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オープンアクセスの取り組み

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Academic year: 2022

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オープンアクセスの取り組み

一方、閲覧数は 2010 年度より順調にその数を伸ばし ており、学内外から多くの利用があったことがうかがえ る。2012 年度は 100 万件を突破した。ダウンロード数 については 2010 年度から 2011 年度にかけて減少があっ たが、2012 年度は大幅に増加している。(図②)このこ とは、2010 年度、2011 年度は元国立大学職員の鈴木 敬二氏が作成した統計システムで算出したのに対して、

2012 年度は Solr という検索システムを使ったアクセス 統計に変更したことも影響していると思われる。

2.学位論文データの一本化

2012 年度の特徴的な事項として、博士学位論文デー タを一本化したことが挙げられる。これまで図書館シ ステム(WINE)とリポジトリのそれぞれに博士学位論 文の PDF ファイルを登録していたものを、データおよ びその登録にかかる労力の重複を省くため、本文デー タ(PDF)はリポジトリのみに登録し、WINE から検索 する場合は本文へのリンクによりリポジトリへ導くこと とした。早稲田大学で授与された博士学位論文について は、WINE 上では、2002 年度から著者の許諾を得たも のについては全文を PDF でも公開しているが、2011 年 度分よりデータが登録される場所が一本化されたことに なる。館内的には、登録にかかる作業フローの見直しを 行う必要があったが、今後も継続的に登録される博士学 1.本学の機関リポジトリの現況

早稲田大学リポジトリ(DSpace@Waseda University、

以下、リポジトリ)の特徴は、全登録コンテンツに学術 成果の本文全文を掲載しているという点にある。この数 年、2,000 件程度の割合で増加している学術成果の登録 コンテンツ数であるが、2012 年度は前年比で 3,377 件 の増加となり、その結果、登録コンテンツ数の総数で 2 万件を超えるなど、安定的な運用に加えて、なお継続的 にコンテンツ数を増やすことができた。(図①)

タイプ別コンテンツ数では、紀要論文が 11,202 件と 登録コンテンツ数の半数以上を占めている状況から大き な変化はないが、学位論文(注:博士論文のほか、修士 論文、学士論文も一部含まれる)について、2011 年度 末の 1,489 件から 2,775 件と 2 倍近い伸びを示している。

また、テクニカルレポートについても数こそ少ないが、

前年の 18 件から 48 件と大きく増加した。(表①)

早稲田大学リポジトリ

(DSpace@Waseda University)

26,000 24,000 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0

(総数)

2010 2011 2012

(年度)

図① 登録コンテンツ数の推移

表① タイプ別コンテンツ数  

学術雑誌論文 学位論文 紀要論文 会議発表論文 会議発表資料 図書

テクニカルレポート 研究報告書 一般雑誌記事 教材 その他

293 2,775 11,202 1,254 14 4,835 48 438 12 791 33 21,695

1.35%

12.79%

51.63%

5.78%

0.06%

22.29%

0.22%

2.02%

0.06%

3.65%

0.15%

100.00%

285 1,489 9,603 810 14 4,833 18 431 12 791 32 18,318

8 1,286 1,599 444 0 2 30 7 0 0 1 3,377

タ イ プ 登録コンテンツ数 全体に占める割合(%) 前年度登録コンテンツ 前年度比較増数

500,000 1,000,000 2,000,000 1,500,000 3,000,000 2,500,000 4,000,000 3,500,000

(総数)

0

閲覧数 ダウンロード数

2010 2011 2012

(年度)

図② リポジトリ閲覧数の推移

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Annual Report

(2013)年 3 月 11 日に公布され、4 月 1 日から施行され ることとなった。今回の改正では、教育研究成果の電子 化及びオープンアクセス化の推進の観点から、施行日以 降に博士学位を授与される者は、博士論文を印刷公表す ることと規定されてきたところ、印刷公表に代えて、イ ンターネットを利用して公表することとなった。

また、学位授与機関が作成する博士論文概要、審査要 旨等の公表についても、インターネットを利用した公表 となる。(図③)なお、これまでは「博士の学位を授与さ れた者は、当該学位を授与された日から1年以内に、そ の論文を印刷公表するものとする。」との学位規則の定め により、博士学位論文の製本冊子を所属大学と国立国会 図書館に送付することで、印刷公表の条件を満たしてい たものとして運用されていた。

