[学年 ・学 校 経 営 等]
学 校 教 育 ビ ジ ョ ン具 現 に 向 け た,地 域 教 育 コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 効 果 的 な 活 用
石川
裕*1は じ め に
当 校 は,各 学 年1学 級 の 小 規 模 校 で あ る。 子 ど もた ち は 入 学 後 ク ラス 替 えが な く,実 態 と して,「 自分 の 考 え を 自信 を も っ て発 表 す る こ とが で きる」 こ とに 関 して の,自 己 評 価 が低 くな っ て い た(平 成22年 度 児 童 ア ン ケ ー トで は,4段 階 評 価 のA評 価(最 も よい 評 価)が40%)。 自信 を も っ て発 表 す る こ と に苦 手 意 識 を も っ て い る子 ど も た ち に,様 々 な 活 動 を通 して 自信 を つ け て い くこ とが 課 題 と して あ げ られ た 。 この 課 題 を解 決 す る た め に,平 成23年 度 の 当 校 の教 育 ビ ジ ョン に,目 指 す 子 ど もの 姿 の ひ とつ と して,「 自信 を も っ て発 表 で き る子 ど も を70%以 上(4段 階 評 価 のA評 価)に す る」 こ と をあ げ,教 育 ビ ジ ョ ンの 具 現 に向 け た教 育 活 動 を推 進 す る こ と と した 。教 育 活 動 推 進 に あ た っ て は,新 潟 市 が 地 域 を誇 れ る子 ど も をめ ざ して い る こ と,外 部 の力 を活 か す こ と を学 校 教 育 の方 向 と して示 して い る こ と を考 慮 す る
こ と に した 。
新 潟 市 教 育 委 員 会 は,「 新 潟 市 教 育 ビ ジ ョン基 本 構 想 ・基 本 計 画 」 を 策 定 し,新 潟 市 の 教 育 の 方 向 とあ り方 を明 確 に して きた 。 平 成26年 度 まで に実 施 す る 後 期 実 施 計 画 の 学 校 教 育 の 目指 す 方 向 で は,「 自分 の力 に 自信 を もち,地 域 を誇 れ る子 ど も」,「学 校 間連 携 と外 部 の 力 を活 か した学 校 づ く り」 な ど を あ げ,平 成26年 度 ま で に全 小 ・中学 校 に地 域 教 育 コー デ ィネ ー ター(以 下 コー デ ィ ネ ー ター)を 配 置 し(地 域 と学 校 パ ー トナ ー シ ッ プ事 業),学 校 ・地 域 ・社 会 教 育 施 設 等 を融 合 した 教 育 を推 進 して い る。 コー デ ィ ネ ー ター は,学 校 と地 域 が 共 に元 気 が 出 る よ う に,学 校 と社 会 教 育 施 設 や 地 域 活 動 を結 ぶ ネ ッ トワ ー ク を形 成 し,学 ・社 ・民 の 融 合 を推 進 して い く役 割 を担 っ て い る 。
これ まで に コー デ ィ ネ ー タ ー が 配 置 され た学 校 の成 果 と して,「 学 習 活 動 が 充 実 した 」,「教 職 員 の負 担 軽 減 の 一 助 と な っ た」 な どが あ げ られ て い る 。 しか し,学 校 の教 育 課 題 解 決 に向 け て 具 体 的 に どの よ う に学 習 活 動 が充 実 した の か不 明 な点 もあ る 。 当 校 で も,平 成21年 度 に コー デ ィ ネ ー タ ーが 配 置 さ れ,様 々 な学 習 活 動 を展 開 して き た が,教 育 ビ ジ ョ
ンの 目指 す子 ど もの姿 に ど うつ な が っ て い るの か不 明確 で あ っ た 。
そ こ で,当 校 が,教 育 ビ ジ ョ ンの 具 現 に向 け て,教 職 員 の負 担 を軽 減 し なが ら も外 部 の力 を活 か し,子 ど もに 自信 を つ け る教 育 活 動 を展 開 し て い くに は,ど の よ う に コー デ ィ ネ ー ター を活 用 す る と よい の か,具 体 的 な事 例 を集 め,考 察 す る こ とが必 要 で あ る と考 え た 。
2研 究 の 目的
子 ど もに 自信 を もっ て 行 動 で きる 力 を育 成 す る教 育 ビ ジ ョ ン を具 現 す る た め に,外 部 の力 を活 か す こ とが 大 切 で あ る。
