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ころのうた指導計画 学習内容 学習活動 音楽に合わせて歌ったり遊んだりする 範唱を聴いて, 曲の感じをつかむ フレーズごとに模唱する 音楽に合わせて体を動かしながら全体を通 して歌う 手をつないで輪をつくり, 右回りや左回り などの輪遊びをしながら歌う 花の様子を想像して, 歌い方や体の動きを 工夫

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Academic year: 2021

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楽曲について 教 材 性 学 習 目 標 ■愛唱歌として ・わらべ歌は,遊び道具の少なかった時代に,子どもたちの遊びとともに生まれた。輪遊 び歌として歌い継がれている「ひらいた ひらいた」は,子どもたちが友達と手をつなぎ 合って歌ったり遊んだりする楽しさを味わうことができる。折あるごとに愛唱して,日 本の歌のよさも感じながら歌遊びを楽しめるとよい。 ■遊びながら歌に親しむ ・歌を覚えたら,クラス全員で手をつないで大きな輪をつくって,遊びながら歌うことが できる。 〈例〉 “ひらいた ひらいた…”→右回りに歩く。 “いつのまにか…”→中心に向かって近づき,輪を小さくする。 “つぼんだ…”→小さな輪のまま右回りに歩く。 “いつのまにか…”→外に向かって戻りながら輪を広げる。   また,両手でれんげの花をつくり,歌に合わせて開いたりつぼんだりさせる,などの 手遊びをして楽しむのもよい。2人で向かい合って動作をすると効果的である。 ・さらに,2つのグループに分かれて“ひらいた ひらいた”に対し,“なんの はなが ひら いた”と掛け合いで歌うという方法も,輪遊びとは異なる遊び方の工夫に発展させるこ とができる。 ■強弱の工夫 ・歌唱活動として,歌詞の内容からPやFなどの強弱のイメージをもって歌いながら楽 しむことができる。 「うみ」「かたつむり」「ひのまる」とともに,学習指導要領に定められた第1学年の歌 唱共通教材4曲の中の1曲である。 江戸時代の後期頃から,輪遊びの歌として歌い継がれてきた。花の様子を思い浮かべな がら歌ったり,輪になって遊びながら歌ったりする。 みんなで あそびながら たのしく うたいましょう。 わらべ歌

ひらいた ひらいた

展開例

(2)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 扱い 時数

1

時間 ●音楽に合わせて歌ったり遊んだりする。 ・範唱を聴いて,曲の感じをつかむ。 ・フレーズごとに模唱する。 ・音楽に合わせて体を動かしながら全体を通 して歌う。 ・手をつないで輪をつくり,右回りや左回り などの輪遊びをしながら歌う。 ・花の様子を想像して,歌い方や体の動きを 工夫して遊ぶ。 ・工夫したことを生かして楽しく歌う。 ○導入として,教科書P.2〜3の挿絵の中か ら子どもたちのリクエストにより既習曲を 選び,音楽に合わせて体の動きを加えて歌 う。音楽活動への雰囲気を高めるとともに, 歌い方を工夫して歌う楽しさを味わうよう にするとよい。 ○指導者は1フレーズごとに丁寧に範唱し, 子どもたちが正しい音程やリズムで曲のま とまりを感じながら歌えるようにする。特 に,最後のフレーズに注意しながら歌うよ うにする。 ○拍に合わせて手拍子をしたり,体を左右に 揺らしたりするなど,子どもたちからの自 然な反応を取り上げるようにする。 ○“いつのまにか…”の部分は,リズムと音 程に注意して,体の動きといっしょに覚え て歌うようにする。 ○輪が切れたり,動きが止まったりしないよ うに,指導者は拍打ちなどで補助して,子 どもたちが拍の流れを意識できるようにす るとよい。 ○歌詞に合わせて,声の強弱や動作を工夫し たり,言葉の意味を感じながら優しい気持 ちで歌ったりするように助言する。 ◆歌に関心をもち,友達といっしょに楽しく 歌ったり遊んだりしようとしている。 【ア 表情観察・行動観察】

(3)

展開例

楽曲について 教 材 性 学 習 目 標 ■愛唱歌として ・この教材は「こころの うた」の扱いにしているので,共通教材の趣旨を生かして愛唱す るようにしたい。 ・本来わらべ歌は,遊戯を伴ったものである。その遊戯を通して仲間をつくったり,協調 性を育てるきっかけをつくったりすることから,生活と関連させた授業に展開すること ができる。 ■音楽的要素について ・4小節のフレーズが3度繰り返される2拍子の曲である。鑑賞教材「さんぽ」のqの拍 打ちを発展させ,1小節目のıと¸の正しいリズムを意識させて歌わせたい。 ・歌詞の内容を味わうために,かたつむり役を設定し,問いかけるような気持ちで歌った り,“つのだせ やりだせ…”の部分では優しく話しかけるように歌ったりすると,かた つむりに寄せる思いを高めることができる。 明治44年に発刊された「尋常小学唱歌(一)」に,「ひのまる」などとともに発表され て以来,今日まで歌い継がれてきた。 歌詞は,呼びかけや問いかけの言葉から,かたつむりに寄せる愛らしい気持ちを感じさ せる。旋律も作者の願いを訴えるかのように,最後のフレーズに頂点が置かれ,かたつむ りをいとおしむ気持ちが高められている。 はくに のって,からだを うごかしながら うたいましょう。

かたつむり

文部省唱歌

(4)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 扱い 時数

2

時間 ○導入として,鑑賞曲「さんぽ」の音源を伴 奏にして,拍の流れを感じ取りながら楽し く歌い,音楽活動への雰囲気を高めるとと もに,歌う楽しさを味わってから進めると よい。 ○生活経験から自由に話せるようにする。 〈例〉捕まえた経験があること    どんな場所で見たことがあるか など ○2人一組みや小グループをつくって向かい 合い,つのを出すしぐさなど,歌詞に合わ せた子どもたちの自然な動作を取り上げて, 体を動かしながら歌ってもよい。 ◆歌詞の気持ちを想像して,歌い方を工夫し ている。 【イ 表情観察・演奏観察】 ○拍打ちをするときは,拍の流れにのって歌 に合わせて打つように助言する。 ○歌の出番を待っているときも,拍打ちをし ながら心の中で歌うようにする。 ○伴奏に合わせ,かたつむりに話しかけるよ うな気持ちを大切にしながら歌うようにす る。 ◆リズムに気をつけながら,拍の流れにのっ て歌っている。 【ウ 演奏聴取】 ●範唱を聴いて,曲の感じをつかむ。 ・かたつむりに関して知っていることを話し 合う。 ・指導用CDを聴いたり模唱したりする。 ・かたつむりに話しかけるように歌う。 ●拍の流れにのって,いろいろな歌い方をし て楽しむ。 ・伴奏をよく聴いたり拍打ちをしたりして, 拍の流れを感じ取りながら歌う。 ・付点のリズムや“つのだせ やりだせ あた まだせ”の部分のリズムや音程に注意して 歌う。 ・フレーズごとにリレーして歌う。 〈例〉A でんでんむしむし かたつむり    B おまえのあたまは どこにある    C つのだせ やりだせ あたまだせ ※グループごとに受け持って歌う。また は,1人で受け持って歌う。 ※Cはグループ全員で歌うなど工夫を加 える。 ・全体を通して歌う。

(5)

