4 00
金沢 大学 十全 医 学 会 雑 誌 第1 0 6
巻 第3
号4 0 0
‑4 09
(19 9 7
)門脈庄 克 進 症 に おける胃粘膜 病変の発 生 と 胃粘膜血流 量 に関する検討
金 沢 大学 医学 部 医 学 科 内 科 学 第一 講 座 ( 主 任
:
小 林 健一 教 授)村 田 高 志
・門 脈 庄 克 進 症 ( 門克 症)
に
高率に
合 併 する
胃 粘膜 病 変 bo r t a l h y p e r t e n s i v e g a s t r o p a t h y
,P H G
)の
発 生 機 序を
, 胃 粘 膜血
行 動 態 面か ら
解 明 する 目
的で
, 門 克 症 患 者4 9
例に
対し て
電解 式組 織 血 流計 を用い て, 内視 鏡下 に
胃 粘 膜 血 流 量 鹿a s 出 c m u c o s a l bl o o d f l o w
,G M B F
) を 測定し た
. う ち, 内視 鏡 的 食 道 静脈 滴 硬 化 療 法 (e n d o s c o p i c i n
je c t i o n s c l e r o t h e r a p y
, E IS
) を
施 行し た 1 5
例に つ い て
, E I S
前 後の G M B F の
推 移 を 経 時 的に
追 跡, 測 定 を 行い
, E I S
後 早 期に
出 現 する P H G の
一過 性の
急 性 増 悪の
発 生 機序 を検 討し た
. 門 克 症 患 者に
おい て は, 4 9
例 中3 7
例 (7 5 %
) に P H G の
合 併 を 認め る と と
もに
,G M B F は
対 照 群に
比し て
胃体 部で
有 意 な 低 下 b< 0
.0 0 1
) を 認め た
. 門完 症 群 をP H G の有 無に
分 けて G M B F
を検 討し た と こ ろ
, P H G
陰 性 群で は
対 照 群に
比べ て
胃体 部, 前庭 部と
もに G M B F の有 意 差は
認め
なか っ た が
, P H G
陽 性 群で は
高 度P H G
群お よ び
軽 度P H G
群と
もに
対 照
群と
比 較し て
, 胃 体 部に お い て G M B F の有 意 な低下
b < 0
.0 1
,p < 0
.01
) を
認め た
. 食 道 静 脈腐と の関連で は
, P H G の重 症 度
と
食道 静 脈 痛の
程 度の
間に
有意 な相 関 b < 0
.0 5
) を 認め
, 特に
, 高度P H G
群に お い て は 6
例 中5
例 (8 3 %
) に
, 発 赤 所 見 (r e d
下
b< 0
.0 1
,p < 0
で は
,P H G の重 症 度
と
食道 静 脈 痛の
程 度の
間に
有意 な相 関 b < 0
.0 5
) を 認め
, 特に
, 高度P H G
群に お い て は 6
例 中5
例 (8 3 %
) に
, 発 赤 所 見 (r e d
C O l o r s ig n
,R C
) 陽性の
高度 食 道 静 脈 癌の
合 併 を 認め た
. 食道 静脈 痛の
程 度 分 類に よ
って G M B F
を検 討し た と こ ろ
,R C
陽性の
高 度 食 道 静 脈 癒 合 併 群で は
, 食 道 静 脈 癌 陰 性 群お よ び R C
陰性 食 道 静 脈 痛 群に
比べ て, 胃 休 部で G M B F の
有 意 な 低T
(p <
0
.0 5
,p < 0.0 5
) を 認め た
. E IS
を 施 行し た 15
例に お
ける
検 討で は
, E IS 2 日
後に は E IS
前に
比べ て全 例で
胃体 部, 前 庭 部と
もに G M B F の
有 意な
低下
b < 0
.0 0 1
,p < 0.0 0 1
) を認め
, 8
例 (53 %
) に P H G の
増 悪 を 認め た
. し か し
, 低下 し た G M B F は 7 日
後に は
回復 傾 向 を 呈し
, 1 4 日
後に は
仝 例で
両 部 位と
もに E IS
施 行 前の レ ベ ル に回復し た
. また
, こ れ に
伴い P H G は G M B F の
増 加と
並行し て
改 善し た
. 以
上の
結 果か ら G M B F
, 食 道 静 脈 癖, P H G の 3
者の
間に は
相互 に
密 接 な 関係が
ある こ と が
明ら か と
なり,
で
胃体 部, 前 庭 部と
もに G M B F の
0 0 1
) を認め
,8
例 (53 %
)に P H G の
し た
. また
,こ れ に
伴い P H G は G M B F の
増 加と
並行し て
改 善し た
.以
上の
結 果か ら G M B F
, 食 道 静 脈 癖,P H G の 3
者の
間に は
相互 に
密 接 な 関係が
ある こ と が
明ら か と
なり,P E G の発 生機序の
本 態は
, 門 克 症 を 背 景と
した
胃 粘 膜血
流の
流 出 障 害に
伴 う 胃 粘 膜の
うっ 血 に よ る
粘 膜微 小 循 環 障 害で
あり,
E IS
後 早 期に
起こ る P H G の 一 過 性 増 悪と
改 善に は
, 側 副 血 行 路 遮 断と そ の後に 生
ずる
新 生 副血
行 路の
形 成に
伴 う 胃 粘 膜 うっ
血 の増 強と
媛 和が
, 深 く 関与 する
もの と
結 論さ れ た
.
