九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
日英語音の異同と民族性
豊田, 實
https://doi.org/10.15017/2556544
出版情報:文學研究. 33, pp.27-39, 1943-12-30. The Kyushu Literary Society バージョン:
権利関係:
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︲丁抹の言語學者イニスベルセン︵98﹈⑦名①厨︒己はその著9︐.ベ︒尋ミ息陣菖凰ミ︑旦耳庸騨直尊いS唱へ侭︑の初め
〆f〃J︑において英語の特衝を論じ︑それは喬の上にも現はれてゐるこごを述べ症ゐるが︑之を要約すれば次の如くである︒
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英語ではい躍吾︑殊に子需は各1明瞭な秀で︵例へぱオランダ語におけるが如く子喬か録喬の﹁わたり﹂か聞き分q
︑け難いやうな汗がなく︶︑少なくさも近代英語においては繩・汗もⅢ剛の汗から彩郷されるこごが比較的少ない︒自費隙
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の言語における・秤迩綾の上で子汗︵即ち多少の嘩擦ぞ作ふ↑流︶ど母帝︵即ちⅢえる程の摩擦を作はい喬︶どの割合が怜苔兜性的の印象を典へるやうになってゐる・価し日アクセントが智悩上心恥的に︵必ずしも語源的にでなく︶亜
″ひ要な苦節にある結果こして︑雌語中のアクセン聯の依世が.初めから機械的に走ってゐるフランス諦やイタリア語なぎ
の場合よりも︑アクセントの有る需節道無い帝朧どの川の弧弱の茨が瓢蒋であり令アクセントの有る符節を弧調する
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グ場合は︑この特徴が一脈烈しくなる・凹雁辨的には語足脱落から締果した一帝節及び少数苦節の語が多い︒的怖締の
〃●︲︲抑艇から来る低雛での談話が英閣風教養の一特徴をなしてゐる︒以上の罐帝上の諸咄︑なほその他の考察からイェスベ.︒︐︲ルセンが到達した英語の性格は︑糀力的で︑事務的で地味で︑逹意茜仔さしも文法上その他の規則による拘束を姉ふ
日英諾一昔の異同と民族性二七g一八・七九︶
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英語喬の以上のやうな特徴に比較して︑日本語汗は如何なる民族性を畔示してゐるであらうか︒先づ日本語におい
/て紙帝の荊合が英語よりも多いこざは℃日本國蝿性の優美な鮎を反映してゐるご言ひ得るであらう︒なほ英語では
︑pt等の破裂汗の後に痢帝が作ひがちなのに日本語ではさうでないこさは︑鼻子汗の砿類及び川法において邦語がも
つ特徴ご雌へに︑わが日本語に柔か味を賦肌︿するものである︒鼻子韮刷に就い︑て述ぶれば先つ邦語には英語の︑︵エス︶
の汚ご価別さる可き﹁ン﹂の帯がある︒尤も日本語にあっても﹁ナ﹂行の汗の子汗部及び次の諸例の如き場合の
﹁こは農蕊叩這の關係と英語の︑ご同諏の帝であるl夢トー︑↑タテ︑シングイ︑診著1.サカンナ︑
シンニョ︑シンニ︑ベンレィもゼンリョク等︒然るに次の諸例における﹁ン.﹂はへ汚の先を一日王前歯の後の耐錐に
論けて鼻腔からのみ發需する英語のnさは異なり︑舌先は歯錐に請けず︑口琶鼻から自然に發芳される一価の昇子汗
であって︑英語には無皇胴であるlサンセィ︑ギンザ︑キンジゞ︵キンヂゞご随別して︶やデンシャ︑デンワ︑カン
ョー︑コンィ等︒なぼ邦語では語尾の﹁ン﹂にも︸﹂の青が使用される︒次に鼻子背﹁ム﹂即ちmの帝は日英何れの剛/
語にもめⅧノ︑場合により語間で処が長滞にな瓜ソ得るこ︾ども叩國語において同様であるが︑﹁梅﹂・﹁鳩﹂・己皿い﹂なぎ
の口語の發苦即ちンメ︑ンマ︑ンマイなぎにおけるが如き語頭におけるmの長涛ば英語にはあり得ない例である︒