そ の 際,コ ー デ ィネ ー タ ー を どの よ う に活 用 す る と効 果 的 な の か,具 体 的 な 事 例 か ら有 効 な活 用 方 法 を提 示 す る こ と を 日的 とす る 。
3研 究 の 内 容 と そ の 方 法
これ ま で の 活 動 を分 類 ・整 理 ・類 型 化 し,コ ー デ ィ ネ ー ター の 活 用 の効 果 につ い て 考 察 す る 。 (1)抽 出 す る活 動
平 成23年 度 の 各 学 年 の 活 動 か ら,特 に 「子 ど もに 自信 をつ け る こ と」 にか か わ りが あ る と考 え られ る 活 動 を抽 出 す る。
子 ど もに 自信 をつ け る こ とに か か わ りが あ る活 動 は,子 ど もが対 象 に 直接 は た ら きか け る こ とが で き る こ と,外 部 人材 と直 接 か か わ る こ とが で きる こ と と した 。
*新 潟 市立小 瀬小学校
(2)各 活 動 か ら取 り出 す 内容
抽 出 した活 動 ご とに,主 な活 動 の 流 れ,コ ー デ ィネ ー タ ー の 業務,教 員 の 負 担 軽 減 に役 立 っ た 業 務,子 ど もの姿,外 部 人 材 の活 用 につ い て表 に整 理 す る 。 コー デ ィ ネ ー ター の 業 務 につ い て,A事 前 交 渉,B活 動 依 頼,C案 内 状 作 成 ・参 加 者 集 約,D当 日対 応,E事 後 の礼 状 作 成 ・発 送,F物 品 等 準 備 ・後 始 末,G報 告,H提 案 に 分 類 す る 。 そ して,子 ど
もの 姿,担 任 の 負 担 軽 減,活 動 の 充 実 な どの 面 か ら コー デ ィネ ー タ ー活 用 に よ る効 果 を考 察 す る。
4結 果
(1)1,2年 生 の活 動
① ね らい
1,2年 生 は,生 活 科 で サ ツマ イ モ 作 りに 取 り組 ん だ 。 植 え付 け か ら収 穫,収 穫 した サ ツ マ イ モ の 調 理 ま で の 年 間 を通 した活 動 で あ る 。 植 え付 け や 収 穫 時 な ど,畑 の 先 生(外 部 人 材)か ら直 接 指 導 を受 け た り,質 問 した りす る 活 動 を通 して,自 信 を つ け て い く。 また,お 礼 状 な どを作 成 し,自 分 の 思 い を伝 え る活 動 を繰 り返 し,表 現 す る力 を付 け て い く。
② 活 用 方 法
活 動 の実 際 は表1の 通 りで あ る 。
表11,2年 生 の 活 動 の 実 際
月 主 な活動 コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 業 務 教員 の負 担軽 減 に役 立 った業 務 子 どもの 姿 外部人材
4
・地域 の方 に学 校畑 の掘 り起 こ し依 ・畑 の 耕 作,植 え 付 け 用 の 畝 作 ・畑 の 作
頼 。(B) り 。 業 。
・サ ツ マ イ ・サ ツ マ イ モ の 植 え 付 け ボ ラ ン テ ィ ・ボ ラ ン テ ィ ア 募 集 の 案 内 作 成 , ・畑 の 先 生 か ら,サ ツ マ イ ・地 域 の モの苗 ア募集で,老 人会等へ の事 前 の打 診。 集 約 。 モの 植 え方 につ いて指 導 を 方,保 護
植 え (A) ・植 え付 け 当 日の ボ ラ ンテ ィ ア 受 け る 。 そ の 後,わ か ら な 者 合 わ せ
5 ・ボ ラ ン テ ィ ア 募 集 の案 内 作 成 。 参 対 応 。 い こ と を 聞 い た り,確 認 し て8名 。
加 者 集 約 。(C) た り し なが ら植 え付 け を
・植 え 付 け 当 日の 参 加 者 対 応 。(D) 行 っ た 。
・活 動 後 の お 礼 状 作 成,発 送 。(E) ・お 礼 状 発 送 。
9
・畑 の 手 入 れ と して,草 取 りの依 頼, ・畑 の 管 理,草 取 り,草 の 後 始 ・地 域 の
実 施 。(B)・ 草 の 処 理 。(F) 末 。 方5名 。
・イ モ ほ り ・イ モ ほ り ボ ラ ン テ ィ ア 募 集 。 参 加 ・ボ ラ ン テ ィ ア募 集 の 案 内 作 成 , ・大 き な イ モ を収 穫 し,ボ ・保 護 者,