展開例

楽曲について 教 材 性 学 習 目 標 ■愛唱歌として ・この教材は「こころの うた」の扱いにしているので,共通教材の趣旨を生かして愛唱す るようにしたい。 ■音楽的要素をもとに曲に親しみながら歌う ・海を身近に感じることが少ない地域の子どもたちに,大きく広がる真っ青な海にいるよ うな臨場感を味わわせるとともに,“いってみたいな よそのくに”という部分では,海 の向こうへの憧れや関心なども呼び起こす歌詞である。 ・“ひろいな”“おおきいな”などの言葉を取り上げ,海の広さやその様子を想像させ,強弱 の工夫などの歌声の表現に関連させることができる。 ■3拍子の感得 ・教科書で扱う初めての 3 拍子の曲である。波の動きをイメージさせながら体を揺らし て歌うような雰囲気づくりをして,ゆったりと揺れるような3拍子の独特なリズム感や 拍子感を味わうことができる。 昭和 16 年に「ウタノホン(上)」に発表されて以来広く親しまれ,歌い継がれている。 この曲は昭和52年に1年の歌唱共通教材として指定されたが,昭和55年の教科書改訂 の際に,3番の歌詞中の“うかばして”が国語科などとの関連も配慮して,現在のように“う かばせて”に改められた。 はくに のって,からだを うごかしながら うたいましょう。 文部省唱歌/林はやし 柳りゅう波は 作詞/井い の上う え武た け士し 作曲

う み

(6)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 扱い 時数 時間 ○導入として,「ひらいた ひらいた」「かた つむり」などの既習曲や愛唱歌,遊び歌な どを歌い,音楽活動への雰囲気を高めると ともに,歌い方を工夫して歌う楽しさを味 わうようにするとよい。 ○教科書の写真を手がかりに歌詞の表す景色 や思いを考えたり,海に行った経験を思い 出したりする。 ○写真や縦書きの歌詞を拡大して提示すると よい。 ◆海の様子を思い浮かべながら,楽しんで歌 っている。 【ア 表情観察・演奏観察】 ○指導者が拍打ちやステップ,腕の動きなど を表現して,手本を示すようにする。 ○指揮の動作をする場合は,拍子を感じるこ とをねらいとし,指揮の形の指導にならな いように留意する。 ◆3拍子の拍の流れや曲の気分を感じ取って, 歌い方を工夫している。 【イ 演奏観察】 ○3拍子の拍の流れを感じ取りながら曲の気 分を味わうようにする。 ◆3拍子の拍の流れにのって,友達と声をそ ろえて歌っている。 【ウ 演奏聴取】 ●「うみ」についての思いを高める。 ・「うみ」の範唱を聴いたり歌詞を読んだり して,海について自由に話し合う。 〈児童の発言例〉   「うわあ〜海はひろいなあ」   「真っ青で,本当にきれいだよ」   「あっ,かもめも飛んでるね」など ・情景を思い浮かべながら範唱を聴いたり歌 ったりする。 ●歌ったり体を動かしたりして,3拍子の曲 の気分を感じ取る。 ・範唱を聴きながら,3拍子の拍の流れに合 わせて腕や体を動かす。 ・歌詞を口ずさみながら,3拍子の拍の流れ にのった腕や体の動きを工夫する。 ・範唱や伴奏に合わせて歌う。 ・3拍子に合わせて体を動かしながら歌う。 ●歌詞の情景を想像したり3拍子の気分を感 じたりしながら,のびのびと歌う。 ・範唱や伴奏に合わせて歌う。 ・海について話し合ったことを思い出して歌 う。

2

(7)

展開例

楽曲について 学 習 目 標 教 材 性 ■愛唱歌として ・この教材は「こころの うた」の扱いにしているので,共通教材の趣旨を生かして愛唱す るようにしたい。日本の国旗が飾られている場所や,どんなときに見かけるかを質問し たり,祝日に飾る習慣があることに触れたりするなど,「ひのまる」の曲に関心をもっ て歌わせたい。 ■音楽的要素 ・この曲は同じリズムが繰り返されているため,旋律のまとまりを自然に感じながら歌う ことができる。旋律のまとまりを意識して,一息で歌わせるようにしたい。 ・旋律はド〜ラの6音でつくられているため,声域の狭い子どもへの指導に活用すること ができる。音程に注意してのびのある声で歌わせたい。 第1学年の歌唱共通教材である。明治 44 年に「尋常小学唱歌(一)」で発表された。昭 和 16 年,「ウタノホン(上)」に掲載する際に,現在の口語体に改められた。文語体の歌 詞は次のとおりである。 1. 白地に赤く 日の丸染めて   ああうつくしや 日本の旗は 2. 朝日の昇る 勢いきほひ見せて   ああ勇ましや 日本の旗は うたの リズムを かんじて,のびのびと うたいましょう。 文部省唱歌/高た か野の 辰た つ之ゆ き 作詞/岡お か野の貞て い一い ち 作曲

ひのまる

(8)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 扱い 時数 時間 ○クラスの愛唱歌や既習共通教材の曲を歌い, 音楽活動への雰囲気を高めるとともに,新 しく学習する共通教材「ひのまる」の導入 のきっかけとする。 ○写真にある外国の国旗をどんな場面で見た ことがあるか自由に話す。 〈例〉日本の国旗はどれか    よく見かける国旗はどれか    どこの国旗か分かるものはあるか ○子どもたちにとって比較的身近な存在にあ る国々の国旗は,国旗のデザインの意味な どを話してもよい。 ○フレーズごとに丁寧に範唱し,正しい音程 やリズムで旋律のまとまりを感じながら歌 えるようにする。 ◆旋律のまとまりを感じながら正しい音程や リズムで歌っている。 【ウ 演奏聴取】 ○ヘ長調の楽譜で歌う場合は,高い音が含ま れるため,声の出し方や音程にじゅうぶん 注意して歌うようにする。 ○少人数に分かれて,友達と音程を聴き合う 活動をして,正しい音程を意識するように する。 ○最後のフレーズの音程に注意して歌えるよ うにする。 ◆自分の歌声や声の出し方に気をつけて,丁 寧に歌っている。 【ウ 演奏聴取】 ●曲の感じをつかむ。 ・指導用CDを聴いて,旋律の感じをつかむ。 ・教科書の写真をもとに,国旗について自由 に話し合う。 ●音程やリズムに気をつけて,のびのびとし た声で歌う。 ・範唱をよく聴いて,模唱する。 ・フレーズごとに階名や「ラララ」などで模 唱して,全体を歌う。 ・きれいな歌声に注意して丁寧に歌詞唱する。 ・高い音の声の出し方に気をつけて歌う。

2

(9)

題材のねらい 題 材 の 意 図 学習指導要領との関連 本書 P.12 参照 題 材 の 評 価 規 準 例 題 材 名 ウ 音楽表現の技能 イ 音楽表現の創意工夫 ア 音楽への関心・意欲・態度 扱い時数の めやす

4

時間 ・友達と声をそろえて歌ったり,音楽に合わせて体を動かしたりしている。 ・歌詞の表す気持ちや楽曲の気分を感じ取って,歌い方や体の動かし方を工夫している。 ・友達といっしょに歌ったり歌に合わせて遊んだりして,音楽活動に楽しく取り組もう としている。 ●友達といっしょに歌ったり体を動かしたりする楽しさを感じ取りながら,音楽に対する 興味・関心を育てるようにする。

