●学習内容
・学習活動
指導計画
○指導上の手だて
◆具体の評価規準例 【評価方法】
扱い
時数
1
時間○教科書の挿絵を活用し,いろいろな音色に 注目するようにする。
○聴こえてきた主な音色の楽器を紹介する。
○聴こえてきた音から想像したことを言葉で 表すなどして,楽器の音色に注目すること ができるようにする。
◆音楽から聴こえてくる,いろいろな音に関 心をもって,楽しんで聴こうとしている。
【ア 発言内容・表情観察】
○シンコペーションのリズムに気付いた子ど もがいたら,クラス全体に紹介して,おも しろさを共有する。
○トライアングルの鳴らし方に興味をもつ子 どもがいたら,「どのような鳴らし方をし ているのかな」と問いかけ,演奏の仕方に も気付くことができるようにする。
◆楽器の音色や演奏の仕方,おもしろいリズ ムに気付いて聴いている。
【エ 発言内容・行動観察】
○これまでに気付いた点を掲示するなどして,
聴くためのポイントを示しておく。
◆楽器の音色やリズムに気をつけて聴き,楽 曲のおもしろさを味わって聴いている。
【エ 行動観察・表情観察・発言内容】
●楽器の音色に気をつけながら,楽曲全体の 気分を楽しむ。
・楽器の音色に気をつけて聴く。
・ウッドブロックとトライアングルの音色に 注目しながら聴く。
・おもしろかったことや感じたことを話し合 う。
・ウッドブロックのリズムに合わせて,指を メトロノームのように左右に動かしながら 聴く。
・トライアングルが鳴る部分で,それに合わ せて,体を動かしたり合図したりする。
〈例〉
手を挙げる 立ち上がる
トライアングルを鳴らす動作をする
●いろいろな楽器の音色や楽曲の気分をじゅ うぶんに楽しむ。
・主な旋律を口ずさみながら聴く。
・いちばん好きなところを発表し合う。
・いろいろな楽器の音色の違いや楽曲の気分 を感じ取って聴く。
いろいろう
う いはう う うたういう
題材名
教材名 題材のねら い
がっきあそび ・きらきらぼし (おとあそび)
武ぶ鹿し か悦え つ子こ 日本語詞/フランス民謡
原曲はフランス民謡とされているが,古くからヨーロッパを中心に広く親しまれ,
「Les Trois Poules(3羽のにわとり)」,「Twinkle Twinkle Little Star」,「The ABC Song」など,さまざまな歌詞で歌われている。a4+b4+a4の三部形式。
すずとトライアングルの基本的な演奏の仕方を学習する。さらにいろいろな演奏の 仕方によって変化する音色のおもしろさを感じ取る。
いろいろな ならしかたを おぼえましょう。
ほしぞらの ようすに あう おとを みつけて えんそうしましょう。
楽曲について 教材について
教 材 性 学 習 目 標
■様子を思い浮かべて
・歌詞から思い浮かべられるイメージは,夜空に静かに光るたくさんの星であろう。
そうしたイメージから,はるかな星に届けるような気持ちで歌うなど,声の出し方 や歌い方の工夫につなげることができる。
■イメージを支える楽器の演奏
・鉄琴やトライアングルといった楽器の音色は,星空のイメージと結び付けやすいの ではないだろうか。この教材は,透き通るようなそれらの楽器の音色の魅力を感じ 取りながら演奏する楽しさを味わうのに適している。
・鉄琴やトライアングルの演奏の仕方を知り,音の強弱や表情など,情景に合う音の 出し方を工夫させることができる。さらにそれらを歌と合わせて演奏することで,
表情豊かに表現することの楽しさも味わうことができる。
●いろいろな音に対する興味・関心を育てるようにする。
●いろいろな楽器の音の鳴らし方を工夫しながら,様子に合う音を探して演 奏することができるようにする。
いろいろな おとに したしもう
展開例 ❶ ❷
●学習内容
・学習活動
指導計画
○指導上の手だて
◆具体の評価規準例 【評価方法】
扱い
時数
6
時間○よい響きのする持ち方や鳴らし方を探して,
実際に音を出しながら聴き比べるようにす る。
○教科書の演奏の仕方を参考に,互いに聴き 合いながら鳴らすようにする。
◆打楽器の音色に関心をもって,いろいろな 音の出し方を探そうとしている。
【ア 演奏観察・演奏聴取】
○挿絵を参考にしたり,前時に学習したさま ざまな演奏の仕方を思い出したりしながら,
様子を表す音を工夫するようにする。
○挿絵の朗読を入れてグループごとに聴き合 うなどして,互いのよい点を見つけられる ようにする。
◆イメージを膨らませて,各場面の様子に合 う楽器の演奏の仕方を工夫している。
