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時間に合わせて活動しよう

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Academic year: 2021

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特別支援学校(知的障害)中学部第1学年 自立活動学習指導案 1 単元「時間に合わせて活動しよう」 2 指導観 ○ 本グループは、1年生男子生徒2名で構成されている。ともに知的障害を有し自閉的傾向があ る。どちらの生徒も、人物の絵を描くことや色・形などのマッチング、見本や手順表通りに組み 立てたりする操作は得意である。コミュニケーションの面では、短文を読んで意味を理解するこ とはできるが、文字の理解に比べて音声言語による指示の理解は、弱い傾向がある。表出につい ては、要求や許可を得る自発的な言葉が少しずつ増えてきている。学校での生活場面や作業学習 の時間においては、文字で書かれた1日の予定や1時間の学習の流れなどを見て予定を確認した りチャイムやアラームで活動をやめることはできているが、教室の時計を見て時刻を確認して行 動することはなく、教師の指示を待つことが多い。また、生徒Aは、周囲の環境の変化に敏感で、 教室内外の音や人影の動きなどによって学習に集中できなくなることがある。生徒Bは、新しい 活動や課題に対して、「できない」「むり」と言って避けようとする傾向がある。そこで、安心で きる環境を整え、今できていることや好きな活動、得意な活動を生かしながら指示なしで一人で できることを増やして、自信を持って行動できるようにしていくことが必要である。 ○ 本単元は、自閉症生徒が時刻や時間を確認しながら作業や休憩時間の活動を繰り返すことによ って時間的な見通しを持てるようになり、自発的に行動することができるようになることを目指 すものである。自閉症児は、一般的に時間や活動の流れを把握することが苦手であると言われて いる。時間的な見通しを持てないために、物の操作や言語、協調性などをある程度身につけてき ている児童生徒であっても、常に人の動きを見て行動したり、指示されるのを待っていたりなど、 自発的に次の行動に移れない場合がある。本グループの生徒についても、活動の予定については 理解できているが、「いつまで」とか「どれくらい」といった時間的な見通しに苦手さがあり、 それによって次の行動に移れなかったり不安が強くなったりしていることが考えられる。そこで 予定表や手順表、タイマーの見方や使い方の学習及び実際の場で使ってみる学習を通して、自分 で進行状況を把握しながら行動できる力をつけていくことが必要である。また、達成感や満足感 を味わわせるためには、与えられたものだけでなく自己選択・自己決定する場面も必要である。 自閉症生徒にとって、時間的な見通しを持つことにより他者に依存的にならず、より少ない支援 によって自分の行動を管理して計画的で適切な行動ができるようになることは、就労や日常生活、 余暇など将来の自立生活の充実につながる意義深い学習であると考える。 ○ 指導にあたっては、視覚的タイマーや予定表の使い方が分かり、使い方に慣れ、作業や余暇の 活動に生かすことができるように段階的に指導していく。はじめは、実物を使って練習させ、モ デルを見せながらタイマーや予定表の使い方について重点的に指導する。その後、生徒が安心し て活動できるように活動内容や教材・教具の使用法などは同一のパターンで繰り返し、時刻や時 間を確認する回数を増やしていきながら教師の支援を次第に減らしていく。最後は、タイマーを 使い、残り時間に応じて好きな活動を選んで余暇を過ごす活動を取り入れる。各時の学習におい ては、生徒が興味・関心を持ち得意とする活動を取り入れ、作業や学習の振り返りなど、予定時 刻を決めたいくつかの活動を設定し、生徒が時刻や時間を確認しながら行動する必要性を感じて、 主体的に活動できるようにする。生徒の時間的な見通しの苦手さへの支援として、全体の関係や 時間の増減が目に見えるように、残り時間が視覚的に確認しやすいタイマーと生徒自身が活動の 流れや時刻を書き込み、チェックしながら行動を確認できる予定表を用いる。さらに学習への動 機づけを図るために、全体を通じて、生徒の興味・関心に応じた作業、余暇の活動を設定し、自 己選択・自己決定する場面や安心し見通しの持てる環境を設定する。 3 単元の目標 ○ 視覚的タイマーや予定表の使い方を理解し、使用することができる。 ○ 時間を確認しながら作業や余暇の活動に取り組むことができる。 ○ 時間に応じた余暇活動を選択し休憩時間を過ごすことができる。 ○ 手順表に従って意欲的に作業に取り組むことができる。