﹁グ﹂の子需部を鼻需化したものは日英語何れにもある︒英語では語尾及び語聞に此の帝が現はれ℃日本語にあって ごいふこさである︒然しまたその結果︑ろあるこども術然認めなえてはならず︑反映してゐることを脂抽してゐる︒
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研究錐三十三艸
さうした日術語が﹁諾緬﹂どか﹁優雅﹂ごいふやうな軸において緋く喝ごこ
︑イエス︒ヘルセンは処等稚械的及び消極的方面区おいて︑英語が英國盈民性を
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も謡尼の﹁ン﹂が処になるこぐ﹂があり︑妹に東京語で﹁ガ﹂行の壬︾n部が緑青に押まれる場合D概して鼻帝化される
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のは︑之を聞くゞ卦に柔かな印象哲與へるものである︒/
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要するに日本語においては︑英語に比して母年肌の制合が多く︑烈し腱裂Mがなく︑元来柔か︑廷︾肌色をもつ鼻壬︾岡の
思純類ご川法において特徴があるこEは︑英語のアクセントが批弱を主どする脳勢アクセントであるのに對して︑.邦語
●の ア ク セ ン ト が 高 低 を
. 王 ご す る 箭 樂 的 ア ク セ ン ト で あ る こ
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︑ わ が 閏 脆 性 の 優 美 に し て 洲 和 的 の 方 血 ど 現 は
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してゐる且一両ふ可巷であらう︒然し日本詔は決してめゞし︲里一息叩ではない︒日本詔には︵ローマ字綴で見える以上に︶
子糯の述絨︵二子︾肌︑ま重宝肌の辿絨もある︶もあり︑誰幸叩で絶る語︵少なくどもさうした罐韮叩織式︶・も多少はあっ
て︑塊性的の力を加へ︑殊に無詫化された母帝の存在︵例へぱ東京語におけるキクの﹁キ﹂及びツキの﹁シ﹂の母エ脚
部は雑曄化されてゐる︶は日本謙に多分の弧さぞ典へてゐる︒又邦諦の談話に彬ける溌需様式が︑概してnを庇く附
かず︑鑿鼎官を動かすこさが馨勝やうに烈しくな間は︑姉人にあっての淑やかさのみならず.古変一擬げせぬ
大和民族の克己心を現はすもの堂一一m入川さであらう︒尤も怖緒の抑制が災紬發垂Ⅲ嫌式の一特砿であるこごは︑前に記
1
した迦りであるが︑日本語にあってはそれが剛諦發・悔刑有の性格ごなってゐる︒
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なぱ日英罐︾皿様式の異同に開しては︑§イー・アール・エドワーヅ︵固冒の異国◎冒己国煙急角a︶2両に正一皿凌の卿︿味を
惹くものがある︒エドワーヅは英剛人であるが明述一千年代に我が閏に来朝して日本語の蘓峠を研究し︑その締果は ■・
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辱員︑壱琴︒ミ昏皇︑号青青薑叱鳥︑§昌畠常宍﹂腿して明淌三十一ハ年︵側勝一九○二一年︶ドイツのラィプッィヒで川版さ
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れ︑學位諦求諭女ごして巴里のソルポンヌ大學の文學部に捉川されたのであった︒仙界を股にかけた此の研究術交の
グ
日英職音の狐︿同と民族性.一二九︒︵二一八八一︶
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丈理研究策三十二一艸三○!︵二一八八二︶
一節に画日本語の發斐Ⅳ様式に就いて群粁は次のやうに言ってゐる︵高松義雄氏の課を引用する︶l﹁甑いるも愛へずに
