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(1)

悪性リンパ腫の分類

悪性リンパ腫 Hodgkinリンパ腫 非Hodgkinリンパ腫 細胞系統 増殖スピード 発生部位 低悪性度リンパ腫 Indolent lymphoma 節性リンパ腫 Nodal lymphoma 中悪性度リンパ腫 Aggressive lymphoma 節外性リンパ腫 Extranodal lymphoma 高悪性度リンパ腫

Highly aggressive lymphoma

T/NK細胞性リンパ腫 T/NK cell lymphoma B細胞性リンパ腫 B cell lymphoma 胃リンパ腫 脳リンパ腫 肺リンパ腫 など 前駆細胞由来 成熟細胞由来

(2)

本日の話題

ホジキンリンパ腫

非ホジキンリンパ腫

B細胞性リンパ腫

びまん性大細胞型

B細胞性リンパ腫

ろ胞性リンパ腫

NK細胞・T細胞性リンパ腫

成人

T細胞性白血病/リンパ腫

(3)

ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫

ホジキンリンパ腫

非ホジキンリンパ腫

頻度

5-10%

90-95%

好発年齢

二峰性

(若年層と中高年層)

50-60歳代

好発部位

頚部や縦隔リンパ節

好発部位はなく、全身できる

リンパ節

以外の病変

まれ

しばしば

治療

化学療法、放射線療法

化学療法、放射線療法

(4)

ホジキンリンパ腫について

 大型のリンパ腫細胞が特徴 (単核:Hodgkin細胞、多核:Reed-Sternberg細胞)

 古典的ホジキンリンパ腫、結節性リンパ球優勢型に大きくわけられる。

(5)

限局期ホジキンリンパ腫

(治療方針)

(6)

病期分類(Ann Arbor分類)

限局期 : StageⅠ または StageⅡ StageⅠ : リンパ節 または リンパ節以外の病変の1か所。 StageⅡ : 横隔膜の片側にとどまる2つ以上のリンパ節 1つのリンパ節以外の病変と同側のリンパ節の病変 横隔膜

(7)

ABVD療法

薬剤名 種類 投与方法 1 15 アドリアマイシン 抗がん剤 点滴 ○ ○ ブレオマイシン 抗がん剤 点滴 ○ ○ ビンブラスチン 抗がん剤 点滴 ○ ○ ダカルバジン 抗がん剤 点滴 ○ ○  ホジキンリンパ腫で行われている、最も代表的な治療方法。  2週間毎、計2回投与して、1回の治療とする。  特徴的な副作用は、悪心、嘔吐、ダカルバジンによる点滴投与時の血管痛 頻度は少ないものの、ブレオマイシンは肺障害、アレルギー反応を認める。

(8)

化学療法(抗がん剤治療)

(9)

抗がん剤治療の主な副作用と対策

治療直後に認めるもの

悪心、嘔吐 ⇒ 制吐剤、ステロイド

頻度は少ないが重篤な障害

抗がん剤投与時の点滴漏れ

⇒ アドリアマイシンなどによる血管への炎症

腫瘍崩壊症候群

⇒ 腫瘍の急速な崩壊による腎臓や心臓への障害

(10)

抗がん剤治療の主な副作用と対策

治療開始 1~数週間後に認めるもの

便秘、下痢

⇒ 便秘薬、止痢剤

口内炎

⇒ 含嗽、外用剤

白血球減少

⇒ 白血球の増加を促す薬 (G-CSF)

感染症

⇒ 抗菌薬の投与

手足のしびれ

脱毛

腎臓、肝臓などへの障害

(11)

抗がん剤治療の主な副作用と対策

数年後に認めるもの

他の悪性腫瘍にかかりやすくなる

不妊症

(12)

限局期ホジキンリンパ腫の治療方針

治療方法 :

ABVD療法 4コース + 局所放射線治療

90%以上の患者さんが

長期間にわたり生存が可能

長期間経過してから出現する副作用が問題。 (心不全、2次発癌) (J Clin Oncol 2004;22;2835-41)

(13)

治療に伴う副作用を軽減するための

限局期ホジキンリンパ腫に対する新たな試み

予後不良因子(大きな腫瘍がない、リンパ節が1~2か所のみ など)が

一つもない患者さん ⇒

(限局期予後良好群)

ABVD療法 2 コース + 局所放射線照射 (20Gy)

予後不良因子(大きな腫瘍を認めない、リンパ節が1~2か所のみ など)が

一つでもある患者さん ⇒

(限局期予後不良群)