2.改正までの経緯

 文部科学省から中央教育審議会に提出された諮問(平 成 25 年 1 月 18 日付け 24 文科高第 800 号)には理由と 位論文の増加にともなうサーバへの負荷の軽減も考慮に

入れてのことである。

3.今後の課題

2011 年度までにシステム面でのリポジトリの整備を 一通り完了し、2012 年度はワークフローの見直しまで 実現できたが、今後は引き続き、コンテンツ(学術成果)

を増やしていくための働きかけを積極的に行い、リポジ トリを基盤とすることにより、本学の学術成果の視認性 を高めていきたい。

1.改正の概要

学位規則(昭和二十八年文部省令第九号)の一部を改 正する省令(平成 25 年文部科学省令第 5 号)が平成 25

学位規則の改正と本学の対応

学位 規 則(抄)〔 改 正 前〕

改 正後 の博士論 文の公 表に係るフロー 改 正の趣旨・概 要

博士の学位の授与

原則 「やむを得ない事由」

がある場合

大学等の承認 大学の教育研究の成果である博士論文等の質を相互

に保証し合う仕組みとして、博士論文等を相互に参照 できるよう公表することを規定している。

公表の方法については、制度創設の昭和28年以来

「印刷公表」(単行の書籍又は学術雑誌等の公刊物に 登載すること)によると規定されてきたところ、情報 化の進んだ現下の状況に合わせて、また、印刷の負担 軽減の観点から、「インターネットの利用による公表」

とする改正を行う。

博士の学位を授与された者は、当該学位を 授与された日から一年以内に、その論文を 印刷公表するものとする。

第九条 

前項の規定にかかわらず、博士の学位を授与 された者は、やむを得ない事由がある場合に は、当該博士の学位を授与した大学又は独立 行政法人大学評価・学位授与機構の承認を 受けて、当該論文の全文に代えてその内容を 要約したものを印刷公表することができる。

2 

「インターネットの利用による公表」に改正

インターネットの 利用による公表

・論文の全文

インターネットの 利用による公表

・論文の要約   全文閲覧(大学)

「や む を得 な い事由」がな くなったとき

・立体形状による表現を含む

・著作権や個人情報に係る制約 等

インターネット公表ができない内容を含む場合

・出版刊行(予定) ・学術ジャーナルへの掲載(予定)

・特許の申請(予定) 等 不利益が生じる場合 図③ 学位規則の改正

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印刷の負担軽減とインターネットを通じての入手手段の 格段の改善が期待される。また、公表および国立国会図 書館に電子データを提供する手段として、その主な役割 をリポジトリが担うことになると期待されている。

4.本学の対応

 本学で授与された旧制および新制の課程博士(甲)、

論文博士(乙)の論文は WINE で検索が可能である。

また、WINE の詳細表示画面には、一部を除き概要書 (PDF) へのリンクがある。前述のとおり 2002 年度から 著者の許諾を得たものについて全文を博士学位論文概要 書、審査報告書とともに PDF でも公開している。ただし、

これまでは博士学位論文の正本は冊子体であり、それら は全て本庄保存書庫に保管されている。そのため、PDF で公開されていない博士学位論文の閲覧を希望する場合 は、中央図書館レファレンスカウンターまたは各キャ ンパス図書館で申し込みが必要であり、取り寄せには 日数がかかる。2013 年度以降の学位授与者の博士学位 論文から対象になるという条件はあるものの、今後はイ ンターネットの利用による公表を原則とすることから、

PDF 化した博士学位論文にアクセスできるようになる。

本学は本学規程である「早稲田大学学位規則の一部を 改正する規則」により、インターネットの利用による学 位論文の公表(同規則第 21 条)と論文審査要旨の公表(同 20 条)について定めるべく準備を進めている。

図書館は教務課と協働し、今回の学位規則の改正に即 した形で博士学位論文本文をリポジトリに登録するため、

提出媒体の確認と PDF 化(PDF/A のフォーマットに統 一する予定である)までのワークフローの見直しを行って おり、国立国会図書館のハーベスターに対応したメタデー タ・フォーマットの修正についても準備を進めている。