微笑を帯びた誠の表附を理解しようざ努めるこぜは和平に↑一塁叩學的見地からのみならず民族心理學の見地からいっても
︲飛要な事柄である︑︒日本人は努めて自分の感怖をあけっぱなしに外部にあらはさないやうにしてゐる︒イギリス人は
許しい上ごまた悲しいこごを話すには受身的な叩肌湖な調子で話さればならいものご信じてゐるが︑日本に於ては更に
これ以上である︒すなはちも子枇の時から群ぴでも悲しみでも同じく靜かな微笑を浮一ぺて話すやうに教へられてゐる
のである︒これは決して人川が冷淡なわけではなく︑厩の依幟は己を制して他人の感怖を尊敬するごこるにあるごい
Iふ仰統的な糀椰のあらはれである︒﹂仙し微笑の漣を浮ぶる物静かな流れも︑生命を託する自然の進路を瑚不識の艇
に遮ざられるどきは︑忽ち激して奔流ざなるここ︑延また湛へた力の現はれどして理の倣然であら↑兎
以上は日英語の謹音を全磯的に処ての概碗であったが︑次には剛國語における文華︾凧調の異同を考察して見よう︒
︑文章霊︑細の問題は日英華雅︿に簸近数十年Ⅲの研究によって︑漸く學的の系統に逵し得たのであるが︑比較の便宜上先
・・づ英諦の場合から記せば︑その文諮装︑洲は﹁鋪一調﹄ご﹁第二洲﹂に大別される︒﹁第一調﹂はい完結してゐる叙述︑
〃/目疑問制を含む錐肌迩の問︑㈲命令・招待・糊筋︑回感嘆︒感附の勃發等に使剛されるものであって︑要するに﹁的確完 結のゞ華川棚﹂であり︑女壷・の終りが下向洲になるのがその特徴である︒処に對し﹁第二調﹂はり一言外に意味を含めた叙
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︑述︑同文素の初めの伽︑目肯定又は否定の需を要する川︑側依軌・要諦等の場合であって︑要するに二両外含意︒未
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完結の.睾川調﹂であり︑文章の経bが上向訓になるのがその特徴である︒なほ細かな軸では砺調の間に︑それ以外にも.
多少の相逹があり︑胤責際の談話に際しては是等の︒︾川調が純だ.に複合するこどもあり︑又識訓等の關係から多少の愛
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形も生ずるのであるがb第一第二雨調差別の要軸は以上の通りである︒しかも雨訓の間には共通の一大特徴があり︑
その特徴は即ち英語の文末需洲そのものシ性格種あり︑且一國語の丈章秀調は文章の意義上の微細な差別画殊に情緒
の表現に裕接な開係を有するのであるから︑この特徴は︑その國語の本礎︑︒延いてはそ2−冗語を母國語さする民族の
性格を知る上の一大要件ども老へ得るであらう︒さうしてその特徴ごいふのはb英語では﹁第一洲﹂﹁第二調﹂共に︑
その典型的な青調にあっては︑發端は概して低いが弧勢をもつ脊節中初めのものが最も高く︑後のものは順に低くな
って行くこさである︒それでその結果長い文章の場合は︑問の場合もざうでない場合も︑典型的な芳訓の様式ごして
は︑強勢をもつ苦節が高いものから低いものへご数段の系刎更心し︑複合の場合はその形式が繰り進へされるこご画
︲●.なる︒︵Ⅲ英語の發需におけるこの慨向は文章のみならず︑躍語の場合も同じであって︑外來語の影瀞を別ごすれば︑
単語の肢初の青節か少なくども語頭に近い所に弧勢があるのが英語本来の伽向である︒︶此の現象は果して何を物語
るものであらうか︑私は日本語における文章涛洲ご之を比較するこさによって︑その意義の考察を試みたいご恩ふ︒
日本語の文章の發需においても︑絡りの上るものど下るものどがあるごいふ靴では︑﹁第一調﹂さ﹁弟二調﹂がある
這言ひ得るであらう︒然し英語にあってはアクセントが強弱を主さするものであるために︑軍語のアクセントは文章
/の辛叩調芭は獅立に存在するのに對し︑日本語では単語のアクセントも亦高低を主さするものであるために︑文享音調の
