九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
ニューラルネットワークの汎化性に関する一検討
小島, 良宏
松下電器産業株式会社中央研究所
香田, 敏行
松下電器産業株式会社中央研究所
高木, 英行
松下電器産業株式会社中央研究所
〆木, 泰治
松下電器産業株式会社中央研究所
http://hdl.handle.net/2324/4481565
出版情報:pp.6-5-, 1990. 電子情報通信学会 バージョン:
権利関係:Copyright(C) IEICE
1 9 9 0 年 電 子 情 報 通 信 学 会 秋 季 全 国 大 会
D ‑5 ニ ュ ー ラ ル ネ ッ ト ワ ー ク の 汎 化 性 に 関 す る 一 検 討
A Study of Generalization of Artificial Neural Networks
小 品 良 宏 香 田 敏 行 高 木 英 行 / 木 泰 治
Yoshi hi ro Koj iaa Toshiyuki Kohda llidcyuki Takagi Yasuharu Shiaeki 松下巧器荏菜 中央研究所
Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Central Research Laboratories I, はじめに
ニューラルネットワーク (NN) や フ ァ ジ ィ 惟;合は、複数に分 割 さ れ た 入 力 特 位 空 間 に 基 づ い て は 別 や 推 論 を 行 な う 。 一 般 に 汎 化性を持たせるため、学習データに過度に適合させないように、
例えば学習回数を制御して部分空間分割をする。この従米法では、
要 因(A) 部 分 空 間 境 界 面 傾 斜 要因 (B) 部 分 空 間 全 体 形 状 の 2つを区別して制御することはできない。
箪 者 ら は、 こ の2つ の 要 因 を 個 別 に 制 御 す る こ と で 、 例 え ば 分 割 形 状 の 非 椋 形 性 を 保 ち な が ら か つ 汎化 性 も 維 持 す る 、 と い う よ うな性能:向上が図れるのでないかとの観点に立つ。本積では、こ の う ち 要 因 (B) を 固 定 し 要 因 (A) のみを制御することによって、
要 因 (A)が 汎 化 性 に ど の よ う な 影 響 を 及 ぼ す か を 団 ぺ る 。 境 界 面 領 斜 を 独 立 制 御 す る 実 験 手 段 と し て 、 著 者 ら が 提 案 し た フ ァ ジ ィ 惟 沿 ア ー キ テ ク チ ャ に 基 づ い て 設 計 し たN Nの 揖 造 化 手 法11I
(以下、 これをN A R A (Neural‑networks designed on Approxioatc Reasoning Archi lecture)と呼ぷ)を用いた。
2.
! J i .
界而傾斜の検討まず、荘本的なN A R Aの1青成を説明し、次に、境界面傾斜を 独 立 に 制 御 で き る よ う に 改 良 し たN A R Aの揖成法を説明する。
2, I N A R Aの 構 成
図1に示すN A R Aの 構 成 は 、 フ ァ ジ ィ 推 沿 ル ー ル の 前 件 部 に 相 当 し 入 力 空 間 を フ ァ ジ ィ 分 割 す る NN■e■ と、ファジィ惟論ル ー ル の 後 件 部 に 相 当 し 各 ル ー ル ( 分 割 さ れ た 入 力 空 間 ) 毎 に 独 立 のNN sから構成される。
・認 磁 手 顛
(I)入 カ パ タ ー ン の 特 徴 ペ ク ト ル を 前 件 部 のNN
■
e■
に入力し、n個 の ク ラ ス に 分 割 す る 。 前 件 部 のNNoe■ の 出 力 層 の 位 を、前件部のメンパーシップペクトル日とする。
M =
(m,, m,, ... , m。)(2)入 カ パ ク ー ン の 特 徴 ベ ク ト ル を 全 て の 後 件 部 のNNsに入力 し、各後件部NNsの出力層
2
伍 を 、 認 磁 ペ ク ト ル ( 後 件 部 のメンパーシップペクトル) R, (s=l. … , n)とする。莉
,=
(r ,,, r ,,…
芍
r ,c) C : カテゴリ数(3)各 後 件 部 か ら 出 力 さ れ た を 可 の 各 要 素 で
i i i
みづけし、ルール毎に得られた
m , .
