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脳血管攣縮に関する実験的研究 オキシヘモグロビンの培養平滑筋細胞に対する作用

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Academic year: 2021

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Title

脳血管攣縮に関する実験的研究 オキシヘモグロビンの培養

平滑筋細胞に対する作用( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

深澤, 誠司

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)乙 第1025号

Issue Date

1996-01-17

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/15244

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与目付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 深 澤 誠 司(大阪府) 博 士 (医学) 乙第 1025 号 平成 8 年1 月17 日 学位規則第4条第2項該当 脳血管撃縮に関する実験的研究 オキシヘモグロビンの培養平滑筋細胞に対する作用 (主査)教授 山 田 弘 (副査)教授 野 澤 義 則 教授 野 間 昭 夫 論 文 内 容 の 要 旨 破裂脳動脈癌の手術成績はmicrosurgeryの導入ならびに超急性期手術により▼近年飛躍的に向上している。 しかし,くも膜-F出血後には脳血管攣縮という特異な病態が発生することがあり・そのために手術成績の向上に もかかわらず,いまだ機能予後が制限される症例を多々認めるのが現扶である。この脳血管攣縮という特異な病 態を解明すべく,多くの研究がおこなわれてきたが,現時ノ【、【、i、ではいまだその発隼機序は解明されず治療法凍確立 していない。 さて,脳血管攣縮の発生機序において,くも膜--F㌍に存在する血液ならびにその肋填産物が攣縮のトリガーで ぁるとの報告が散見され,なかでも赤血球ならびにその癖壊産物が注目を浴びているロそこで申請者は・赤血球 の崩壊産物であるオキシヘモグロビンに注目するとともに・脳血管としての反応性を検討する目的でブタの脳底 動脈由来の申膜平滑筋細胞を用いて,オキンヘモグロビンの平滑筋細胞収縮刺激作凧こついて実験検討した。さ らに,オキンヘモグロビンの脳血椚珊筋細抱に対する器質的瞳※作朝の什牲と,その機序絹明を目的とした薬 剤イ、川†による変化を実験検討した。 対象および方法 対象としてはブタ脳底動脈中膜平滑筋由来の培養平滑筋細胞を開いた。 1)培養平滑筋細胞内Ca2+濃度測定 培養平滑筋細胞に蛍光指示薬であるfura-2//鉦Mをとりこませて,オキシヘモグロビン添加後の細抱内Ca2◆濃 度変化をARGUS-100イメpジプロセッサーにて測定検討した。 2)培養平滑筋細胞の収縮力測定 培養平滑筋細胞の収縮弛緩にともない紺棚引甘匪に雛が増偏けるモデルを作成し・オキンヘモグロビン添加後の 平滑筋細胞の収縮弛緩反応を,別の増淑艮′′j:三‡撮景ヱLイメーージスキャ十一に蹴り込み\Ⅰ抽叶像解析ソフトを用い ることで定量化し測定するとともに,他の収縮刺激物質聴化カリウム・セロトニンサブロスタブランジンf「2rI, ノルエビネプリン)による収縮弛緩反応と比較検言、ナした。 3)培養斗i滑筋細胞内収縮関連・細抱骨格蛋白質の測定 培養平滑筋細掛こオキンヘモグロビン添加後,37。cて2・Ll・6「冊養を継続し・おのおの2・4・6侶】の 細胞内収縮関連蛋白質(α一aCtin,aCtin,mynSin)ならびに紺包冊缶卦′慣(desmin・Vimentin)をウエスタ ンブロソティングにて抽出分離し,デンシトメーターにてその変化を測定した。これらの測定値とオキシヘモグ ロビンを添加せずに,370cで2・4・6廿増産を継続し・2・▲1・6==にH様の手技でI細胞内収縮関連・細 胞皆格蛋白質を測定したものの伯とを,比較検-;、J した。⊃ 4)オキンヘモグロビン存在-F一においての薬剤=加による上宍養\冊用川棚納⊥甘縮関連・紺階甘酢熟′偶の測定 培養平滑筋細胞にオキシヘモグロビンを添加するとともにstlr)eI{「〕Xi(1e disn-utこ-Se(以卜SOt〕)ならびに 131

