数学的な考え方にはいろいろな見解があり,これを定義するのは難しいといえますが,
①思考の対象に関するもの…抽象化・具体化する,数量化・図形化する,記号化する,形式化する,一般化・
特殊化するなど
②数学的な方法に関するもの…帰納的な考え方,類推的な考え方,統合の考え方,発展的な考え方,拡 張的な考え方,演繹的な考え方など
③数学の内容に関するもの…算数の各内容を支え,これを生み出してきた考え方 に分けて考えることができます。
算数の学習では,数量や図形についての知識・技能を身につけたり,概念や原理・法則を明らかにしたり,問題 解決をしたりする際には,数学的な考え方が重要な働きをするものです。したがって,指導にあたっては,この学習 ではどんな数学的な考え方を活用して,どんな数学的な考え方を育てるのかを明らかにして取り組むことが大切で す。これらについて,啓林館では単元の目標の中に明示
しています。
例えば,「12 九九の きまり」では,各段に共通する きまりを見つけ,一般化してことばにまとめます。
「13 100㎝を こえる 長さ」では,大きな単位の必 要性に気づかせ,m を使って数値化します。
このように,どの教材にも数学的な考え方が含まれ ていることに留意することが大切です。
参考:文部科学省が平成 28 年 12 月に示した「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指 導要領等の改善及び必要な方策等について」(答申案)では,数学的な考え方について以下のように示されています。
○また、「数学的な見方・考え方」のうち、「数学的な考え方」については、目的に応じて数・式、図、表、グ ラフ等を活用し、論理的に考え、問題解決の過程を振り返るなどして既習の知識・技能等を関連付けなが ら統合的・発展的に考えることであると整理することができる。
数学的な考え方
小学算数 2 年 3−1①
さらにくわしくお知りになりたい場合 教授用資料
啓林館ホームページ:「算数用語とその指導のポイント集」http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sansu/WebHelp/index.html 啓林館教師用指導書 2 年下 指導資料集 p190
12 九九の きまり・13 100㎝を こえる 長さ
数学的な考え方
計器を使わずにある量の大きさの見当をつけたり,ある単位で示された量が実際の物でどれくらいの大きさにな るかの見当をつけたりするための,およその感覚を量感といいます。
量感は,計器の選択を適切にしたり,計器の目盛りの読み誤りを直観的に判断したり,日常生活を合理化したり するために,大切なものです。
量感は,概測するときなどに有効に働きます。そ のためには,右の例のように,基準となる量の大き さの感じを身につけておくことが肝要です。この基 準に照らして,測定しようと思うものについて見当を つけることができるからです。
量感を得させるためには,絶えず実測させること が大切ですが,右の例のように実測の前に予想させ,
測定値と比べさせることを忘れてはなりません。
このようにして,身近な物についてその長さやか さ,重さを覚えたり,単位量についての感覚をやし なっていくことによって,次第に長さやかさ,重さに ついての量感が身についていくのです。
(数値は教科書やインターネットから抽出した参考例)
mを使う身近な長さ 量感
黒板……1.8 〜 5 m 図書室の本棚……1.5 m
教室のたての長さ……7 〜 9 m 階段の幅……1.4 ろうかの幅……2 〜 2.4 m オルガン……1.3 m
掲示板……1.8 m 鉄棒……1.8 m
小学算数 2 年 3−1②
さらにくわしくお知りになりたい場合 教授用資料
啓林館ホームページ:「算数用語とその指導のポイント集」http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sansu/WebHelp/index.html 啓林館教師用指導書 2 年下 指導資料集 p190
13 100㎝を こえる 長さ
量感