うたで なかよしに なろう

この題材は,入学してまもない子どもたちが,音楽に対する興味・関心を育てながら, 早く学校生活に慣れて,楽しい気分で学習を進めることができるようにするとともに,新 しい友達と出会い,仲よくなっていくことができるようにすることに重点を置いて設定し てあります。 そのためにここでは,新しく出会った友達と互いに声をそろえて歌ったり,音楽に合わ せて遊んだりする活動を通して,友達といっしょに表現する楽しさを味わうことができる ようになっています。絵の中から見つけた歌を歌ったり,歌いながら遊んだりする活動に よって,音楽から遊びへ,遊びから友達づくりへと幅広く展開することができます。学習 活動はいつものびのびとした雰囲気の中で進めることができるように留意して,子どもた ちと音楽との出会いを楽しいものにしていくようにしましょう。 また,伴奏に合わせて歌ったり体を動かしたりするなどの活動を通して,拍の流れも感 じ取ることができるとよいでしょう。

(10)

扱い 時数

2

時間 扱い 時数

2

時間

ぞうさんの さんぽ/てと てで あいさつ

ぞうさんのまねをしたり,新しい友達を見つけて握手をしたりするなど,歌詞 や挿絵を参考にしながら体の動かし方を工夫します。これらの活動を通して,み んなでいっしょに歌ったり遊んだりする楽しさや喜びを味わうようにします。 歌唱

うたで さんぽ

子どもたちが初めて出会う音楽の授業です。見開きの挿絵には,子どもたちが これまでに歌ったり聴いたりしたことのあるような歌が隠れています。絵の中か ら知っている歌を見つけたり,見つけた歌をみんなでいっしょに歌ったりして, 歌う楽しさを味わうようにします。歌をきっかけにみんなと仲よくなったり,友 達の歌声にも注意を向けて,きれいな声に気付くようにしたりします。 歌唱

ともだちと いっしょに なかよく うたいましょう。

みんなで いっしょに うたって,ともだちを つくりましょう。

本題材における学習の深まり

(11)

題材名 教材名 題材の ねら い 楽曲について 学 習 目 標

展開例❶

●友達といっしょに歌ったり体を動かしたりする楽しさを感じ取りながら, 音楽に対する興味・関心を育てるようにする。 教 材 性 ■音楽との出会い ・教科書P.2〜5までは続き絵になっている。挿絵の中の道をたどっていくと,すで に子どもたちが歌ったことのあるような歌が絵に示されている。どんな歌が隠れて いるのか話し合ったり,それらの歌をみんなで歌ったりすることが,音楽との出会 いを楽しいものにしてくれる。 ■交互唱の楽しみ ・「こぶたぬきつねこ」の歌遊びでは,どの動物になるか話し合って決め,指導者や リーダー役の子どもの呼びかけと,自分の受け持った動物の応答で,交互唱しなが ら歌うことができる。自分の受け持つ動物のところで立って歌い,それ以外は座る などの活動を工夫することもできる。 ・歌ったり体を動かしたりする楽しさを味わいながら,自然と子どもたちは音楽の素 地をつくっていくことができる教材である。 P.32 参照 みんなで いっしょに うたって,ともだちを つくりましょう。 (歌詞は教科書P.64〜67に掲載)

うたで さんぽ

うたで なかよしに なろう

(12)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 扱い 時数

2

時間 ○自由な発想で発言できるよう,学習形態や 掲示などを工夫するとよい。 ○子どもが興味をもてるように「この絵の中 を散歩しましょう。どんな歌が見つけられ るかな。」など,発問を工夫する。 ○教科書P.2〜5の挿絵の道がつながってい ることに気付くようにする。隣の友達と教 科書を開いて並べてみるとよい。 ○見つけてほしい歌が発表されないときは, 「この歌はどこに隠れているかな。」などと 指導用CDや範唱を用いて,思い出すこと ができるように支援する。 ◆進んで知っている歌を探したり,気付いた ことを発表したりしようとしている。 【ア 行動観察・発言内容】 ○範唱や伴奏をよく聴いて,声をそろえて歌 うように促す。 ○歌いながら体を動かしたり,動作をつけた りしている子どもをヒントにして工夫する とよい。 ◆音楽に合わせて体を動かしたり,友達と声 をそろえて歌ったりして楽しんでいる。 【ア 演奏観察】 ○散歩の様子を物語風に進めながら曲順を考 えるのもよい。 ○見つけた歌を絵やカードなどで示し,確認 しながら話し合うようにするとよい。 ○イメージが広がるよう,「1年1組のみん なが散歩に出かけると,ぞうさんに出会い ました。」などのナレーションを入れなが ら曲をつなげていくとよい。 ◆楽曲の気分に合わせて,歌い方や体の動か し方を工夫している。 【イ 演奏観察・行動観察】 ●絵の中から知っている歌を見つけたり,気 付いたことを発表したりする。 ・絵を見ながら,描かれている動物や植物な どを発表する。 ・知っている歌を見つけて,聴いたり歌った りする。 ●体を動かしながら聴いたり歌ったりして楽 しむ。 ・見つけた歌をみんなで歌う。 ・音楽に合わせて自由に動作をつけながら, 見つけた歌を歌う。 ●歌い方や体の動かし方を工夫して歌ったり 遊んだりする。 ・曲順を決め,動作をつけて歌う。 ・〈みんなで〉,〈グループで〉,〈1人で〉など, 歌う方法について話し合う。 ・歌い方を工夫して遊ぶ。

(13)

教材名 題材の ねら い 楽曲について 学 習 目 標

展開例

●友達といっしょに歌ったり体を動かしたりする楽しさを感じ取りながら, 音楽に対する興味・関心を育てるようにする。 教 材 性 ■具体的で物語性のある歌詞 ・「ぞうさんの さんぽ」は,歌詞の内容が具体的で親しみやすい。この特徴を生かして, 歌いながら動作をしたり,ゲームの要素を取り入れたりして楽しく活動することが できる。歌や体の動きを通して,友達と楽しく遊びながら親しみを深めるのに好適 な教材である。 ■触れ合いのある学習 ・「てと てで あいさつ」は,友達と向かい合って歌ったり,握手をしながら歌ったり して,友達といっしょに歌うことを楽しめる教材である。歌に合わせて最後の握手 を交わしたあとに自己紹介をしたり,「ぞうさんの さんぽ」と組み合わせて遊んだ りすることで,触れ合いのある楽しい活動を展開することができる。 「ぞうさんの さんぽ」 デンマークに伝わる子どもの歌。動物を主人公にした楽しい日本語の歌詞がつけら れており,体の動きを伴う活動に結び付いた内容になっている。歌うことと体を動か すことの両面から取り組める教材である。a8+a’8の一部形式。 「てと てで あいさつ」 登校時に交わされる挨拶を題材にした楽しい曲。歌のリズムは4分音符を基調とし ているが,付点4分音符によって変化が与えられ,音楽的な楽しさを感じさせる。 a4+a’4の一部形式。 ともだちと いっしょに なかよく うたいましょう。 題材名

