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Ti−Dieckmann 環化及びラクトン化反応の研究

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Academic year: 2022

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Ti−Dieckmann 環化及びラクトン化反応の研究

著者 正木 雅恵

URL http://hdl.handle.net/10236/13601

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2014年度修士論文要旨

Ti-Dieckmann 環化及びラクトン化反応の研究

関西学院大学大学院理工学研究科 化学専攻 田辺研究室 正木雅恵 1.メタルフリー Dieckmann 型縮合の研究

β

-ケトエステルは,医農薬,香料,機能性分子などのファインケミカルズの 基本骨格として多く含有されており,その合成法の開発は有機合成上重要な課 題である。代表的な合成法として Claisen 縮合があり,同手法では,金属強塩基 や TiCl4 ‒amine などの金属系反応剤を用いる。エステルを用いる Claisen 縮合と は異なり,酸クロリドやカルボン酸を基質とする手法,特に近年注目を集めて いるメタルフリーの有機反応剤を用いる報告は非常に少ない。

当研究室でも同反応について鋭意研究を行っており,近年,酸クロリドまた はカルボン酸と縮合剤を反応させ,

β

-ケトカルボニル化合物を合成する,メタ ルフリー Claisen 型縮合反応を報告している。

このような背景の下,メタルフリー分子内 Claisen 縮合(Dieckmann 縮合)へ の展開を検討した。すなわち,ジカルボン酸ジクロリドまたはジカルボン酸を 基質として,温和な条件,短時間,ワンポットの Dieckmann 縮合の開発を試み た。その結果,6員環形成反応が中程度の収率で進行した。同反応は,NMI (N- メチルイミダゾール) が活性化剤として作用している点が特徴である。

2.TiCl4-amine 反応剤を利用する新規 7 員環 Dieckmann 型環化反応

上記のメタルフリーDieckmann 型縮合の研究において,未反応であった 7 員 環形成反応について検討した。7 員環形成反応は,エントロピー的に不利である ため,通常は困難な場合が多く,報告例はあるが,長時間や高温条件を必要と する。

このような背景の下,当研究室で報告している Ti-Dieckmann 縮合の条件を 用い,自由度を規制したジエステルに対し反応を検討した.その結果,目的の 7 員環形成反応が良好な収率で進行した。

(3)

通常中員環形成反応では,高希釈条件や,基質の添加に長時間必要とするが,

同条件では,低希釈・短時間で反応が進行した点が大きな特徴である。

3.自由度を規制した基質を用いるラクトン化反応

環状エステルであるラクトンは,有機合成上,重要な化合物である。特に中・

大員環マクロリドは,抗真菌薬,免疫抑制剤などの有用生理活性天然物・医薬 品の基本骨格として含有されている。従って,マクロラクトン化は有機合成上 重要で,山口マクロラクトン化,向山-コーリーマクロラクトン化などが汎用 されている。当研究室では,TsCl-NMI-iPr2NEt 反応剤を用いるエステル化反 応を開発している。この方法をラクトン化に適用することを計画した。

基質である ortho-ジ置換ヒドロキシカルボン酸(セコ酸)は,2-ブロモベンズア ルデヒドを出発物質として,薗頭カップリング,HWE 反応,続く接触水素添加 により合成できた。

このセコ酸を基質とし,当研究室で報告されている TsCl-NMI-iPr2NEt エステ ル化法を用い,9 員環ラクトン化化合物の合成を試みた。その結果,温和な条件 下 , ワ ン ポ ッ ト で , ラ ク

ト ン 化 が 進 行 す る こ と が 判った。

参照

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