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( そ の 5 ) 斜 組 杭 の 水 平 載 荷 実 験 お よ び 自 由 振 動 実 験

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Academic year: 2022

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(1)

斜 杭 式 桟 橋 工 法 に 関 す る 基 礎 的 な 実 大 実 験 斜 杭 式 桟 橋 工 法 に 関 す る 基 礎 的 な 実 大 実 験 斜 杭 式 桟 橋 工 法 に 関 す る 基 礎 的 な 実 大 実 験 斜 杭 式 桟 橋 工 法 に 関 す る 基 礎 的 な 実 大 実 験

( そ の 5 ) 斜 組 杭 の 水 平 載 荷 実 験 お よ び 自 由 振 動 実 験

( そ の 5 ) 斜 組 杭 の 水 平 載 荷 実 験 お よ び 自 由 振 動 実 験

( そ の 5 ) 斜 組 杭 の 水 平 載 荷 実 験 お よ び 自 由 振 動 実 験

( そ の 5 ) 斜 組 杭 の 水 平 載 荷 実 験 お よ び 自 由 振 動 実 験

        竹中工務店 正員 ○木村  玄 大木 紀通 西中川 剛 川原田 稔 戸塚 康昭       犬飼 伴幸 濱田 純次

        竹 中 土 木       正員 河原林 英彰 奥村 良介   鳥 取 大 学       正員 上田 茂 1.はじめに

1.はじめに 1.はじめに 1.はじめに

 合理的な桟橋構造形式として,全ての杭を PHC 杭による斜杭として PCa コンクリート製のフラットスラブ と組み合わせた斜杭式桟橋工法を開発し,その施工性を実証するための実海域施工実験を実施してきた 1)。 ここでは,施工実験において設置した斜組杭を用いて水平載荷実験

および自由振動実験を実施した結果について報告する。

2.実験概要 2.実験概要 2.実験概要 2.実験概要

 実験の対象とした斜組杭の配置を図−1に示す。水平載荷実験では,

大型のクレーン船をアンカーにて固定して同船に艤装されているウイ ンチを用いて,ワイヤーにて斜組杭の強軸方向(X方向)に牽引し,

荷重を載荷した。さらに,杭頭部とワイヤーの間にロードセルを配置 して載荷荷重を,隣のSC斜組杭を不動点として変位計により杭頭部 の変位を, PHC 杭製作時に取り付けた歪みゲージにより杭に生じる 応力を,各々測定した。なお,実験当日の昼頃に降雨のため一旦変位 計をゼロクリアーしたため,実験を午前と午後に大別している。次に,

振動実験では携帯型振動計を用いて,常時微動および小型作業船を杭 頭部に当てて,その際に生じる自由振動の速度波形を測定した。

3.水平載荷実験結果 3.水平載荷実験結果 3.水平載荷実験結果 3.水平載荷実験結果

 水平載荷重の時刻歴(午前)を図−2に示す。

クレーン船の動揺などにより載荷重を一定値 にホ‑ルドすることは難しかったが,同図に 示すように約 200(kN)毎の段階載荷とした。

最大で約 872(kN)(午後)まで載荷したが,こ れは自重(杭頭部+スラブ)のみの換算で桟橋 の設計震度 0.2 程度に相当する。

 図−3に水平載荷重とX方向水平変位の履 歴を示す。大きな荷重が載荷される毎に残留

変位が生じているが,勾配(水平剛性)はほぼ一定である。こ の載荷重では杭は弾性範囲であることから,残留変位の累積 は地盤の塑性変形に起因するものと考えられる。また,図中 の点線はこれまで実施してきたバネマスモデルによる線形解 析結果(NASTRAN)であるが,実験と良く一致しており,解析 モデルの妥当性が検証できたといえる。

 水平,鉛直荷重を受ける斜組杭の軸力を,簡便には杭の軸 方向支持力のみを考慮した算定式によって求めることが出来 る2)。そこで,同算定式に実験条件を代入して整理すると,

キーワード:斜杭,桟橋,段階載荷,自由振動

〒270‑1395 印西市大塚 1‑5‑1   TEL 0476‑47‑1700  FAX 0476‑47‑3040  [email protected] 図-2 水平載荷重Phの時刻歴(午前)

0 200 400 600 800 1000

0 500 1000 Time (sec) 1500 2000

(kN) Ph

図-3 水平載荷重Phと

      X方向水平変位δxの履歴

0 200 400 600 800 1000

0 1 2 3

X 方 向 水 平 変 位 δx (mm) 線形解析結果

(kN) Ph

Ph

11°

P

- 4.50

±0.0

-13.2m L =

18.0m

25°

海水面

海底面

23.5°

+3.60

砂質土(N=30程度)

砂質土(N=50程度)

