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昭和学士会雑誌 第78号 第2巻 2018年 (予定)

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Academic year: 2021

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論文内容要旨  

投球動作における肩関節の回旋角度評価一三次元動作解析−  

昭和学士会雑誌 第78号 第2巻 2018年 (予定)  

医学研究科 外科系 整形外科学 岡田智彰   スポーツ障害の中でも投球障害肩は患者数も多く,これまで多くの研究   がなされてきた.投球動作は全身の複合動作であり,特に加速期において   障害が多く生じることが示され,関節への負荷などは先行研究で報告され   ている.しかし多くの動作が複合しているため一つのパラメーターを評価   することが困難であり,SLAP損傷などの原因も未だに解明されていない   のが現状と言える.その中でも肩関節回旋は肘や前腕の肢位に影響を受け  

,投球動作における肩関節回旋角度の評価は今まで困難であった.本研究   では,独自に開発した装置と三次元動作解析で上腕骨を指標に肩関節の回   旋角度を算出した.実験は上肢に既往歴のない右投げの野球経験者6名を   対象とし、一人当たり5投で検証した.独自に開発したマーカーベースと   アンカーを装着し,モーションキャプチャーシステムで記録,三次元動作   解析ソフトで得られた空間座標からベクトルと行列と三角関数を用いて   上腕骨長軸回旋角度の変化量を算出し,経時的に評価することで加速期に   おける肩関節回旋角度を求めた.6名30投の肩関節回旋角度の平均値は  

仁)  

113.13±52.470 であった.選手のうち最大は190.29±1.360(p<0.05)  

,最小は34.82±2.090(p<0.05)を示した.また5名はボールリリー  

仁)  

ス直前で肩関節回旋角度が200 前後に減少していたが,1名は  

129.37±5.530(p<0.05)を示し有意差を認めた(p=0.00033).本研究   において加速期の特にボールリリース直前の肩関節回旋角度を評価でき  

たこと,また上腕骨を直接指標として投球動作を撮影し数学的な解析がで   きたことは,先行研究と比し選手個人の投球フォームを反映している点で   より臨床的な評価方法だと考える.更に精度を高め障害群における追加実   験を行うことで,投球障害肩の予防や治療,今後の研究に寄与できると考  

えられる.   

参照

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