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3.1 豊浦砂堤防

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅲ‑142. 土質の違いに着目した堤体内浸潤及び間隙空気挙動 名古屋工業大学大学院. 学生会員. ○齊藤. 名古屋工業大学. 正会員. 前田. 名古屋工業大学大学院 名古屋工業大学 1.はじめに. 啓 健一. 学生会員 今瀬 達也,伊藤 嘉 学生会員. 若狭. 愛. 3.実験結果. 2000 年に発生した東海豪雨における新川破堤に関. 3.1 豊浦砂堤防. して,決壊前に法面から泡状の水が噴出したとの目. 7.520101211_豊浦砂_90mm min E-5. 撃証言があり,気泡が堤防に損傷を与えることが示 唆された.また,2011 年の福島・新潟豪雨,台風 15. E-3. 号でも堤体からの気泡噴出が確認された.土-水-空気 の三相に着目した検討は数多くなされている. 1) 2). が,. 18.0min. 地盤内への間隙空気の封入過程や奮発に伴う地盤へ の影響について未解明な部分が多く残されている. 本研究では河川堤防内への間隙空気の封入過程に 着目し,土質試料の違いが堤体内浸潤挙動及び間隙 空気挙動に及ぼす影響について模型堤防実験を実施. 図-2 豊浦砂堤防断面の経時変化. することにより検討を試みた. Volume water content(VWC), . 7.5min. 2.実験概要. 1:2. 300. 90mm/hr. 100. unit : mm. E-5 (水分計) 100. E-3 (水分計) 100 100. C.L. 250. 1500. 250. 図-1 模型堤防実験概略図 表-1 堤防試料の物性値 試料. 透水係数 m/s. mm. 豊浦砂. 3.22×10-4. まさ土. -5. 2.29×10. 均等係数. 曲率係数. 0.17. 1.60. 0.90. 0.74. 9.00. 0.80. 50%粒径. 0.5 18.0min. 0.4. E-5 E-3. 0.3 0.2 0.1 0 0. 30. 60 90 120 150 Duration time, t (min). 180. 図-3 豊浦砂堤防内部における水分量経時変化 図-2 に豊浦砂堤防断面の経時変化について示す. 豊浦砂堤防に集中豪雨相当の降雨強度 90mm/hr の外. 図-1 に模型堤防実験の概略図を示す.また,実験. 力を作用させると,堤防表層から浸潤域が発達する. 条件について表-1 に示す.降雨外力は間隙空気を封. 様子がわかる(図-2 上) .その後,表層に加え基盤. 入しやすいとされる降雨強度 90mm/hr(猛烈な雨). 層から浸潤線が発達し天端近い箇所(E-5 の上)で乾. を作用させた.ビデオカメラにより堤防断面の浸潤. 燥域が消失した.このような浸潤線に囲まれた領域. 挙動を記録し,堤体内に土壌水分計を設置すること. は間隙空気圧を蓄積し,奮発することで堤防を弱体. で内部における浸潤挙動の計測を試みた.. 化させることが危惧される.. キーワード 間隙空気 界面 河川堤防 連絡先 〒466-8555 愛知県名古屋市昭和区御器所町 名古屋工業大学 16 号館 227 号室 TEL 052-735-5497. ‑283‑.

(2) 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅲ‑142. 図-3 に豊浦砂堤防内部に設置した水分計より計測. 図-5 に豊浦砂堤防内部に設置した水分計より計測. した水分量の経時変化を示す.各計測位置における. した水分量の経時変化を示す.各計測位置における. 水分計が反応を示す時間に着目し,堤防断面から観. 水分計が反応を示す時間に着目し,堤防断面から観. 察される浸潤挙動と比較を行った.実験開始から 7.5. 察される浸潤挙動と比較を行った.実験開始から. 分経過後の様子を比較すると,水分計設置位置 E-5. 85.0 分経過後の様子を比較すると断面で見られる浸. において堤防断面ではまだ乾燥領域が残っているに. 潤の前線が E-5 に到達した時点で計測器が反応を示. も関わらず水分計が反応していることがわかる.さ. している.さらに,135.0 分後においても断面で見ら. らに,実験開始から 18 分後の様子を比較しても同様. れる浸潤前線と計測器(E-3)の反応がおよそ対応し. に,堤防断面と内部で異なる浸潤挙動を示した.豊. ていることがわかる.比較的透水性の小さい材料で. 浦砂のような比較的透水性の大きい材料では浸潤の. は浸潤前線における圧力勾配が小さいため,堤防内. 前線において圧力勾配が大きくなることが知られて. の空気塊が界面を保ったまま浸潤が進行することが. いる. 3). 定化. 4). .大きな圧力勾配が液層と気層の界面に不安. 考えられる.. をもたらしフィンガリング現象のような選択. 的な浸潤現象が発生したことが考えられる.. 4.結論 本稿では,堤防を構成する試料の違いによる浸潤. 3.2 まさ土堤防. 挙動及び間隙空気への影響について検討を行った. 降雨を作用させると,豊浦砂堤防では表層からの浸. 85.0min. 20111118_まさ土_90mm E-5. 潤に加え基盤層から水位が上がる様子が観察され, まさ土堤防では表層からの浸潤のみ観察された.こ. E-3. の浸潤挙動の違いは堤防内に封入された空気塊界面 の安定性によると考えられる.堤防内の残留した空. 135.0min. 気は噴発し堤防を弱体化させる危険性があり,この ような残留空気の制御が今後必要と考える. 謝辞. 図-4 まさ土堤防断面の浸潤挙動 Volume water content(VWC), . 85.0min. この研究に用いた装置の一部は日本学術振興会科学 研究費補助金基盤研究(B) 研究課題番号:23360203,. 135.0min. 0.5. (B) 研究課題番号:21360222 によるものであり,深. E-5 E-3. 0.4. 謝の意を表します.. 0.3. 参考文献. 0.2. 1) 小高猛司,浅岡顕:砂質地盤での浸透過程での気. 0.1 0 0. 泡の発生・発達現象,土木学会論文集,487/III-26, 30. 60 90 120 150 Duration time, t (min). pp.129-138,1994.. 180. 2) 中島保治:干拓堤防のパイピングについて,土と. 図-5 まさ土堤防内部における水分量の経時変化. 基礎,地盤工学会,Vol.13,No.2,pp.83-88,1985. 3) 取出伸夫,渡辺晋生,坂井勝:土中への水の浸潤. 図-4 にまさ土堤防断面の経時変化について示す.. 1.フラックス境界と圧力境界条件,土壌の物理性. 断面の様子から浸潤域が表層から進行し,基盤層に. 113 号,pp.31-41,2009.. 近い箇所(E-3 の下)で乾燥域が消失した.豊浦砂堤. 4) 泉 典 洋 , 前 田 健 一 , 浸 透 層 内 に お け る. 防と比較し浸潤はゆっくりと進行し,基盤層からの. Rayleigh-Taylor 不 安 定 , 応 用 力 学 論 文 集 , 16,. 浸潤線の上昇はなく表層からの浸潤のみ観察された.. 545-551, 2013.. ‑284‑.

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