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CNPY2 promoted the proliferation of renal cell carcinoma cells and increased the expression of TP53

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Academic year: 2021

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論 文 内 容 の 要 旨

論文提出者氏名 谷口 英史 論 文 題 目

CNPY2 promoted the proliferation of renal cell carcinoma cells and increased the expression of TP53 論文内容の要旨 腎細胞癌は腎癌の中で最も多い癌種である。しかしながら、進行性腎細胞癌に対する効 果的治療法は未だ開発途中であり、癌の進行メカニズムの解明は必須であると考えられる。 我々はこれまでに新たな癌細胞増殖制御因子の同定を目的とし、癌モデルショウジョウ バエを用いたスクリーニングを行った。本研究では腎細胞癌の進行メカニズム解明を目的 とし、スクリーニングにより新たに見出した癌細胞増殖促進因子 Canopy FGF signaling regulator 2 (CNPY2) の機能解析を行う。

まず腎細胞癌細胞株である786-O、Caki-1 と ACHN を用いて、CNPY2 の癌細胞増殖に 対する機能評価を行った。各種細胞でsiRNA を用いて CNPY2 をノックダウンし、96well plates に 500 ~ 1000 個 /well で 蒔 い た 、 そ の 後 、 Counting Kit-8 と micro-plate reader(VERSA Max)を用いて一日ごとに 3 日間、細胞数を測定した。Control 群と比較 して、CNPY2 ノックダウン群で腎癌細胞の増殖低下を認めた。 タンパクレベルにおいて、Control 群と比較して CNPY2 ノックダウン群で TP53 の発現 低下を認めた。 腎細胞癌の腫瘍増殖に関してp53 の機能を確かめるために、同様に TP53 をノックダウ ンさせ、Control 群と比較して TP53 ノックダウン群での腎癌細胞株における腫瘍増殖の低 下を認めた。 これまでに、直腸癌において CNPY2 は p53 経路の活性化制御を担うことが認められて いる。そこで、腎細胞癌でCNPY2 が TP53 遺伝子の発現を制御しているかを調べた。qPCR およびWestern blotting 法を用い、TP53 mRNA およびタンパク量は Control 群と比較し て CNPY2 ノックダウン群で低下することが明らかとなった。以上から CNPY2 は TP53 の発現を正に制御していると考えられた。 次に腎細胞癌の細胞増殖に対する p53 の効果を検討した。TP53 をノックダウンした 腎細胞癌細胞では細胞増殖の低下が認められた。さらに、TP53 と CNPY2 をノックダウン した腎細胞癌細胞を用いてTP 標的遺伝子 5 種類(CDKN1A,GADD45A、PUMASCO2 and TP53 と CNPY2 両者のノックダウンにより CDKN1A 遺伝子の発現低下が認められた。以 上より、癌抑制因子として知られる p53 が腎細胞癌細胞においては増殖を亢進することが 示された。さらに、CNPY2 は TP53 遺伝子の発現亢進を通じて、p53 標的遺伝子の一つであ る CDKN1A の発現を促進を促すことが示唆された。 最後にヒト腎細胞癌の10 サンプルを用い、TP53 と CNPY2 の発現相関を調べた。qPCR を用いてmRNA の発現を定量した結果、両遺伝子間に正の相関が認められた (r=0.9500)。 これらの結果から、 CNPY2 が TP53 の発現亢進を介して腎細胞癌の細胞増殖促進を担う ことが示唆された。腎細胞株で TP53 ノックダウン群と CNPY2 群で CNPY2 標的遺伝子 5 種類 ((CDKN1A, GADD45A, PUMA, SCO2 and TIGAR)について関連を mRNA レベルで調べた。結果、 CDKN1A において両群で mRNA の発現低下を認めた。腎細胞癌細胞株の腫瘍増殖において、 CNPY2 は P53 を介して、関与することが示唆された。 様々な癌組織では癌抑制遺伝子TP53 の遺伝子変異が見つかっており、その機能は抑制さ れていると考えられる。一方、多くの腎細胞癌ではTP53 遺伝子に変異はなく p53 が機能 的であると考えられていた。本研究では腎細胞癌においてp53 が細胞増殖を正に制御する ことを初めて見出した。この結果は、p53 発現と腎細胞癌の悪性度が正の相関を示すとい う過去の報告と一致するものである。今後、CNPY2 による TP53 の発現制御メカニズムを 明らかにすることで、腎細胞癌の進行メカニズムの一端を解明できると考えられる。その 成果は、腎細胞癌の効果的治療法の開発に繋がると期待される。

参照

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