●学習内容
・学習活動
指導計画
○指導上の手だて
◆具体の評価規準例 【評価方法】
扱い
時数
2
時間○拍の流れにのって,リズムや歌詞の言葉に 気をつけて歌うようにする。
○青の■の部分は歌わずに範唱を聴き,
黄色の■の部分で模唱するようにする。
○2つのグループに分け,青の部分と黄色を 分担して歌い,何回か歌ったら,交代する。
○いろいろな組み合わせで交互唱をしたら,
〈1人とみんな〉のようにリーダー役にな る子を決め,その子の歌い方をまねるよう にする。
◆交互に歌うことのおもしろさを感じ取り,
歌い方を工夫している。
【イ 演奏観察】
○前の題材の活動を生かして階名唱し,音の 高さの違いを感じ取れるようにするとよい。
◆音の高さの違いを感じ取り,階名で模唱し ている。
【ウ 演奏聴取】
○指導者やリーダー役の子どもの歌い方に気 をつけて聴き,同じような声の出し方を工 夫するようにする。
○「明るい“あいあい”」や「元気な“あいあ い”」など,声の出し方や表情を工夫して 歌えるようにする。
◆友達の歌声を聴きながら,発音や声の出し 方に気をつけて楽しく歌っている。
【ウ 演奏聴取】
●楽曲の気分を感じ取る。
・範唱を聴きながら模唱したり音楽に合わせ て体を動かしたりする。
・交互唱になっていることに気付き,範唱に 合わせて模唱する。
・青と黄色のグループに分かれて歌う。
・〈先生とみんな〉〈1人とみんな〉などの組 み合わせで交互唱をする。
●階名模唱をして楽しむ。
・“あーいあい”や“あいあい”の部分を,指 導者をまねて階名で歌う。
●声の出し方に気をつけて歌う。
・指導者や友達の歌い方に気をつけて聴きな がら,交互唱をする。
・“あーいあい”や“あいあい”の部分の表情 を変えて歌う。
たたいの
う いはは う おこう
題材名
教材名 題材のねら い
やまびこ ごっこ (やまびこあそび)
おうち やすゆき 作詞/若わ か月つ き明あ き人ひ と 作曲
NHKの幼児向けテレビ番組で発表された曲である。呼びかける側と答える側(山 びこ)が,1小節ごとに同じフレーズを繰り返す楽しさを味わうことができる。また,
音楽の構成の基本である「反復」を,楽しみながら学習することができる教材でもあ る。a2+b2+c2+d2+e2+f2の自由な形式。
つよさを かんがえて うたいましょう。
楽曲について
教 材 性 学 習 目 標
■交互唱を生かして表現の幅を広げる
・山びこのように言葉をまねて歌うだけでも楽しい教材だが,ここでは強弱のことも 考えながら交互唱に取り組むことで,表現の幅を広げることができる。例えば,
「どんな場所で,誰と誰が,山びこごっこをしているのかな。」などと投げかけると,
子どもたちはイメージを膨らませて,強く歌ったり弱く歌ったりするなど,歌い方 を工夫しやすくなる。
・強弱をつけるときには,同時に体の動きでもそれを表すようにしてみる。強く歌う ときには動作も大きく,弱く歌うときには動作を小さくするように助言することで,
子どもたちは体の動きからも強弱を感じ取ることができるようになる。
●互いの歌声や楽器の音を聴き合いながら,気持ちを合わせて演奏すること ができるようにする。
●歌声や楽器の音が重なり合う響きを感じながら,拍の流れにのって楽しく 演奏することができるようにする。
たがいの おとを きこう
展開例 ❶ ❷ ❸❹
●学習内容
・学習活動
指導計画
○指導上の手だて
◆具体の評価規準例 【評価方法】
扱い
時数 時間
○「山びこになって遊ぼう。」などと投げかけ,
先に言った人の言葉をまねして言うおもし ろさに気付くようにする。声の強さや速さ も同じようにまねるようにするとよい。
○「やまびこあそび」と同じように,先に歌 った人をまねて歌う歌であることに気付き,
指導用CDといっしょに歌うようにする。
◆「やまびこあそび」に興味をもって楽しん で活動したり歌ったりしている。
【ア 行動観察・演奏観察】
○拍打ちをしたり,伴奏をよく聴くように助 言したりして,拍の流れにのって交互唱す ることができるように促す。
◆拍の流れにのって,交互唱をしている。
【ウ 演奏聴取】
○強く歌いたいときは大きな動作,弱く歌い たいときは小さな動作をつけて,強弱の違 いを体の動きからも感じ取ることができる ようにするとよい。
○口の開け方や歌い方のニュアンスもまねて 歌えるように,相手をよく見るように助言 する。
○グループごとに,歌詞を考えたり強弱を変 えたりして,楽しい山びこをつくるように する。さらに,互いの発表を聴き合うこと で表現の幅を広げるようにする。
◆強弱の違いを感じ取って,歌い方を工夫し ている。