に 生
ずる
新 生 副血
行 路の
形 成に
伴 う 胃 粘 膜 うっ血 の増 強と
媛 和が
, 深 く 関与 する
もの と
結 論さ れ た
.K
e y w o r
ds p o r t a
l hy p e r t e n sio n
,p O r t al hy p e r t e n siv e g a s t r o p a t
hy
, g a S t ric m u c o s a
l blo o
d flo w
y p e r t e n siv e g a s t r o p a t
hy
,g a S t ric m u c o s a
l blo o
d flo w
,
e n
do s c o pic
in
je c tio n s c
le r o
th e r a p y
o n s c
le r o
the r a p y
肝 硬 変 を
は じ め
と する
門脈 庄 克 進 症 ( 門 克 症)に お い て は
,食 道 静 脈 癌
や
消 化 性 潰 瘍 以 外に
, 種々 の
程 度の
発 赤 を 主 体 とし た
門脈 高圧 性 胃癌 bo r t a l h y p e r t e n s i v e g a s t r o p a t h y
,P H G
)と よ ば れ る
胃粘膜 病 変が
合 併 しや
す く, 時と し て
出血を
来た し
臨 床 的に
問題 と なる
1 ト9)
.M c C o r m a c k ら
l )が こ の胃 粘 膜 病 変を
う
つ
血 性 胃 症 (c o n g e s t i v e g a s t r o p a t h y) と
称し た よ
うに
, P H G の
成 因
は
門 克 症に
伴 う 胃 粘 膜 内の
うっ
血お よ び
,そ れ に
伴 う 胃 粘 膜 内 微 小 循 環障害が
原 因と
考 えら れ て い る
. 一 方, 内視 鏡 的 食 道 静 脈 痛硬 化療法(e n d o s c o p i c i n
je c d o n s c l e r o t h e r a p y,E IS
) は
,
門 克 症
に
合併する
食 道 胃 静 脈 痛の
治 療 法と し て
広 く 普 及し
, 有 効 性の
高い
治 療法と し て
確 立し て い る
.E I S は
, 理 論 的に は
門 脈 庄 克 進 時に
胃か ら
食 道へ
向か
う 側 副 血 行 路で
ある
食 道 静脈 痛を, 血 栓
で
遮 断 する
治 療 法で
あり, 治療 直 後に お い て
門 脈圧 が 上
昇 する こ と が
予 想さ れ る
.こ の
急 速な
門脈庄 上
昇に
伴って
胃上
部の
静 脈の
うっ 滞,さ ら に は
胃 粘 膜 微 小 循 環 障 害が
もた ら さ れ
, 胃 粘膜 病 変の
出現 ある い は
悪 化が
惹 起さ れ る 可
能 性が
ある
.事実, 臨床 的
に EI S
後, 胃 粘 膜の
発 赤 所 見の
増 悪 ある い は
胃 粘 膜か ら の出血 が
経 験さ れ
, EI S
治 療 中お よ び
治 療 後に お い て
充
分 な 管 理が
必 要と さ れ る
. そ こ で
, 門完 症に お
ける
胃 粘 膜 病 変
な ら び に E I S
後 早 期に
増 悪 する
胃粘 膜 病 変の
成 因 を, 胃 粘 膜血
行 動 態の
面か ら
明ら か に
する こ と
を 目 的と し て
, 門 克 症 例の
胃
粘 膜 病 変の
内 視 鏡 所 見お よ び
胃 粘 膜血
流 量 (g a s t r i c m u c o s a l bl o o d fl o w
, G M B F
) の
測 定 を 行っ た
. また
, E I S
施 行 症 例に つ
い て は胃 粘 膜 病 変と G M B F の
経 時 的変 化 を追 跡 検 討し た
.平 成9 年5 月1 5 日受付, 平 成9 年6 月10 日受理
A b b
r e
via tio n s
: E IS, e n
do s c o pic
in
je c tio n s c
le r o
th e r
py ;
E O ,e tha n o
la m
in e o
