化学療法が行われているが、治療効果は同程度。
65歳以下、再発後の治療経過が良好な場合は、
自家移植を行われる。
( NEJM :333 :1540-1545. 1995 )
びまん性大細胞型 B 細胞性リンパ腫の課題
(若年、高リスクに対する治療方針)
高リスクびまん性大細胞型 B 細胞性リンパ腫の予後
高リスク例に対する、 R-CHOP 療法の効果は不十分
(Blood: 109(5): 1857-1861. 2007)
予後因子 生存率 最良群
0 項目 94 %
良好群1
~2
項目79 %
不良群3
~5
項目55 %
65 歳以下の高リスク DLBCL に対する 初期治療の自家移植治療の試み
( NEJM: 369: 1681-1690. 2013 )
⇒ 自家移植の有用性は明らかになっていない。
自家移植を施行有無による 治療効果は同程度であった
びまん性大細胞型 B 細胞性リンパ腫の課題
脳や脊髄(中枢神経)に再発した場合、
それ以外の再発に比べて治りにくい
CHOP
療法7%
、R-CHOP
療法5%
の患者で中枢神経再発を認める。
中枢神経再発を起こしやすい原因には様々な報告がなされている。中枢神経再発を認めやすい DLBCL
( CD5 陽性 DLBCL )
CD5
陽性DLBCL
:リンパ腫細胞の表面にCD
5という蛋白が顔をだしているDLBCL
R-CHOP
で治療後、約30
%近くに中枢神経再発を認める。治療方法の改善が望まれる、特殊な
DLBCL
として、注目されているCD5 陽性 DLBCL に対する試験的治療
( DA-EPOCH-R 、 HD-MTX 療法)
薬剤名 投与方法
1 2 3 4 5 6
DA-EPOCH-R
療法アドリアマイシン 点滴 ○ ○ ○ ○
オンコビン 点滴 ○ ○ ○ ○
ベプシド 点滴 ○ ○ ○ ○
エンドキサン 点滴 ○
プレドニゾロン 内服 ○ ○ ○ ○ ○
リツキシマブ 点滴 ○
HD-MTX
療法(中枢神経再発予防を目的としている)
メソトレキセート 点滴 ○
治療の副作用に合わせて、抗がん剤の投与量を調節することが特徴的。
中枢神経再発予防を治療開始早期に行う。ろ胞性リンパ腫について
年単位での進行を認める低悪性度リンパ腫の中で最も多い病型。
化学療法の効果はあるものの再発が多い。
生存期間中央値は7
~10
年と長い。
経過中に、びまん性大細胞型B
細胞リンパ腫への変化することがある。
診断時に80%
以上が進行期。病期、腫瘍量により治療方法が選択される。ろ胞性リンパ腫の予後因子
( Blood: 104: 1258-1265. 2004 )
予後因子 生存率
良好群
0~1 項目 91 %
中間群
2
項目78 %
不良群
3
~5
項目53 %
予後因子1
年齢60歳以上
2
貧血 (Hg 12.0 g/dl
以下)3
進行期 (Stage Ⅲ、Ⅳ期)
4
リンパ節病変が4
個以上5
血液検査の異常 (LDH
高値)限局期ろ胞性リンパ腫
(治療方針)
限局期ろ胞性リンパ腫に対する放射線治療
High dose (N=181)
Low dose
(N=180
)HR=1.13
(95% CI=0.73-1.75
)Years from randomisation
% of patients without progression
1.0 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
(Hoskin P et al. ICML 2011 #25 )
未治療、限局期(Stage Ⅰ)、ろ胞性リンパ腫に対する照射量の検討
低照射量(24Gy
)vs
高照射量(40-45Gy
)⇒
いずれの治療も良好な成績のため、少ない照射量での治療が行われている。限局期ろ胞性リンパ腫に対する経過観察
(J Clin Oncol: 22: 1454-1459. 2004)
対象 : StageⅠまたはⅡ
結果 : 生存期間中央値 10.1 年、形質転換までの中央値 7.8年⇒ 放射線治療に匹敵する治療効果
限局期(Ⅰ、Ⅱ期の一部)
ろ胞性リンパ腫に対する治療方針
局所放射線照射 ( 24-30G yが標準)
経過観察
現在は、放射線治療が可能な例では行うことが一般的。
高齢者、放射線治療に伴う重篤な副作用が、予想される
場合では経過観察が選択される。
進行期ろ胞性リンパ腫
(治療方針)
進行期ろ胞性リンパ腫に対する治療
進行が年単位であること 高齢者に発症が多いこと
化学療法後の再発が多いこと
高齢者である場合には、経過観察も治療の選択の一つ。
また、どの時点で治療を開始するべきか、検討されてきた。
進行期ろ胞性リンパ腫の腫瘍量の指標
① 腫瘍の大きさが 7cm 以下
② 3cm 以上のリンパ節が 3 ヶ所未満
③ 発熱、体重減少、寝汗を認めない
④ 脾臓が大きくない
⑤ 胸水、腹水を認めない
⑥ 尿管、消化管などの閉塞症状を認めない
⑦ 血液中に悪性リンパ腫細胞を認めない
⑧ 血球減少を認めない
⇒ すべてを満たす場合、低腫瘍量。 1 つ以上で高腫瘍量。
進行期ろ胞性リンパ腫に対する治療方針
進行期(Ⅱ期の一部~Ⅳ期)
低腫瘍量 経過観察
高腫瘍量
化学療法を行うほうが良い
進行期高腫瘍量ろ胞性リンパ腫に対する治療
未治療、進行期ろ胞性リンパ腫に対する
CHOP
療法、R-CHOP
療法の比較(Blood: 106: 3725-3732. 2005)
リツキシマブ投与群が 良好な治療成績であった
未治療、進行期高腫瘍量ろ胞性リンパ腫に対する治療方法の検討
現時点では、 R-CHOP
療法の治療効果が高く、副作用も一番少ないと考えられているものの、最適な化学療法は未確定
。進行期高腫瘍量ろ胞性リンパ腫に対する rituximab 併用の最適な治療は?
R-CVP R-CHOP vs R-CVP 5.22 P=0.022
ドキュメント内
Microsoft PowerPoint - 市民公開講座6.pptx
(ページ 38-56)