誰でも論文等の学術情報を読めるようにインターネッ ト上に無料で公開することを「オープンアクセス」とい うが、国内の学位論文をインターネットの利用により誰 でも読むことができるようになれば、日本からの教育研 究成果の学術情報発信がさらに促進されることが期待さ れる。また、大学の学術情報発信の基盤としてのリポジ トリの構築も促進されるであろう。

一方で国外に目を転じてみると、世界的な規模で展開 している電子資料プロジェクトに対して図書館が中心と なってオープンアクセスを財政的に支援する取り組みが 既に始まっている。ここでは、代表的なプロジェクトに ついて国内の現状と本学の対応を中心に報告したい。

して「教育研究成果の電子化及びオープンアクセスの推 進の観点から、印刷公表に代えて、インターネットの利 用により公表する必要がある」とある。本年 1 月 18 日、

中央教育審議会は「学位規則の改正について(答申)(中 教審第 159 号)でこれを適当と認めた。これに先立ち、

昨年 11 月、学位規則の改正案に関するパブリックコメ ント(意見公募手続き)が実施された。

一方、図書館界の動きとしては、「国立国会図書館と大 学図書館との連絡会」の下に、2007 年、「学位論文の電 子化の諸問題に関するワーキング・グループ」が設置さ れ、翌 2008 年 3 月には同ワーキング・グループ中間報 告が提出された。その中で、「学位規則の改正が予定さ れていれば、各大学における内規等の改正により公開を 義務化することに対しても理解が得やすくなる」として、

将来的に学位規則の改正が必要であるとの認識を示して いる。また、今回の学位規則の改正に対して、同ワーキ ング・グループは、本年 3 月 11 日付で「学位規則改正に 対する留意事項及び解説」を国公私立大学図書館協力委 員会を通じて各大学図書館に送付した。この文書では大 学図書館で準備すべき事項および主担当部署に確認すべ き事項について説明している。

3.大学に求められること

本年 3 月 11 日、文部科学省高等教育局長より各国公私 立大学長、独立行政法人大学評価・学位授与機構長に「学 位規則の一部を改正する省令の施行等について(通知)」

が送付された。このことにより、大学はインターネット の利用による公表と国立国会図書館への送付について対 応を行うこととなる。なお、インターネットの利用によ る公表が原則であるが、インターネットで公表できない 内容を含む場合や出版刊行(予定)・特許の申請(予定)な ど博士学位授与者に不利益が生じる場合などの「やむを 得ない事由」がある場合は、大学が承認することにより、

インターネットによる公表の範囲を論文の要約とし、学 内において全文を閲覧できるようにすることとしている。

また、「やむを得ない事由」がなくなったときには、速や かに学位論文全文をインターネットの利用により公表す る必要があることから、これらへの対応、すなわち、大 学の学位規則等の改定が必要となるほか、「やむを得ない 事由」を決定する必要も生じる。図書館においては、リ ポジトリへの博士学位論文の登録とインターネットを通 じた公開および文部科学省高等教育局長通知で要請され た国立国会図書館への電子ファイルの提供への対応とし て、博士学位論文のメタデータ設計、電子ファイルをハー ベスティングにより提供するためのメタデータ・フォー マットの対応が必要となった。これまでの印刷媒体での 公表の義務化に代わり、電子化された論文をインターネッ トを通じて公表することが義務付けられることにより、

図書館コンソーシアムの現在

オープンアクセスを 財政的に支援する取り組み

オープンアクセスの取り組み

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2.CLOCKSS

CLOCKSS(クロックス)は、米国スタンフォード大学 のLOCKSS(Lots of Copies Keep Stuff Safe)プロジェ クトの技術をもとに、2008年に発足した大規模電子ジャー ナル保存プロジェクトである。世界各地の学術機関等(アー カイブノード)が保有するサーバ(アーカイブ)に分散保存 することで想定され得るリスクを最小限に抑える仕組みと なっている。CLOCKSS は、コンテンツの恒久的な保存が 主目的で、通常の利用は前提としていない「ダーク・アー カイブ」である。刊行中止、出版社の倒産、システム・ネッ トワーク障害等による物理的なアクセスの遮断など「トリ ガーイベント」と呼ばれる事態が起こった場合には、オー プンアクセスで誰に対しても公開される。(図④)

本学図書館は、上記の CLOCKSS の基本的な考え方に 賛同し、電子資料の長期保存のためにその経費負担の一 端を担うべきであると考え、また、CLOCKSS と日本 の公私立大学図書館コンソーシアム(PULC)、国立大学 図書館協会(JANUL)コンソーシアムが特別料金で合意 したことから、CLOCKSS への参加を決定したという 経緯がある。

