扱い
時数
2
時間けはけはけけけけけは
う けこう
題材名
教材名 題材のねら い
指の体操のために作曲されたオリジナル曲。5本の指の独立した動きを促すと同時 に,空気のボールを包み込むような手の形を身につけることができる。鍵盤学習の導 入として,毎時間歌いながら指の体操を行うことが望ましい。a4+a’4の一部形式。
楽曲について
教 材 性 学 習 目 標
■指遊びをしながら指の強化を図る
・子どもたちのふだんの生活では,指を1本ずつ動かすような機会は少ないと思われ る。楽しく歌いながら指遊びをする活動を通して,指の動きをスムーズにしていく ことができる。
■鍵盤に置く手の形を知る
・指遊びをするときの手の形が,そのまま鍵盤の上に置く手の形につながっている。
教科書の挿絵を見ながらまねることで,無理なく身につけることができる。
ゆびの たいそうを しましょう。
土と佐さちえこ 作詞/杉す ぎ本も とりゅう竜一い ち 作曲
ゆびあそびの うた
●鍵盤ハーモニカに親しみながら,基本的な演奏の仕方を身につけることが できるようにする。
●階名で模唱や暗唱をしたり,これをもとにきれいな音で楽器を演奏したり することができるようにする。
けんばんハーモニカを ふこう
展開例❶ ❷❸❹❺
●学習内容
・学習活動
指導計画
○指導上の手だて
◆具体の評価規準例 【評価方法】
扱い
時数
1
時間○ある程度歌を覚えたら,指導者のまねをし て指遊びをする。
○教科書の挿絵のように,空気のボールを包 み込むような手の形になるようにする。
○指を付ける回数を増やしたり,範唱の速度 を変えたりして,繰り返し練習できるよう な工夫をするとよい。
◆歌に合わせて,繰り返し指遊びの練習をし ようとしている。
【ア 表情観察・行動観察】
○楽器を丁寧に扱うよう指導する。
○教科書P.29の写真を正しい構え方の参考 としたり,教科書P.31の写真を机の上に 楽器を置く場合の位置の参考にしたりする。
○歌口のくわえ方は,写真だけでは分かりに くいので,かまずに唇でそっと挟むように 助言する。
○無理のない息できれいな音を出せるように,
吹き方に気をつけるよう促す。
○指導者が模範演奏をしたり,指導用CDや
「みつばちの ぼうけん」を聴かせたりして,
きれいな音色に関心をもてるようにする。
○歌口は清潔な布で拭いてから片付けること や,楽器につばがたまったときには,つば 抜きをするように指導する。
◆鍵盤ハーモニカの音色に関心をもって,進 んで演奏しようとしている。
【ア 表情観察・行動観察】
●歌を覚えて,指の体操に慣れる。
・指導用CDや指導者の範唱を聴いて歌う。
・歌に合わせて楽しく指遊びをする。
●鍵盤ハーモニカの音色に親しむ。
・鍵盤ハーモニカの出し方や構え方について 知る。
・自由に音を出してみる。
・左端や右端の鍵盤の音を出してみて,音の 高さの違いを感じ取る。
・鍵盤ハーモニカの演奏を聴く。
・楽器の片付け方について知る。
けはけはけけけけけは
う けこう
題材名
教材名 題材のねら い
「ぶん ぶん ぶん」に よる
みつばちの ぼうけん
橋は し本も と祥しょう路じ 作曲
既習曲「ぶん ぶん ぶん」を主題とした変奏曲形式の作品。4回繰り返される「ぶん ぶん ぶん」の旋律は,「ぼうけん」という曲名が示すように毎回表情を変え,みつば ちが出会うさまざまな場面を思い起こさせる。鍵盤ハーモニカの表現の豊かさを味わ える鑑賞教材である。
けんばんハーモニカの おとに きを つけて おんがくを ききましょう。
楽曲について
教 材 性 学 習 目 標
■既習曲を編曲した親しみやすさ
・既習曲「ぶん ぶん ぶん」を編曲した作品であるため,子どもたちも親しみやすい。
■鍵盤ハーモニカによる演奏
・「ぶん ぶん ぶん」の旋律を鍵盤ハーモニカが演奏し,そこへいろいろな楽器が加わ りながら表情を変えて展開されるので,鍵盤ハーモニカへの興味・関心をもたせや すい。また,その音色の美しさを感じ取って聴くとともに,よりきれいな音色を求 めて演奏しようとする気持ちへとつなげることもできる。
■変化に富んだ楽器の音の重なり
・最初に主題を演奏する鍵盤ハーモニカをはじめ,いろいろな楽器の音が表情豊かに 重なり合って,各回ごとに表情を変えるため,みつばちが出会うさまざまな場面を 思い浮かべやすい。
●鍵盤ハーモニカに親しみながら,基本的な演奏の仕方を身につけることが できるようにする。
●階名で模唱や暗唱をしたり,これをもとにきれいな音で楽器を演奏したり することができるようにする。
展開例 ❶ ❷ ❸❹❺
けんばんハーモニカを ふこう
●学習内容
・学習活動
指導計画
○指導上の手だて
◆具体の評価規準例 【評価方法】
扱い
時数
1
時間○「ぼうけん」という言葉を手がかりにして,
みつばちがどんな冒険をするのかを想像す るようにするとよい。その際は,楽器の音 色や強弱などが生み出す楽曲の気分を感じ 取って,様子を思い浮かべたり,お話を想 像したりしながら聴くようにする。