波巾に入っても単語の抑捗笹鍵史しないここ︵若し之を鍵史すれば意味の鍵化を來すこご﹁橘﹂ご﹁霧﹂におけるが
如くである︶ども開運して︑日本語の文章需訓には︑英語の場合におけるが如き数段E日一る高低音節の系列はない︒
即ち日本語の文章における芳調の波は初めは低く出發し︑上って叉下り︑幾曲折を繰り返して℃︵後で説明する如く
日英茜音の異同と民族性︾三一.︵三八八一s
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右の諾例中高唾音で始まってゐる丈もあるがも大部分は低く姑まってゐる︒さうしてそれは文頭の単語固有の抑揚によるのであって︑日本語では初めを高く發需する語は少数であるため千︑丈ざしても高く始まるものが少いざいふ
結果を生ずるのである︒また﹁雄一調﹂及び﹁第二調﹂型の關係では︑㈲︽㈹ご︑後で純明する伽の或る場合のみが
﹁第二調﹂であって︑一他は梼・﹁第一・洲﹂である︒
次に日本語における文章抑揚の様粗を英語の場合ご比較しつゞなほ詳しく調一ぺて見たい︒但し日本語抑揚の様粗は
主さして佐久間教授の研究に韮づいて述べるつもりであろ︒︒..|
先づ疑問文及び念を押す場合の・音調である︒肯定又は否定の群を要する洲は経りが上って﹁第二調﹂型になるのが
I︵上︶10.︵1︶△︵上︶
一般の言語心理であらう︒日本語でも﹁ざなた︑山口さんですか﹂な︾この疑問では︑﹁ドナタ︑ヤマクチサンデスヵ﹂
. 1 1 1 0 ︵ 上 ︶ が 杵 迩 で あ る
︒ 殊 に 疑 問 助 詞 の
﹁ か
﹂ を 省 い て ﹁ 山 口 さ ん
﹂ ご い ふ 形 の 間 に な れ ば ︑
﹁ ヤ マ ク チ サ ン ﹂ さ な る こ E が 絶 對
O︵1︶△︵下︶に必要である︒︵若し此の形で経りを下げれば間にはならない︒︶但し﹁アー︑アノヤマクチサンデスカ﹄叉は﹁ダレ
.O︵1︶△︵下︶カトオモッタラ℃ヤマクチサンデスカ﹄においては︑経りが下って﹁第一洲﹂皿ごなるが︑|処は二つさも純然たる間
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O︵1︶△︵下︶さは自ら趣を異にしてゐる︒即ち初めの丈はb例へぱ他の人が言った﹁アレワヤマクチサンデスーョ﹂︵但し此の場合
も念を押す意味ならばョごなる︶に對してその主斤を繰り返したまでざあり︑鋪二の方は︑さう言ふまでには山口さ
んであるこさが既に判明してゐるので︑之も蛮際の川ではない︒︐從って何れの場合も﹁第一調﹂であるのは︑言語心/
理上糊然である︒英語でも︑例へぱ房昏呉昏︒g﹃の2.国営伽冒望霞兎なざに於いては︑方向が初めから判ってゐてたざ︽
對手の同意を促す場合はb一のロ・冒尭は﹃鏥一調﹂で發芳される︒要するに問であるか否かは意味できまり︑それに鵬・・
ずる抑揚が生ずるのが通則であるご言へよう︒然し疑川詞で始まる問の場合は︑日英語の間に次のやうな差異のある
ここに泳建樫す可きである︒.︒ ●︑へI雫︶
|英語において︑疑問詞で飴まる普通の州が﹁第一調﹂であるこさは︑既に述︑ぺた︒日本語でも﹁キミワダレデス﹂△
△l︵下︶︵下︶
﹁ココワドコデス﹂﹁アレワナンデショー﹂なぎは即ち﹁第一調﹂である︒然し経︐りに﹁力﹂を附ける場合︑・疑問詞を△l
弧く發祷すれば経りの﹁力﹂は杵迩下るであらうが︑寧ろ経りの﹁力﹂に力を入れゞぱ︑﹁力﹂は上って﹁鋪二調﹂︲I︲︵上︶△空1J︒︑△︹上︶︵上︶
ごなる︒即ち﹁キミワダレデスカ﹂﹁ココワドコテス力﹂﹁アレワナンデス力﹂ごなる︒なほ間さしての﹁誰れ﹂﹃何.︲ 1
︵ 上
︶ l
︵ 上
︶
虚﹂ごいふやうな宥略形の場合も﹃ダーレ﹂﹁ドごどなる︒
〃8︑また念を押す場合︑日本語では通則的に﹁鋪二調﹂である︒即ち前に禍げた例文.中船の如きその一例であり︑なほ
/
﹁︵見えま︶せう﹂﹁・⁝一・でせう﹂等にあってもb処が念を押すために使用される時には﹁第二調﹂ざなる○
ず
