞に作用してACTHによる コルチコステロンの産生を高めることと、卵胞顆粒用細胞においてLHによるプロジエステロンの産生 を抑制することにより、卵殻形成におけるカルシウム代肘を椚節しているのではないかということを示 唆した。このように、本場士論文は鳳順のみならず哺乳順のカルシウムイオン代附ホルモンの一つであ るカルシトニンの内分泌学や♯相生理学に貢献する韮礎研究として禰く.評価されている。 以上について、*査委員全且一致で本瞼文が岐阜大重大学院連合膿学研究科の学位論文として十分価 値があるものと組めた。 学位姶文の基礎となる学術愉文は以下の通りである。 ・Calcitonindirectlyincrea8e8adrenocorticotropichornone・Stinulatedcortico8terOnePrOduction hthebena血en山由md.Po山t.Sd.2009,88(10):2199・2205,E.・N止8印W■・M血yad止,T. Tz止aムa王ぬもandM.E■WaSh皿■.

・Calcito血 DirectlyInhibits LuteiniziJlg Hor皿One・Sti皿ulated Progesterone ProductionizI Gr&Zlul04aCen且OftheI戚曙朋tFouicleofEenB.J.1Poult.Sci.Inpres8,KNAka印Wa・MiEuyaChi,

T.T止aba8出,S.払s由,H.Nakaya皿a,andM.Xawash皿a・

参照

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