1,400

X Z

図-1 斜 杭 配 置

(a) 杭配置平面図

5,500 2,100

SC斜組杭

PHC斜組杭 (φ1000)

載荷重P 杭1

杭2

Y X

(b) 断 面 図

  土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月) Ⅵ-228  

(2)

押込み側杭の軸力P1=1.10Ph,引抜き側杭の 軸力P2=‑1.33Ph(Ph:水平載荷重)の関係 を得る。図−4に歪みゲージより推算した杭頭 部の軸力と水平載荷重の関係を示す。押込み側 杭,引抜き側杭ともに算定式の関係に良く一致 しており,実験の斜組杭においても同算定式で 軸力を評価できることが確認できた。

 実験では杭頭部に若干のモーメントが生じて いた。図−5に最大水平荷重時(午後)のモーメ ン ト の 状 態 を 示 す 。 押 込 み 側 杭 で M 1 =

280.3(kN・m),引抜き側杭でM2=129.4(kN・m)のモーメン トが測定された。これは,クレーン船と杭頭部のレベル差 のため僅かながら上方に牽引したことから,載荷重に含ま れる鉛直成分 pz により杭頭部が回転したものと考えられ る。M1+M2=409.7(kN・m)に対して,載荷重の鉛直成分 pz=171.5(kN)により杭頭部に生じるモーメントはMz=

471.6(kN・m)となり,両者は概ね一致している。尚,フラ ットスラブと一体となった斜組杭の場合はこのような 杭頭部の回転は生じないと考えられる。

 最後に,実験で杭頭部に生じた最大応力(圧縮)は押 込み側杭でσc=6.3(N/mm2),最小応力(引張)は引抜 き側杭でσt=‑4.7(N/mm2)であった。これに,杭のプ レストレス力および杭頭部の自重を考慮すると,杭頭 部に生じる最大応力σmax=14.9(N/mm2),最小応力σ min=3.9(N/mm2)となる。コンクリートの許容圧縮応 力 40(N/mm2)より小さく且つ引張りは生じていないこ とから,斜杭構造の水平耐力を確認できたといえる。

4.自由振動実験結果 4.自由振動実験結果 4.自由振動実験結果 4.自由振動実験結果

 杭頭部の減衰自由振動時刻歴速度波形を図−6に,測定結果 を表−1に示す。弱軸方向は通常の直杭と概ね同じ様な振動特 性と考えられる。それに較べて強軸方向は固有振動数は高く,

減衰は大きくなっている。これは,強軸方向では杭の軸方向振 動による地盤との相互作用効果のため地盤への逸散減衰が大き

いこと,などの要因が考えられ,弱軸方向とは杭と地盤との相互作用の仕方が異なっていることを示唆して いる。また,2方向の剛性比は約18となり,斜杭構造は強軸方向に高い剛性を有することが確認できた。

5.まとめ 5.まとめ 5.まとめ 5.まとめ

 今回の実験により,PHC 斜組杭構造の解析方法および軸力算定方法の妥当性を検証するとともに,その水 平耐力を確認できた。さらに,その強軸方向,弱軸方向の振動特性を把握できた。これらの知見を,設計法,

施工法の確立に活用していく予定である。尚,本実験は港湾 PCa 研究会(竹中工務店,竹中土木,日本コン クリート工業,前田製管)で計画・実施したものである。また,実施においては森長組に多大なご協力を頂 いたことを感謝致します。

(参考文献)  1) 川原田ら:斜杭式桟橋工法および実海域打設実験,第 15 回海洋工学シンポジウム,2000       2) 日本港湾協会:港湾の施設の技術上の基準・同解説,pp.474,1999

表 − 1   振 動 実 験 結 果

       ( 固 有 振 動 数 と 減 衰 定 数 h )

常 時 微 動 自 由 振 動

  10.1 Hz (0.099 sec)   10.3 Hz (0.097 sec)   h = 8 %  

強 軸 方 向 (X 方 向 )

剛 性 比 (Kx/Ky) 弱 軸 方 向

(Y 方 向 )   2.45 Hz  (0.41 sec)   2.38 Hz  (0.42 sec)   h = 2 %  

17.0

18.7

 図−5 最大水平荷重時(午後)          のモーメント状態

Ph=872.0      (kN) pz=171.5(kN) 2.75m

Mz=471.6     (kN・m)

M2=129.4     (kN・m)

M1=280.3     (kN・m)

図-4 杭に生じる軸力と水平載荷重の関係

-1500 -1000 -500 0

0 250 500 750 1000 水平載荷重 Ph (kN)

(b) 引抜き側杭(杭2)

P2=-1.33Ph 0

500 1000 1500

0 250 500 750 1000 水平載荷重 Ph (kN)

P1=1.10Ph

(kN)

  P1

(kN)

  P2

(a)押込み側杭(杭1)

  土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月) Ⅵ-228  

参照

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