うたで なかよしに なろう

教材名

ぞうさんの さんぽ

てと てで あいさつ

志し摩ま 桂かつら 日本語詞/デンマークの子どもの歌 こやま峰み ね子こ 作詞/加か賀が清き よ孝た か 作曲

(14)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 扱い 時数

2

時間 ●範唱に合わせて歌ったり,ぞうさんのまね をしたりして楽しむ。 ・「ぞうさんの さんぽ」の指導用CDや範唱 を聴きながら,ぞうさんになったつもりで 自由に歩く。 ・指導用CDや範唱に合わせて歌ったり歩い たりし,音楽が止まったら,2列に並んだ り友達と組をつくったりする。 ・並びっこ遊びや2人一組みをつくったとこ ろで,「てと てで あいさつ」の範唱に合 わせて,おじぎをしたり握手をしたりする。 ●範唱に合わせて,歌ったり体を動かしたり して,友達と歌うことを楽しむ。 ・範唱に合わせて歌ったり暗唱したりする。 ・歌いながら歩き,出会った友達と自己紹介 し合う。 ・歌い方や体の動かし方を工夫し,友達とい っしょに歌って楽しむ。 ○音楽をよく聴きながら歩くように助言する。 ○曲の終わりで,出会った友達と挨拶をした り,好きなポーズをとったりするとよい。 ○並びっこ遊び,グループづくり遊びなど, 出会った友達でできるように,子どもたち の様子に合わせて指示する。 ○指導用CDや範唱を止めるタイミングは, フレーズごとや1番終了後など,音楽的な 配慮をする。 〈例〉「音楽が止まったら,先生の言う人数 で(手をたたいた数と同じ人数のグループ をつくって)手をつなぎましょう。」 ○指導用CDや範唱を聴いて,歌詞を参考に 動作をつける。 〈例〉“おはよう”…おじぎをする,手を振る    “てと てで”…手を出し合う    “あくしゅ”…握手をする など ◆音楽に合わせて体を動かしたり,友達とい っしょに動作をつけて楽しんだりしている。 【ア 表情観察・行動観察】 ○フレーズごとに指導者と交互唱をしたり, 列ごとに歌ったりするなど繰り返し歌う。 ○早く覚えられるように,歌詞のイメージを 動作に表して繰り返し歌うとよい。 ○自己紹介の内容(好きな食べ物や動物など) を決めておくとよい。 ○何回か組み替えをして,いろいろな友達と 楽しく活動できるようにする。 ◆歌詞の気持ちを感じ取って,歌い方や体の 動かし方を工夫している。 【イ 演奏観察・行動観察】 ◆友達と声をそろえて歌っている。 【ウ 演奏聴取】

(15)

題材のねらい 題 材 の 意 図 学習指導要領との関連 本書 P.12 参照 題 材 の 評 価 規 準 例 題 材 名 エ 鑑賞の能力 ウ 音楽表現の技能 イ 音楽表現の創意工夫 ア 音楽への関心・意欲・態度 扱い時数の めやす 時間 ・拍の流れを感じ取って,手拍子を打ったり歩いたりしながら,楽曲の楽しさに気付い て聴いている。 ・拍の流れにのって,歌ったり手拍子を打ったりしている。 ・拍の流れを感じ取って,歌い方や体の動きを工夫している。 ・音楽に合わせて歌ったり体を動かしたりする学習に進んで取り組み,拍の流れにのる ことを楽しんでいる。 この題材では,音楽のさまざまなリズムを感じ取ったり表現したりするための根幹とな る「拍」に焦点を当て,鑑賞や表現の活動を通して,楽しみながら拍の流れを感じ取る学 習を進めていきます。 音楽のリズムは,規則的に刻まれる拍の流れの上に成り立っており,リズムの学習は, この拍の流れを感じ取ることからその第一歩が始められます。また,拍とリズムが同一で はないことも,この学習を始めるに当たって,指導者は理解しておきましょう。 ●音楽を聴いたり体を動かしたりしながら,拍の流れを感じ取ることができるようにする。

3

はくを かんじとろう

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本題材における学習の深まり

おんがくに あわせて からだを うごかしましょう。

扱い 時数 時間

なまえあそびを しながら はくを かんじましょう。

扱い 時数 時間

なまえあそび

指導者の打つ拍に合わせて,子どもたちが手拍子を打ちながら返事をしたり, 「●●●(はい)」で言葉のリレーをしたりします。この活動を通して,拍の流れ を感じ取ることや拍の流れにのって打つことができるようになります。指導者は, 自分の打つ拍と子どもたちの手拍子がそろっているかに留意しながら進めます。 また,発展的な扱いとして,拍を打つ速度を変えてみることで,いろいろな速 度の拍に合わせられるような素地をつくることもできます。 器楽 音楽づくり

  さんぽ

音楽に合わせて歌を口ずさんだり手拍子を打ったりしながら,拍の流れを感じ 取る能力を育てます。音楽と合っているか,常に心がけるように助言しながら, 友達といっしょに活動する楽しさを味わうことができるようにします。 歌唱 鑑賞

2

1

(17)

題材名 教材名 題材の ねら い 楽曲について 教 材 性 学 習 目 標

展開例❶

■音楽に合わせて体を動かしながら楽しく聴く ・軽快な行進曲にアレンジされているため,拍の流れを感じ取りやすい。旋律を口ず さんだり,教科書の挿絵を指さしたりしながら楽しく聴くことができる。また,音 楽の拍の流れにのって,手拍子を打ったり歩いたりと,楽しい学習活動を展開する ことができる。 1988年4月に公開された宮崎 駿はやお 監督のアニメ映画「となりのトトロ」の中の1曲。 この映画は,日本の美しい自然と四季を背景に,トトロと呼ばれる愛らしいオバケと 小学6年のサツキ,5歳のメイたちとの心温まる触れ合いを描いた作品。 おんがくに あわせて からだを うごかしましょう。 中な か川が わ李り枝え子こ 作詞/久ひ さ石い し 譲じょう 作曲

  さんぽ

●音楽を聴いたり体を動かしたりしながら,拍の流れを感じ取ることができ るようにする。

はくを かんじとろう

(18)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 扱い 時数

1

時間 ○指導者もいっしょに旋律を口ずさみながら, 楽しく鑑賞用CDを聴くようにする。 ○楽曲の気分や歌詞の内容を生かした表現を している子どものまねをしたり,その動き を取り上げてクラスに広めたりして楽しく 聴くようにする。 ○子どもたちが拍の流れにのれるように,指 導者は手拍子を打ちながら歌うようにする。 ○歌いながら歩くと拍の流れにのりやすいの で,指導者もいっしょに行うとよい。 ◆音楽に合わせて体を動かしながら,楽しく 聴こうとしている。 【ア 表情観察・行動観察】 ○子どもたちの話し合いをもとにして工夫す るようにする。 ○音楽に合わせて手拍子を打ったり,軽く腕 を振って歩いたりしながら口ずさむように する。 ○拍の流れにのって,進んで体を動かしてい る子どもをほめるようにする。 ○リーダーになる子どもを決めて,その人の まねをしながら歩くようにする。 ○体の動きが拍の流れに合っているかに気を つけるようにする。 ◆拍の流れや楽曲の気分を感じ取りながら, 体の動きを工夫して楽しく聴いている。 【エ 行動観察】 ●音楽を聴いて,楽曲の気分を感じ取る。 ・音楽に合わせて,教科書の挿絵を指さした り旋律を口ずさんだりしながら,楽しく聴 く。 ・鑑賞用CDや範唱に合わせて,歌ったり手 拍子を打ったりする。 ・音楽に合わせて足踏みしたり行進したりし て,拍の流れを感じ取る。 ●楽曲の気分に合わせて体の動きを工夫する。 ・音楽を聴いて,歌詞の内容や拍の流れに合 うような体の動きについて考える。 〈例〉 足踏み・手拍子→拍の流れ 身振り・手拍子を打つ強さ・腕の振り方→ 強弱など 手をつなぎながら行進→歌詞の内容  など ・音楽に合わせて,手や体の動きを工夫しな がら歌ったり聴いたりする。 ・曲の気分が変わるところで,歩く向きを変 える。 ・工夫した体の動きを取り入れながら音楽を 聴く。