次に物を数へ℃列畢し︑叉は選搾を間ふ場合︑英語では経りの項目以外は皆語尾を上げるが︑日本語では各項目の.△l語尾を下げるこさ例文閃の示す通りである︒但し﹁イチド︑ニドもサンド︑訓ド︑ゴド︑釘列ド℃︵シチド︑︶に於
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いて﹁イチド︑ニド﹂の語尾が上るのは︿この語本来の抑揚によるのであって︑項目中にあるからではない︒且掛け
朧さなれば︑﹁イチ︑一弓サン︑シ︑︑.︑ロク︑︽シチ︑ハチ﹂の如く︑凡て初め堂尚く發喬する︒また物を列畢する fIIlIIIJrl5I00114.II0IrlⅡ14Ⅱ0J︑11J
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場合も日本語では英語どちがひ︑各項の抑揚はその掘鑿咽ごしての抑描のま︽であって︑列に加はったがために特に経
△11︐11J●bが上るこ富のf2︑次の例の一零通りであるl﹁ツクラゥ舌一ワホンャ︑カビンャ︑カミャ︑スズリ↑合. ●
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ニシマスカ﹂ご言ふであらう︒以上のやうな日本語の抑描に對し︑英語では例へぱ物を数へる場合℃○口の.§︒﹄昏司8 ︲l△︵上︶又ハ︵下︶〃 1 .ヘントインキモオイテアリマス・﹂また選樺を間ふ場合︑日本語では例へぱ﹁オチャト︑コーヒート︑ココアト︑下レ
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守由o胃︾夢.①において︑野①よりなほささへ数へて行く際は各輌︿特それぞれ語尾を上げb野①で経る場合は等ののみ
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を下げる︒又口○︺◎画房⑦5斡○﹃8廟①①oH88蔦にあっては︑︽gさ8廟①①己は語尾を上げ︑88画も亦︑︑なほ
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その他にも選搾し得可さ飲料︵例へぱog8賃のなぎ︶の純剛を↓一両外に含む場合は︑語尾を上げる︒但し88mが選
︑採填目の妓後である際は︑文章が疑川刺のない間であるに拘感らが経りを下げる︒また英語ではぎ四句且昏日興
屋の痢旨の︒扇吾貝の冒穴日碗冒旨ごいふやうな對照を表はす言ひ方では︑初めの語︵胃﹃︒.旨の︾の一鼻︶は語尾を上
111一
げ︑維りの語︵吾︒﹃①︑牙禺︾昌目︶は語堆を下げるのであるが︑日本語では前描の文例餌の﹁アチラデモコチラープモ﹂
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海不すや.うに︑對照をなす前後の柵が同じ抑糊をもち得る︒﹁アレデスヵ︑コレデスヵ﹂・に於いてもさぅである︒
.次に意味未完結の前行句が耐英語戸伽典やいて通例上向洲であるこ己は︑既仁述べた通りであるが勺氏本語ではさうし
た場合︑寺へ例伽㈹の示す如く︑下向調である︒さうして日英語の文末汗調におけるこの相反する通則の結果上英語で
〃
はコンマの前は概して上向調ごなり︑同様の場合日本語では下向湖が繰り返されるのであるから︑︑蛮隙上においては
︑日英瀝里面の︑唯同と民族性︑三五︵三八八七︶
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ずり下ったりする場合を示すご共に︑単に前の帝節に對する高低を示すためにも適用されてゐる︒︶
・初めに夏目漱石の鼠美人凹齢のなかの︑糸子這その兄直の對話を〃し訓剛するI
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︵下︶︵上︶〆︑. ﹁糸公︒こりや御前の唾数の方が明るくって上等だね﹂一〃
︵上︶又は︵下︶︒
q﹁群へたげませうか﹂.︒§ ︵下︶︵下︶︵下︶
胃うさ︒鷺て批った所で係り賊か肌きうでもfがI然しお前臆上等過ぎるよ﹂ロ︵下︶↓︒