者 集 約 。(C) 集 約 。 ラ ンテ ィ ア か ら声 を か け て 地 域 の 方
10 ・当 日参 加 者 対 応。(D) ・当 日 の ボ ラ ン テ ィ ア 対 応。 も ら う 。 ま た,蔓 で,リ ー 合 わせ て
・活 動 の お礼 状 作 成 ,発 送 。(E) ・蔓 の 残 りの 後 始 末 。 ス を 作 る た め に,一 定 量 を 7名 。
・お 礼 状 発 送 。 ま とめ る作 業 を行 っ た 。
・サ ツ マ イ ・調 理 ボ ラ ン テ ィ ア 募 集 。(C) ・ボ ラ ン テ ィ ア 募 集 の 案 内 作 成 , ・収 穫 した イ モ を使 い,ボ ・保 護 者
12 モ調理 JA(農 協)へ の協 力 依 頼 。(B) 集 約 。 ラ ンテ ィ ア の 方 か ら指 導 を を 中心 に
・お 礼 状 作 成,発 送 。(E) ・お 礼 状 発 送 。 受 け な が ら調 理 を 行 っ た 。 6名 。
③ 効 果
子 ど もた ち は,畑 の先 生 で あ る 地 域 の方 や 友 達 の祖 父 母,保 護 者 との か か わ り を通 して (図1),特 別 の こ と を教 わ っ た よ う に 感 じ,自 信 をつ け て い っ た 。 活 動 ご との お 礼 状 に は,楽 し く活 動 で きた こ とや感 謝 の 気 持 ち を表 現 して い た。 活 動 を繰 り返 す う ち に,子 ど
も と ボ ラ ンテ ィ アが 「こ ん に ち は」 とい う挨 拶 を 自然 にか わ す よ う に な っ た 。
担 任 は,コ ー デ ィネ ー タ ー が,外 部 との交 渉,参 加 者 対 応,事 後 の後 始 末 等 の業 務 を行 う こ とで子 ど もの指 導 に集 中 で きる 時 間 が確 保 さ れ た 。 子 ど もが ボ ラ ンテ ィ ア と どの よ う に か か わ り,体 験 した結 果 を どの よ う に表 現 す る か を丁 寧 に見 取 る こ とが で き た 。
(2)3年 生 の 活 動
① ね らい
図1イ モ の 植 え付 け
3年 生 は,学 校 の 畑 で 大 豆 を作 り,収 穫 した 大 豆 か ら納 豆 作 りを 行 う総 合 の 学 習 に 取 り組 ん だ 。 自 分 の 生 活 と地 域 の 人,自 然 と の か か わ りを探 りな が ら,地 域 の よ さ に ふ れ,地 域 を誇 り に思 え る よ う に す る こ とを ね らっ て い る。
大 豆 を使 っ た 食 品 は 身 の 回 りに た く さ ん あ り,姿 を変 え て 様 々 に利 用 さ れ て い る 。 しか し,実 際 に どの よ う に作 ら れ る の か わ か ら な い 。専 門家(外 部 人 材)か ら教 え て も らい な が ら作 る こ とで 自分 の 世 界 を広 げ,自 信 に つ な げ る 。
② 活 用 方 法
活 動 の実 際 は表2の 通 りで あ る 。
表23年 生 の 活 動 の 実 際
月 主 な活動 コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 業 務 教員 の負 担軽 減 に役 立 った業 務 子 どもの 姿 外部人材
4
・地 域 の 方 に学 校 畑 の掘 り起 こ し依 頼 。(B)
・種 ま き用 大 豆 をJAに 手 配 。(F)
・畑 を 耕 し,植 え 付 け 用 の 畝 作 り。
・大 豆 準 備 の 交 渉 。 大 豆 の 手 配 。
・地 域 の 方 。
・JA職 員。
5
・大 豆 の 種 ま き
・大 豆 種 ま きボ ラ ン テ ィ ア 募 集 案 内 作 成 。 集 約 。(C)
・当 日の ボ ラ ン テ ィ ア対 応 。(D)
・お 礼 状 準 備 ,発 送 。(E)
・ボ ラ ン テ ィ ア 募 集 の 案 内 作 成, 集 約 。
・当 日の ボ ラ ンテ ィ ア対 応 。
・お 礼 状 発 送 。
・グ ル ー プ ご と に畑 の 先 生 が 付 き,植 え 方 を 指 導 して も ら っ た り,質 問 を した り し た 。
・地 域 の 方5名 。
7
・野菜 作 り の工夫 や努 力
・野 菜 作 り名 人 依 頼 。(B)