(19)

題材名 教材名 題材の ねら い 教 材 性 学 習 目 標 教材について 指導者の打つ拍に合わせて,子どもたちが手拍子を打ちながら返事をしたり,好き なものの名前を唱えたりすることによって,拍の流れを感じ取る活動である。楽しみ ながら進められるように,遊びの要素を取り入れている。 ■拍の流れを感じ取って表現する ・指導者の打つ拍に合わせて手拍子を打ちながら返事をしたり,「●●●(はい)」の 言葉でリレーをしたりする活動を通して,拍の流れを感じ取る感覚や拍の流れにの って打つことができるという表現の能力を育てていく学習に最適である。 なまえあそびを しながら はくを かんじましょう。 ●音楽を聴いたり体を動かしたりしながら,拍の流れを感じ取ることができ るようにする。

はくを かんじとろう

なまえあそび

展開例

(20)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 扱い 時数 時間 ○最初は指導者のまねをすることで,遊び方 が分かるようにする。 ○指導者は常に一定の速度で拍打ちをするよ うに気をつける。 ○指導者の打つ拍に合わせてタイミングよく 返事ができるようにする。 ◆拍の流れを感じ取り,手拍子の打ち方や返 事の仕方を工夫している。 【イ 行動観察】 ○●●●に合う言葉を見つけたり,手拍子を 打ったりする。 ○3文字のヒントになる絵や言葉のカードを 用意するとよい。 ○3文字の言葉は,言う順番を決めて板書や 掲示をしておくとよい。 ○指導者の打つ拍に合わせて手拍子を打ちな がら「●●●(はい)」と唱えるようにする。 その際,みんなの手拍子がそろうように助 言する。 ◆拍の流れを感じて,手拍子を打ちながら「● ●●(はい)」と唱えることを楽しんでいる。 【ア 行動観察・表情観察】 ○指導者の拍打ちに合わせて手拍子を打ちな がら3文字の言葉を唱えるようにする。 ○3文字の言葉が表すものを,本当に隣の子 どもに手渡していくようなイメージでリレ ーするように助言する。 ○前の人が終わったら続けて唱えられるよう に心の中で拍の流れを感じて待つようにす る。 ◆拍の流れにのって,手拍子を打ったり,「● ●●(はい)」の言葉でリレーしたりして いる。 【ウ 演奏聴取】 ●「なまえあそび」をして拍の流れを感じ取 る。 ・指導者の打つ拍に合わせて,手拍子を打つ。 ・手拍子のリズムに合わせて「はあい・」と 返事をする。 ・拍の流れにのって手拍子を打ったり返事を したりする。 ●拍打ちに合わせて「なまえあそび」の工夫 をする。 ・●●●に入る3文字の好きな言葉をみんな で見つける。 〈例〉  たまご・りんご・すいか・くるま  めがね・ねずみ・かえる など ・拍打ちに合わせて「なまえあそび」をする。 〈遊び方の例〉  1人(たまご)→みんな(たまご)  1人(りんご)→みんな(りんご) ●「なまえあそび」のリレーをして楽しむ。 ・手拍子を打ちながら1人ずつ順番に3文字 の言葉を唱える。 ・拍の流れにのって 「●●●(はい)」の言葉 でリレーする。

2

(21)

題材のねらい 題 材 の 意 図 学習指導要領との関連 本書 P.12 参照 題 材 の 評 価 規 準 例 題 材 名 エ 鑑賞の能力 ウ 音楽表現の技能 イ 音楽表現の創意工夫 ア 音楽への関心・意欲・態度 扱い時数の めやす 時間 ・拍の流れや楽曲を特徴付けているリズムのまとまりを感じ取り,言葉や体の動きで表 すなどして,楽曲の楽しさを味わいながら聴いている。 ・範唱や範奏,伴奏などを聴いたりリズム譜を見たりして,拍の流れにのって歌ったり 打楽器を演奏したりしている。 ・リズムの違いや言葉のリズムのおもしろさを感じ取りながら,拍の流れにのって表現 の仕方を工夫している。 ・範唱や範奏,リズム視唱,言葉のリズムなどに興味をもち,進んで聴いたり拍の流れ にのって表現したりしようとしている。 この題材は,前の題材で学習した拍の流れにのって,基本的なリズムパターンを楽しみ ながら表現することに重点を置いて設定してあります。拍の流れやリズムに対する感覚, 表現の技能を身につけるために,歌うこと,聴くこと,体を使って表現することなど,多 彩な活動を体験できるようにしています。 ここでは,子どもたちの日常的な動作や遊びを通して,最も基本的なリズムを表現する ことから始めて,よりまとまりのあるリズムや,拍を分割することによって生じる

¸

を 含むリズムまで,段階的に学習を進めていきます。リズムの違いやまとまりを感じ取って, 拍の流れやリズムに対する感覚を楽しみながら育てていくことができるようにしましょう。 ●歌ったり体を動かしたりしながら,拍の流れを感じ取ることができるようにする。 ●リズムの違いに気付いたり,拍の流れにのって簡単なリズムを演奏したりすることがで きるようにする。

10

はくに のって リズムを うとう

(22)

本題材における学習の深まり

たん たん たん

 の リズムを うちましょう。

扱い 時数

2

時間 たん たん たん たん たん たん たん

 の リズムを うちましょう。

扱い 時数

2

時間 たん たん たん たん たん

の リズムを うちましょう。

たん たん たん たん た た た た

の リズムを うちましょう。

たん たん たん

た た た た たん

に あう ことばを さがしましょう。

扱い 時数 扱い 時数 扱い 時数 時間 時間 時間

2

2

2

じゃんけんぽん

この教材では,子どもたちが日常で使っている「じゃんけんぽん」の言葉から生ま れるリズムたん たん たん を拍の流れの中で自然に感じ取って表現することができま す。歌詞の“ぐう ぐう ぐう”や“ちょき ちょき ちょき”なども同じリズムになってい ますから,それらに合わせた身振りを工夫したり,実際にじゃんけんをしながら歌っ たりして楽しみながら,リズムに親しむことができます。 歌唱 器楽

げんこつやまの たぬきさん

この教材では,たん たん たん たん たん たん たん のリズムを学習します。わらべ歌の 親しみやすい旋律と軽快なリズムに合わせて身振りをつけて楽しみます。旋律の休符 の位置がリズムのフレーズの休符の位置と重なるため,7つ打ちのリズムを自然に会 得することができるようになっています。 歌唱 器楽

