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はじめに 太田素子

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Academic year: 2021

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和光大学保育ワークショップ◎幼児期に育てたい力

はじめに 太田素子

今日は貴重な土曜日の午後、ご参加くださいましてありがとうございます。これか ら和光大学の保育ワークショップ「幼児期に育てたい力、幼小接続問題と和光鶴川 幼稚園の保育」を開催します。「ワークショップ」という言葉は、そのまま訳したら 作業場という意味ですよね。講師の先生から少しまとまった問題提起をいただいて、

その中から今後私たちが考えていくべきことを探り出したいと考えています。どう ぞご質問をたくさんなさって、あるいは感想もたくさんお話し下さい、何かその中 でそれぞれがつかんでいらっしゃるものが見つかればいいなと思っております。

本日のテーマは「幼小接続問題と幼児期の教育課題」です。この何年間か、

OECD

の 学力調査結果が波紋をよんでいます。日本の子どもは相対的に思考力が劣るという 結果が報告され、「ゆとり教育」を見直す指導要領の改訂とともに、幼児教育の義務 化も議論され始めました。

これは世界的な傾向でもあって、東南アジア諸国では国際競争力を求めて、幼児教 育に強いプレッシャーがかけられるというか、小学校教育を早期化し幼児教育に課 題を下ろす傾向が強まっているといわれます。先進国の場合には、家庭の教育力が 落ちてきていることを前提に、幼児期の子どもを社会で育てるという認識が広まり、

幼児教育の充実は「未来への投資」というような言い方をするそうですね。

もともと保護者の間には「早期教育」を期待する傾向が存在し、小学校入学までにど のような力を育てることが大切なのか、半世紀近くにわたって議論は積み重ねられ てきたのだと思います。和光幼稚園は、幼小接続に関しては長い経験と研究の積み 重ねをもっておられるわけで、私達は幼稚園の実践と研究にまず深く学びながら、

養成教育の内容を考えてゆきたいと考えています。

本日の講師の先生方をご紹介します。まず和光鶴川幼稚園主事の保志史子先生です。

『現在と保育』(2009春号)に5 歳児の保育のとらえ直しについて書かれていて、今日 もその点についてもお話くださいます。関連して、和光鶴川幼稚園の園長の大瀧三 雄先生が、和光小、中、高校の先生と共著で、『育てたいね、こんな学力』という和 光学園の一貫教育を紹介する本を出版されていて、こちらも参考になると思います。

もうお一人は、宍戸健夫先生です。『日本の幼児保育』(全2巻、青木書店、1988-89)

という本が代表作ですが50冊余の著作をお持ちの、保育内容に関する歴史研究の第 一人者でいらっしゃいます。和光幼稚園の歴史もしばしば取り上げておられ、今日 はそのお話をうかがいたいと思います。先生の書かれた『保育の森/子育ての歴史 を訪ねて』(あゆみ出版、1996)はとても読みやすい日本保育史の本ですが、その中に 和光の保育が短くまとめられています。それでは、よろしくお願いいたします。

[和光大学現代人間学部心理教育学科教授]

参照

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