・お 礼 状 発 送 。(E)
・野 菜 作 り名 人 選 定 ,授 業 へ の 参 加 依 頼 。
・当 日対 応,お 礼 状 発 送 。
・大 豆 が 大 き くな る と き に 注 意 しな け れ ば な ら な い こ と を 知 っ た 。
・地 域 の 方1名 。
10
・大 豆 の 収 穫
・収 穫 ボ ラ ン テ ィ ア 依 頼 。(B)
・当 日の 対 応 。(D)
・お 礼 状 作 成 。 発 送 。(E)
・収 穫 ボ ラ ン テ ィ ア探 し,依 頼 。
・大 豆 収 穫 準 備 。
・当 日の 対 応,お 礼 状 発 送 。
・畑 の 先 生 か ら,収 穫 の 仕 方 と収 穫 後 の 保 存 方 法 に つ い て 聞 き,実 際 に行 っ た 。
・地 域 の 方2名 。
12
・納 豆 づ く り
・納 豆 づ く り業 者 と の交 渉 。(A)
・業 者 決 定 後 の 正 式 依 頼 ,打 合 せ 。 (B)
・お 礼 状 作 成 ,発 送 。(E)
・業 者 選 定 ,交 渉 。 ・依 頼 状 作 成,発 送 。
・当 日 の 対 応 。 ・お 礼 状 作 成, 発 送 。
・専 門 家 か ら納 豆 作 りの 方 法 を 聞 き,実 際 に作 っ た 。
・納 豆 業 者1名 。
③ 効 果
子 ど もた ち は,枝 豆 は 知 っ て い る が,地 域 で た くさん 収 穫 され る大 豆 につ い て は 知 ら な い こ とが 多 い 。 栽 培,収 穫,保 存,そ して,様 々 な食 品 へ の 利 用 につ い て 学 習 を深 め て い く と き,活 動 の節 目 ご とに外 部 人 材 を活 用 した 。 低 学 年 で 野 菜 作 りの経 験 は あ るが,保 存 や 食 品 へ の 加 工 は初 体 験 で あ る。 専 門家 か ら直接 指 導 を受 け(図2),実 際 に作 り,自 分 や 家 族 で
食 べ る。 この こ とが,自 分 の世 界 を広 げ る こ と に つ な が り 自信 をつ け て い くこ とに な っ た 。 図2納 豆 作 り こ の活 動 は,収 穫 時 は ボ ラ ンテ ィ ア を広 く募 集 す る 必 要 が な く少 人 数 で よか っ た り,納 豆 作 りで は専 門 的 な知 識 や技 能 の あ る専 門 家 が 必 要 で あ っ た りす る。 そ の た め,予 備 交 渉 に時 間 が か か る。 コ ー デ ィ ネ ー ター が 交 渉役 を行 う こ とで, 担 任 の負 担 軽 減 とな っ た 。 ま た,収 穫 した大 豆 を も ぎ,殻 か ら外 す 作 業 の準 備 等 の負 担 軽 減 も大 きい 。担 任 は,子 ど も の 活 動 が 探 求 的 な もの と な る よ う,指 導 過 程 を組 み 立 て る こ と に集 中 す る こ とが で きた 。
(3)4年 生 の 活 動
① ね らい
4年 生 は,学 校 の前 を流 れ る西 川 を取 り上 げ,地 域 の 自然 環 境 問 題 を考 え る総 合 に取 り組 ん だ 。 西 川 の 歴 史 を調 べ た り,上 流 か ら下 流 ま で の 見 学,調 べ 学 習 を通 した りして,自 分 た ち に で き る こ と を発 信 して い く活 動 で あ る。 こ の学 習 に は,西 区役 所 区 民 生 活 課 や土 地 改 良 区 な どの 公 共 機 関 も加 わ る。 ま た,西 川 近 隣 の 学 校 に よ る西 川 サ ミ ッ トに参 加 し, 学 習 した成 果 を発 表 す る 活 動 を行 う こ とで 自信 を つ け て い く。
② 活 用 方 法
活 動 の実 際 は表3の 通 りで あ る 。
表34年 生 の活 動 の実際
月 主 な活動 コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 業 務 教 員の負 担軽 減 に役 立 った業 務 子 どもの 姿 外部人材
5
・西 川 の 水 質 検 査 を行
う。
・新 潟市環 境対 策 課担 当者 との 日程 調 整 。(A)
・新 潟 市環境 対 策課 担 当者 との 事前 打 ち合 わせ 及 び,水 質検査 の 日程 調整 。