せ,を加算し、最終認磁ペクトル§を困る。
R=~m , . 莉 ,
・ •I
了の要素の中で最も大きいものを磁別結果とする。
2, 2 境 界 而 傾 斜 の 制 御 方 法
上 記 の 観点から、N A R Aに お い て も 入 力 空 間 を 曖 昧 に 分 割 す る こ と に よ っ て 、 学 習 デ ー タ と 未 学 習 デ ー タ の 分 布 の 相 違 が あ る 程 度 吸 収 さ れ 、 汎 化 性 の 向 上 に つ な が る 可 能 性 を も つ と 考 え ら れ る。実際、前 件 部 の N N●e■ の学習回数を小さくすることにより、
未 学 習 デ ー ク の 認 磁 率 が 上 が る こ と が 確 認 さ れ た 。 こ れ は 、 学 習 を途中で中断することによって、要因 (A)• 要 因 (B)の2つ が 同 時 に 変 化 し た と 考 え ら れ る 。 そ こ で 、 本 稿 で は 、 要 因 (A) のみを制御する方法として、 N A R Aの 後 件 部 の 各NNsはその ま ま で 、 前 件 部 の 構 成 の み を フ ァ ジ ィ ク ラ ス タ リ ン グ の 概 念 を 用 いて、次のように変更した。
(I)人 力 部 分 空 間 を 代 表 す る 代 表 ペ ク ト ル 芍.を、各クラスごとに 定める。 代 表 ペ ク トルの求め方はK‑MEANSクラスクリング、及 びL V Q等で行う。
(2) 人カパターンの〗徴ペクトルを了とする。前件部のメンパー
シップペクトル の 各 要 紫 の 籠 を 次 式 で 求 める。
m,
=
(I)::£(D,2/ D12) ,,,,̲,,
o , ~-11· 1-w, 1 1
但し、 m,は、 了 が 各 ク ラ ス に 所 属す る 度 合 (j,¥l属度)を示すも
ので、保屈度の給和は1に正規化されている。また、 f (> I) はファジィ性を閲節するバラメークで、 fが1より大きくなるほ ど曖昧度が大きくなる。
このように前件部だけを変更し、パラメータ rの大きさを変え る こ と で 、 前 件 部 の メ ン バ ー シ ッ プ 関 数 の 傾 斜 ( 即 ち 、 入 力 部 分 空 間 の 境 界
i i i i
傾 斜 ) を 独 立 に 制 御 す る こ と が で き 、 要 因 (A)の み の 認は性能への影響を団ぺることができる。3, 洟 験
上 記N A R Aシステムをマルチフォント英数字 (23711卜.17』1f 当り62HJ.11)認ぶ
1 ' 2 1
に適用し、 (I)式 のrが認坦性能にどの よ う に 影 響 す る か を 検 討 し た 。 前 件 部 の 代 汲 ペ ク ト ル はL V Qで、 後 件 部 の 各NN sは、 各 ク ラ ス 毎 にBP法 を 用 い て 設 計した。図2にパラメータ
r
に対する学習データ (1370卜)及び未学 習 データ (107P卜)の認磁率の変化を示す。但し、 !=I.0のときは、前件部でハードクラスタリングを行ったときの結果である。なお、
従 来 の111‑NNの 認 磁 率 は ( 学 習 デ ー タ : 98. 9X 未学習デーク
: 8~. SX)である。図2より、パラメータf=I.O 1.5において、
・学 習 デ ー タ の 認 埠 率 は ほ と ん ど 変 化 し な い(99.ax !OOX)が 、 未学 習 デ ー タ の 認 磁 率 は 大 き く 変 化 す る(83.2X 86. 8X)ことがわかる。
また、境界
i i i i
の 傾 き は ク リ ス プ な 形 よ り あ る 程 度 ゆ る や か に す る ほうがシステムの汎化性が向上することがわかる。4, まとめ
N Nや フ ァ ジ ィ シ ス テ ム に お い て 汎 化 性 を 向 上 さ せ る た め 、 要 因 (A)、 (B) を 独 立 に 制 御 す る こ と が 必 要 で あ る と い う 観点 にたち、要因 (A)を 独 立 に 制 御 し た と き の 認埠 性 能を閲ぺた。
実験結果より、 要 因 (A)を 制 御 す る こ と に よ っ て 汎 化 性 が 変 化 す る こ と が わ か り 、 要 因(A)を制御することの豆要性が確認さ れ た 。 今 後 の 課 題 と し て は 、 学 習 デ ー タ の 分 布 状 態 が わ か っ た と きに、具体的に要因 (A)、 (B) に ど の よ う な フ ァ ジ ィ 性 を 導 入すれば、汎化性が向上するかを検討することである。
参考文献
[I] H. Takagi et al., ・Neural Net● ork Designed on Approx!‑
■ate Reasoning Architecture and Its Application to the Pattern Recognition,・Int. Conf. on Puzzy Theory &
Neural Net冒orks(II ZUKA‑90)會1990
[2]香 田 他: 訳差適応型評価関数によるパックプ0パゲーショ
ン学習法の高速化•
, 1939信学秋全大, D‑Z03,1939. tー ・ ‑ ・ ・ ‑ ・ ・
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図2 パラメータパ9メーク9tと認議準6‑5