le a t e ; G M B F, g a S t
ri c m u c o s a
l b lo o
d
f
c
in
je c tio n s c
le r o
th e r
py ;
E O ,e tha n o
la m
in e o
le a t e ; G M B F, g a S t
ri c m u c o s a
l b lo o
d
f
a n o
la m
in e o
le a t e ; G M B F, g a S t
ri c m u c o s a
l b lo o
d
f
l
o w ; H/L 比, he a 州 : 0
‑1iv e r u p t a
ke r a tio ;P H G, p O r t
al hy p e r t e n s
iv e g a s t r o p a
t hy;
R C, r e
d c o
lo r s
ign
; 門 克 症, 門 脈 庄
克 進 症
o ;P H G, p O r t
al hy p e r t e n s
iv e g a s t r o p a
t hy;
R C,r e
dc o
lo r s
ign
; 門 克 症, 門 脈 庄 克 進 症門脈 圧 完 進 症 性 胃粘 膜 病 変
お
ける
胃 粘膜 血 流 量対 象
お よ び
方 法Ⅰ. 対 象
対 象
は
t 金 沢 大 学 医 学 部 附属 病 院第 一内 科に
入 院 し腹 腔 鏡,肝 生 検
お よ び
各 種 画 像 診 断 法に よ
り 診 断 さ れた
肝 硬 変3 5
例,肝 細 胞 癌 合 併 肝 硬 変
9
例, 原 発 性月旦
汁 性 肝 硬 変2
例, 特 発 性 門 脈 圧克 進 症2
例,二
次 性月旦
汁 性 肝 硬変1
例か ら
なる
計4 9
例の
門 冗 症患 者 ( 門克 症 群)で
あ り,こ の
う ち,3 4
例 (6 9 %
)に
食 道静 脈 痛の
合併 を 認め た
. 門完 症の
診 断は
, 上 部 消 化 管 内 視 鏡検 査,腹 部
エ コ
ー,
C T
, 血 管 造影な ど の
画 像 診 断法で
食 道 静 脈 癌,腸 間 膜 静 脈 痛, 脾 腎短 絡, 胃 腎 短 絡 な
ど の
側 副血
行 路 形 成が
証 明さ れ た
場 合を 門克 症 あ りと
定 義し た
.な
お
, 肝 機 能が
正 常,か つ 上
部 消 化 管 内視 鏡 検 査で
異 常 所 見 を認め
ない
健 常 成 人1 0
例 を対 照群と し た
( 表1
). また
, 検 査 施 行前 全 例に
検査の
説 明 を 行い
承 諾 を得た
.Ⅰ
. 方 法1
. 胃 粘 膜血
流量の
測 定 方 法G M B F の測 定に は
, 電 解 式 水 素ガ ス ク リ ア ラ ン ス組 織血
流
計m o d e l R B F
‑1
(バ イ オ メ デ ィ カ ル サ イ エ ン ス
, 東 京) を
使 用し た
. 早 朝 空腹 安 静 時に
通 常の
前 処 置の
後, 上
部 消 化管 内視 鏡 検
査 を施 行し
, 内視 鏡下 に
針 子口 よ
り 挿 入し た
白 金 電極 を, 胃体
上
部 犬 鷲お よ
び 胃 前 庭 部 大 牢の
粘 膜 下2 m m の
深さ に
刺 入 固定
し た
. そ の後, 2 0 〃 A
, 2 5
秒 間通 電し て
発生
する
水 素ガ ス が
,
血
流 計m o d e l R B F
2 0 〃 A
,2 5
秒 間通 電し て
発生
する
水 素ガ ス が
,胃 粘 膜
血
流に よ っ て
運び
去ら れ
水 素 濃 度が
低下
する
過 程 をポ
ーT a b l e l
.S u b
je c ts
(
β
一〇
>
)
s
払
u
亀
0
」P
倉 ち
u
O
一
}
巴
l u
り
じ旨
U
4 0 1
ラ ロ電 流と
して
とら え, 記 録 して
得ら
れた ク リ ア ラ ン ス カ
ー ブ
か ら
, 水 素 濃 度お よ
び経 過 時 間を 片対数表に プ ロ ッ ト
し, 半 減 時 間T
(1
/2
) を計 算し た
( 図1
).さ
らに
,A u kl a n d の方法1 0 } に よ
り以 下 の式で G M B F の絶対 値 を 算 出 し た.