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4 指導計画(全8時間) 第1次 タイマーと予定表を使って活動しよう・・・・・・3時間 1 タイマーと予定表を使ってみよう・・・・・・・・1時間 2 タイマーと予定表の使い方を練習しよう・・・・・2時間(本時2/2) 第2次 タイマーと予定表を使って一人で活動してみよう・3時間 第3次 時間に合わせて一人で活動しよう・・・・・・・・2時間 5 本時指導の考え方 本時は、視覚的タイマーを自分でセットし、それに合わせて作業をする学習の第3回目である。 前時は、視覚的タイマーの模型を使って、時間が経過すると赤い帯が減少していくことや、セット するときに赤のラインを合わせることを見た上で、実際のタイマーを操作して時計の図を見て合わ せる練習をした。教師が示した時計の図を見てタイマーをセットすることはできるようになったが、 後半の作業や休憩の活動の場面でタイマーをセットし、終了時に残り時間を確認するには教師の指 差しによる指示が必要であった。 そこで、本時では、はじめに前時と同様に、視覚的タイマーの模型を使って、セットの仕方や時 計の針が動くことで赤い帯が減っていくことを説明し、次に実際のタイマーを操作させ、時計の図 を見て合わせる練習をさせる。その後、タイマーと予定表を使って作業と休憩をする行動の流れの モデルを示し、予定表にチェックすることやタイマーを見て残り時間を確認することを声に出して 確認してみせるようにする。このとき、本時では予定表のチェック項目を減らし、タイマーに注意 を向け、残り時間の赤い帯に注目することを意識させる。授業後半では、生徒自身がタイマーを休 憩終了時刻にセットし、実際に指定された場所に移動して活動する時間を設定し、予定表と黒板の 掲示を確認しながら一人で活動できるように、教師からの直接的な言語指示を減らして指導する。 また、休憩の終了をアラームでは知らせず、生徒自身にタイマーの赤い帯がなくなったことで確認 させるようにする。学習の終わりには、教師に手伝ってもらってできたか、一人でできたかを生徒 が振り返ることができるように絵を示し、自己評価プリントに記入後、がんばりシールを貼って達 成感を味わわせたい。また、それぞれの作業課題や余暇活動をする場所については、場所を分けて 配置し、タイマーや予定表を置く場所や道具の片付け場所を明示する。 6 本時のねらい ○ 時計の図を見て、視覚的タイマーをセットすることができる。 ○ 活動の終了時に予定表に印をつけることができる。 ○ 作業終了時に視覚的タイマーを見て、残り時間があることが分かる。 ○ 手順表に書かれた指示に従って正確に作業をすることができる。 7 準備物 ①学習のめあてカード ②スケジュール表(全体) ③視覚的タイ マー ④予定表(個別) ⑤クリップボード ⑥鉛筆 ⑦時計の図 ⑧シール ⑨視覚的タイマーの模型 ⑩タイマーの図 ⑪時刻カー ド ⑫ついたて ⑬教材箱 ⑭手順表 ⑮作業用具(封筒、カード) ⑯休憩活動用具(ぬり絵・色鉛筆、紙・サインペン、パズル、本) ⑰マット ⑱テーブル ⑲自己評価プリント ⑳がんばりシール 教室配置 視覚的タイマー 予定表(個別) 黒 板 作業机 生徒机 休憩場所 休憩場所 テーブル 出入り口 マット 机 な ま え 予 定 表 よ て い ひ ょ う ①予定表をつくるよ て い ひ ょ う 作業 をかく □さ ぎ ょ う おわりの時間をかく □ じ か ん 休 けいですることをえらぶ □き ゅ う ②作業をするさ ぎ ょ う タイマーをおわりにあわせる □ □ タイマーをみる □ (じ か ん時間がある じ か ん時間がない) ③ 休 けいするき ゅ う おわり タイマーをみる □ (じ か ん時間がある じ か ん時間がない) ④ 学習 のまとめをする ( 時 分) が く し ゅ う