・西 川 の 水 質 検 査 を 行 い , 汚 れ て い る実 態 を 知 り,問 題 意 識 を も っ た 。
・環 境 対 策 課
2名 。
・地 域 に伝 ・お さ き地 蔵 を語 る 方 と の 日程 調 整 。 ・お さ き地 蔵 を 語 る 方 との 日程 ・地 域 の 方 か ら,西 川 の 氾 ・地 域 の わ る お さ き (A) 調 整,授 業 へ の 参 加 依 頼 。 濫 とお さ き さ ん の 話 を聞 き, 方1名 。 6 地蔵 の話 を ・案 内状 作 成 。(C) ・お 礼 状 発 送 。 地 域 の く ら し と の 関 係 を
聞 く 。 ・当 日の 対 応 。(D)・ お 礼 状 発 送 。 知 っ た 。
(E)
・西 川 を 上 ・西 役 所 区民 生 活 課,十地 改 良 区担 ・打 ち 合 わ せ 日程 調 整 。 ・西 川 の 各 ポ イ ン トご と に ・区 民 生 流 か ら下流 当者 との事 前交 渉 及 び事 前打 ち合 わ 決め て おい た内容 の調査 を 活 課,土
まで調 査 す せ 日時 設 定 。(A) 行 う 。 各 ポ イ ン トで は,区 地 改 良 区
10 る 。 ・校 外 学 習 日程 調 整 。(A) ・見 学 先,校 外 学 習 日程 調 整 。 民生 活課 や土 地改 良 区担 当 各2名 。
・宝 光 院 との 交 渉 ,見 学 依 頼 。(A) 者 か ら説 明 を 聞 い た り,質 ・宝 光 院
(s) 問 を した り した 。 の 方1名 。
・西 川 を き ・西 川 を きれ い に す る 会 との 連 絡 調 ・学 習 課題 に沿 っ た内容 の事 前 ・地 域 に 生 活 す る 方 の 思 い ・西 川 を れ い にす る 整,依 頼 。(A)(B) 連 絡 。 日程 調 整 。 に触 れ,こ れ ま で の 学 習 の きれ い に 12 会か ら思 い ・当 日 の対 応 。(D) ・当 日,事 後 対 応 。 ま とめ と発 信 内容 の吟 味 を す る会
を 聞 く 。 ・お 礼 状 作 成,発 送 。(E) ・お 礼 状 作 成,発 送 。 行 っ た 。 1名 。
・ 西 川 サ ・西 区 区 民 生 活 課 担 当者 との サ ミ ッ ・サ ミ ッ ト関 係 の 打 ち合 わ せ 。 ・調 べ て わ か っ た こ と を基 ・西 区 役
12 ミ ッ トで 発 ト 日時,バ ス 配 車 調 整 。(A) に,自 分 た ち に何 が で き る 所,大 学
表 。 か を発 表 し た 。 関係 者 。
③ 効 果
子 ど もた ち は,毎 日見 て い る西 川 に深 い 思 い を も っ た 方 が た く さ ん 存 在 す る こ と を知 っ た 。 調 べ て わ か っ た こ と(図3)を ま とめ る だ け で な く,人kの 思 い を想 像 し,他 校 の 子 ど もた ち だ け で な く,大 人 に向 か っ て 自 分 た ち に で きる こ と を発 信 す る こ とで 自信 を つ け て い っ た 。
担 任 が 節 目 ご と に 人 とか か わ る 活 動 を 仕 組 む こ と は,事 前 の 交 渉,日 程 調 整 が 難 しい 。 特 に,
学 校 を 含 め た3者 間 の 連 絡 調 整 に な る と,教 務 室 に在 中 して 連 絡 を 取 り合 う必 要 が 出 て く る 。 図3調 査見 学 コ ーデ ィネ ー タ ー が 交 渉,連 絡 調 整 を行 っ て くれ る こ とで,担 任 は 子 ど も と と も に学 習 の ま とめ や 発 表 内 容 の 吟 味 に 集 中 す る こ とが で きた 。
(4)5年 生 の 活 動
① ね らい
5年 生 は,社 会 の学 習 と関連 させ た米 につ い て学 習 を深 め る総 合 に取 り組 ん だ 。 学校 田 で は,毎 年 田植 え と稲 刈 りを 行 っ て い る が,収 穫 まで の過 程 を体 験 して い な い 。作 り手 の工 夫 や 収 穫 の 喜 び を体 験 させ な が ら,米 作 りが さか ん な小 瀬 地 区 に生 き る子 ど もた ち に,地 域 へ の愛 着 を深 め る こ とを 目指 して取 り組 ん だ 。 地 域 が 好 き に な り,誇 りに思 う こ と が,自 信 を もつ こ との土 台 とな る 。