で G M B F の絶対 値 を 算 出 し た.
G M B F
(m l/ 分/1 0 0 g
) = 69
.3 ×
(〒あ ー
69
.3
ク リ ア ラ ン ス カ
ーブ よ
り 求め
た半 減 時 間 ( 分)よ る み か
けの 血流量
一 拡 散
に
な お
, ℃(1
/2
)は 血
流が
ない
時の
半減 時 間で
あ り, 拡散に よ る
み か
けの
血 流 量は
, 西 脇ら
11 )が
実験 的に
大の
胃 粘 膜に
おい て,
心 停 止 後
の クリア ラ ン ス カ
ー プ か ら
測 定 した
水 素ガ ス
拡 散 量1 5
m l/ 分/1 0 0 g
を 用い た. 内 視 鏡は オ
リン パ ス
社 製 前方直視 型上
部消化 管 内視 鏡 を 使 周し
た.
は オ
リン パ ス
社 製 前方直視 型上
部消化 管 内視 鏡 を 使 周し
た.2
. 食 道 静脈 癌の
進展 度お よ
び 胃粘膜 病変の
程 度の
評価上
部 消化管 内視 鏡 検 査に よ
り観察 さ れた
食道静 脈痔の
進 展 度の
評 価は
,日
本 門脈圧
克 進 癌研 究会の
食 道 静 脈境 内視 鏡 所 見 記 載 基 準1 2 一に
従い
,そ の判 定 因 子の
うちt 形 態 (b m , n と
静 聴
痛被裂 出血 の
危 険 因子で
ある と
さ れる
発 赤 所 見(r e d c o l o r s ig n
,
R C
) の 2
因子か ら
, 以 下の 3
群と
静 聴 痛被裂 出血 の
危 険 因子で
ある と
さ れる
発 赤 所 見(r e d c o l o r s ig n
,R C
)の 2
に
分 類 した
. す なわ
ち, 食 道 静 脈 癌と し て の
形 態を
有 し ない F O 群, 種々 の
程 度の
拡 張し た
静
脈 癌 を 有 する が
発 赤 所 見 を 認め
ない R C陰性 静 脈 痛 群, 発 赤 所
見を
認め る R C
陽性 静 脈 痛 群の 3
群に
分 類した
. 胃粘膜 病 変の
内 視 鏡 所 見は
, M c C o r m a c k
l ) ら に よ る P H G の
分 類に
従い
, 正
常 所 見を
呈 する P H G
陰 性 群, 広 範 囲に
渡る
点 状, 斑状 発 赤 所
を
認め る R C
陽性 静 脈 痛 群の 3
群に
分 類した
. 胃粘膜 病 変の
内 視 鏡 所 見は
,M c C o r m a c k
l )ら に よ る P H G の
N o
,O f p a ti e n t s G r o u p D i a g n o s i s
M a l e F e m a l e
A g e
(
ま ± S D,y e a r S )
P H T L C
L C + H C C P B C I P H S B C
5
G「ノ
2 2 1
つJ
7
7 0 1 0
2
00つ
ー▲
Z l
‑
一5 8
.1 ± 臥7 5 7
.9 ± 5
.8 6 7.0 ± 3
.0 4 8.5 ± 6
.5 5 7.0
P H T
,P O r t a l h y p e
rt e n s i o n ; L C,1 i v e r c i r r h o s i s ; H C C, h e p at o c e 11 u l a r c a r C i n o m a ; P B C
,P n m a r y b ili ar y C i r r h o s i s ; I P H
,i d i o p a t h i c p o r t a l h y pe r t e n S i o n ; S B C
,S e C O n d a r y b i li ar y c i rr h o s i s
・
h e p at o c e 11 u l a r c a r C i n o m a ; P B C
,P n m a r y b ili ar y C i r r h o s i s ; I P H