1.arXiv.org

arXiv.org(アーカイブ・オルグ)は、物理学、数学、

コンピュータ科学、量的生物学、統計学などのプレプリ ント(査読前の論文)を登録し、インターネット上で無 償公開(オープンアクセス)するプレプリント・サーバ の先駆けとなったウェブサイトである。1991 年に米国 ロスアラモス国立研究所に設置され、1999 年に arXiv.

org と改名された。現在はコーネル大学図書館により運 営されており、リポジトリの可能性を示す好例としてし ばしば取り上げられている。

2010 年、arXiv.org の財政基盤を拡大する新しいビ ジネスモデルとして、利用数の多い機関に対して資金要 請を開始した。

2012 年の統計によれば、日本の機関利用数は英国と 並び、全世界の7%を占めている。この数字は米国(23%)、

ドイツ(11%)に次いで3番目の位置を占めるものである。

本学図書館は当初(2010 年 5 月)より資金協力要請に 応えている。なお、2010 年から 2012 年にかけて arXiv.

org に資金協力を行った国内機関は本学を含めて 12 機関

(10 大学、2 大学共同利用機関)である。

・Stanford Univ

・Univ Edinburgh

データコピー

分散保存

参加 参加

共同運営

・Board of Directors

・Advisory Council

CLOCKSS

アーカイブコンテンツの相互チェック

オープンアクセス

ホスト機関

アーカイブノード機関 A大学

A出版社 B出版社 C出版社 etc.

B大学

A出版社 B出版社 C出版社 etc.

C大学

A出版社 B出版社 C出版社 etc.

NII

A出版社 B出版社 C出版社 etc.

 ダークアーカイブ

(通常は保存のみ)

トリガーイベント 発生により オープンアクセス化

図書館自らが アーカイブの 役割を担う

トリガーイベント

刊行中止、出版社の倒産、

システム・ネットワーク障害等 出版社

A出版社

出版社サーバ B出版社 出版社サーバ

C出版社 出版社サーバ

図書館

B大学 C大学 D大学

E大学 A大学 図④ CLOCKSS概念図

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従来のモデル

契 約 大 学(購 読 料支 払 大 学)の 研 究者 のみが アクセス可能 投稿

投稿料 投稿 投稿料

雑誌 B

(出版社 2)

雑誌 A

(出版社1)

契約 契約 アクセス

アクセス アクセス

査読 査読

アクセス

著者

研究者

大学 B

大学 A

研究者

その他

研究者

出資金 投稿 投稿

(購読料を振り替え)

全ての 大 学 の 研 究者 が アクセス可能

SCOAP 雑誌 B

(出版社 2)

雑誌 A

(出版社1)

契約

査読

査読 各国の助成団体・

研究機関・図書館

著者

その他

研究者

大学 B

大学 A

研究者

SCOAP

研究者

   によるモデル 3

国内の状況として、2013 年 3 月 28 日現在の参加機関 数は 84 機関である。前年の参加が 30 機関にとどまっ ていたことを鑑みれば、短期間のうちに実に 3 倍近く 増加したことになる。このことはアーカイブノードと し て CLOCKSS の 運 営 に 参 加 し て い る 国 立 情 報 学 研 究所(以下、NII)が参加機関分の請求金額を一括して CLOCKSS に支払い、国内機関に対しては円建てで請 求を行うことを決定したことが大きく影響していると思 われる。各参加機関は NII を通じて円貨により支払うこ とができるようになった。オープンアクセスの趣旨には 賛同できるとしても、外貨による海外への直接払いが認 められていない(あるいは厳しく制限されている)大学 等がまだ多く存在するのが国内の現状であり、今後もこ うした国際プロジェクトに対する NII としての取り組み として期待されるであろう。また、国内の大学図書館 コンソーシアムとして、PULC と JANUL コンソーシム を統合して 2011 年度に誕生した大学図書館コンソーシ アム連合(JUSTICE)も昨年 9 月に開催された出版社に よるコンソーシアム提案説明会(版元提案説明会)にお いて CLOCKSS の事務局長を務める Randy S. Kiefer 氏の講演を企画したほか、メーリングリストを通じて