【イ 発言内容・演奏観察】
○星空を見たときの様子について話したり,
絵本を読んだりして,イメージを膨らませ るようにする。
○互いの声を聴き合う機会を設けるようにす る。
○歌詞から歌の気持ちを感じ取って,星に届 けるような歌い方につなげられるように,
体の動きなどを加えるのもよい。
◆歌詞から気持ちを感じ取って歌い方を工夫 している。
【イ 発言内容・演奏聴取】
●楽器の演奏の仕方を工夫する。
(がっきあそび)
・すずとトライアングルの正しい持ち方と鳴 らし方を知る。
・いろいろな演奏の仕方で音色が変わること を知る。
●場面のイメージを膨らませ,それに合う音 色を工夫して演奏することを楽しむ。
(おとあそび)
・2人一組みで星空の様子に合った音の出し 方を工夫する。
・それぞれの場面に合うすずやトライアング ルの音色を分担して工夫する。
・朗読やつくった音を入れて演奏を楽しむ。
●様子を思い浮かべて歌い方を工夫する。
(「きらきらぼし」)
・星が光っている様子を思い浮かべて歌う。
・発音に気をつけて丁寧に歌う。
・歌詞から星空のイメージを膨らませて,そ れを生かした歌い方を工夫する。
いろいろう
う いはう う うたういう
●歌に合わせて,鉄琴や鍵盤ハーモニカを入 れて演奏を楽しむ。
・階名唱をする。
・鍵盤ハーモニカで2段目を演奏する。
・鉄琴の演奏の仕方を知る。
・鉄琴と鍵盤ハーモニカを分担して,歌に合 わせて演奏する。
●場面のイメージを膨らませ,それに合う音 色を工夫して演奏することを楽しむ。
(おとあそび)
・教科書のお話を参考にして,場面に合う音 づくりをする。
・教科書P.37「おとあそび」→「きらきら ぼし」→教科書P.39「おとあそび」を続 けて演奏し,1つの星空の音楽として楽し む。
○教科書の絵譜を参考に階名唱をする。繰り 返し歌って,暗唱できるようにするとよい。
また,拡大譜を使ったり体や手の動きを工 夫したりして,音の高低をイメージしなが ら歌うようにすると,鉄琴や鍵盤ハーモニ カの指導にもつなげやすい。
○1,3段目は実態に応じて演奏するように する。また,1年生の段階では,運指より もきれいな音色になるように注意する。
○音の並び方を簡単に教えたあと,すずやト ライアングルと同様に,互いに聴き合うな どして,よい響きのする打ち方を見つけて 演奏するようにする。
○鉄琴の数は限られているので,グループで 交替して演奏したり,互いの発表を聴き合 ったりして,集中を切らせることなく楽し めるように工夫する。
◆拍の流れにのって,音の出し方に気をつけ ながら演奏している。
【ウ 演奏聴取】
○挿絵や朗読を手がかりにして,前回の「お とあそび」の活動を思い出しながら,すず やトライアングル,鉄琴などの楽器を分担 して音色を工夫するように助言する。
○音色や強弱だけではなく,工夫した音のつ なげ方なども工夫するようにする。
○教科書の朗読を入れてグループごとに聴き 合うなどして,互いのよい点を見つけるよ うにする。
◆歌詞やお話からイメージを膨らませて,音 遊びをしたり音色を工夫しながら演奏した りしている。
【ウ 発言内容・演奏聴取】
展開例 ❶ ❷
題材のねらい
題 材 の 意 図
学習指導要領との関連 本書 P.12 参照
題 材 の 評 価 規 準 例 題 材 名
エ 鑑賞の能力 ウ 音楽表現の技能 イ 音楽表現の創意工夫 ア 音楽への関心・意欲・態度
扱い時数の
めやす 時間
・楽曲の気分の変化を感じ取ったり場面の様子を想像したりしながら聴いている。
・歌詞の内容や楽曲の気分を感じ取り,表情豊かに歌っている。
・歌詞の表す情景を想像したり楽曲の気分を感じ取ったりして,歌い方を工夫している。
・歌詞の表す情景に関心をもって歌ったり,場面の様子を思い浮かべながら聴いたりす る学習に楽しく取り組もうとしている。
この題材では,音楽を想像豊かに聴いたり,思いをもって表情豊かに表現したりするこ とに焦点を当てて学習を進めていきます。これまでは,音楽を表現するうえで必要な拍の 流れ,リズム,旋律,音色に対する感覚や表現の技能などを中心に学習してきましたが,
ここでは,表現を豊かにするための感性を育てることに重点を置いて学習を展開するよう にします。
●楽曲の気分を感じ取りながら,想像豊かに聴いたり思いをもって表現したりすることが できるようにする。
●歌詞の表す様子や気持ちを想像して,歌い方を工夫することができるようにする。