,i d i o p a t h i c p o r t a l h y pe r t e n S i o n ; S B C
,S e C O n d a r y b i li ar y c i rr h o s i s
・O T i m e(S e C
)
(
β ち
>
ぎ
ニ
s邑
u
註 2
P
倉 ち
u
O
欄
零し l u
む
U uO U 功 0
」
O T i m e(S e C
)
Fig
.1
.El e c t r o c h e m i c a l 1y g e n e r a t e d h y d r o g e n g a s c l e a r a n C e C u r v e. 仏) T i m e c o u r s e o f h y d r o g e n c o n c e n t r a t i o n・(B
)It s l o g a r i th m s h o w s
B
)It s l o g a r i th m s h o w s
u n e a r c h a n g e o f c l e a r a n c e c u r v e d e t e n n i n e d b y bl o o d f l o w . T
(1
/2
),h a 路p e r i o d o f h y d r o g e n c o n c e n t r a d o n w it h b l o o d f l o w ・
4 02
見を 呈 す
る
軽 度P H G
群, 食 道 静 脈 埴に お
ける チ
ェリ
ーレ ッ ド ス ポ ッ ト に
類 似 し出血 の危 険性の
高い 血 マ メ
梯の
強い
発 赤を
有
する
高 度P H G
群の 3
群に
分 類 した
( 囲2
).3
. 肝 機 能の
各種 評価肝 予 備 能
の
指 標と
して C h il d
‑P ugh 分 類1 3 )を 用い た
. また
,門 脈大 循 環 短 絡
血
流の
指標と
して
, 訓1′n
経 直 腸 門 脈シ ン チ グ ラ
フ ィ
一に お
ける
紬 1′n C l
直 腸 内 注入 2 0
分 後の
心 臓お よ
び 肝 臓への
集積 此1 4 ) 1 5 )小
e a ルt o
‑1i v e r u p t a k e r a t i o,H
/L
比) を用い た
.
4
. 内視 鏡 的 食 道 静 脈 痛 硬化 療法の
方法お
よ び 硬 化 療 法 後の
Fi g
.2
・E n d o s c o pi c pi c t u r e o f p o r t a l h y p e r t e n s i v e g a s t r o p a t h y
O)H G
).(瑚 M il d P H G
.M u l t ipl e 血 e p i n k s p e c kl i n g i s s e e n o n t h e g a s t r i c m u c o s a o f t h e u p p e r g a s t r i c b o d y
. (B
) S e v e r e P H G
. D i s c r e t e r e d s p o t s r e s e m bl i n g t o " c h e rr y r e d s p o t s
"
c h e rr y r e d s p o t s
"O b s e r v e d i n e s o p h a g e a l v a r i c e s a r e S e e n O n t h e g a s t r i c m u c o s a O f t h e u p p e r g a s t r i c b o
dy
. (C
)S e v e r e PH G w i t h b l e e di n g
.
B l e e d i n g r e d s p o t s a r e S e e n O n t h e g a s t r i c f u n d u s.