  しろくまの ジェンカ

ぶん ぶん ぶん

ことばあそび

ここでは,途中に休符を含むたん たん たんたん たん のリズムを感じ取っ たり表現したりします。休符を含むことでより拍の流れを意識していかなければなら ない発展したリズムですが,ジェンカのリズムにのって口ずさんだり踊ったりしなが ら聴くことを通して,自然と感じ取ることができるでしょう。挿絵などを活用して, 子どもたちといっしょにリズムを見つけるのもよいでしょう。 ここでは,4分音符たんを分割した8分音符のリズムた たが新たに登場します。子 どもたちは直感でた たたんより速いと感じ,急いで演奏してしまいがちですが,歌 詞のリズムと完全に同じであるため,自然と拍の流れにのって演奏できるようになっ ています。この教材でも挿絵などを活用しながら,子どもたちとリズムを見つけるよ うにしましょう。 まず,2つのリズムの違いを感じ取り,それぞれに合う言葉を見つける活動を行い ます。言葉のリズムを用いることで表現しやすくなるだけでなく,子どもたち一人一 人のリズムに対する感覚を確かなものにしていきます。次に,見つけた言葉のリズム をリレー式に表現する活動を通して,拍の流れを意識できるようにしていきます。 歌唱 歌唱 器楽 器楽 器楽 音楽づくり 鑑賞

(23)

題材名 教材名 題材の ねら い

じゃんけんぽん

芙ふ龍りゅう明あ き子こ 作詞/橋は し本も と祥しょう路じ 作曲

展開例❶

❷❸❹❺

じゃんけん遊びを題材にした曲。子どもたちにとって身近なじゃんけん遊びを通し て,体験的にqq\qŒ\\のリズムを学習することができる。A(a4+a’4)+B(b4+c4) の二部形式。 たん たん たん の リズムを うちましょう。 楽曲について 教 材 性 学 習 目 標 ■遊びを通してリズムに親しむ ・“ぐう ぐう ぐう” や “ちょき ちょき ちょき”など,「じゃんけんぽん」の言葉から生 まれるリズム=qq\qŒ\\を繰り返しているので,身振りを工夫したり,じゃん けんをしながら歌ったりして楽しみながら,リズムに親しむことができる。 ■拍の流れを感じ取る ・qq\qŒ\\のリズムが2小節おきに現れるので,交互唱することによって拍の流 れを感じ取ることができる。歌の終わりに,“じゃんけんぽん” “あいこでしょ ”を 繰り返す部分では,前の部分の拍の流れにのって実際にじゃんけんをして遊ぶこと ができる。 ・拍の流れをより意識することができるように,速度を変えて演奏してみるのもよい。 ●歌ったり体を動かしたりしながら,拍の流れを感じ取ることができるよう にする。 ●リズムの違いに気付いたり,拍の流れにのって簡単なリズムを演奏したり することができるようにする。

はくに のって リズムを うとう

(24)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 ●歌ったり音楽に合わせて体を動かしたりし て, たん たん たん のリズムを感じ取る。 ・範唱を聴いて,拍の流れにのって歌う。 ・拍の流れにのって,

の部分で身振り をつけて歌う。 ・拍の流れにのって,歌の終わりでじゃんけ んをして遊ぶ。 ●拍の流れにのって, たん たん たん のリズ ムを演奏する。 ・歌いながら,

の部分で たん たん たん のリズムを手拍子で打つ。 ・カスタネットの持ち方と打ち方を知る。 ・持ち方や打ち方を模倣したり工夫したりす る。 ・リズム譜を見て,たん たん たん のリズム をリズム唱したり,手拍子やカスタネット で打ったりする。 ・拍の流れにのって,手拍子やカスタネット でリズムを打つ。 ・拍の流れにのって,1人とみんなで勝ち抜 けじゃんけんをしたり,リズムを打ったり して楽しむ。 ○指導用CDの範唱に合わせて,自由に体を 動かしながら歌うように促す。 ○qq\qŒ\\のリズムに合わせた身振り になるようにする。 ○範唱に合わせて遊ぶほかに,演奏する速度 を変えて遊ぶなどして,拍の流れを意識で きるようにしてもよい。 ◆qq\qŒ\\のリズムや拍の流れを感じ 取って,進んで歌おうとしている。 【ア 表情観察・演奏観察】 ○カスタネットの持ち方や打ち方などの基本 的な演奏の仕方(P.60参照)に加えて, 楽器を大切に扱おうとする姿勢や話を聞く ときなどに音を鳴らさないなどの約束事に ついても指導する。 ○リズム譜を提示し,リズム唱をしたりリズ ムを打ったりしながら,「じゃんけんぽん」 の言葉のリズムと同じであることに気付く ようにする。 ○2小節ずつ交互唱して,拍の流れを感じ取 れるようにする。 ○じゃんけんリーダーとじゃんけんし,勝っ た子どもから座ってリズムを打って待つな ど,遊び方を工夫する。じゃんけんリーダ ーになった子どもが好きな速度を決め,い ろいろな速度で楽しむようにするとよい。 ◆範唱を聴いたりリズム譜を見たりして,拍 の流れにのってリズム唱したりリズムを手 拍子や楽器で演奏したりしている。 【ウ 演奏聴取】 扱い 時数

2

時間

(25)

題材名 教材名 題材の ねら い

げんこつやまの たぬきさん

わらべ歌

展開例

❸❹❺

子ども向けのTV番組でもよく放送される,広く知られたわらべ歌である。幼稚園 や保育園のお遊戯などで取り上げられることも多く,その知名度から,低学年におけ る体の動きを伴った学習活動と容易に結び付けやすい教材である。 たん たん たん たん たん たん たん の リズムを うちましょう。 楽曲について 教 材 性 学 習 目 標 ■親しみやすく軽快なわらべ歌 ・わらべ歌の親しみやすい旋律と軽快なリズムに合わせて身振りをつけて楽しみなが ら,qq\qq\qq\qŒ\\のリズムに親しむことができる。 ・歌いながら手拍子をすることが容易なため,7つ打ちのリズムを自然に会得するこ とができる。 ●歌ったり体を動かしたりしながら,拍の流れを感じ取ることができるよう にする。 ●リズムの違いに気付いたり,拍の流れにのって簡単なリズムを演奏したり することができるようにする。

はくに のって リズムを うとう

(26)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 ●歌ったり音楽に合わせて体を動かしたりし て,たん たん たん たん たん たん たん のリ ズムを感じ取る。 ・範唱を聴いて,拍の流れにのって歌う。 ・拍の流れにのって,歩いたり身振りをつけ て歌ったりする。 ● 拍 の 流 れ に の っ て, たん たん たん たん たん たん たん のリズムを演奏する。 ・歌に合わせて,たん たん たん たん たん たん たん のリズムを手拍子で打つ。 ・タンブリンの持ち方と打ち方を知る。 ・持ち方や打ち方を模倣したり工夫したりす る。 ・リズム譜を見て,たん たん たん たん たん たん たん のリズムをリズム唱したり,手拍子 やタンブリンで打ったりする。 ・拍の流れにのって,手拍子やタンブリンで リズムを打つ。 ・身振りをつけたりリズムを打ったりしなが ら歌い,歌の最後にじゃんけんをして遊ぶ。 ○指導用CDに合わせて,自由に体を動かし ながら歌うように促す。 ○身振りの例を参考にして,歌の最後にじゃ んけんをして遊ぶ。 ◆qq\qq\qq\qŒ\\のリズムや拍 の流れを感じ取って歌い方を工夫している。 【イ 演奏観察】 ○タンブリンの持ち方や打ち方などの基本的 な演奏の仕方(P.61参照)のほかに,楽 器を大切に扱おうとする姿勢や話を聞くと きなどに音を鳴らさないなどの約束事につ いても指導する。人数の多い学級では,一 度に使う楽器の数を考えたり,楽器を水平 に持って響きが短くなるようにしたりして, 範唱をしっかり聴きながら活動できるよう にする。 ○リズム譜を提示し,リズム唱をしたりリズ ムを打ったりしながら,「じゃんけんぽん」 の言葉のリズムとの違いに気付くようにす る。 ○全員で一斉にリズムを打つだけでなく,人 数を減らしたり互いの演奏を聴き合ったり して,拍の流れにのっているかを常に意識 できるように工夫する。 ○演奏する速度を変えると集中力を高めるこ とができる。 ◆範唱を聴いたりリズム譜を見たりして,拍 の流れにのってリズム唱したりリズムを手 拍子や楽器で演奏したりしている。 【ウ 演奏聴取】 扱い 時数

