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しかし、入射波数に対する遡上波数の関係 は明らかになっていない

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Academic year: 2022

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(1)土木学会東北支部技術研究発表会(平成28年度). II-92. 傾斜護岸への入射波数と遡上波数に関する実験的検討 東北工業大学. 学生員○山中. 東北工業大学. 正. 員. 勇二. 高橋 敏彦. 1.まえがき 近年、不規則波の代表打ち上げ高さを定義する際に、入射波数を基準と した結果が報告 1)されている。しかし、入射波数に対する遡上波数の関係 は明らかになっていない。著者らはこれまで傾斜護岸への波の打ち上げ高 さの実験を行い検討報告 2)を行っているが、本研究は傾斜護岸への入射波 数と遡上波数の関係及び波の打ち上げ高さの測定方法の違いによる遡上 図-1. 模型堤体概略図. 波数の比較検討を行う事を目的とした。 2.実験条件および実験方法 実験水路は、長さ 20.0m、幅 0.6m、高さ 0.7m の両面張りの造波水路を使用した。水路の一端にはピストン型反 射波吸収制御付不規則波造波装置、他端には合板による 1/10 の海底勾配を作成し、その上に模型堤体を設置した。 模型提体の法勾配は 1/3 とした。実験は水深 h=31~42.2、有義波周期 1.34s、有義波高 H1/3=1.0~10cm、相対水深 hi(法 先水深)/ L0 (沖波波長)=0.00~0.04 の 5 ケースである。波の打ち上げ高さは、ビデオカメラの観測を主とし、波が最 も高く打ち上がった部分を読み取った。遡上波は 1~120 波目を読み取り、11~110 波目の値を用いて解析を行った。 入射波数は、一様水深部に設置した波高計で入射波 11 波目から 100 波を読み取った。波の打ち上げ波数は、入射 波数 100 波の時間に対する波の遡上波数を、ビデオカメラを用いて 1 波 1 波詳細に測定した。波の打ち上げ高さ及 び入射波数の計測は 3 回ずつ行なった。図-1 に模型堤体概略図を示す。アクリル板に目盛りを書き込み、波が遡上 する様子をビデオカメラで撮影しビデオカメラの記録から波の打ち上げ高さを 1 波 1 波詳細に読み取った。 3.実験結果及び考察. 1.0. 3-1.沖波波形勾配 H0/L0 と反射率 Kr との関係. 0.9. L0=0.00~0.04 をパラメータ―として図示したものである。図より各 hi/ L0 共 H0/L0 が大きくなるにつれて Kr は減少する傾向が認められる。同一 H0/L0 では、hi/ L0=0.00 の Kr が最も小さく次に 0.01 となっており、hi/ L0=0.02~0.04. 0.8. Kr(反射率). 図 -2 は 堤 体 1/3 勾 配 に お け る H0/L0 と Kr の 関 係 を 相 対 水 深 hi/. h i /L 0 =0.00 h i /L 0 =0.01 h i /L 0 =0.02 h i /L 0 =0.03 h i /L 0 =0.04. 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3. ではほぼ同程度の値となっている。これは hi/ L0 が小さい場合堤脚水深が小. 0.2 0. さく、入射波高が特に海底勾配等で砕波する割合が多く、そのためエネルギ. 0.02. 0.03. 0.04. H0/L0. ー損失が生じ反射波高が小さくなるためではないかと思われる。 3-2.遡上波数と沖波波形勾配 H0/L0. 0.01. 図-2 100. 沖波波形勾配と反射率 Kr との関係. Kr Peak Wave Set Up. h i /L 0 =0.00. 1.0. 90. 置した波高計の記録より読み取った。一方、. 80. 0.8. 70. 0.7. 60. 0.6. 50. 0.5. 40. 0.4. 30. 0.3. 波の打ち上げ高さの波数は、入射波数の 100 波の同時間をビデオカメラの記録から. 一波. 一波読み取った。図-3 は、波の打ち上げ高さ の様式図を示したものである。横軸は経過時 間 t、縦軸は 1/3 勾配の法面方向の距離を表し ている。佐々木ら 3)と同様波の打ち上げ高さを. 20 0. 図-3. 0.01. 波の打ち上げ高さの様式図. Peak と Wave Set Up の両方法で読み取った。 キーワード:不規則波の代表打ち上げ高さ、入射波数、遡上波数 〒982-8577 仙台市太白区八木山香澄町 35-1 東北工業大学 工学部. 図-4(a). 都市マネジメント学科. 0.9. Kr(反射率). 遡上波数. 前述した様に、入射波数は一様水深部に設. 0.02. H0/L0. 0.03. 0.2 0.04. 遡上波数と入射波数の関係(hi/L0=0.00). TEL:022-305-3539.

