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特集「人工知能分野における博士論文─博士論文に見る研究テーマの動向─」にあたって

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Academic year: 2021

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127 人 工 知 能  32 巻 1 号(2017 年 1 月) 今年も特集「人工知能分野における博士論文─博士 論文に見る研究テーマの動向─」(通称:博士論文特集) の時期がやってきました.博士論文特集は本学会誌で 2000年から続く恒例企画であり,過去 1 年間に人工知 能分野で博士号を取得した方々の博士論文概要を紹介し ています.本特集の趣旨は,博士号取得直後の若手人工 知能研究者に研究内容を宣伝する場を提供すること,読 者に最近の人工知能関連の博士論文研究のトレンドを 知ってもらうことです. 現在,第三次人工知能ブームの真っ只中であり,本学 会の会員数も増加の一途を辿っています.また,産業界 からもディープラーニングや機械学習を始めとした人工 知能技術を利用して製品やサービスを開発できる人材へ のニーズが急増しています.今後,人工知能分野で博士 課程を修了した人材への期待は大きく高まっていくもの と予想されます. そのような背景の中で募集した本特集ですが,昨年に 引き続き応募件数は少なめで 12 件でした.上記の社会 背景を考えると人工知能関連での博士論文研究が減った とは考えにくいのですが,気になって政府統計ポータル サイトで博士課程修了者数を確認してみると,平成 25 年 3 月の修了生を境に減少に転じているようです.博 士課程を修了した高いスキルや研究能力をもった人材を 増やしていくことは我が国の発展に必要不可欠と思いま す.今後,若者人口がますます減少していくことを考え ると,博士課程で学ぶことの学問的尊さを訴えるだけで はなく,博士取得後のキャリアパスに明るい未来を描け ることが重要です.人工知能研究者・技術者に対する社 会ニーズがそれらを後押ししてくれることを期待しま す. さて,今回の博士論文ですが,全体的な傾向として実 問題にきちんと向き合いつつ研究成果をあげているもの が多いと感じられます.人工知能分野も,長らくの基礎 研究の段階を経ていよいよ実問題へ解決策を提供してい く段階に来ているのだろうということを予感させます. 会員の皆様にはぜひそれぞれの内容をご一読いただき, 若手の研究成果について知っていただきたく思います. まだディープラーニングやその応用を全面的にテーマと した研究は見られないようですが,来年度以降はいよい よ第三次人工知能ブームでの研究成果が報告されていく ことと思い,今から楽しみでもあります. 最後に,来年度の特集ではより多くの博士課程論文を 紹介できるように工夫をして盛り上げていきたいと思い ますが,指導教員の皆様も博士課程修了の学生には最後 の仕上げとして本特集に投稿し,研究を広くアピールす るようにご指導いただけましたら幸いです.

特集「人工知能分野における博士論文

─博士論文に見る研究テーマの動向─」にあたって

川村 秀憲

(北海道大学)

橋本 泰一

(LINE 株式会社)

参照

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