胃 粘膜
血
流 量の
測定E I S は
,日
本 門 脈 圧 冗 進 症 研 究 会の
食 道 静 脈 痛 内 視 鏡 所 見 記 載 基準はに よ る
基 本 色調が
青 色(C b
), 形 態F 2
以上 で R C
陽 性の
食 道 静 脈嗜 を 有 す
る
症 例に
対 して
施 行 した
. す なわ
ち, 静 脈 癌の
完 全 消失 を 目 標に
, 高 瀬ら の方 法1 6 〉 1 7 )
に
準じ て
, 硬 化 剤 と して
造 影 剤 を加 えた 5 % エ タ ノー ル ア ミ ン オ レ
イ ト (e t h a n 0 1 a m i n e
O l e a t e
,E O
) (グ レ ラ ン製 薬, 大 阪) を 使 用し
, E O l
回量5
、1 5
m l を Ⅹ線 透 視下 に
静 脈 瘡 内へ
直 接 注 入 を行っ た. E I S
施 行 後の G M B F の
測 定は
, E O が
静 脈 癒 内に
充 分 注 入 され た 1 5
症 例 を 対
象 とし
た. 検 査の
実 施 時期は EI S
施 行 前, 2 日
後, 7 日
後, 1 4 日
後と し
, 胃 内 視 鏡 所 見の
評 価と G M B F の
測 定 を 行っ
た. な
お
, E I S
後の
検 討は
, 初 回 治 療 例の み と し, G M B F
測 定 期 間中
で
ある 2
過 後 まで は
追 加E I S は
施 行し
なか っ た
. また
, E I S
施
行 症 例に お い て は
, E I S
前よ
り, 制 酸 剤で
ある フ ァ モ チ ジ ン
E I S
施 行 後の G M B F の
測 定は
,E O が
静 脈 癒 内に
充 分 注 入 され た 1 5
症 例 を 対 象 とし
た. 検 査の
実 施 時期は EI S
施 行 前,2 日
後,7 日
後,1 4 日
後と し
, 胃 内 視 鏡 所 見の
評 価と G M B F の
G M B F
測 定 期 間中で
ある 2
過 後 まで は
追 加E I S は
施 行し
なか っ た
. また
,E I S
施 行 症 例に お い て は
,E I S
前よ
り, 制 酸 剤で
ある フ ァ モ チ ジ ン
( 山 之 内 製 薬, 東 京)
4 0 m g
/日 と
粘 膜 防 御 剤で
ある ス ク ラ ル フ ア ー ト
( 中 外 製 薬, 東 京) 3
.O g
/日 の経口
投与 を 開 始 し, 観 察期
間 中は
変 更し
なか っ た
.
口
投与 を 開 始 し, 観 察期 間 中は
変 更し
なか っ た
.Ⅱ. 統 計 学 的 検 討
G M B F の
測 定 値は
平 均 値±
標 準 偏 差で
表し た
.2
群 間に お
ける G M B F の
比 較に は
, 対 応の な い S t u d e n t t
一検 定 を 用い た. 食
道 静 脈 癌の
程 度, ある い は
肝 予 備 能の
程 度と P H G と の
相 関に
つ い て は, S p e a r m a n の
順 位 相 関係 数の
検 定 を 行っ た. 食 道静
脈 癒の
程 度 ある い は P H G の
重 症 度に よ っ て
分 類し た
多群 間の G M B F の
比 較に は
一元 配 置 分 散 分 析 法 (A N O V A
) を 用い
, 有 意 差の み ら れ た場 合は
多 重 比 較と し て 鮎b e 触
法を
用い た. また
,
た
,門 脈大 循環 短 絡
血
流と G M B F と の関係は P e a r s o n の
相 関 係 数を
(
当
S S
モ ざ
O
L
\ u
盲
\
盲
)
」 皿
∑ u
0
0
0
0 8
6
4
2
Body Antr u m
F ig
.3
・G a s t r i c m u c o s a l b l o o d fl o w (G M B
F) i n th e g a s t r i c b o d y
a n d a n t n l m i n P H T g r o u p a n d c o n t r o l g r o u p. 口
,C O n t r O l g r o u p
(n
= 1 0
);
臥p o r t a l h y p e r t e n s i o n
(P H T
)g r o u p
(n
.=4 9
);E a c h b a r r e p r e s e n t s 吏 ± S D
.* p < 0.0 0 1 b y u n p a i r e d t
‑t e S t
.門脈 庄 克 進癌 性 胃 粘 膜 病変
お
ける
胃 粘 膜 血 流 量T a b l e 2
.M e a s u r e r n e n t O f g a s t r i c m u c o s a l b l o o d fl o w i n t h e c o n t r o l
C o n t r o I s u
qe c t s N o
・O f
T i m e o f m e a s u r e m e n t m e a S u r e