② 活 用 方 法
活 動 の実 際 は表4の 通 りで あ る 。
表45年 生 の 活 動 の 実 際
月 主 な活動 コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 業 務 教員 の負 担軽 減 に役 立 った業 務 子 どもの 姿 外部人材
4 ・JAに 苗 を依 頼 。(F)
・各 自が バ ・苗 植 え ボ ラ ン テ ィ ア選 定,依 頼 。 ・指 導 ボ ラ ン テ ィ ア 依 頼 。 ・植 え る 苗 の 数 や水 の 深 さ ・地 域 の
ケ ツ に苗 を (A)(B) に意 味 が あ る こ と を知 り, 方1名 。
5
植 え る 。 ・ 日 程 調 整。(A)・ 当 日 対 応 。 丁 寧 に植 え た 。
(D)
・苗 の 生 育 ・ボ ラ ン テ ィ ア と の 連 絡 調 整 。(A) ・指 導 者来校 時 の対 応。 ・水 の 管 理 。生 育 状 態 観 察 。 ・地 域 の
観 察 。 ・ボ ラ ン テ ィ ア が 自分 の 仕 事 の合 間 ・稲 を育 て て い く う え で の 方1名 。
6 に苗 の生育 状態 を急 に見 に来 られ た 注 意 を 聞 い た 。
場 合 の 対 応 。(D)
・担 任 へ の 事 後 連 絡 。(G)
・農 家 の 方 ・イ ン タ ビ ュ ー に 答 え て くれ る 農 家 ・農 家 ,JAと の 連 絡 調 整 。 ・米 作 りの 工 夫 や 苦 労 ,喜 ・地 域 の
へ の取 材 依 頼 。(A)(B) び を 取 材 し た 。 ま た,JA 農 家 。
7 ・JA訪 問 。 ・JAと の 日程 調 整 。(A) の施 設 や取 り組 んで い る業 ・JA職
務 を 調 べ た 。 員 。
・収 穫,精 ・ボ ラ ン テ ィ ア と の 連 絡 調 整 。(A) ・昔 の 道 具 の 借 用 依 頼 。 ・刈 り取 り,天 日干 し,昔 ・地 域 の
米 。 ・は さか け 準 備 。(F) の 道 具 で の 脱 穀 を 行 っ た 。 方1名 。
9 ・千 歯 こ き借 用 依 頼 。(B)準 備 。
(F)
・収 穫 後 の 米 の 保 管 依 頼 。(B) ・収 穫 後 の 米 保 管 。
・感 謝 の 会 ・米 の 準 備 。(F) ・参 加 依 頼 。 ・ボ ラ ンテ ィ ア に お に ぎ り ・地 域 の
11 ・参 加 依 頼 。(B) ・お 礼 状 作 成 ,発 送 。 を作 り,感 謝 の 会 を 開 い た 。 方1名 。
・お 礼 状 作 成,発 送 。(E)
③ 効 果
子 ど もた ち は,自 分 が 当事 者 と な っ て米 を育 て(図4),地 域 の 方 の工 夫 や 米 作 り に対 す る思 い に触 れ,安 全 で お い しい 米 作 り につ い て深 め て い っ た 。 感 謝 の 会 等 の お 礼 状 か ら, 子 ど もた ち は 周 囲 に あ る 田 を大 切 に守 り,お い しい 米作 りに 向 け 努 力 して い る人 が 多 い 地 域 で あ る こ と を誇 りに思 っ て い る こ とが わ か っ た 。
地 域 の方 自身 も田畑 を耕 し管 理 して い て,仕 事 の合 間 に学 校 まで 稲 の 生 育 具 合 を見 に来
る こ と も多 く,担 任 が毎 回対 応 す る こ とは 難 しい 。 コー デ ィネ ー タ ー が突 然 の 訪 問 に対 して も丁 寧 に対 応 し,事 後 に担 任 に伝 え る こ とで ボ ラ ン テ ィア と担 任 との連 携 役 を 果 た した 。
(5)6年 生 の 活 動
① ね らい
6年 生 は修 学 旅 行 先(東 京)で,新 潟 ピー ア ー ル 活 動 で 自信 を も っ て発 信 す る力 をつ け る こ と を ね らい 総 合 を展 開 し た 。 新 潟 ピー ア ー ル活 動 は,子 ど も た ち が新 潟 の よ さ を再 発 見 す る こ と に な る。 小 瀬 地 域 の米 を配 る こ と も同 時 に行 い,
自分 た ち が住 む 新 潟 に愛 着 と誇 りを もたせ る こ とを 目指 した 。
② 活 用 方 法
活 動 の実 際 は表5の 通 りで あ る 。
