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特 集 「グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン」 発 刊 に あ た っ て 中西 治

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『ソ シ オ ロ ジ カ』 第30巻 第1号 通 巻50号(2005年12月)記 念 号

特 集 「グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン」 発 刊 に あ た っ て 中西 治

SOCIOLOGICA Volume30Numberl

TotalNumber50 December2005

PrefacetotheSpecialIssue"Globalization"

NISHIOsame

創 価 大 学 社 会 学 会 が 『ソ シ オ ロ ジ カ』Vol.1,No.1(第1号 第1巻)を 発 刊 し た の は1977年2月 の こ とで あ っ た。 そ れ か ら28年 が 経 過 し,本 号 は Vol.30,No.1(第30巻 第1号)通 巻50号 で あ る 。 そ こ で30巻,通 巻50号

を記 念 して特 別 号 を発 行 し よ う とい う こ と に な っ た。

創 刊 号 に執 筆 した の は新 明正 道,佐 々木 交 賢,新 井 直 之,城 戸 又0,山 脇 重 雄,樺 俊 雄 の6人 の 創 価 大 学 教 授 と中 西 治 で あ る。 私 は 当 時神 奈 川 大 学 の 専 任 教 員 で あ り,創 価 大 学 で は非 常 勤 講 師 で あ っ た が,樺 教 授 の お 計 らい で 創 刊 号 に執 筆 す る 機 会 を与 え られ た。 私 は そ の 後,1977年4月 に創 価 大 学 の 専 任 教 員 と な り,現 在 に至 っ て い る。 私 以 外 の 方 は す べ て す で に この 世 を 去 っ て お られ るの で,私 が 本 号 の編 集 責 任 者 とい う こ とに な っ た 。

私 の 手 元 に は こ の 創 刊 号 が あ る 。 私 は か ね て か ら こ の 創 刊 号 に は 慣 例 の

「創 刊 の 辞 」 もな く,創 刊 に至 る 経 緯 を説 明 した 「編 集 後 記 」 も な い こ と に 疑 念 を抱 い て い た。 と こ ろ が,今 回 この 特 集 号 を編 集 す る に あ た っ て社 会 学 科 共 同研 究 室 を調 べ た と ころ,意 外 な こ と を発 見 した 。

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実 は創 価 大 学 社 会 学 会 発 行 の 『ソ シ オ ロ ジ カ』 第1号 第1巻 は も う0冊 別 に 存 在 し た の で あ る。 そ れ は1973年9月 に 発 行 さ れ た 『ソ シ オ ロ ジ カ 』 Vol.1(ロ ー マ 数 字),No.1,で あ る。1977年2月 に発 行 さ れ た 『ソ シ オ ロ ジ カ』 はVoL1(算 用 数 字),No.1,で あ る。 こ の1973年 版 の 『ソ シ オ ロ ジ カ』 創 刊 号 に樺 俊 雄 教 授 は 「発 刊 に寄 せ て」 と題 す る一 文 を発 表 して お ら れ る。 こ の号 に掲 載 され て い る の は樺 教 授 の この 文 章 と木 下 広 居 創 価 大 学 法 学 部 教 授 の 論 文 「ナ チ の仮 面 的合 法 性 と政 権 獲 得 後 の暴 政 」 の み で あ る。

な ぜ こ の よ う な こ とが 起 こ っ た の で あ ろ う か 。1971年4月 に創 価 大 学 が 創 立 され た 当 初,学 部 は経 済 学 部,法 学 部,文 学 部 の3学 部 だ け で あ り,文 学 部 も英 文 学 科 と社 会 学 科 の2学 科 で あ っ た 。 当 時 は教 員 数 も少 な く,3学 部 が 一緒 に全 学 教 授 会 を 開 い て お り,創 価 大 学 社 会 学 会 も全 学 を基 礎 に活 動

を始 め て い た。1973年9月 の 『ソ シ オ ロ ジ カ』 創 刊 号 は 大 学 創 立 後 ま だ2 年 半 しか 経 っ て い な い こ の よ う な と きに発 刊 され た もの で あ る。

と こ ろ が,そ の 後,各 学 部 が 完 成 し,教 授 会 も学 部 ご と に 開 か れ る よ う に な り,創 価 大 学 社 会 学 会 も文 学 部 社 会 学 科 を基 礎 に活 動 す る よ う に な っ た 。 1977年2月 の 『ソ シ オ ロ ジ カ 』創 刊 号 は創 価 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 社 会 学 専 攻 の博 士 前 期 課 程 が 完 成 し,博 士 後 期 課 程 が 発 足 し よ う と して い る と き に 発 刊 さ れ た もの で あ る。 『ソ シ オ ロ ジ カ』 は樺 教 授 の 造 語 で あ り,教 授 は す で に1973年 版 創 刊 号 に 「発 刊 の辞 」(表 紙 に掲 載 さ れ て い る題 名)を 発 表 さ れ て い た の で,1977年 版 に は あ え て 「発 刊 の 辞 」 を書 か れ な か っ た の で は な い だ ろ うか 。