JUSTICE 会員館への広報を行うなど積極的に協力して いる。

3.SCOAP3

S C O A P3( S p o n s o r i n g C o n s o r t i u m f o r O p e n Access Publishing in Particle Physics:スコープ・

スリー)は、高エネルギー物理学分野(High Energy Physics: HEP)の 査 読 付 き ジ ャ ー ナ ル 論 文 の オ ー プ ンアクセス化を実現することを目的とした国際連携プ ロジェクトである。スイスにある欧州原子核研究機構

(CERN)が中心となり、HEP 分野の研究者を擁する世 界 20 ヵ国以上の研究機関、大学図書館等に協力を要請 している。

電子ジャーナル高騰問題を解決する取り組みとして期 待される SCOAP3のビジネスモデルは、大学等の図書 館が「購読料」として従来支払っていた金額を対象とな る学術雑誌の「出版料」に振替(リダイレクト)すること でオープンアクセス化を目指すというものであり、各大 学がリダイレクトする金額は従来の支払金額を下回るこ とが期待されている。(図⑤)なお、各国に割り当てられ

図⑤ SCOAP によるモデル3

オープンアクセスの取り組み

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る財政的支援の期待額は、対象誌に掲載された論文数か ら試算される。日本の HEP 分野の論文数が、米国、ド イツに次ぐ 3 番目の主要国として世界全体の 7.1%を占 めることから、財政的支援期待額は総額で 781,000 ユー ロとされている。

同プロジェクトは 2006 年に開始され、これまでに全 体の 7 割以上に相当する国が関心表明(Expression of Interest: EoI)に署名している。2007 年に CERN 所長 から日本への提案があり、高エネルギー加速器研究機 構、国公私立大学図書館協力委員会、NII で検討の結果、

2011 年 8 月 31 日、三者が共同で EoI に署名した。

今後、EoI に明記された条件が整った段階で、日本か

らの財政的支援を行うことになることから、国内の関係 機関がどのように分担するべきか試算するために、昨年 10 月から本年 3 月にかけて拠出額と削減額の調整のた めの作業が行われた。この作業をリコンシリエーション

(Reconciliation)という。そのため、NII は国内大学等 学術機関の協力を得て、対象誌(当初 7 社 12 誌であった が、そのうち 4 誌についてはすでにオープンアクセス誌 となっていたため、最終的に 4 社 8 誌が対象となった)の 購読状況調査、同プロジェクトへの参加意向調査を実施 した。その結果、参加機関数は 34 機関となった(1 月 29 日現在)。本学図書館も、この取り組みに協力し、参加 の意向を表明した。

出  典: 図③:学位規則の改正等について                 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2013/03/13/1331809_03.pdf

図④:国立情報学研究所提供

図⑤:国立情報学研究所提供                 http://www.nii.ac.jp/sparc/scoap3/pdf/fig1.pdf

参考文献: 学位規則の一部を改正する省令の施行等に係る通知の修正について/文部科学省高等教育局大学振興課  平成25年3月22日

学位規則の一部を改正する省令の施行等について(通知)/文部科学省  平成25年3月11日

学位規則改正に伴う博士論文等の送付に係る運用の変更について(概要)/国立国会図書館  平成25年3月11日

学位規則改正に対する留意事項/学位論文電子化の諸問題に関するワーキング・グループ  2013年3月11日

学位規則改正に対する留意事項解説/学位論文電子化の諸問題に関するワーキング・グループ  2013年3月11日

「学位論文電子化の諸問題に関するワーキング・グループ」中間報告/国立国会図書館と大学図書館との連絡会  平成20年3月27日

Organizational and Business Perspectives on Open Access to Information / Oya Y. Rieger

(第7回 SPARC Japan セミナー 2012(平成25年2月19日)発表資料)

CLOCKSSへ日本の大学図書館が参加/守屋文葉(東京大学附属図書館)カレントアウェアネス-E No.183  2010年11月18日

SCOAP3の現状、課題そして展望/安達淳/日本物理学会誌68(1)50-51 SCOAP3/ SPARC Japan 国際学術情報流通基盤整備事業

http://www.nii.ac.jp/sparc/scoap3/index.html

参照

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beam(1.5MV,25kA,30ns)wasinjectedintoanunmagnetizedplasma、Thedrift

学位の種類 学位記番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学位授与の題目

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