表56年 生 の 活 動 の 実 際
月 主 な活動 コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 業 務 教員 の負 担軽 減 に役 立 った業 務 子 どもの 姿 外部人材
5 ・JAに そ ら豆 発 注 。(F) ・そ ら豆 準 備 。 ・小 瀬 小 の よ さ の ま とめ 。
・新 潟 駅 前 ・新 潟 駅 へ の ピ ー ア ー ル 活 動 に か か ・新 潟 駅 担 当 者 と の 打 ち 合 わ せ, ・新 潟 駅 南 口 広 場 で,で き ・新 潟 駅 で,小 瀬 小 わ る場 所,内 容 の 申 請 。(A) 申請 書 作 成,送 付 。 るだけ旅行 者 を選 び,声 を 利 用 者 。
6 の ピ ー ア ー ・JAを 通 じた そ ら豆 準 備(F) か け,ノJ・ 瀬 小 ピ ー ア ー ル を
ル 活 動 。 ・新 潟 駅 へ の そ ら 豆 輸 送 。(F) 行 っ た 。
・新 潟 ピ ー ・新 潟 の よ さの ま と め 。
7 ア ー ル 活 動 準 備 。
・東 京 で の ・東 京 で 配 布 す る 米 の発 注 。(F) ・米 手 配。 ・東 京 で 新 潟 ピ ー ア ー ル 活 ・ ネ ス パ 9 新 潟 ピ ー ア ・米 の 袋 詰 め 準 備 。 発 送 。(F) ・小 分 け した 米 の 発 送 。 動 を 行 っ た 。 ス 利 用 者 。
一 ル 活 動。
③ 効 果
子 ど もた ち は,ピ ー ア ー ル活 動(図5)で は,見 ず 知 らず の 人 に 自分 か ら働 きか け な け れ ば な らな い 。 待 っ て い て は何 も こ とが 進 ま な い 。勇 気 を もっ て 声 を か け て い っ た こ と を 通 して 自信 をつ け て い っ た。 修 学 旅 行 に 向 け た練 習 と して,新 潟 駅 で の ピー ア ー ル 活 動 を 行 い,東 京 で の 本 番 を迎 え た 。 どち らの活 動 も話 を 聞 い て くれ た お 礼 と して,そ ら豆 や 米
を手 渡 した 。 地 元 の産 物 を誇 ら しげ に手 渡 す 姿 が あ っ た 。
これ らの 品 物 準 備 を コ ー デ ィ ネー タ ー が行 う こ とで,担 任 の負 担 軽 減 と な っ た 。担 任 は, ピー ア ー ル活 動 の原 稿 や しお りの作 成 等,子 ど もの指 導 に専 念 す る こ とが で き た 。
5考 察
自信 を もっ て 発 表 で き る子 ど もの 育 成 を 目指 し,各 学 年 が か か わ りを 中 心 と した教 育 活 動 を展 開 した 。 子 ど もア ンケ
一 トの結 果 は 以 下 の よ う に4段 階 評 価 のA評 価 が 増 加 した。
平 成22年 度12月 平 成23年 度7月 平 成23年 度12月
「自 分 の 考 え を 自信 を も っ て 発 表 す る こ とが で き る 」 こ と に 関 し て の,
4段 階 評 価 のA評 価 の割 合 40.0% 44.4% 49.4%
活 動 の節 日 ご とに地 域 人 材 等 の外 部 の力 を活 用 した り,発 信 活 動 を仕 組 ん だ り した 成 果 が あ った と考 え られ る 。子 ど もの 振 り返 り作 文 で は,「 わ か らな い こ と を 質 問 して,く わ し く分 か った か ら うれ しか っ た で す 。」 や 「○ ○ さ ん の お じ い ち ゃ ん か ら,い っ ぱ い教 わ りま した 。」 な ど活 動 が 充 実 し,新 しい こ と を知 っ た喜 び 等 が 記 述 さ れ て い た 。 活 動 を繰
り返 す ご とに,ボ ラ ンテ ィ ア の 方 か ら励 ま され た こ とな ど も 自信 をつ け る こ とに つ なが っ た 可 能 性 も考 え られ る 。 ま た,コ ー デ ィネ ー タ ー 日誌 に は,「 積 極 的 に質 問 して い た 姿 が 印 象 的 で した 。」 とい う記 述 もあ っ た 。 子 ど もた ち が 外 部 の人 と も進 ん で か か わ り,自 分 の考 え を伝 え て い る こ とが コー デ ィ ネー タ ー に よ っ て も評 価 され て い た 。