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deferoxamineを付加した後,37。cで2Ej培養を継続し一 2日目の細胞内収縮関連蛋白質(a-aCtin・aCtin)な らびに細胞骨格蛋白質(vimentin)をウエスタンブロッティングにて抽出分離し・デンシトメーターにてその 変化を測定した。これらの測定値とオキンヘモグロビン単独添加後,370cで2日培養を継続し,2日目に同様の 手技で,細胞内収縮関連・細胞骨格蛋白質を測定したものの値とを,比較検討した。 結 果 1)オキンヘモグロビンの添加により平滑筋細胞内Ca隼濃度が上昇した。細胞内Ca2+濃度の上昇は平滑筋細胞に ぉいて収縮を示すシグナルであることより・オキンヘモグロビンは脳血管由来の平滑筋細胞に対して収縮刺激作 用があるものと考えられた。 2)オキシヘモグロビンの添加により培養平滑筋細胞は,緩徐ではあるが持続的かつ良時間の収縮を示した。ま た,この収縮は細胞外Ca2+を除去することで抑制できたことより・オキシヘモグロビンによる培養平滑筋細胞の 収縮は細胞外Ca2+がトリガーになっているものと考えられた。一方・オキンヘモグロビンとともに長期間(4摘 間以上)培養を継続すると平滑筋細胞の収縮力は失われるため・長期間のオキシヘモグロビンの持続的接触は平 滑筋細胞に機能的障害をらたらすものと考えられた。 3)オキンヘモグロビン添加処置群の培養平滑筋細胞の細胞内収縮関連蛋白質(α-aCtin・aCtin,myOSin)な らびに細胞骨格蛋白質(desmin,Vimentin)は・2・4・6=と培養時間が良くなるにしたがって減少した。 一方,対照群(非添加処置群)においては,培養暗闘こよる細胞内収縮関連・細胞骨格蛋白質の変化は認めなかっ た。両群において統計学的有意差がみられた(p<0・01)。 4)オキシヘモグロビン添加培養2u目における細胞内収縮関連蛋白質(a-aCtin・aCtin)ならびに細胞骨格蛋 白質(vimentin)の減少は,SODの同時付加により容量依存性に抑制された。オキシヘモグロビン単独添加群 とSOD同時付加群の間で統計学的有意差がみられた(p<0・01)。このことより・オキンヘモグロビンによる細胞 内収縮関連・細胞骨格蛋白質に対する障害作用はフリーラジカルが関与しているものと考えられた。 一方,deferoxamine付加群においてはオキシヘモグロビンによる収縮関連・細胞骨格蛋白質の減少は,抑制 しえなかった。このことより,3価の鉄のキL/-ト剤であるdeferoxamineは細胞内蛋白質に対するオキシヘモ グロビンの障害作用に対して鱒効であると考えられた。 論文審査の結果の要旨 【i-j請者深澤誠司は,くら股下出血後の脳血管攣縮発生機序を解明するため・ブタ脳底動脈中膜平滑筋細胞を 用いオキンヘモグロビン添加により細胞内Ca2†濃度が上昇すること,平滑訊細胞の収縮,弛緩を測定するモデル を作成しオキンヘモグロビン添加により平滑筋細胞が収縮すること・細胞内収縮関連蛋白質ならびに細胞骨格蛋 白質がオキシヘモグロビンの添加により経時的に減少することを明らかにした。本研究の成果は脳神経外科学, 特に脳血管障害治療の進歩に少なからず寄与するものと認める〇 [L胤丈公表誌] 脳血管攣縮に関する実験的研究 オキンヘモグロビンの増産中滑筋新鶴に対する作川 \け成7年1川発行 岐阜人医紀43(6)‥692∼711 132

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