me n t S
G M B F ( 盲 ± S D
,m l / m i n / 1 0 0 g t i s s u e
)B o d y A n t r u m
S ubje c t l F i r s t m e as
ur e m e
nt
M e a s u
re m e n t at l m o n t h 1 a t e r
S ubje c t 2 F i r s t m e a s u r e m e n t
M e a s u r e m e n t a t l m o n t h l a t e r
S u
句e c t 3 F i rs t m e a s u r e m e n t
M e a s u r e m e n t a t l m o
nt h l at e r
3 3
3 3
3 3
1 0 2
.7 ± 4
,3 ( 4.2 )
a) 1 0 5.1 ± 4
.1 ( 3
.9)
1 1 5.4 ± 4
.7 ( 4
.1) 1 1 4.6 ± 4
.9 ( 4.2 ) 1 1 8
.7 ± 2
.9 ( 2.4) 1 1 9
.8 ± 4.6 ( 3.9)
2 ) 1 1 8
.7 ± 2
.9 ( 2.4) 1 1 9
.8 ± 4.6 ( 3.9)
6 ( 3.9)
7 8
.0 ± 4
.6
(5
.9
)7 7.3 ± 2.7
(3
.5 )
7
(3
.5 )
1 0 4
.7 ± 2
.9
(2
.8
)1 0 4
.0 ± 5
.3
(5
.1
)9 3.4 ± 2
.4
(2
.5) 9 6.5 ± 3
.7 (3
.9)
G M B F
,g a S t r i
cm u c o s a l b l o o d f l o w
・ a) c o e f f i c i e n t s o f v a r i a ti o
n・T a b l e 3. R e l a t i o n s h i p b e t w e e n es o p h a g e a l
va r i c e s a n d P H G N o
.o f p a ti
e nt s w i t h S e v e rlt y O f P H G
R C (‑) R C ( + )
N o P H G M i ld P H G S e v er e P H G
′ 0
0
ノ
0
3 3
8 1 4
1 5
P H G
,P O r t a l h y p e
rt e n s i
ve g a s t r o p at h y ; F O,nO e S O p h a g e a l
v
a r i c e s ; R C (‑)
,r e d c o l o r s i g n n e g a ti v e e s o p h a g e a l v a r i c e s ; R C ( + ),r e d c o l o
rs i g n p o s iti v e e s o p h a g e a l
r e d c o l o
rs i g n p o s iti v e e s o p h a g e a l
v a r i c e s
・p < 0
・0 5
,d e g
re e o f e s o p h a g e a l v a r i c e s
v e rs u s s e v e r lt y O f P H G b y S p e a r m a n
.
s
ra n k c o
r re l a ti o n t e st
・(
当
S S 芋
g
O
「
\ u
盲
\
一∈
)
」
皿
∑ u
B o d y A n t r u m
Fi g.4
. R e l a t i o n s h i p b e t w e e n p o r t a l h y p e r t e n s i v e g a s t r o p a t h y
O)
H G
)a n d g a s t r i c m u c o s a l bl o o d 鳳 o w
(G M B F
)i n t h e g a s t r i c b o d y a n d a n t r u m .□
,C o n t r o l g r o u p
(n
= 1 0
); 圏
,
N o P H G g r o u p (n
= 1 2
); 甲
, M il d P H G g r o u p
(n
=3 1
); H
,
S e v e r e
P H G g r o u p
(n
=6
).E a c h b a r r e p r e s e n t s 夏 ± S D
・* p < 0・0 1 b y A N O V A wi th S c h e fF d s c o m p a r i s o n
・
4 0 3
用
い て評 価し た
. さ ら に
, E I S
施 行 群に お
ける
各 時 期 間の G M B F の
有 意 差 検 定は
, 対 応の
ある S t u d e n t t
一検 定 を 用い た.
い
ずれ の場 合 も 危 険率5 %
未満を もっ て
有意と
判 定し た
.