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8 学習展開 配時 学習内容・活動 指導上の留意点 教材・教具 1分 1 始めのあいさつをする。 ・ 始めに各自が着席する場所が分かるように机に 名前を貼っておく。 3分 2 本時の内容を知る。 ◇ 学習のめあてと流れを確認する。 ・ 「タイマーを見る」ことと「予定表にチェック ①②③④ 学習の タ イ マ ー と 予 定 表 の する」ことを練習することを黒板に文字と絵を掲 ⑤ めあて 使い方を練習しよう 示して伝える。 タイマーを見る ・ 黒板に掲示した活動スケジュール表(全体)に 予定表をチェックする カードを貼っていきながら学習の流れを確認させ る。この際、作業終了時に残り時間があれば休憩 学習の ①予定表をつくる できることを伝える。 流れ 説明を聞く ②作業をする ③休憩する ④学習のまとめをする 7分 3 予定表を作成する。 ・ 予定表(個別)を配布し名前を書くように言葉 ②④⑤⑥ ◇ 予定表に作業内容を書き入れる。 で指示する。 カードをふうとうにいれる ・ 活動スケジュール表(全体)に作業内容を書き 入れて示す。 ◇ 時 計 の 図 に 休 憩 の 終 了 時 刻 の 針 ・ 時計の図を活動スケジュール表に貼り、針の位 ②④⑤⑥ の位置と数字を書き入れる。 置と数字を書き入れて休憩の終了時刻を伝える。 ⑦ ◇ 休 憩 時 の 活 動 が 書 か れ た シ ー ル ・ 休憩時の活動が選択しやすいように、実物を見 ②④⑤⑥ か ら し た い 活 動 を 選 び 予 定 表 に 貼 せ、場所を確認させた後、活動が書かれたシール ⑧ る。 を提示し選択させる。 ・ 予定表の記入が終わったら1つずつチェック欄 に チ ェ ッ ク を 入 れ る よ う に 活 動 ス ケ ジ ュ ー ル 表 (全体)を使ってモデルを示して伝える。 8分 4 視覚的タイマーと予定表の使い ・ タイマーの模型を動かしながらセットの仕方を ③⑨⑩⑪ 方を練習する。 説明する。特に時間がたつと赤い帯が減少してい ◇ 視 覚 的 タ イ マ ー の セ ッ ト の 仕 方 くこと、セットするときに赤のラインを合わせる を見る。 ことや回転させる方向について説明する。 ◇ タイマーを見て残り時間のある、 ・ 残り時間のある、なしをタイマーの模型で示し、 なしを確かめる。 生徒に声に出して確認させる。 ◇ 視 覚 的 タ イ マ ー の セ ッ ト の 仕 方 ・ 各自にタイマーを渡し、時計の図を何枚か示し、 を練習する。 長針に合わせてタイマーをセットする練習をさせ る。その都度、赤のラインを元に戻させるように する。 ◇ タ イ マ ー と 予 定 表 の 使 い 方 を 見 ・ 教師がタイマーと予定表を使って作業と休憩を る。 する一連の行動の流れのモデルを示す。このとき、 予定表を声に出して読んで確認してみせる。また、 作業 終 了後 には、「時 間が (ま だ) あ る」 ことを タイマーの赤い帯を見て声に出して確かめてみせ る。

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15分 5 作業をする。 ③④⑤⑥ (1) 作業場所に移動し準備する。 ・ 行動が止まった場合は、学習のめあてを確認さ ⑫⑬⑭⑮ ◇ タ イ マ ー を 休 憩 の 終 わ り の 時 刻 せ、直接的な指示を減らしていく。 にセットする。 ◇ 教材箱を準備する。 ・ 個別に教材箱を用意し、手順表を入れておく。 教材は、休憩時間を残して終われる分量に調整し (2) 作業をする。 ておく。 ◇ 手順表を見て作業をする。 ・ 間違った操作や行動をしたときには、手順表と 作業したものを見比べさせてやり直させるように する。 (3) 作業の終了を確認する。 ◇ 活 動 ス ケ ジ ュ ー ル に 終 了 の チ ェ ・ 行動が止まった場合は、指さすなどして学習の ックをし、道具を片付ける。 めあてを確認させる。 ◇ 次 の 活 動 ま で 時 間 が ま だ あ る か ・ タイマーを見て「時間がある」ことを言葉にし どうか確認する。 て確認させ、予定表に○をつけさせる。B児につ いては、声に出して時刻を読むように促す。 6 休憩する ③④⑤⑥ ◇ 遊 び の 場 所 に 移 動 し 、 終 了 時 刻 ・ 終了時刻の3分前にタイマーを見て残り時間が ⑯⑰⑱ ま で 選 ん で お い た 活 動 を し て 過 ご まだあることを言葉で確認させる。 す。 ・ 終了時刻になっても、タイマーを確認できない ときは、黒板のタイマーの図を指さして示し、予 定時間になったことを各自のタイマーで確認させ る。 5分 7 学習の振り返りをする。 ①②③④ ◇ 予 定 表 と 作 業 で 完 成 し た も の を ・ プリントを配布する。 ⑥⑮⑲⑳ 見て学習を振り返る。 ・ 絵を示して、一人でできたか、手伝ってもらっ てできたかを自己評価させ、プリントに○印を記 ◇ がんばりシールを貼る 入させる。 ・ 教師からシールを渡し予定表に貼らせる。 1分 8 終わりのあいさつをする。 ・ 次時の予定を伝える。 9 評価(個人目標) 評 価 項 目 ○ 時計の図を見て、視覚的タイマーをセットすることができる。 ○ 活動の終了時に予定表をチェック欄にチェックすることができる。 A児 ○ 作業終了時に視覚的タイマーを見て残り時間のあるなしが言える。 ○ 手順表に書かれた指示に従って正確に作業をすることができる。 ○ 時計の図を見て、視覚的タイマーをセットすることができる。 ○ 活動の終了時に予定表をチェック欄にチェックすることができる。 B児 ○ 作業終了時に視覚的タイマーを見て時刻と残り時間のあるなしが言える。 ○ 手順表に書かれた指示に従って正確に作業をすることができる。 評価基準 援助なしで 直接的でない 直接的な 指差しやジェスチャー 身体介助に できた 言葉掛けできた 言葉掛けできた によってできた よってできた 1 2 3 4 5

参照

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