ABVD療法 4コース + 局所放射線照射 (30Gy)

(14)

進行期ホジキンリンパ腫

(治療方針)

(15)

病期分類(Ann Arbor分類)

進行期 : StageⅢ または StageⅣ StageⅢ : 横隔膜の両側にわたる複数のリンパ節 リンパ節以外の病変。 StageⅣ : 複数のリンパ節以外への病変(リンパ節の個数は問わない)。 横隔膜

(16)

進行期ホジキンリンパ腫の治療方針

これまで、様々な治療方法が検討されてきましたが、治療効果は同程度

ABVD療法

が最も副作用が少ないため、標準的な治療方法と考えられています。

(17)

ホジキンリンパ腫に対する治療方針

限局期(Ⅰ、Ⅱ期)

予後良好群

ABVD療法 2 コース + 放射線照射 (20Gy)

予後不良群

ABVD療法 4 コース + 放射線照射 (30Gy)

進行期(Ⅲ、Ⅳ期)、Ⅱ期の一部(巨大腫瘍をもつもの)

ABVD療法 6~8 コース

(18)

再発した場合

ABVD療法のような決まった化学療法はない。

65歳以下、再発後の治療経過が良好な場合は、

自家移植を行われている。

(19)
(20)

自家移植の考え方

( 国立がん研究センターがん対策情報センターHPより )

(21)
(22)

ホジキンリンパ腫に対する新たな治療薬

(分子標的薬)

(23)

新たな化学療法(分子標的薬)

がん細胞 分子標的薬 分子標的薬 正常細胞 分子標的薬は、がん細胞の特定の目印に結合することでがん細胞を 直接攻撃したり、免疫細胞から攻撃されやすいようにする。 がん細胞と同じ目印のない正常細胞には、結合できない。

(24)

分子標的薬の主な副作用

治療直後より認めるもの

アレルギー反応

発熱、皮膚のかゆみ、のどの異和感、からだのほてり

重症した場合、血圧の低下、呼吸が苦しくなる

分子標的薬のターゲットとなる目印は、一部の正常

細胞にも存在するため、それに伴う思わぬ副作用を

認めることがあります。 (薬剤により様々)

(25)

ブレンツキシマブ・ベドチン

(アドセトリス

®

 ホジキンリンパ腫や未分化大細胞リンパ腫の細胞表面にある、CD30という たんぱく質に結合する蛋白(抗体薬)と抗がん剤を結合させた分子標的薬。

(26)

ブレンツキシマブ・ベドチン

の治療効果

海外では、再発、難治性ホジキンリンパ腫の半数の患者さんで、 約2年の生存が得られました

(J Clin Oncol : 30 (18): 2183-2189. 2012)

日本でも今年から、保険承認されて使用できる予定です

(27)

びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の特徴

月単位の進行を認める悪性リンパ腫。

悪性リンパ腫の中で最も頻度の高い病型で約30~40%を占める。

治療効果の予測には、国際予後指標(IPI)が広く用いられている。

リツキシマブ併用CHOP療法が標準的治療として行われている。

(28)

国際予後因子分類について

(Blood: 109(5): 1857-1861. 2007) 予後因子 生存率 最良群 0 項目 94 % 良好群 1~2 項目 79 % 不良群 3~5 項目 55 % 予後因子 1 年齢 60歳以上 2 全身状態不良 (PS ≥ 2) 3 進行期 (Stage Ⅲ、Ⅳ期) 4 リンパ節以外の病変 2個以上 5 血液検査の異常 (LDH高値)

(29)

R-CHOP療法

薬剤名 種類 投与方法 1 2 3 4 5 15 アドリアマイシン 抗がん剤 点滴 ○ オンコビン 抗がん剤 点滴 ○ エンドキサン 抗がん剤 点滴 ○ プレドニゾロン ホルモン剤 内服 ○ ○ ○ ○ ○ リツキシマブ 分子標的薬 点滴 ○  現在、B細胞性悪性リンパ腫で行われている最も代表的な治療方法。  原則として、3週間毎に行う。  リツキシマブの投与日は、様々な方法があるが効果には差は認めない。

(30)

B細胞性リンパ腫に対する分子標的薬

(リツキシマブ)

 リツキシマブは、主に成熟Bリンパ球の表面に認められる CD20に対するマウス、ヒトのタンパク質から合成された分子標的薬

CD20

出典「リツキサンの治療をうける患者さんへより」

(31)