(2) 土木学会東北支部技術研究発表会(平成28年度). ている。図中の遡上波数や反射率は各 3 回ずつ. 結んだものである。図-4 より、各 hi/L0 共 H0/L0<0.005 の場合 Kr が最も大きく、 また Peak. 100. 90. 0.9. 90. 80. 0.8. 80. 0.8. 70. 0.7. 70. 0.7. 60. 0.6. 60. 0.6. 50. 0.5. 50. 0.5. 0.4. 40. 0.4. 0.3. 30. 0.3. 0.2 0.04. 20. 40. Kr Peak Wave Set Up. 30. 及び Wave Set Up の遡上波数が約 40~60 波と. 20 0. 最も少なっている傾向が認められる。また、 H0/L0>0.005 の場合 Peak と Wave Set Up の遡上. 0.01. 図-4(b). 波数は約 70~85 及び 60~70 波と各 H0/L0 共 10. 0.02. H0/L0. 0.03. 0. 0.01. 図-4(c). 遡上波数と入射波数の関係 (hi/L0=0.01). Kr Peak Wave Set Up. h i /L 0 =0.02. 1.0 0.9. Kr(反射率). いる。それぞれの実線は、各実験値の平均値を. 1.0. h i /L 0 =0.01. Kr(反射率). 実験を行っておりその実験値の変動も示して. 100. 遡上波数. 数 100 波に対する遡上波数と反射率 Kr を表し. 遡上波数. 図-4(a),(b),(c)は Peak 及び Wave Set Up の入射波. 0.02. H0/L0. 0.2 0.04. 0.03. 遡上波数と入射波数の関係 (hi/L0=0.02). 波~20 波程度の差がある。当然ながら Peak で h i /L 0 =0.00 h i /L 0 =0.01 h i /L 0 =0.02 h i /L 0 =0.03 h i /L 0 =0.04. Peak. 220. 取った波数より多い。. 波に対する入射波数 図-5(a) ,(b)は、Peak及びWave Set Upで読み取 った波の打ち上げ高さ100波に対する換算入射 波数とH0/L0の関係をhi/ L0をパラメータ―とし て図示したものである。図-5(a) のPeakでは. 200. 入射波数. 3-3.波形勾配 H0/L0 と波の打ち上げ高さ 100. 180 160 140. 240. 200 180 160 140. 120. 120. 100. 100. 80 0. 0.01. 0.02. 0.03. 0.04. Wave Set Up. 220. 入射波数. 240. 読み取った遡上波数の方が Wave Set Up で読み. h i /L 0 =0.00 h i /L 0 =0.01 h i /L 0 =0.02 h i /L 0 =0.03 h i /L 0 =0.04. 80 0. H0/L0. 0.01. H0/L0<0.005では約140~180波、H0/L0>0.005で は約120~160波の値となっている。図-5(b)の. 図-5(a). H0/L0 と入射波数との関係. 図-5(b). 0.02. H0/L0. 0.03. 0.04. H0/L0 と入射波数との関係. Wave Set Upでは、H0/L0<0.005では約150~230波、H0/L0>0.005では約140~170波の値となっている。 3-4.Peak と Wave Set Up の遡上波数の関係. 100. 図-6は図-4で示した入射波数100波に対する各遡上波数の関係をhi/ L0をパラメ. いる。図中の赤点線は25%の差を表している。hi/ L0=0.00の1点を除くとほとんど 25%以内の差となっており、全てのケースでPeakの遡上波数がWave Set Upの遡上波. (波) Peak. ータ―として図示したもので横軸はWeak Set Up、縦軸はPeakの遡上波数を示して. 80. 60. 40. 数より多い。全体の平均はWave Set Upが1に対してPeakは1.10となる。すなわち、. 20. Peakで読み取る波数はWave Set Upで読み取る波数の10%程度多い結果となった。. 0. 4.あとがき 傾斜護岸への波の打ち上げ高さの入射波数と遡上波数の関係及び波の打ち上げ. h i /L 0 =0.00 h i /L 0 =0.01 h i /L 0 =0.02 h i /L 0 =0.03 h i /L 0 =0.04 0. 20. 40. WaveSetUp 図-6. 60. 80. 100. (波). Peak と Wave Set Up との関係. 高さの測定方法の違いによる遡上波数の比較検討を行った。その結果、H0/L0<0.005 の場合 Peak 及び Wave Set Up の遡上波数が約 40~60 波と最も少なっている。H0/L0>0.005 の場合 Peak と Wave Set Up の遡上波数は約 70~85 及び 60~70 波と各 H0/L0 共 10 波~20 波程度の差がある。Peak と Wave Set Up の遡上波 数の関係は Peak の遡上波数が Wave Set Up の遡上波数より多く、Peak で読み取る波数は Wave Set Up で読み取る波 数の 10%程度多い結果となった。 参考文献 1) 例えば,玉田崇、間瀬肇、安田誠宏:複合断面に対する不規則波を考慮した打ち上げ高測定法に関する研究、土木学会論文集 B2(海岸工学)、Vol,B2-65,No1,pp936-940,2009 2) 斎藤裕平,高橋敏彦,小林且幸,新井信一:傾斜護岸への法先水深を考慮した波の打ち上げ高さに関する一検討,土木学会 論文集 B2 (海岸工学),Vol.71,No.2,I_841-I_846,2015 3) .佐々木一誠、高橋敏彦:相対水深を考慮した波の打ち上げ高さに関する実験、平成 28 年度土木学会東北支部投稿中.

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