1973年 版 創 刊 号 に掲 載 され た 樺 俊 雄 教 授 の 「発 刊 に 寄 せ て」 は32年 以 上 前 に 書 か れ た もの で あ る に もか か わ らず,い ま も決 して 色 あ せ て は い な い 。 む しろ,樺 教 授 が 指 摘 した 社 会 の危 機 はい っそ う深 刻 化 して い る。 私 は樺 教 授 の こ の 文 章 を是 非 皆 さん に 読 ん で い た だ きた い と思 い,私 の この 文 章 の あ と に全 文 を誤 植 を訂 正 して 再 録 す る こ と に した 。 樺 教 授 が どの よ うな 思 い を 込 め て 『ソ シ オ ロ ジ カ』 を創 刊 され た の か,ま た,創 価 大 学 社 会 学 会 が 作 り 出 す べ き社 会 学 は い か な る もの で あ るべ きか を考 え て い た だ け れ ば幸 い で あ る。

私 は 国 際 関 係 論 の研 究 者 で あ り,と くに,ソ ヴ ェ トの 政 治 と外 交 の研 究 を

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特 集 「グ ロー バ リ ゼ ー シ ョ ン」 発 刊 に あ た っ て 3

専 門 と して きた 。 なか で も ロ シ ア とア メ リ カの 関 係 の歴 史 と ロ シ ア とア メ リ カ の社 会 の比 較 に 関 心 を持 っ て きた 。1991年12月 にツ ヴ ェ ト体 制 が 崩 壊 し た あ と1992年9月 か ら1993年6月 に か け て10か 月 間 ロ シ ア の モ ス ク ワ大 学 歴 史 学 部 で研 究 し,つ い で,2002年4月 か ら2003年3月 にか け て1年 間 ア メ リ カ の ニ ュ ー ジ ャ ー ジ...̲..州立 ラ トガ.,.̲.ス大 学 地 球 的 変 化 統 御 セ ン ター で 研 究 した。 帰 国 後,創 価 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 社 会 学 専 攻 国 際 社 会 論 専 修 博 士 前 期 課 程 お よび 博 士 後 期 課 程 の大 学 院 生 た ち と と も にエ ンパ イ ア ー や グ ロ ー バ リゼ ー シ ョ ンの 諸 問 題 に つ い て研 究 した 。

本 特 集 号 は こ う した私 と創 価 大 学 の大 学 院 生 お よび 大 学 院 をす で に終 え た 若 い 同 僚 との 共 同 の研 究 成 果 で あ る。

本 号 は 三 つ の 部 か ら成 っ て い る。

第 一 部 に は 中 西 治 の 「地 球 社 会 と地 球 史一 ーロ シ ア で の 地 球 学 研 究 を 中心 と して 」,辻 村 伸 雄 の 「地 球 宇 宙 史 の た め の 方 法 論 的 覚 書 」,白 恩 正 の 「韓 日 に お け る歴 史 認 識 の グ ロ ー バ ル化 」,亀 山伸 正 の 「中 国 に お け る グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョン論 の 動 向 」,渡 辺 直 毅 の 「台 湾 に お け る 「全 球 化 」 研 究 動 向」,植 木 竜 司 の 「ネパ ー ル に お け る グ ロ ーバ リゼ ー シ ョ ン研 究 」,木 口順 子 の 「タ

イ に お け る グ ロ.̲̲̲バリゼ ー シ ョ ン」,岩 木 秀 樹 の 「イ ス ラ ー ム にお け る グ ロ ー バ リゼ ー シ ョ ンー イ ス ラ ー ム の 誕 生 ・近 代 ・最 近 の 情 勢 」,吉 野 良 子 の

「フ ラ ンス 語 圏 に お け る グ ロ ー バ リゼ ー シ ョ ン研 究 ‐globalisationとmondi‑

alisation概 念 の 相 違 か らみ る そ の 特 異 性 一 」,遠 藤 美 純 の 「ス ペ イ ン に お け る グ ロ ーバ リゼ ー シ ョン と二 つ の世 代 」 な どが 掲 載 され て い る 。

こ こ で は地 球 上 の 各 地 域 の グ ロー バ リゼ ー シ ョ ンに つ い て の研 究 状 況 が 紹 介 され て い る が,目 下 の と こ ろ 「グ ロー バ リゼ ー シ ョ ン」 は多 くの 地 域 で 主 と して 「経 済 的 グ ロ ーバ リゼ ー シ ョン」 と して展 開 され,理 解 さ れ て お り,

「グ ロー バ リゼ ー シ ョ ン」 とい う用 語 そ の もの や 「地 球 史 」 につ い て の 考 え は一 致 して お らず,そ の概 念 は まだ 完 全 に確 立 して い な い 。

第 二 部 に は林 亮 の 「グ ロ ーバ リゼ ー シ ョン と東 ア ジ ア の 安 全 保 障 」 と川 崎 高 志 の 「グ ロ ー バ リゼ ー シ ョ ン と貧 困一 中 国 の 経 験 を事 例 と して一 」 の2論 文 が 掲 載 さ れ て い る。

第 三 部 に は 日本 語,英 語,韓 国 語,中 国 語,ネ パ ー ル語,タ イ語,ト ル ゴ

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語 の グ ローバ リゼー シ ョンにか んす る文献 目録 が掲載 されて い る。

本 特集 号が創 価 大学 にお ける本 格 的 なグ ローバ リゼ ー シ ョン研 究 の 出発 点 とな り,こ の問題 を研 究す る同学 の 人 び とに少 しで も役 立て ば幸 甚 で あ る。

創 価大 学文 学部社 会学 科 と創 価 大学社 会 学会 の発 展 の ため に尽 力 された樺

俊 雄 教授 をは じめ とす る多 くの先 人 と同僚 に心 か らの敬 意 と謝 意 を込 めて本

特 集 号 を捧 げ る。

参照