〈発問例〉「『ぶん ぶん ぶん』のみつばちさ んが冒険に出ました。どんなお話な のか,音楽を聴いて想像してみまし ょう。」
○想像したことや感じ取ったことを,強弱や 旋律などの音楽的な要素に結び付けるよう にする。
〈発問例〉「みつばちさんは,いくつ冒険を したのかな。」
旋律の繰り返しなどに注目し,そ こからいくつ冒険をしたのか想像す る。
〈発問例〉「みつばちさんは,今どんなこと をしているのかな。」
音色や速度の違いなどから,どん な場面や様子なのかを想像する。
○主役のみつばちは何の楽器で演奏されてい るのか注意深く聴くようにする。
○知っている楽器の音を見つけたら演奏する まねをするなどして,音色の違いに気付く ようにする。
◆鍵盤ハーモニカの音色の美しさを感じ取っ て聴いている。
【エ 発言内容・表情観察】
●場面を想像して音楽を聴く。
・「ぶん ぶん ぶん」を歌い,場面や様子を 思い浮かべる。
・曲名や楽曲の気分の変化から,お話を想像 して聴く。
・想像したことを話し合う。
●鍵盤ハーモニカの音色に関心をもって聴く。
・それぞれの場面で聴こえる楽器の音色の違 いに気をつけて聴き,どんな音が聴こえた か話し合う。
・楽器を演奏するまねをしながら聴く。
けはけはけけけけけは
う けこう
題材名
教材名 題材のねら い
どんぐりさんの おうち
久く野の静し ず夫お 作詞/市い ち川か わ都と志し春は る 作曲
鍵盤上でドとソの位置を覚えるために作曲されたオリジナル曲。教科書P.28では,
歌の終わりに,1番では「ドドド・」,2番では「ソソソ・」をそれぞれ演奏するこ とができるような示唆がある。また,教科書P.33では,チャレンジ!の扱いとして,
歌の旋律を演奏することができるように示している。a4+b4の一部形式。
と の いちを おぼえましょう。
楽曲について
教 材 性 学 習 目 標
■鍵盤の中からドとソの位置を見つける
・初めて鍵盤に触れる子どもたちにとっては,規則的に並んでいる鍵盤の中から,特 定の音を探し出すのは難しい。この曲の歌詞は,黒鍵を「お山」に見立てて,黒鍵 が白鍵の上側に“ふたつの おやま”と“みっつの おやま”のグループで並んでいるこ とを示しており,子どもたちは容易にドとソの位置を見つけることができるように なっている。
・前半のフレーズの歌詞は,1番ではドの音,2番ではソの音の位置を探す「問い」
になっていて,後半フレーズではそれぞれの音を探すための「ヒント」が提示され ている。楽しみながら鍵盤のドとソの位置を覚えることができる。
■ドから始まる5指のポジションを覚える
・上記の活動を通して,鍵盤のドとソの位置を覚えることで,ドから始まる5指のポ ジションを自然と身につけることができる。鍵盤楽器を用いた低学年の器楽教材は,
ド〜ソの音域でつくられているので,他の器楽曲の学習もスムーズに進められる。
●鍵盤ハーモニカに親しみながら,基本的な演奏の仕方を身につけることが できるようにする。
●階名で模唱や暗唱をしたり,これをもとにきれいな音で楽器を演奏したり することができるようにする。
展開例 ❶❷ ❸ ❹❺
けんばんハーモニカを ふこう
●学習内容
・学習活動
指導計画
○指導上の手だて
◆具体の評価規準例 【評価方法】
扱い
時数 時間
○歌詞に合わせて「おやま」に見立てた挿絵 の黒鍵や,「どんぐりさんの おうち」のド,
「そらまめさんの おうち」のソの白鍵を指 さすようにする。
○黒鍵の位置を手がかりに探すようにする。
○拍の流れに合わせてqq\qŒ
/
のリズムが吹けるようにする。
○同じ高さの音を3回吹くときは,音の長さ や大きさがばらばらになってしまうことが 多い。息の強さや勢いに気をつけて吹くよ うにする。
◆鍵盤ハーモニカの正しい構え方を覚え,音 色に気をつけてドやソの音をリズム奏して いる。
【ウ 演奏聴取】
○音の大きさや高さによる感じの違いを生か して演奏を工夫する。
○「どんぐりさんが優しく歌っているような 気持ちで『ルルル』で吹いてみよう。」「か わいらしいどんぐりさんの音にしよう。」
などと投げかけ,音の出し方を工夫するよ うに促すとよい。
◆イメージに合うように,楽器の演奏の仕方 を工夫している。
【イ 演奏観察】
●鍵盤ハーモニカの演奏の仕方に親しむ。
・挿絵を見ながら範唱を聴いたり歌ったりし て,鍵盤のドとソの位置を知る。
・鍵盤ハーモニカのドとソの音の位置や音の 高さを確認して吹く。
・リズム奏をして楽しむ。
●いろいろな「どんぐりさん」や「そらまめ さん」の音を工夫して演奏する。
・いろいろな「どんぐりさん」や「そらまめ さん」を考える。
・音の高低や強弱,速度などを変えて楽しむ。
〈例〉
「大きなどんぐりさん」
…低い音でゆっくり
「赤ちゃんどんぐりさん」
…高い音で速く
1
けはけはけけけけけは
う けこう