・・﹁上等過ぎたって誰も使はないんだから好いぢやありませんか﹂︿下︶︵下︶︵下︶一.手︵下︶
﹁好いよ︒好ぃ驚好いが少し拳遡ざるょ︒それに此装飾物がどうもl欝の女子には似官しからんものがあるぢゃないか﹂
︵ 上
︶
﹁何が?﹂
︵下︶.麓とつさんたい唾い黒ん︵上︶
﹁何がって︑此松さ︒こりや慥か阿父が.替盛則で二十五側で画りつけられたんだらう﹂︲P︵下︶・一︵上︾ひつ〆︑りかへ戸.︵上︶
﹁え等︒大覗な盆栽ょ︒敵殺しでもし・ようもんなら大鍵よ﹂
泌とつらんとつさん︵下︶和まへまへ︵上︶
﹁ハ︑︑︑処を二十五Mで斑りつけられる阿爺も阿爺だが︑それを叉二階迄︑えっちらおっちら樅ぎ上げる御前も御前だれ︒矢一・一︒︵下︶︲
眠りいゞくら年が述っても親子は蛾はれないものだ﹂ロ
︵ 上
︶
﹁水︑︑︑兄さんは除つ秘賜鹿ね﹂〆〃
一︵上︶︵下︶
﹁賜鹿だって糸公と同じ位な程度だあね︒兄弟だもの﹂︑一 ︵下︶p︵上︶︵上︶
〆﹁おやいやだ︒そりゃ私は無論賜鹿ですわ︒賜鹿ですけれども︑兄さんも賜鹿よ﹂︵下︶︑.︵下︶
﹁賜鹿よか︒だから御互に賜鹿ょで︑好いむやないか﹂乱︑
︵下︶
﹁だって證擁があるんですも2
日英茜音の異同と雌族性一二一七︵三八八九︶
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とん走とつち︵下﹀︵下︶.︵下︶一
こえL︑今度此方の大發明だ︒ハ︑︑︑鮫ひなものを︑なんで叉持って来たんだ︒液いだらうに﹂おとう︵上︶又は︵下︶
﹁洞父さまが御自分で持って入らしったのよ﹂︑次は﹃内日本新川﹄紙上で最近完了した阿部知二氏の﹃故郷﹄︵冬︵三︶︶の一節︑場面は工場の事務室であるl
︵下︶︵上︶︵下︶
﹁早瀬氏なら知つとるょ﹂淺井がいった︒﹁南洋から飾ったばかりだらう︒破足になったっていふぢやないか﹂口︑︵上︺︾・
﹁弧而にも疵が出来たさうょ﹂女秘蒋がいった︒. ︵上︶﹁うん︑此盆雑は﹂︽上︶?︹上︶
﹁共盆栽はねl知らなくって﹂
.︵下︶﹁知らないとは﹂
ゆ■■●●●■■■■由寺■■■●●●︒︒●●■由●甲■●●■■●■●己●■■G●
︒︵上︶︵下︶
ぞぃつあ︑勇ましい話だね︒11だが︑結嫉の御棚手がもうきまってるっでいふぢやないか︒︵下︶ヘ
グっていふぢやないか﹂︵ 上
︶
﹁それがどうしたの﹂︒
︵ 上
︶
﹁私大嫁ひょ﹂ ︹上︶Q﹁共盆殺はね﹂
・丈雌︾研究節三十三帆
︵上︶﹁賜鹿の維推がかと
︵下︶
﹁ や え 坐
﹂
少
︵下︶︵上︶
﹁そりゃ糸公の大發肌だ︒どんな誰搬があるんだね﹂、
一
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お父さんが悪いんで延びて蚤だけだ
三八︵三八九○︶
一夕
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︵ 下
︶
﹁その祁手の︑一色令嬢がさぞ唯いてをられると恩ふんだ﹂グ
︵上︶︑ ﹁ひどく同情したわね﹂︽︒ ︵下︶J・
﹁もちろんさ﹂︵下︶又ぱ︵上︶蕊
●﹁だが︑そんな意志の弱い女性は今噸勝りませんよ﹂女秘諜はいって︑桃江の方にふと無がついたやぅに︑.︵上﹀︵上︶
﹁ね︑大別さん︑喜っだわね﹂と峠をかけた︒字●
グロノ
ウざ︑
︑
附記︒此の一一文は昨年の秋の日本英文祭倫大介における総波をもとにしたものであるが︑發昔狩號その他添字の關係等から多少鍵
︑
史し︑総り璽夛の文例も前とはちが?一企作家から引川した︒
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守呵用q罰d﹃0148りむ7004111 !
日英諾吾の巽同と民族性
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三九︵三八九己
︵昭和十八年六月廿九日︶19■
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