リツキシマブの主な副作用

治療直後より認めるもの

アレルギー反応

発熱、皮膚のかゆみ、のどの異和感、からだのほてり

重症した場合、血圧の低下、呼吸が苦しくなる

治療開始数ヶ月後より認めるもの

ウイルス感染

(32)

限局期びまん性大細胞型

B細胞性リンパ腫

(治療方針)

(33)

未治療、限局期DLBCLに対する

リツキシマブ併用CHOP療法+放射線治療の効果

(J Clin Oncol: 26: 2258-2263. 2008) CHOP療法 3 コース + 放射線照射 R-CHOP療法 3 コース + 放射線照射

R-CHOP療法が

良好な治療成績

(34)

限局期(Ⅰ、Ⅱ期)

びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の治療

限局期

R-CHOP療法 3 コース+放射線照射

あるいは

R-CHOP療法 6 コース

治療効果は同程度です。

どちらの治療を選択するかは患者さんの全身状態や

予想される副作用を検討した上で、決定します。

(35)

進行期びまん性大細胞型

B細胞性リンパ腫

(治療方針)

(36)

進行期びまん性大細胞B細胞性リンパ腫の治療

(N Engl J Med: 346: 235-242. 2002)

リツキシマブ投与群が 良好な治療成績であった

(37)

進行期(Ⅲ、Ⅳ期)

びまん性大細胞B細胞型性リンパ腫の治療

R-CHOP療法 6~8 コース

R-CHOP療法を4、6 コース施行後に、CT検査で行う。

4コース後に消失 (寛解)

6回で終了

6コース後に消失 (寛解)

8回で終了

縮小しているが、残存

⇒ 治療継続 (最大

8回)

増大、新たな病変

⇒ 治療の変更

(38)

再発した場合

R-CHOP療法のような決まった治療方法ない。

R-CHOP療法とは異なる薬剤を用いた様々な

化学療法が行われているが、治療効果は同程度。

65歳以下、再発後の治療経過が良好な場合は、

自家移植を行われる。

( NEJM :333 :1540-1545. 1995 )

(39)

びまん性大細胞型

B細胞性リンパ腫の課題

(若年、高リスクに対する治療方針)

(40)

高リスクびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の予後

高リスク例に対する、

R-CHOP療法の効果は不十分

(Blood: 109(5): 1857-1861. 2007) 予後因子 生存率 最良群 0 項目 94 % 良好群 1~2 項目 79 % 不良群 3~5 項目 55 %

(41)

65歳以下の高リスクDLBCLに対する

初期治療の自家移植治療の試み

( NEJM: 369: 1681-1690. 2013 )

自家移植の有用性は明らかになっていない。

自家移植を施行有無による 治療効果は同程度であった

(42)

びまん性大細胞型

B細胞性リンパ腫の課題

脳や脊髄(中枢神経)に再発した場合、

それ以外の再発に比べて治りにくい

 CHOP療法 7%、R-CHOP療法 5%の患者で中枢神経再発を認める。  中枢神経再発を起こしやすい原因には様々な報告がなされている。

(43)

中枢神経再発を認めやすいDLBCL

(CD5陽性DLBCL)

 CD5陽性DLBCL:リンパ腫細胞の表面にCD5という蛋白が顔をだしているDLBCL R-CHOPで治療後、約30%近くに中枢神経再発を認める。

(44)

CD5陽性DLBCLに対する試験的治療

(DA-EPOCH-R 、HD-MTX療法)

薬剤名 投与方法 1 2 3 4 5 6 DA-EPOCH-R療法 アドリアマイシン 点滴 ○ ○ ○ ○ オンコビン 点滴 ○ ○ ○ ○ ベプシド 点滴 ○ ○ ○ ○ エンドキサン 点滴 ○ プレドニゾロン 内服 ○ ○ ○ ○ ○ リツキシマブ 点滴 ○ HD-MTX療法 (中枢神経再発予防を目的としている) メソトレキセート 点滴 ○  治療の副作用に合わせて、抗がん剤の投与量を調節することが特徴的。  中枢神経再発予防を治療開始早期に行う。

(45)

ろ胞性リンパ腫について

 年単位での進行を認める低悪性度リンパ腫の中で最も多い病型。  化学療法の効果はあるものの再発が多い。  生存期間中央値は7~10年と長い。  経過中に、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫への変化することがある。  診断時に80%以上が進行期。病期、腫瘍量により治療方法が選択される。