成 績
Ⅰ
. 胃 粘膜血
流 量 測 定の
基 礎 的検 討ボ ラ ン テ ィ ア と し て
,2 2
歳の
健 康 男性3 人
(対 照1
,2
,3
)に
つ い て, 胃体上
部 大乱 胃前 庭 部 大 智の 2 ケ所で そ れ ぞ れ 3
回
ずつ G M B F を 測 定し た
. さ ら に
, 1 ケ
月後に
再 度, G M B F の
測 定 を 同様に
行い
, その
再 現 性 を 評 価し た と こ ろ
変 異 係 数は 2
.4 %
〜 5
.9 %
と 小さ
く, 部 位 的お よ び
時 間的 誤 差 も小さ か
った
( 表2
). 以上 よ
り, 電解 式 組織血
流 計 を用い た G M B F の
測 定は
,
で そ れ ぞ れ 3
回 ずつ G M B F を 測 定し た
. さ ら に
, 1 ケ
月後に
再 度, G M B F の
測 定 を 同様に
行い
, その
再 現 性 を 評 価し た と こ ろ
変 異 係 数は 2
.4 %
〜5
.9 %
と 小さ
く, 部 位 的お よ び
時 間的 誤 差 も小さ か
った
( 表2
). 以上 よ
り, 電解 式 組織血
流 計 を用い た G M B F の
測 定は
,再 現 性 を 有 す
る
信 頼 性の
高い
検査 法と
考 えら れ た
.Ⅰ. 門 脈 圧冗 進 症
と
胃粘 膜 病 変の
程 度お よ
び 胃粘 膜血
流 量 内視 鏡 検 査に て
門克 症 群4 9
例 中3 7
例 (75 %
)に P H G の合併 を
認め た
. その
う ち, 軽 度P E G は 3 1
例 (6 3 %
), 高 度P II G は 6
例 (1 2 %
) で
あっ た
. G M B F は
, 門 克 症 群で は
胃 休 部7 4・7 ± 2 3
.7 m l
/ 分/1 0 0 g, 前 庭 部7 0
.2 ± 2 4
.O m l
/ 分/1 0 0 g で
あ り, 対 照
7 ± 2 3
.7 m l
/ 分/1 0 0 g, 前 庭 部7 0
.2 ± 2 4
.O m l
/ 分/1 0 0 g で
あ り, 対 照
群
で は
胃 休 部1 0 3
.4 ± 1 3
.1 m l
/ 分/1 0 0 g, 前 庭 郡7 8
.1 ± 1 6
・O m l
/ 分/1 0 0 g であった
. 門克
症 群に お
ける G M B F は
, 対 照群に 比 し て
両 部 位と
もに 血
流 量は
低下 し て お
り, 特に
胃 体部に お い て 血
流 量の
有 意 な 低下
b < 0
.0 0 1
) を
認め た
( 図3
)・
P H G の程 度と G M B F と の関 連に つ い て
検 討 する と
, P H G
陰
性 群の G M B F は
胃 休 部8 2
.5 ± 22
.8 m l
/ 分/1 0 0 g, 前 庭部7 9
・9 ± 2 1
.6 m l
/ 分/1 0 0 g で
あり
, 両 部位と
もに
対 照 群に
比べ て
有 意 差
に つ い て
検 討 する と
,P H G
陰 性 群の G M B F は
7 9
は
認め ら れ な か
った
. 一一方, 軽 度P H G
群の G M B F は胃 休 部
7 5
.0 ± 2 3
.9 m l
/ 分/1 0 0 g
, 前 庭 部7 1
.3 ± 2 3
・8 m l
/ 分/1 0 0 g で
あー ),
高 度
P H G
群の G M B F は胃 休 部5 7
.8 ± 1 8
.1 m l/ 分/1 0 0 g
, 前 庭部
4 2
.7 ± 7
.8 m l
/ 分/1 0 0 g で
あっ た
. 両部 位と
もに
胃 粘 膜 病 変が
高
度に な る に つ れ て 血
流 量は
低 下し
, 特に
胃 休 部で は
, 軽 度
p H G
群お よ び
高 度P H G
群と
もに
対 照群に
比べ て G M B F の
有 意
な
低下
(p < 0.0 1
,p < 0 肌) を
認め た
( 図4
)・
1 0 0 g
0 1
,p < 0 肌) を
認め た
( 図4
)・
Ⅱ
. 食 道 静 脈 壇の
程度と
胃 粘膜 病 変, 粘 膜血
流 量食 道 静脈 癖