【イ 演奏観察・発言内容】
●「やまびこあそび」をして楽しむ。
・遊び方を知り,いろいろな言葉で「やまび こあそび」をする。
・「やまびこ ごっこ」を,指導用CDの範唱 を聴きながら,口ずさんだり,いっしょに 歌ったりする。
●拍の流れにのって交互唱をする。
・〈先生とみんな〉〈青グループと黄色グルー プ〉のように,組み合わせを工夫して交互 唱をする。
●強弱の違いを感じ取って歌い方を工夫する。
・山びこのようにまねて,強弱を工夫しなが ら交互唱をする。
・先に歌った人の歌い方や声の出し方をまね しながら歌う。
・グループごとに,言葉を変えたりいろいろ な強弱の山びこをつくったりして発表し,
互いに聴き合う。
2
たたいの
う いはは う おこう
題材名
教材名 題材のねら い
とんくるりん ぱんくるりん
滝た き 紀の り子こ 作詞/川か わ崎さ きしょう祥悦え つ 作曲
3拍子の学習を目的としてつくられたオリジナル曲。歌詞のもつ語感がそのまま旋 律に生かされている。a4+b4+a4の三部形式。いきいきとはずむ感じのあと,滑ら かに流れるような感じのいの対比が特徴的である。
うたごえと がっきの おとを ききあいながら えんそうしましょう。
楽曲について
教 材 性 学 習 目 標
■3拍子の拍の流れにのる
・あの部分では1拍ずつのリズム打ちを通して,いの部分では3拍を一まとまりに 感じるリズム打ちを通して,3拍子の拍子感を感じ取って表現する活動ができる。
同じ3拍子でも拍子感の異なる気分を感じ取りやすい曲である。
■音色の対比を味わう
・あといでリズムパートの表現が変わっていることに着目し,この変化のおもしろ さを生かすために,楽器や演奏の仕方を変えて音色の対比を味わう活動を展開する こともできる。
■楽曲の気分の変化を感じ取る
・あといの楽曲の気分が変化していることを感じ取るために,簡単な体の動きを取 り入れると,その対照のおもしろさを,いっそう強く味わうことができる。
●互いの歌声や楽器の音を聴き合いながら,気持ちを合わせて演奏すること ができるようにする。
●歌声や楽器の音が重なり合う響きを感じながら,拍の流れにのって楽しく 演奏することができるようにする。
たがいの おとを きこう
展開例 ❶❷ ❸ ❹
●学習内容
・学習活動
指導計画
○指導上の手だて
◆具体の評価規準例 【評価方法】
扱い
時数 時間
○3拍子の拍打ちをして,3拍子の曲の気分 を感じ取れるようにする。
◆楽曲の気分を感じ取って歌い方を工夫して いる。 【イ 演奏観察】
○音程を意識しながら繰り返し階名唱するよ うにする。
○歌詞唱や階名唱を聴きながら練習するとよ い。
○「トン」「トーン」など言葉や体の動きで リズムを表現して,音符の長さやリズムの 違いを感じ取れるようにする。
○感じ取った違いを,楽器の鳴らし方に反映 するようにする。
◆リズムの違いを感じ取って,演奏の仕方を 工夫している。
【イ 行動観察・演奏観察】
○2つのグループに分かれ,歌と楽器を分担 する。
○3つのグループに分かれ,歌と楽器を分担 する。
○互いのパートをよく聴き合いながら演奏す るように注意を促す。
○演奏しないグループもつくり,互いの音や 声のバランスがとれているか,拍の流れに のっているかなど,観点をいくつか示して 聴くようにし,演奏のよかった点,悪かっ た点に気付くようにする。
○よいところを取り入れたり,改善すべき点 に気をつけたりして,合奏をまとめる。
◆拍の流れにのって,互いの音を聴き合いな がら,楽しく演奏している。
【ウ 演奏聴取】
●3拍子の曲の気分を感じ取る。
・範唱を聴いたり範唱に合わせて歌詞を口ず さんだりする。
・3拍子の曲の気分に合った身振りを考える。
・旋律やリズムの感じを生かして歌う。
●拍の流れにのって副次的な旋律を演奏する。
・拍の流れにのって,副次的な旋律を階名唱 する。
・運指に気をつけて鍵盤ハーモニカで演奏し たり,歌と合わせたりする。
●リズムのパートを加えて演奏の仕方を工夫す る。
・あといのリズムの違いを感じ取りながら リズム打ちをする。
・演奏の仕方を工夫して,歌とリズムのパー トを合わせる。
●拍の流れにのって,歌と楽器を合わせて演 奏する。
・歌や伴奏に合わせて,リズムのパートを演 奏する。
・歌のグループと楽器のグループに分かれて 練習する。
・拍の流れにのって,歌と楽器のグループを 合わせて演奏する。
・グループごとに交代して,互いの演奏を聴 き合い,友達の演奏のよかった点などにつ いて発表する。
・自分たちの演奏に生かして,合奏する。
2
たたいの
う いはは う おこう