2

時間

(27)

題材名 教材名 題材の ねら い

  しろくまの ジェンカ

平ひ ら井い多た 美み子こ 日本語詞/ケン ウォール 作曲★

展開例

❶❷

❹❺

映画やテレビなどを中心に活躍しているスウェーデンの作曲家ケン ウォールの作 品。ジェンカとは,フィンランドで生まれたフォークダンスで,その踊りのステップ の様子から「バニー ホップ(Bunny Hop)」とも呼ばれる。A(a8+a’8)+B(b8+b’8)+ A(a8+a’8)の三部形式。全曲はジェンカのリズムによって統一されている。 たん たん たん たん たん の リズムを うちましょう。 楽曲について 教 材 性 学 習 目 標 ■ジェンカのリズムを感じ取る ・ジェンカのリズムにのって口ずさんだり踊ったりしながら聴くことを通して,自然 に qŒ\qŒ\qq\qŒ\\ というジェンカのリズムを感じ取ることができる。 ■休符でも拍の流れを感じ取る ・4小節ごとのまとまりで,途中に休符を含むリズムであるが,拍の流れは止まるこ となく続くため,音楽が流れていくことを意識することができる。 ●歌ったり体を動かしたりしながら,拍の流れを感じ取ることができるよう にする。 ●リズムの違いに気付いたり,拍の流れにのって簡単なリズムを演奏したり することができるようにする。

はくに のって リズムを うとう

(28)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 ●聴いたり歌ったりして,たん たん たん たん たん のリズムを感じ取る。 ・様子を思い浮かべながら聴く。 ・歌を口ずさんだり音楽に合わせて体を動か したりしながら聴く。 ・あの旋律の違いを感じて歌う。 ・音楽に合わせて,たん たん たん たん たん のリズムを手拍子で打つ。 ・拍の流れにのってリズム打ちをしながら歌 ったり聴いたりする。 〈例〉…歩く。…止まって手拍子でリズム打ちをする。 または,ジェンカのステップをまねる。 ●拍の流れにのって,たん たん たん たん たん のリズムを演奏する。 ・歌に合わせて,手拍子やタンブリンでリズ ムを打つ。 ・リズム譜を見て手拍子やタンブリンでリズ ムを打つ。 ・歌うグループ,リズム打ちのグループ,聴 くグループに分かれて演奏したり聴き合っ たりする。 ○教科書の挿絵を参考にして,白くまが仲よ く踊っている様子を思い浮かべながら聴く ことができるようにするとよい。 ◆拍の流れや楽曲を特徴付けているリズムに 関心をもち,進んで聴こうとしている。 【ア 表情観察】 ○あの旋律の違いに気付かせ,の旋 律からqŒ\qŒ\qq\qŒ\\のリズム を見つけられるようにする。学校の実態に 応じて,ジェンカの踊りを取り入れてもよ い。 ◆拍の流れや楽曲を特徴付けているリズムを 感じ取り,手拍子を打ったりステップを踏 んだりしながら楽しく聴いている。 【エ 行動観察】 ○qŒ\qŒ\qq\qŒ\\のリズムを指導 者も打って支援するとよい。また,タンブ リンなどの楽器で演奏するときは,楽器を 一度に持つ人数や打ち方に気をつけ,範唱 を聴いて合わせられるようにする。 ○リズム譜を提示し,リズム唱をしたりリズ ムを打ったりしながら,「げんこつやまの たぬきさん」のリズムとの違いに気付くよ うにする。 ○互いに聴き合うことができるようにそれぞ れのグループの場を設定しておき,子ども たちが移動して活動するなどの約束事を決 めておくとよい。 ◆範唱を聴いたりリズム譜を見たりして,拍 の流れにのってリズム唱をしたり手拍子や 楽器でリズムを演奏したりしている。 【ウ 演奏聴取】 扱い 時数

2

時間

(29)

題材名 教材名 題材の ねら い

ぶん ぶん ぶん

村む ら野の四し郎ろ う 日本語詞/ボヘミア民謡

展開例

❶❷❸

原曲は「Summ, summ, summ Bienchen(ブン,ブン,ブン みつばち)」とい うタイトルのボヘミア民謡。ボヘミアとは,現在のチェコ共和国北西部に当たり,地 理的にドイツ文化の影響を強く受けた地域である。a4+b4+a4の三部形式で,aとb の対比が鮮明である。 たん たん たん たん た た た た の リズムを うちましょう。 楽曲について 教 材 性 学 習 目 標

¸

のリズムの感じ取りやすさ ・4小節のリズムのフレーズの中に,8分音符の ¸ のリズムが新たに登場するが, 歌詞のリズムと同じであるためそのリズムを感じ取りやすく,自然と拍の流れにの って演奏できるようになる。 ●歌ったり体を動かしたりしながら,拍の流れを感じ取ることができるよう にする。 ●リズムの違いに気付いたり,拍の流れにのって簡単なリズムを演奏したり することができるようにする。

はくに のって リズムを うとう

(30)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 ●歌ったりリズムを打ったりして,拍の流れ を感じ取る。 ・範唱を聴いて,拍の流れにのって歩いたり 手拍子を打ったりしながら歌う。 ・歌詞のリズムに合わせて,たん たん たん たん た た た た のリズムを打つ。 ・リズム譜を見て,手拍子やカスタネットで リズムを打つ。 ●拍の流れにのって,リズムを演奏したり歌 ったりして楽しむ。 ・グループごとに歌とリズムを演奏して聴き 合う。 ・速度を変えて演奏する。 ○自由に体を動かしながら歌うように促す。 ○挿絵の中に,リズムのヒントとなるものが 隠れていることを伝え,それを参考にしな がら歌詞のリズムに気付けるようにする。 ○リズム譜を示し,た たたんを2つに分割 したリズムであることに気付けるようにす る。 ◆リズム譜やリズムのフレーズに関心をもち, 進んで聴いたり拍の流れにのって表現した りしようとしている。 【ア 表情観察・演奏観察】 ○カスタネットやタンブリンなどの打楽器で 演奏するときは,それぞれの楽器の持ち方 や打ち方を確認するとよい。 ○人数や速度を変えることで集中力を高める ようにする。範唱や伴奏をよく聴いて合わ せるようにする。指導者が拍を打って支援 するときは,子どもたちとは違う音色の楽 器を使って,拍の流れを意識しやすくなる ように配慮する。 ◆拍の流れにのって歌ったり,リズム譜を見 て手拍子や楽器でリズムを演奏したりして いる。 【ウ 演奏聴取】 扱い 時数

2

時間

(31)