(46)

ろ胞性リンパ腫の予後因子

( Blood: 104: 1258-1265. 2004 ) 予後因子 生存率 良好群 0~1 項目 91 % 中間群 2 項目 78 % 不良群 3~5 項目 53 % 予後因子 1 年齢 60歳以上 2 貧血 (Hg 12.0 g/dl以下) 3 進行期 (Stage Ⅲ、Ⅳ期) 4 リンパ節病変が 4 個以上 5 血液検査の異常 (LDH高値)

(47)

限局期ろ胞性リンパ腫

(治療方針)

(48)

限局期ろ胞性リンパ腫に対する放射線治療

High dose (N=181)

Low dose (N=180)

HR=1.13 (95% CI=0.73-1.75)

Years from randomisation

% of patients without progression

1.0 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

(Hoskin P et al. ICML 2011 #25 )

 未治療、限局期(StageⅠ)、ろ胞性リンパ腫に対する照射量の検討 低照射量(24Gy) vs 高照射量(40-45Gy)

(49)

限局期ろ胞性リンパ腫に対する経過観察

(J Clin Oncol: 22: 1454-1459. 2004)

 対象 : StageⅠまたはⅡ

 結果 : 生存期間中央値 10.1 年、形質転換までの中央値 7.8年 ⇒ 放射線治療に匹敵する治療効果

(50)

限局期(Ⅰ、Ⅱ期の一部)

ろ胞性リンパ腫に対する治療方針

局所放射線照射 (

24-30Gyが標準)

経過観察

現在は、放射線治療が可能な例では行うことが一般的。

高齢者、放射線治療に伴う重篤な副作用が、予想される

場合では経過観察が選択される。

(51)

進行期ろ胞性リンパ腫

(治療方針)

(52)

進行期ろ胞性リンパ腫に対する治療

進行が

年単位

であること

高齢者に発症が多い

こと

化学療法後の

再発が多いこと

高齢者である場合には、

経過観察

も治療の選択の一つ。

また、どの時点で治療を開始するべきか、検討されてきた。

(53)

進行期ろ胞性リンパ腫の腫瘍量の指標

① 腫瘍の大きさが

7cm以下

3cm以上のリンパ節が3ヶ所未満

③ 発熱、体重減少、寝汗を認めない

④ 脾臓が大きくない

⑤ 胸水、腹水を認めない

⑥ 尿管、消化管などの閉塞症状を認めない

⑦ 血液中に悪性リンパ腫細胞を認めない

⑧ 血球減少を認めない

⇒ すべてを満たす場合、低腫瘍量。

1つ以上で高腫瘍量。

(54)

進行期ろ胞性リンパ腫に対する治療方針

進行期(Ⅱ期の一部~Ⅳ期)

低腫瘍量

経過観察

高腫瘍量

化学療法を行うほうが良い

(55)

進行期高腫瘍量ろ胞性リンパ腫に対する治療

未治療、進行期ろ胞性リンパ腫に対するCHOP療法、R-CHOP療法の比較

(Blood: 106: 3725-3732. 2005)

リツキシマブ投与群が 良好な治療成績であった

(56)

未治療、進行期高腫瘍量ろ胞性リンパ腫に対する治療方法の検討

現時点では、

R-CHOP療法

の治療効果が高く、副作用も一番少ないと

考えられているものの、最適な化学療法は未確定

進行期高腫瘍量ろ胞性リンパ腫に対する

rituximab併用の最適な治療は?

R-CVP R-CHOP vs R-CVP 5.22 P=0.022 R-CHOP R-FM vs R-CVP 7.03 P=0.008 R-FM R-CHOP vs R-FM 0.10 P=0.758 0 6 12 18 24 30 36 ヶ月

(57)

進行期ろ胞性リンパ腫に対する治療方針

進行期(Ⅱ期の一部~Ⅳ期)

低腫瘍量

経過観察

※ リツキシマブを早期に使用することの有用性は?