各 学 年 の活 動 に対 し,コ ー デ ィネ ー ター が 行 っ た 業務 を整 理 す る と表6の よ うに な っ た 。A事 前 交 渉 とB活 動 依 頼 が 多 い 。 担 任 か ら の 聞 き取 りの結 果,全 学 年 と も,事 前 交 渉 と活 動 依 頼 を担 って も ら う こ とが最 も有 効 で あ る とい う回 答 で あ っ た 。1つ の 活 動 ご と に,交 渉 ・日程 調 整 ・正 式 依 頼 ・当 日対 応 ・事 後 の お礼 状 作 成,発 送 とい う一・連 の 流 れ を 行 っ て も ら う こ と も有 効 で あ る。 当 校 の よ う に学 年1学 級 の場 合,学 年 の 業 務 を分 担 す る こ とが で き な い 。 コ ー デ ィ ネ ー タ ー が外 部 人 材 を探 し,活 動 当 日に ボ ラ ン テ ィア 等 に対 応 す る こ とで,学 級 担 任 は,活 動 の ね ら い達 成 に向 け た 指 導 に集 中 で き る。 外 部 人 材 等 の連 絡 調 整 だ け で な く,担 任 と一 緒 に活 動 をつ くる,企 画 者 と して の 役 目 を担 っ て も ら う こ とが 重 要 で あ る。 そ の た め に は,管 理 職 が,担 任 と コ ー デ ィネ ー タ ー が教 育 ビジ ョンが 掲 げ る 目指 す子 ど もの姿 や, 各 学 年 の活 動 の ね らい を共 有 し,ビ ジ ョ ンや 子 ど もの 姿 か ら活 動 を振 り返 る よ う働 きか け る こ とが 大 切 で あ る。 また, コー デ ィネ ー タ ー に 人材 バ ンク の 整 備 を依 頼 す る こ と,他 地 域 との 情 報 交 換 を活 発 に行 っ て も らい 情 報 を入 手 して お い て も ら う こ と も大 切 とな る。
表6コ ー デ ィネ ー タ ー の 業 務 頻 度 業務
分類
A事 前 交渉 B活 動 依頼 C案 内状 作成 ・ 参 加者 集 約
D当 日対 応 E事 後 の礼 状 作成 ・発 送
F物 品準備 ・ 後 始末
G報 告 H提 案
頻度 16 14 5 8 10 11 1 0
6課 題
当 校 で は,コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 業 務 は学 校 か らの依 頼 が 中心 で あ っ た が,コ ー デ ィ ネ ー ター が 学 校 花 壇 の 整 備 を提 案 し,ボ ラ ンテ ィ ア を募 っ て作 業 を行 っ た こ とが あ っ た 。 こ れ は,コ ー デ ィネ ー ター が 学 校 の現 状 を見 て必 要 で あ る と思 わ れ る活 動 を発 案 した も の で あ る 。 教 育 環 境 を整 え 充 実 させ る とい う学 校 に とっ て 大 変 役 立 つ 活 動 で あ る と と もに,ボ
ラ ン テ ィア(地 域 人 材)と 学 校 を近 付 け る 活 動 で もあ っ た。 この事 例 か ら,各 学 年 や全 校 を対 象 と して,コ ー デ ィネ ー ター が 活 動 を提 案 した り,担 任 と双 方 向性 の あ る コ ミュニ ケ ー シ ョン を した り して 共 同 して 目指 す 姿 に迫 る活 動 を企 画 展 開 す る こ と も望 ま れ る。 コ ー デ ィ ネ ー ター に,外 部 の 力 を活 か して教 育 活 動 を さ ら に充 実 させ る提 案 窓 口 と して の役 割 を担 っ て も ら う こ とが 今 後 の 課 題 で あ る 。 ま た,新 潟 市 は学 ・社 ・民 の 融 合 を掲 げ て い る 。 これ ま で に 地 域 の力 をた
く さ ん活 用 して きた 。今 後 は,社 会 教 育 施 設 等 の活 用 や 交 流 が ビ ジ ョ ンの 具 現 に活 か せ る か ど うか 検 討 して い く。
引 用 文 献,参 考 文 献
1)遠 藤 由美 新 潟 市 「地 域 と学 校 パ ー トナ ー シ ップ事 業 」(2008)季 刊 「ま ち づ く り」
2)新 潟 市 教 育 ビジ ョ ン後 期 実 施 計 画 概 要版(2010)新 潟 市 教 育 委 員 会