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第4回大西記念文献賞審査経過ならびに論文要旨について

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第 4 回大西記念文献賞選考経過ならぴに論文要旨について

この文献賞は故大西名誉会員のご好意により,原則として,満40歳以下の本会会員の ORI見係 の研究業績に対して授与されるものであり,今日は昭和J45年 1 月から同年 12 月までの聞に公表さ れた著作が選考の対象となるものであった. 数回にわたって開催された選考委員会において,しだいに候補をしぼり,最終的には(書面に よる回答も含めて)過半数の委員の賛同のもと仁,選考委員会は尾崎俊治氏の J

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4 所載の論文

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tiH 回大西記念文献賞選考経過ならびに論文要旨について 尾崎さんのプロフィル 略歴

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(昭 1 7)年 1 月 3 日生 現{主所 949 ,

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1964 年 3 月 名占屋大学五学部卒業 1970年 3 月 京都大学数理工学科 工学研究科博士課程数理工学専攻半 1970年 9 月 広島大学工学部経営工学教室助教授 尾崎君は今回第 4 回大西文献賞を受賞されまして,私たち同じ研究室に在籍していた者として 非常に喜ばしいことであり,また大いに誇りに思っている次第です. 彼は非常に真面白で,しかも JL帳面な性格の持主であり,さらに勤勉で努力型の青年であるこ とが今回の受賞につらなったのだと思います.

今回の受賞の対象となった論文は,“ System

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,ですが,ここ数年に彼の発表した論文数は相当なもので,すべて内外の著名学術雑誌に 発表され,その精力的な研究業績はまったく目をみはるものがあります.これら各論文内容は一 貫して「信頼性におけるマルコフ過程の適用」ということであり,それぞれ優秀なものばかりで す.このことは早くも R. Bellman の認めるところであり, 1970年に京大教授・三根久先生との 共著“i\1arkov Process" なる名著を Academic Press より出版しております.しかも,この著 書は彼の大学院在学中で、の仕事で、あることを考えると,まったく頭の下がる思、いがいたします. 彼の研究ぶりをみていると,実に仕事が早く,すぐに論文にまとめてしまいますが,このこと は,日ごろその分野の研究を,いかによくやっているかということを物語っていることと思いま す.彼がよく勉強していることは学界でも定評があり,しかも勉強されたことがよく整理されて いることが,またつぎの研究の基盤となっていることでしょう. 現在,南カリフォルニア大学にて研究されておりますが,いずれ帰朝されて日本 OR 学会のた めに貢献され,今後の活躍を期待したいと思います(成久洋之) © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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