高腫瘍量

リツキシマブ併用化学療法 (

CHOP、FCM、CVP etc…)

(58)

再発した場合

病型の変化

(形質転換)

が生じていないか、確認する。

治療を再開する場合、可能な限り、再び生検を行う。

進行がゆっくりしているので、年齢や全身状態を考慮して、

治療を再開するべきかや、その治療方法を検討する。

主な治療方法

① 化学療法

② 同種移植

③ 放射線免疫療法

(59)

再発ろ胞性リンパ腫に対する新たな化学療法

(ベンダムスチン)

 アルキル化薬、プリン拮抗薬の両方の特徴をあわせもつ抗がん剤。  低悪性度リンパ腫に対して、有効性が確認されている。 R-CHOP療法を上回る治療効果を認め、欧米では初回治療にも使用。 ( Lancet: 381: 1203-1210. 2013) 0 12 24 36 48 60 72 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 リツキシマブ、ベンダムスチン併用療法 55 months R-CHOP療法 35 months

(60)

ベンダムスチンの主な副作用

白血球減少

貧血

悪心、嘔吐

皮膚障害(発疹、皮膚のかゆみ、まれに重症化する)

点滴投与時の血管痛

⇒ R-CHOP療法に認められるような、しびれ、脱毛は

ほとんど認めない。

(61)

再発ろ胞性リンパ腫に対する同種移植

同種移植は

副作用が強く

、自家移植と比べての有効性は示されていない。

同種移植は自家移植と比較して

、再発リスクが低く、完治する可能性が

示唆される

同種移植 自家移植 (Blood.2003; 102. 3521-3529)

(62)

放射線免疫療法(

Radioimmunotherapy)

体外照射

放射線免疫療法

リンパ腫細胞に取り込まれた後に 放射線同位元素90Yからベータ線 が放出され、リンパ腫を攻撃する。

(63)

イブリツモマブ

 イブリツモマブは、Bリンパ球に認められるCD20に対する抗体薬と 放射線同位元素 90Yを結合させたRI標識分子標的薬

 再発した低悪性度リンパ腫、マントル細胞リンパ腫で用いられている。

(64)

治療スケジュール

リンパ腫細胞に 薬剤が集まること 重要臓器への 取り込みが低いこと を確認する 出典「添付文書より」

(65)

イブリツモマブの治療効果

 前治療歴のある低悪性度リンパ腫に対して、再発を抑える効果を認めた。

 リツキシマブによる治療歴の有無に関わらず、同等の治療効果が得られた。

(66)

T細胞性リンパ腫について

B細胞性リンパ腫と比べて、

化学療法の効果が不良である事が多い

リツキシマブ併用

CHOP療法のような、

有効な治療方法がにない

欧米と比べて、アジア地域に多い。

(67)

成人T細胞性白血病/リンパ腫について

(J Clin Oncol : 25: 5458-5464. 2007)  病気の発症には、HTLV-1と呼ばれるウイルスが関与している。  病状の進行が異なる4つのタイプに分類される。 (急性型、リンパ腫型、慢性型、くすぶり型)  進行が早い、急性型、リンパ腫型で治療が行われるが、 化学療法抵抗性であり、若年例では同種移植が行われている。

(68)

CCR4受容体

 CCR4は、成人T細胞性白血病/リンパ腫細胞の90%以上の患者で

がん細胞の表面に認めており、予後不良因子と考えられている。

(Clin Cancer Res :9 : 3625-3634. 2003)

(69)

成人T細胞白血病/リンパ腫に対する分子標的薬

(モガムリズマブ)

 モガムリズマブは、CCR4受容体 に対する分子標的薬  がん細胞の表面のCCR4受容体 に結合したモガムリズマブに免疫 細胞が結合することでがん細胞を 攻撃。

(70)

成人T細胞性白血病/リンパ腫に対する効果

 対象患者 CCR4陽性、再発難治性成人T細胞性白血病/リンパ腫  治療方法 モガムリズマブ 1.0mg/kg 1週間毎に最大で治療回数は8回 (J Clin Oncol : 30 (8): 837-842. 2012) 再発した患者さんの 50%が約1年間 治療効果が得られた。

(71)

モガムリズマブの主な副作用

アレルギー反応

(発熱、悪寒、頻脈、血圧上昇、低酸素血症など)

白血球減少

貧血

肝機能障害

皮膚障害(発疹、皮膚のかゆみ、まれに重症化する)

(72)

当科で行っている試験的な治療

疾患名

試験名

びまん性大細胞型

B細胞性リンパ腫

CD5陽性DLBCLに対する化学療法

血管内B細胞性リンパ腫に対する化学療法

ろ胞性リンパ腫

再発ろ胞性リンパ腫に対する同種移植

バーキットリンパ腫

未治療バーキットリンパ腫に対する化学療法

T細胞性リンパ腫

再発T細胞性リンパ腫に対する化学療法

再発T細胞性リンパ腫に対する同種移植

参照

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