題材名 教材名 題材の ねら い

ことばあそび

展開例

❶❷❸❹

言葉のもつ自然なリズムを通して, たんた た に気付いたり,拍の流れにのって表 現したりしながら,基本的なリズムのまとまりであるqq\qŒ

/

¸¸

\qŒ

/

の 定着を図るための教材である。 拍の流れにのって,次々とリレーしながら表現するというゲーム感覚の楽しい学習 活動が用意されている。 たん たん たんた た た た たん に あう ことばを さがしましょう。 教材について 教 材 性 学 習 目 標 ■遊びながら楽しくリズム感を育成する ・言葉のリズムを用いて遊びながら,qq\qŒ\\と

¸¸

\qŒ\\の2つのリズムの 違いを感じ取り,子どもたち一人一人のリズムに対する感覚や表現の技能を確かな ものにしていくことができる。 ■拍の流れを意識する ・見つけた言葉のリズムをリレー式に表現する活動を通して,拍の流れをより意識さ せていくことができる。 ●歌ったり体を動かしたりしながら,拍の流れを感じ取ることができるよう にする。 ●リズムの違いに気付いたり,拍の流れにのって簡単なリズムを演奏したり することができるようにする。

はくに のって リズムを うとう

(32)

●学習内容 ・学習活動

指導計画

○指導上の手だて ◆具体の評価規準例 【評価方法】 ●拍打ちに合わせて「ことばあそび」をする。 ・教科書のカードを見ながら,好きな言葉を 選ぶ。 ・選んだ言葉を発表する。 ・あのリズムに合う言葉を選んで拍に 合わせて唱える。 ・リズム譜を見て,あのリズムを手拍 子で打ったり唱えたりする。 のリズムに合う言葉を探し,言葉 のリズムでリレーをして楽しむ。 ・あのリズムに合う言葉を探し,指導 者の打つ拍に合わせて唱える。 ・友達の唱えた言葉を拍の流れにのって模唱 する。 ・友達の唱えた言葉に続けて,拍の流れにの って言葉のリズムでリレーする。 ○教科書のカードを拡大して用意するとよい。 (P.154〜157参照) ○言葉がもつ自然なリズムで,はっきり発音 するようにする。 ○始めのうちはゆっくり拍を打ち,拍の流れ を感じ取りながら丁寧に唱えるように助言 する。 ○「じゃんけんぽん」や「ぶん ぶん ぶん」 で学習したリズムと結び付けるようにする。 ○指導者の言葉を模倣したり1人ずつ唱えた りする。 ◆言葉のリズムの違いに関心をもち,進んで 唱えようとしている。 【ア 発言内容・表情観察】 ◆リズムの違いや言葉のリズムのおもしろさ を感じ取って,唱え方を工夫している。 【イ 発言内容・演奏観察】 ○拍の流れを感じ取ることができるように, 2小節分の拍打ちを聴いてから唱え始める ようにするとよい。 ○友達の唱える言葉を集中して聴き,続けて 全員で唱えられるように促す。 ○できるだけ長くリレーが続くように,無理 のない速度で行う。意欲を高めるためにマ ーチ風の音楽に合わせて行うこともできる。 ◆リズムの違いや言葉のリズムのおもしろさ を感じ取って,表現を工夫している。 【イ 行動観察・演奏観察】 ◆拍の流れにのって,言葉を唱えたり言葉の リズムでリレーしたりしている。 【ウ 演奏聴取】 扱い 時数

2

時間

(33)

題材のねらい 題 材 の 意 図 学習指導要領との関連 本書 P.12 参照 題 材 の 評 価 規 準 例 題 材 名 エ 鑑賞の能力 ウ 音楽表現の技能 イ 音楽表現の創意工夫 ア 音楽への関心・意欲・態度 扱い時数の めやす 時間 ・音楽を聴いて想像したことを話し合ったり,鍵盤ハーモニカの音色に気をつけて聴い たりしながら,演奏の楽しさに気付いて聴いている。 ・旋律を階名で模唱や暗唱をしたり,の5つの音の位置を覚えて,鍵盤ハーモニ カで演奏したりしている。 ・楽曲の気分を感じ取り,きれいな音色を求めて音の出し方を工夫している。 ・鍵盤ハーモニカの音色に関心をもち,きれいな音で演奏したり,音色に気をつけて音 楽を聴いたりする学習に進んで取り組もうとしている。 この題材では,これまでに学習してきた拍の流れやリズムなどに対する感覚を土台にし て,新たに楽器の基本的な演奏の仕方に焦点を当てて学習を進めていきます。 ここでは,旋律を表現するための楽器として,主に鍵盤ハーモニカを扱います。楽器に 親しむに当たっては,導入の段階から常に「きれいな音による表現」を心がけて演奏でき るように,「表現の技能」と「音色に対する感覚」の両面から学習していきます。 ●鍵盤ハーモニカに親しみながら,基本的な演奏の仕方を身につけることができるように する。 ●階名で模唱や暗唱をしたり,これをもとにきれいな音で楽器を演奏したりすることがで きるようにする。

10

けんばんハーモニカを ふこう

(34)

本題材における学習の深まり

と の いちを おぼえましょう。

扱い 時数

1

時間

の いちを おぼえて ふきましょう。

扱い 時数

3

時間

どれみ

4 4 4

を おぼえて,きれいな おとで ふきましょう。

扱い 時数

4

時間

ゆびあそびの うた

  みつばちの ぼうけん

鍵盤ハーモニカを演奏する前の準備 体操として,指遊びをしながら指の強 化を図れるようになっています。 また,指遊びをするときの手の形が 教科書の挿絵のように丸くなるように 注意することで,鍵盤ハーモニカの運 指がスムーズになります。鍵盤の上に 指を置くときには,この形を意識させ るとよいでしょう。 既習曲「ぶん ぶん ぶん」を器楽合 奏に編曲した作品です。旋律が表情を 変えながら繰り返され,みつばちが出 会うさまざまな場面を想像しやすいの で,音楽を楽しみながら鍵盤ハーモニ カの「きれいな音」に気付いて聴くよ うにします。 歌唱 器楽 鑑賞

どんぐりさんの おうち

鍵盤ハーモニカの導入の教材です。歌を通して鍵盤の中からドとソの位置を見 つけることができるようになっています。楽器の構え方,演奏の仕方なども覚え て,無理のない息で,きれいな音を出せるように工夫します。 歌唱 器楽

なかよし

・まねっこあそび

どれみで のぼろう

  どんぐりさんの おうち この教材では,さらにド〜ソまでの5つの音の位置を覚え,旋律を暗唱してか ら順次進行の上行や下行の旋律を演奏します。 「まねっこあそび」では,ド〜ソまでの5つの音を使い,指導者の歌う3つの 音で構成された簡単な旋律を演奏します。同じ高さの音から隣接音,順次進行の 上行や下行の旋律,さらに跳躍進行へと段階を踏んで練習し,次の教材へつなげ ましょう。 この題材のまとめとなる教材です。 跳躍進行や8分音符を含む旋律を演奏 します。階名唱を交えて歌ったり,リ ズムに気をつけてきれいな音で演奏し たりして,楽しみながら学習を展開し ましょう。 この題材の導入で覚えた歌を,鍵盤 ハーモニカで全曲を通して演奏しま す。階名暗唱することができるように なってから,きれいな音に気をつけて 演奏しましょう。 歌唱 歌唱 器楽 音楽づくり 器楽 器楽

ゆびの たいそうを しましょう。

けんばんハーモニカの おとに

きを つけて おんがくを ききましょう。

扱い 時数

2

時間

参照

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